ミッキー17のレビュー・感想・評価
全312件中、41~60件目を表示
「動物との触れ合い大事」
今年88本目。
動物との触れ合い大事もポン・ジュノ監督伝えたかった事だと思います。死ぬってどう言う事?作品の中で何度も問いかける言葉。ウィキッドでは死んだら塵になるだけ、今作では死は怖しい物どちらの死生観も持っていたい。冒頭主人公がリロールされる側で関係者がテーブル遊び、ここでこの映画面白くなりそう感じました。
思ったより面白くならなかった・・・
始めから終わりまで
考えさせられた
本当に おもしろかった~
よいB級映画だった。
予告編で何回も再生される人生を送らざるをえなくなったミッキーのお話に興味が湧いてみに行きました。結構面白かったし考えさせられる事もあった。
内容的には壮大な話と言うよりB級映画。
でも倫理的、政治的に考えさせられる所もある。
あとやたらセックス描写や匂わせ発言が出てきて小学生位の子供と一緒に見ると親がドキドキするんじゃなかろうか?
R12だったっけ?ドギつい訳でもないしレイプでもないからいいか?
時は惑星移住が始まった未来。地球環境は壊されて移民に希望を抱く人が多い時代。
友人と始めたお店が倒産してしまい借金返済に頭を抱えるミッキーと友人。ある時金貸しから拉致られて借金を期限までに返さないとチェーンソーで切り刻まれる悲惨な最後を迎える動画のネタにされると知らされ実際目の前で切り刻まれるのを見せられる。金貸しはサイコパスで借金返済より悲惨な死に方を見るのを喜んでおり、世界の果てまで追いかけて惨殺動画を撮ると言う。それが嘘でない事を目の前で見せられたミッキーと友人は宇宙の果てに逃げる事を決意し移民船に応募。手に職のあった友人は乗れたが資格も技術もないミッキーはまず選考で落とされる。途方に暮れて絶対に乗れるが誰も応募しないエクスペンダブル(使い捨て労働者)として乗り込んだ。移民船に乗って直ぐに魅力的な女性と恋仲になり過酷な労働やゴミの様な仕打ちにも耐え抜けた。ミッキーの仕事は命懸けの労働と言うより人体実験が主。惑星に危険なウイルスがいないか確かめる為に下ろされ未知のウイルスに侵されてワクチンが完成するまで何度も罹患して失敗する度に溶鉱炉に生きたまま捨てられた。死ぬ度事に生体プリンターで蘇生されて事前に保管してある記憶を戻されて復活?これを繰り返していた。
そして移民惑星の原住生物を発見し調査中に17番目のミッキーがクレバスに落ち重症をおって見捨てられるが、幸運にも?死ぬ事なく宇宙船に帰還したがそこには18番目のミッキーが既に製造されていた…そこから始まるドタバタと2回連続で落選するどうしようもない政治家崩れの移民船司令官、彼を神の様に崇拝する移民たち。未知との生物とのいざこざなどギャグっぽい混沌が楽しめる。
復讐劇にとどまらない面白さ
人間のクローンが作られる技術はいろんなSFで語られてきたから特段珍しい設定ではない。エクスペンダブル(使い捨て)として異星で働くミッキーを描いた本作。面白いと思ったのは、人間のコピーを作り出すマシーン。3Dプリントみたいに徐々に作り出されていく様は少し新鮮だった。しかも記憶についてもインストールできるという優れもの。
死んだと報告されたために次のコピーが作られていたという設定。自分同士で殺し合うというありがちな流れに行ききることなく、かといって単純な復讐劇になるわけでもなく、いろんな展開が待ち受けていて最後まで飽きることなく楽しむことができた。17と18で若干性格が変わっていたりお互いに影響を受けたりするところもよい。ロバート・パティンソンがきちんと17と18の演じ分けているのも地味にすごかった。
劣悪な労働環境で酷使されていたことに対する復讐というより(もちろんそんな側面もあるけど)、ナーシャとの愛だったり、原住生物との共生が重要なテーマに見えてくる。だからミッキーがヒーロー扱いされないのも納得だ。ナーシャが3人ですることを喜ぶところや、マーシャル夫妻の行動が異常なところ、そしてミッキーの扱われ方が雑で酷すぎるところなんかはちょっとブラックなのに笑えたりする。エンタメとして見せながら、ちょっと考えさせる。またもやポン・ジュノ監督のうまさを感じる映画だった。
権力者と搾取
メッセージは伝わらない
《スノーピアサー》に似てるなと思ったの。同じ監督だった。
権力を持った側が徹底的に悪く描かれるのが、韓国映画っぽくていいのね。
行きてる間に体験したことが全て記録されていて、死ぬと、その記憶が埋め込まれた身体が、3Dプリンタみたいので排出されてくんの。
インクジェットプリンタから出てくる紙みたいに行きつ戻りつ出てきて、粗雑に扱われる描写もいいね。
それで行き違いから、MICKY 17生きてるけどMICKY 18が造られちゃう。
ここで身体が人間になんの。
「二人いたっていいじゃん」ってとこだけど、MICKYが愛する人は一人だけ。古典的な問題が発生するね。
この恋人、はじめて3人で会ったときに「え、3Pできるの!」みたいな雰囲気もいんだよね。
そこから色々あって、色々やるんだけど、要素が多すぎて、結局なにが言いたいのかは良く分かんないの。
観てて楽しいから、ぼーっと観る方が良いのかな。
あれになら、ありそう。
面白かった。
死んでも何度も蘇って仕事させられる、セドリック・ディゴリーの映画。
という知識しかなく鑑賞。
想像ではずーっと穴とか掘らされてる、なんかの罰的な感じで、同じことをさせられてる人がたくさんいるるのかと思ってたら全然違った……。
ホラー、もしくは暗い話かと思ってたらSFコメディっぼい感じで、笑えるとは思ってなかったから意外と楽しめた。
とは言え、けっこうありがちなキャラクター設定で、わかりやすくて大げさで少々冷めるのも確か。
役者さんは振り切って演じているけれど、きっとこうなるだろうな、やっぱり。の展開。
先住生物はキモかわいい。
連れはまんまオームだって言ってたけど、わたしには監督が言うように子犬に思えた。
この生物に関する展開も、きっとこうなるだろうな、やっぱり。な展開。
俳優は知ってる人ばかりでけっこう豪華。
特にウォーキング・デッドのグレンに会えたのがうれしかった。
主演のロバート・パティンソンは性格の違うキャラクターの演じ分けや死にそうになる際の演技は素晴らしかった。
たまにびっくりするくらい痛そうな描写や
かなり過激な性的表現もでてくるけど全年齢対象なのね……。子どもには見せちゃダメ。初デートにもオススメしない。
日本ではSF映画らしい実写SF映画はないし、こんな映画は撮れないだろうなと思ったけど、考えてみたら「あ、世にも奇妙な物語にならありそうな話だな」と思った。
ストーリー展開がねぇ。
ミッキー18はミッキー17の夢をみるか
ここ最近、忙しく映画だけ観て記録を全くつけておらず。
ポンジュの監督はパラサイトでアカデミー賞もとった世界的にとても有名なアジア人監督。日本からもそんな人が出てほしいと思う今日この頃。
ロバートパティンソン演じるミッキーが崖の下で死を覚悟するシーンからはじまる本作。パラサイトのようなダークな部分もありつつ、コミカルさも取り入れながら話は進んでいく。
ミッキー17、ミッキー18それぞれ同じ記憶を植え付けられているにもかかわらずなぜか性格や考え方が違う。クローンは倫理的にどうなのか毎回議論になるが、人間に限らず動物には必ず感情があるもので、その場面に遭遇した時にどう考えどう行動するかそれぞれやし、同じ自分という人間やったとしてもその時の感情で行動を変えることもあるだろう。今日の自分は昨日の自分の行動の積み重ねで、日々選択の連続。天気と同じでその日によって様子が変わる。同じものを生み出すって無理があるのでは?など考えながら観ていた。何言ってんねんって感じで自分でも言語化するのが難しい😅
評価が分かれるとは思うが私は映画の雰囲気も含め、結構好きな作品やった。哲学に興味がある人は結構好きやと思います。ただ、グロいので苦手な人は要注意!
クリーパーがキモカワ🩷
ポンジュノ監督によるSF映画と現実のアップデート
「パラサイト半地下の家族」をはじめ数々の作品で格差とそれに抗う人々の物語を世に送り出してきたポンジュノ監督の本格的SF作品とだけあって、近未来ならではの格差が描かれていた。
だが、そのこだわりの世界観は複雑。自分のコピーを作る3Dプリンター技術、同時に2人が存在してはいけないルール、謎の宇宙生物、これらのキーとなる要素をそれぞれ分からせるために全体を通して情報量が多い印象だった。
「ミッキー17」というタイトルは17番目のミッキーと言う意味で、主人公であるミッキー17は危険な人体実験のために抗うことなく16回も殺されコピーされてきた。同情はするものの魅力に欠ける主人公、そして設定を分からせるための説明的なアプローチにより、序盤はとにかくテンポが悪く長く感じられた。
物語の主軸構造が明確になるのは後半になってから。やや遅すぎるのではないかと思ったが、一気に畳み掛ける怒涛の展開は圧巻だった。
本作品を語る上で比較したいのが「スターシップトゥルーパーズ」である。地球軍が巨大昆虫が巣食う惑星で死闘を繰り広げる物語。この作品において巨大昆虫は駆逐するべき完全な悪として描かれる。そもそも昆虫に感情などないのだが、繁殖の為の本能で生きているので人を襲う、だから征服する、という短絡的思考の物語を受け入れて胸を熱くしながら楽しんだ記憶がある。
「ミッキー17」にもこの短絡的思考を持ったリーダーが登場する。独裁的なこの男と実は知性を持っていた異生物の対比が、この作品の肝。いまこの時代において私たちは価値観をアップデートしなければならない。征服ではなく共存の道をポンジュノ監督は描いた。
人類と非人類の共存をテーマにした作品の代表作と言えば「風の谷のナウシカ」が挙げられる。アニメ版ではナウシカと王蟲の触れ合いによって共存の道が開かれる。
「ミッキー17」に登場する宇宙生物はこの王蟲をモチーフにしたのではないかと思われる。ルックスが似ているだけでなく、ラストの展開も「風の谷のナウシカ」そのものだった。だが決して悪い意味ではない。クライマックスにアレを持った来たことに驚きと興奮を覚えた。
本作の異質なキャラクターとして、ナターシャとミッキー18の2人が挙げられる。この2人の存在が本作の魅力を格段に上げている印象を受けた。ナターシャはただの恋人として登場するが、物語が進むに従って正義感と慈愛の心、そしてリーダーシップを持ち合わせた人物であることが分かってくる。主人公の恋人だからと言って、助けられるヒロインではない。ここにもアップデートが見られる。
ミッキー18は凶暴な一面を持つ。作品ではコピーをする度に人格が微妙に異なることが語られるが、この設定がとても良かった。私は人間とは多面的な存在であると思っている。タイミングや環境によって人は異なる人格を出す、そんな人間そのものの奥深さを落とし込んだ設定に引き込まれた。
そしてこの真逆の性格を持つ17と18を見事に演じたロバートパティンソンが本当に素晴らしかった。相容れなかった2人はやがて共に戦う。ここにも対立から共存へと言うメッセージが込められている。
現実世界では格差と分断が進む。ポンジュノ監督がこのSF作品にこめたメタファーを感じ取りながら鑑賞することをオススメしたい。
思ってたのとは違う展開だったけど
2025年劇場鑑賞108本目。
エンドロール後映像無し。
ポスターの印象で最後ミッキー軍団がレミングスかのようにバンバン死にながら反乱するのかなと思っていたらそうでもなかったのですが、その方が良かったと思います。
自分も高校生くらいの時に自分の記憶をコピーしたクローンがいて、自分が死んでもそっちのクローンは元の記憶があるから死んだことにならないかもしれないけど、元の方はそこで記憶が終わるのでやっぱり死んでいるのではないか、と考えて、じゃあ過去の自分は未来の自分と同一という保証がなければ常に死んでいるのと同じではないのか、と考えて怖くなりました。伝わりますかね?
そこら辺がループものと違うところだよな、と思います。主演のロバート・パティンソン、バットマンの時はこんな線の細いイケメンバットマンってピンとこないなぁ、という印象でしたが、この映画だとホアキン・フェニックスみがつええトッポイ兄ちゃんだなぁ、という印象です。
マーク・ラファロはアホが権力持っちゃうとこうなるというのを見事に演じていて良かったですね。ヒロインは主人公にとってちょっと都合良すぎな女だなぁと思いました。
絶対にこの監督はナウシカを見てるだろ😛
同一人物の二重存在とは
人間か複製されて同じ空間に存在してしまうと
どんな気持ちになるのか。Mickey17とMicky18の会話
が興味深かったです。いちどMickey18を認識すると次に再生されるMickey19は自分の再生ではなく、Micky18の生まれ変わりになってしまう。みたいな感覚がかなり心に残りました。映画はSFで未来のストーリーなのになぜか、
とても今現在っぽく感じました。登場人物のキャラクターがそう思わせるのかクローン技術がもう実現可能な所まで来ているのか、
多分そう遠くない未来に同じ様な状況が起こり得るのでは
ないかと自然に思わせてしまう、ポン.ジュノ監督の腕が
凄いんだなと思います。ハリウッド作品だからなのか
アジア人の配役あったっけ。入れて欲しかったです。
観た後にクローン技術について興味が湧き、自分のクローンについて、じっくり考えてみたくなりました。
全312件中、41~60件目を表示