ミッキー17のレビュー・感想・評価
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未来の職業選択の参考に…してみては?!
🌟《レビュー》🌟ーミッキーが借金を背負い、海外逃亡ならぬ宇宙逃亡をするために適当な職についたら消耗品として雑に使われる話で、ポン・ジュノ作品に馴染みあるテーマの格差社会が未来の世界でも変わりないということを表してて、今作もオマージュが多くナウシカの『生命体との共存、対峙』を監督お気に入りのクリーパーで見せてくれた!また、命を軽視した発言やが笑えるが、扱いを見て人間の好奇心や医療の発展のための動物実験が実に暴力的かを考えさせられた!
🌟《ラストへの物足りなさ》🌟ーーーーーー
能力モノにしてはワクワクしない!最後どうしても着地がクリーパーになるのは監督のクリーチャー愛が溢れすぎてる笑わざわざ出した反乱軍やミッキー陣が巻き込まれるようなキャラ設定を使った盛り上がるパラサイトのようなラストを見たかった、見れると思った人が多いから賛否が分かれてるんだと思う。
🌟《結論》🌟ーーーーーーーーーーーーーー
大衆に受け入れられるかにこだわらず、刺さる人には刺さる自分のしたいラストにした!自分はキャラ設定(情報)を生かしてドラマ性を強くしたパラサイトとは違った作風で面白いものを作りたいと思ってエンタメを追求し、ポン・ジュノ自身が作りたいものを作った感やポン・ジュノが作ると唯一無二なコメディになるんだと感じました!ーーーーーー
過酷な日々だ、でも愛はある
設定もびっくりだけど、展開で2度びっくり。
魂使い回し、、いやアップデートで、体はコピー品。とはいえ人間には違いないんだから、心身共に痛覚が働くのがしんどい。
何回死んでも毎度苦しいのは変わらないのに、また死ぬために生まれてくるってどんなよ!!
どんだけ生活に困ってても嫌よー!
なんだけど。
想像以上に色んな愛の物語で、期待を超えてアイツらが可愛い!小さいサイズなら飼いたい✨
面白かったー!!
権力の為の使い捨て人間なので、過酷な仕事がずっと続くわけだけど、しんどいことも続けば慣れるのかと言われればそんな訳ない。
ミッキーのしんどさは、単純に生きてる人間全員が怖い「死」を繰り返すだけでなく、また再生されるという安心感と共に、でもこの苦しみは永遠続くみたいな所もあったと思う。
最悪自分の意思でも死を選べないってことよね、勝手にコピーされちゃうもの!
これで何の救いもないなら永遠の生き地獄感があるけど、ちゃんと救いもあるのがいい。
やっぱ愛だ、愛。
愛が世界を救う。
最初から最後まで中弛みなくストーリーもキャラクターも面白かった。
想像よりグロくない、いや、怖い時もあるけどそんなに多くはなかったよ。
新生活が始まる今こそおすすめ!
ポンジュノ監督登壇のジャパンプレミアで鑑賞
スノーピアサーっぽさもあってグエムルっぽさもある。ポン・ジュノ監督...
ホラー、SF、ブラックコメディがぐちゃぐちゃに混ざりあった作品!
「死ぬのってどんな感じ?」
▼感想
ぴあの試写会に招待頂きました!ありがとうございました!
「パラサイト 半地下の家族」でお馴染みのポン・ジュノ監督の最新作!主人公のミッキーが可哀想で「もうやめてあげてよ~!」と思ったら、次のシーンではちょっと笑ってしまったり...色んな気持ちになった。SFの要素が思っていたよりも強く、エイリアンの登場や近未来のテクノロジーには興奮した。記憶の外付けの装置がレンガなのとか設定にも変なシュールさがあった。
主演のロバート・パティンソンは今作では主に一人二役を演じるが、「二役が別人のように見えてすごい!」とは思わない。パティンソンならそれくらい難なくやってくれると思っていた!マーク・ラファロはバカで嫌なやつが最高にハマっていた。「哀れなるものたち」もそうだけど、こういう小悪党の役が案外合っているから他の作品でもどんどん演じて欲しい。サブキャラクターのカイが凄い美人でびっくりした。
ホラー、SF、ブラックコメディが混ざったポンジュノ監督にしか作れない一作!ポンジュノ監督の他の作品も見たくなった!
▼トリビア
原作では「ミッキー7」だが、ポンジュノ監督がパティンソンの死ぬところをもっと見たくて7から17に増やした。
▼お気に入りのシーン
ミッキーがプリントアウト(生き返る)シーン!
本当だったら結構怖いシーンでもあるけど、ゲームをやって目を離してる職員がいたりしてシュールなシーンに...。
🥐ク○まみれのクロワッサン🥐
悪夢を跳ね除ける力が僕らにはきっとある
ワン・アンド・オンリーなポン・ジュノ監督のフィルモグラフィーにおいて本作は新鮮さよりコレコレという安定感に似た興奮と確かな映画的カタルシスを与えてくれる、ユニークなスリルライドだ
現実に甘んずるだけでなくてきっと、悪夢を振り払える自分もいる。別人みたいに違って見えても、どちらも自分。ずっと終わらない怖い夢でも見ているみたいな、このクソみたいな世の中で、プリントされた肉とTVディナー。使い捨てられる格差社会。
vs 立ちはだかるのは、"ホンモノ"にこだわるピュアホワイトな選民思想という人種差別に、女性を子供を産むためだけの子宮という道具みたいに扱う性差別など、肌を浅黒く茶色に塗ったマーク・ラファロのノリノリな仮想トランプ!『哀れなるものたち』モードと言っていいくらい続いて、なんとも底の見えた浅はかで薄っぺらくて"ヤ(嫌)なやつ"を体現する時期か。彼自身、非常にそうしたものへの怒りというか嘆きというか、この現実に危機感を持って変革することに活動的な人だから納得。
まさしく"ワン・アンド・オンリー"唯一無二なポン・ジュノ監督らしく社会を映し出すソーシャルコメンタリー。娯楽性の高い作品の根底にある社会的なテーマ。無論原作ありきと言えど、生き返りや人類移住など今までにもあって既視感を覚えるプロット・アイデアをこうも新鮮かつ大胆不敵スリリングに面白く調理してしまえる。やっぱり誰かが声を荒げて怒号が飛び交ったり、体を張って笑いを取るスラップスティックだったり、そういうどうしょうもなく煮詰まった状況で起こる(登場人物たちは至って真剣だからこそ)テンションの高いドタバタ劇の魅せられ引き込まれてしまうような面白さは間違いなくて、その点で本作はそうした場面が多く、かつ効果的できちんと機能していたと思う。だから、見ていて飽きなかったし、むしろドンドンと「どうなるんだろ?」と夢中になった。
ミッキーの現実に甘んじるようにどうしようもなく情けなく不甲斐ない、うだつの上がらない共感性の高いキャラクターがかわいらしくもリアルだったし、最後の成長まで込みで自分のものとして持って帰りたい。ポン・ジュノ監督作品あるある男性キャラの一方で、強く頼れる女性キャラは本作ではナオミ・アッキー。原作は「7」なのにポン・ジュノが「彼が死ぬところをもっと見たい」という理由から「17」にしたというエピソードを読んだけど、ロバート・パティンソンみたいな役者なら170人でも700人でも何人いてもいいのだ。バッキー・バーンズでなくミッキー・バーンズ、ということで最後はいち早く見た観客の鑑賞後コメントCM風に、「今年の春はぁ〜…"ミキセブ"!」
『スノーピアサー』✕『オクジャ』= ドン底の"死にゲー"からの逆襲…!何でも撮れる彼にとっても、SF映画という(現実から距離を置くことでより)現実の問題を描けるという点でも想像力・創造性が爆発しそうな得意フィールドで、『グエムル』よろしく怪獣映画なのかと思う巨大ダンゴムシに始まる『デューンPART1』と思ったら『PART2』みたいな、『風の谷のナウシカ』『もののけ姫』ですらあるみたいな盛々に気の利いたアツい展開にコレコレコレ!…と観ている方も自然とギアが上がり、ニヤリとしてしまうような映画的カタルシスがあった。終盤コレでも畳み掛け雪崩込むお祭り感、最高。もしかすると彼のフィルモグラフィーでベストな作品ではないかもしれないけど、抜群にユニークで面白くハズレのないフィルモグラフィー、その抜群の安定感を今回もまたもや更新してくれた!
主人公たち以外にもう1人のキャラクターも、最後には劇中一度甘んじそうになった恐怖と対峙して乗り越える?現実の終わりのない悪夢みたいな恐怖を跳ね除ける力が僕らにはきっとある。死ぬのはどんな気分だ!
普通に正しい事を正しいと言って幕。
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