ミッキー17のレビュー・感想・評価
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ポン・ジュノ監督が撮ったとは思えない、平々凡々なただのSF映画だった
大好きな『パラサイト』(2019)の監督の最新作ということで自分でハードルを上げすぎたんだと思うけど、とにかく退屈すぎてホントに面白くなかった
始めの30分ぐらいは楽しくなりそうな映画だなと思って観てましたが、何かが起こりそうで何も起きない、という至ってフツーの展開が続き、肩すかし感が強かったため、やたら尺の長さが気になりました
もちろん労働搾取、移住と植民地支配、アイデンティティの軽視などといった社会風刺が根底にあるのはわかるけど、ポン・ジュノ監督らしいエッジが無くマイルドな仕上りというのが率直な感想
ロバート・パティンソンさんのルックが昔から苦手なので、そこに輪をかけてつまらなさが重なって、かなりしんどかった
更にマーク・ラファロさんもルックが苦手な役者さんで『哀れなるものたち』(2023)に続きクソ男の小物感がガマンならず、本作はマジで拷問の様な作品でした(苦笑)
と、不満だった男優陣に比べてナーシャを演じるナオミ・アッキーさん、カイを演じるアナマリア・ヴァルトロメイさん、2人共すごく綺麗で魅力的だったので、それだけでも満足できたのでよかったです
“クリーパー”が気持ち悪い、そしてミッキーが再生されるとなぜ性格まで変わるの?という疑問もあり、いささかしっくりきてない部分もありました
ラノベや異世界コミックを読んでいるせいか面白さがわからない
ウェスアンダーソンに憧れてます?
「あなたはプリンター生まれですか?」
一眼レフカメラの交換レンズを清掃する「レンズペーパー」なる“ふき取り紙“、50枚200円程度の使い捨て=“エクスペンダブル“な訳ですが貧乏性ゆえに一枚で何本かのレンズの汚れを拭き取っていたところ前の汚れが次の高価なレンズにベットリついちゃって、1枚4円にも満たない拭き取り紙で20万円の交換レンズを台無しにするところだったのがもう馬鹿馬鹿しくて、それ以来「使い捨て用品」は湯水の如くポイポイ使うようになりました。私の中で"エクスペンダブル“の価値が大きく下がっちゃったんです。目的達成の価値と犠牲の価値を比較して効果最大・リスク最小にするためには惜しみなく捨て去る勇気を持たなければなりません。正しく「麻雀」のようです。ちなみにホンイツトイトイが好きな役。
植民惑星移住の様々な問題解決のために様々な任務の様々な人体実験を受ける事になった「エクスペンダブル」ミッキーバーンズ、記憶は継承されていくのに復元出来るからと言ったって人権蹂躙すぎるだろうに、 死んでからリプリントとなれば人権が断絶する瞬間があるけど現代社会だと死んだ時点で人権って消滅するんじゃなかったっけ?・・・あぁそうか!エクスペンダブル第1ステップの自死の時点でミッキーの人権は消滅、リプリント用データはデジタル遺産となり企業に相続する契約になっているという事なのかしら?マルチプル不可という事は素体が生きている間はリプリント不可な訳で、存在するリプリント体は原則故人のものと言う事になりますし。話中での法解釈はあえてぼかしているように見えますので裏の設定はわかりません。
「何度も生死を繰り返す過酷な任務に就いた可哀想なミッキー」ではなくて「人権の消滅した“著作権フリー“の生体アンドロイド」、そう考えるとそれを知るはずの為政者マーシャルや科学者達のミッキーへの損在な対応にも合点が行きます。現代市場で人間を構成する元素を購入すると1人分は3千円程度だそうで、18人分なら材料費は5万4千円、だいたい製造原価は材料費の5〜6倍なのでかかった費用は全部で30万円ぐらいでしょうか。故人から相続したコピー体合計30万円分程度で未知の問題を解決しながら惑星移住を成功させる、そりゃポイポイ使い捨てしますわな。全く、エゲツない話やな〜と思ったんです。
後半は知的生命体とのファーストコンタクトもの、ナウシカに似ているのはご愛嬌なのか低評価ポイントなのか、お話としてまとまってはいるものの期待を超えるものではありませんでした。もっとぶっ飛んだ話、例えばプリンターでマッチョに改造されたマーシャルVS大量生産されたミッキーのクローン部隊とか、「プリンター」とか「クローン」とか良い設定があるのにあまり活かせてなかったように思います。マーシャルを巻き添えに自爆する時に「人権」とか「意識」とか「死」とかもう一歩踏み込んだ台詞があっても良かったな、とも思います。「ブレードランナー」が名作足り得るのはロイ・バティのCビーム・スピーチがあってこそ、私のような換えの効く“エクスペンダブル“社畜人の琴線に触れるようなお言葉がこの作品にあればもっと傑作になったかも知れません。
もし現在にこのプリンターがあれば貯金はたいて株を買って20年後にリプリントしてもらいましょうか。もう働かなくても良いぐらい株利益が膨らんでいるかも知れません。リプリントされた証拠は体のどこかに記述されているのでしょうか。お尻のほっぺに「#2」とかタトゥーみたいに書かれていたら嫌ですね。スーパー銭湯で知らない人に聞かれますね。「あなたはプリンター生まれですか?」。グレッグ・イーガンの小説、「白熱光」の出だしみたいです。
期待したほど良くはない
原作小説も面白かったし『パラサイト』も面白かった、さぞいい映画だろうと思って観てみたが、期待したほど良くはなかった。
話をわかりやすくするために細かい設定を変えたことには文句がないが、司令官を頭の悪そうな政治家に変えたり、その妻を映画オリジナルで登場させた意義はよくわからない。司令官側で会話させて意図をわかりやすくしたかったのかもしれないが、こんなあからさまな悪役を出して「さあ観客の皆さん、こいつを嫌ってください」と言われても興ざめ。
中盤以降の展開はほぼ原作に沿っていないオリジナルだが、急いで話を畳もうとする割に無駄なシーンが多すぎると感じる。司令官の妻がバイオプリンターで復活してたシーン、本当に蛇足じゃない?
原作を無視するなら無視するでもっと独自性を出せばよかったし、尊重したいならもっと尊重すべきだった。そこが中途半端だから全体の統一感がなくなっているのだと思う。
SF的社会風刺だが惜しい!!
ナウシカじゃないから注意
最初にいっとくと、モンスターの造形と最後の展開が日本人ならたしかにナウシカ思い出すかもしれないけど、多分日本人脳によるこじつけなのでナウシカを期待しない方がいい。
全然ちげぇ。
つまらなくはないが、いまひとつ感がある。
多分、要素が多すぎるのだと思う。
前半がようやく冒頭に辿り着いた時に「なげぇ!」と思った。ここまではいわば「状況説明」でありダイジェストという感覚なので、後半で活躍する彼女や悪友のキャラクターの濃ゆい部分が表れた時に唐突感を覚える。例えば彼女が本当に主人公を愛して尽くしている描写など。前半がダイジェストでキャラクター自体の描写はほとんどされていなかったからだとおもう。
これは主人公にも言えて、後半になって「プリントされるたびに性格が違う」と説明されるのもとってつけたように感じる。これは前半でもっと各々の性格の違いを見せられたはずだし見せておくべきだったのではないか。
しかし演出は間違いなくポン・ジュノ色だったし、役者はもれなく素晴らしい。
だがところどころ「これ必要なの?」というシーンがある(肉を食うシーンはあんなに長くやる必要あるのか?)
クライマックスで彼女が悪役にお説教めいたセリフを言うのも、彼女が先住民に対してそこまで配慮できる人間だという事がきちんと描かれていないので唐突に感じる。
悪役を告発するあの人達もいきなり出てきた感じ(もしかして伏線があったのかもしれないけど…)
何というかいろいろ唐突すぎた。
多分役者のおかげでつまらなくはなってないが、ごちゃごちゃしてる印象。
Have a nice death!
予告編の方が100万倍面白かったです 予告観てエンタメ感満載の作品...
予告編の方が100万倍面白かったです
予告観てエンタメ感満載の作品かと思ったのが間違いでした、、この監督の作品は初めて視聴しましたが根本的に合わないと思わせられました
話が右往左往、何を見せたいのか、ユニークと思ってるであろうやり取り全てに嫌悪しました
基本的に作り手の方達はリスペクトしているのですが、あまりに自分と合わないので初めてコメントしてしまいました、、
トニコレット顔面力
忘れてた頃に考えさせてくるポンジュノ監督
政治がテーマなのかな。
倫理を欠いた権力者の支配を断ち切るのが自爆という強硬手段だったのが、もう少しユーモアが欲しかった。ドラマチックに、18お前...(涙)となるけども!
一方、ソフトに「いい人」で世の中を回している姿勢も、顧みたくなった。最後、17が「18ならどうする?」と考えたように、声を上げるべき場面もあるだろう。
ここまで倫理に欠けていなくても、ちょっと社内政治と重ねてげんなりした。。。作品が悪いのではなく、ポンジュノ監督という覚悟の上見るべきで、金曜日に会社を早上がりしてわくわく見る映画ではなかったかも(自己責任)😅
こんな、明るい気持ちにはならない、考えさせられる時点で映画のテーマは伝わってて成功と言えるのかな。と言うことで、★4にいたしました。
ロバートとクマムシが好きと言う気持ちも若干入っておりますが笑
一点、ナーシャ像は、うーん。ちょっとミッキーにとって都合がいい存在すぎないか?
追記
皆様のレビューを読んで、欲望が露わすぎて登場人物を好きになれないと言う話、わかるかも。弱い立場にいる人だってそりゃ欲望もあるし倫理(良心)より欲望を優先させてしまうこともあるだろうというリアルを感じた。その点は権力者だろうとエクスペンダブルだろうと同じ。逆に言えば、誰でも良心はあって欲しいし、幸せになる権利もあるのだ。幸せにルーザーかどうかは関係ない。哲学的な話だと思うのですが風刺と一つの作品に入れるのは難しいか。。。バランス取りたいので次はのほほんとした映画見ようかな。
漫画っぽいという表現、納得。チェンソーマンのデンジと重なる要素があると思いました。欲望に忠実。死んでも生き返る。チェンソーは逆に使われそうになってましたが...笑。強い女の人とのラッキーエロも。
-- その他 --
・ロバートの演じ分け!本当に人によって性格は違うよねと、同じ人が演じているからこそ思う。
・パラサイトの豪邸みたいなカットはファンサービスかな?
・事前情報なしで、最初、おっSFか?と思ったけど宇宙旅行的SFのわくわく感を求めるのは違う映画でした(苦笑)
換骨奪胎が上手い
SFをこんな風に描けるんだと思った。
シナリオが俗っぽいところと、セカイ系みたいな「世界と私」になる様な構造と、後発作品だから持つ強みが存分に発揮されていた。
初見でナウシカだ!とはなるけれど、それをしっかりと換骨奪胎して落とし込んでいる。
アニメ好きとかにおすすめの映画だと思う。
映画好きには そこまで響かないのでは。
犠牲者・奉仕人
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