ミッキー17のレビュー・感想・評価
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飛行機で視聴。 なんとなく、セックスシーンがくる!!とビビったシー...
飛行機で視聴。
なんとなく、セックスシーンがくる!!とビビったシーンがあり、一時停止したものの続きが気になり見始めたら、セックスシーンはありませんでした(何の話)
(エミレーツ版を観たので、完成形でない可能性大です)
ロバートパティんソンは、トワイライトとTENETくらいしか知らず、逆に、ナオミアッキーはイギリスのドラマで最高だった事を記憶しており、スティーヴユアンはかなり好きで、マークラファロも「死ぬまでにしたい10のこと」の頃から好きな状態で鑑賞し、
ロバートパティンソンの魅力全開でとても小気味良かったです。コミカルさと皮肉と、なんかとっても安心して心地よく観れました。
私はオクジャがとっても好きでポンジュノのこれ系の作品が多分とても好きなのだと思うけど、今回のクリーチャーにも好感触でした。でもなら、オクジャの方が好きな話の筋ではあって、でもこの作品は作品として可愛くまとまってて、良かったです。
吐き気がするほどひどい設定
選挙に落ちた、カルトがバックについてる中身空っぽのポンコツ政治家が、独裁国家を作るために口車に乗せられた希望者を引き連れて別の星を目指す。主人公のミッキーはどん底の生活から抜け出すために中身をよく知らないまま契約を結び、エクスペンダブル(使い捨て人間)としてその宇宙船の一員となる。
星間旅行や植民地開拓には危険がつきもの。エクスペンダブルはその危険な任務を一手に押し付けられる役。船外活動で死んでも未知のウィルスで死んでも、人間のコピーを3Dプリンティングする技術で、バックアップデータから再生される。材料は自分自身の死体を含む、船内の廃棄物。なんせ何度でも生き返り可能なのをいいことに、安全性の確認はいい加減だし、科学者の雑な人体実験に延々と付き合わされたりもする。何度も何度も。
吐き気がするほどひどい設定だけど、嫌いじゃない。むしろ好きかも。
人間プリンタからミッキーがギコギコと出力されるときに、途中でちょっと機械の中に戻る演出がよかった。
設定はひどいが最後はわたしの思う正義が勝つ、後味のいい納得のいくラスト。カルトがバックについてる中身空っぽのポンコツ政治家が選挙に落ちすらしない国があるぐらい、現実だってたいがいひどい。こっちも映画みたいな納得のいくラストだといいんだけど、なんてことを考えた。
ロバート・パティンソンの演技はオモシロい
ロバート・パティンソンの百面相演技を堪能、
それだけの映画なのか。
この俳優は、こんなに人間味に溢れているのかと驚かされた。
コピー人間なのに、という所がミソなのか。
ただ、それだけで観るには面白さが持続しない。
素材単品ではきっと美味しいだろうに時間が経ち、のびてどんよりしたマズいラーメン、みたいな。
ポン・ジュノ監督の過去作『グエムル〜』『パラサイト〜』の出涸らしのお茶、みたいな。
139分、マズいラーメンと出涸らしのお茶に、もう飽き飽き。
もう、こんな店は来ない!と老害のようにちゃぶ台をひっくり返した。
ポン・ジュノ監督、まだ還暦前だぞ。フランソワ・オゾンだってまだまだ感性が衰えていないぞ!
(そんなに好みの監督ではないのでライトな感覚です。
また韓国に帰って韓国韓国した作品を撮るでしょう。
それがいい、それでいい。)
オモロかった。
マイルド君とハバネロ君。
“バーガーよりマカロンが売れる日が来る”と言った友人の言葉を信じ、ある紳士に借金をしたことでミッキーに起こる話。
マカロン店閉店で借金返済出来ないとこうなるよ!地球の果てまで追いかける!と言われ宇宙へ逃亡、植民計画応募・契約書読まずに「エクスペンダブル」選択で死んでは生き返るを繰り返す使い捨てワーカーとなるが…。
本来で死ぬはずの場所でクリーパーと呼ばれるモンスターに助けられたミッキー17とプリントアウトされてたミッキー18が出会ってしまい、これからナーシャとカイのいいオモチャになるのかな何て思ったら。
星を仕切る独裁者マーシャルの講演会で披露した岩、その岩から現れたクリーパーの子供殺っちゃって、もう1体も実験材料で捕らえられてで、まさかの序盤で助けられた事が後々効いてくる展開になるとは予想出来なかった。
クリーパーと翻訳機を使って交流するホント終盤から面白くなった、とりあえずゾコ助けてあげて~だった。
ヒロインがいてくれてよかった
4DX版を鑑賞。
うろ覚えだが、予告編で「何度も生き返る男」っていうのが気になりストーリーを確認せず事前知識なしで観に行きました。
鑑賞前は1つの体で何度も生き返るのだと思ってましたが、クローン体にバックアップした記憶を入れ替えて「体ごと新しくしてる」のにビックリ。
主人公がなかなか悲惨な目にあいますが、、ヒロインが生き返る度に主人公を受けれ寄り添う。そのシーンに感動しました。
戦闘シーンや主人公が亡くなる時の(衝撃)動きはどれもマッチしていて、最後まで没入できましたが色々考えさせられました。
でもここ迄引き込まれのは4DX版だったからなのかとも思ったので、もしリバイバル等の機会があったらまた観るかも。
ふつうにおもしろい
ふつうにおもしろい。ぎゅっと考えると「オール・ユー・ニード・イズ・キル」だけど、エイリアンとの関わり方や何度も死ぬという描写や復活の仕方は、手の届きそうな範囲のSFで現代的。窮地に陥った人間は、独裁的な考えの人間について行ってしまう。迷いのある人間社会では、これだ!と思い込む人間に引っ張られてしまう風刺も効いてる。宗教という目に見えない何かを信じる心が弱くなって、目に見えるものが全ての現代人には、やはり目に見えるこれだ!が心の拠り所になる…風刺も効いてる気がする。
予想外に出てくるエイリアン
いや、彼らからすると我々こそがエイリアンなのだ。
人権を無視した科学だから、地球の外でやっちゃおうという無茶苦茶な理論。
死んでも記憶が引き継がれるので、なんとなくオールユーニードイズキルのような、タイムリープと似ているが、時間軸を戻るわけではなく、身体は新しいものに入れ替わる。
それにより、周りの人間からいいように人体実験されるわけだ。
おぞましい。
つまりあれだ。漫画の「亜人」に近い設定だな。
あっちより復活するラグは長いけど。
そして、あくまで記憶を引き継いで新しい身体に移すということなので、うっかりすると同じ人間が複数存在することになるわけだ。
そこから物語は展開していく。
そんなわけないやろ、という知能が高い生物が出てきたりと、意外な展開もあったりするが、そんなに期待は超えてこなかったかな。
ポン・ジュノ節が炸裂する
微妙な評価の人が多いようだったので観るのが遅れてしまった。これは...ポン・ジュノ節が炸裂する秀作じゃないか。
SFになっても、格差社会への痛烈な風刺と人間の愚かさ、欲望、理性の白々しさ、底辺で不幸を被ることの暗さや悲しみを、ユーモアを交えて描く上手さは健在。むしろ進化し磨きがかかっている。
ジャンルを横断しつつ社会を冷静に見つめる視点が、植民地を目指すハードSFに載せて描かれる、なかなか大人向けな映画だなと思う。
「バットマン」、「テネット」のロバート・パディンソンとは別人のよう。ミッキー17とミッキー18その他との芝居の違いも面白い。役者は凄いなと思ってしまう。
クローン技術と死の概念を問い直しつつも、深刻になりすぎない、コメディになりすぎないトーンになっているバランスがお見事。
人は様々な困難に出会う
面白くは観たのですが‥
(完全ネタバレですので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
(レビューが溜まっていたので短く)
ポン・ジュノ監督の今作の映画『ミッキー17』を結論から言うと面白く観ました。
主人公・ミッキー・バーンズ(ロバート・パティンソンさん)が、借金に追われ、何度でも蘇って命の危険に晒される底辺中の底辺の仕事に従事し続ける様は、現実社会のメタファーにもなっていて、大変共感するところはあったと思われます。
ただ、時折挿入される、主人公・ミッキー・バーンズとナーシャ(ナオミ・アッキーさん)との性的なシーンや、宇宙船の中で独裁的に振舞う政治家・ケネス・マーシャル(マーク・ラファロさん)や妻・イルファ(トニ・コレットさん)の露悪的な描写は好みでないなとは思われました。
ポン・ジュノ監督の韓国での作品は、コミカルさや誇張はあっても、自国の文化に根差したリアリティある描写から外れていない印象を持っています。
しかし一方で、今作の主人公・ミッキー・バーンズの性描写や、独裁的政治家・ケネス・マーシャルの露悪描写は、リアリティあるアメリカ文化からも遊離して、どこか上滑っている印象は持ちました。
とりわけ独裁的政治家・ケネス・マーシャルは、トランプ大統領を意識した印象は持ちましたが、であるならばこの露悪さは、トランプ大統領への批評性のリアリティを逆に奪っているように思われました。
惑星での、どこか『風の谷のナウシカ』の王蟲を想起させるクリーパーのイメージも、『ナウシカ』を超える深さがない分、今作の深みを奪っている感想は若干持ちました。
しかし、それらの弱点は感じながら、作品で描かれている最底辺の現実社会で見えなくなっている人々に光を当てようとする作品の根幹には同意共感する想いもあり、最終的には面白く今作を観ました。
ディズニーによるエンタメ支配に〃抗え〃!
「ミッキー」と聞いて誰を思い浮かべる?
ミッキー・カーチス?
ミッキー・ローク?
ミッキー・ゴールドミル?
世界中、誰に聞いてもミッキーマウスだよね。
冒頭、切断された手首が宇宙を彷徨うシーン、
あれ、ミッキーマウスの手そのもの。
ミッキーが「使い捨てクローン」として何度もコピー(生産)されるのは、ディズニーがエンタメ業界を支配し、そこから生まれる「ディズニー的」な型にはまった映画やキャラクターの量産体制へのメタファー。
(量産型)ザクとは違うのだよ!
ザクとは!
というポンジュノ監督の声が聞こえてきそうな、
ブラック・シニカルSFコメディ。
格差社会を描いてるのは誰でも分かる。
問題はどこにあるのか?
深刻な社会問題や不快な現実を避けるディズニー的(善悪二元論/個より家族やコミュニティ重視/再生と贖罪/奇跡と祝福など〃某宗教的価値観〃が物語の根幹をなし多様性は表面的)な作品が蔓延することは、社会に深刻な影響を及ぼすという問題提起があると思う。
宗教は貧困や弱者に寄り添うものであったけど、歴史を振り返ってみても、また現在も、権力と結びついて格差を肯定している。特に某宗教は、貧しい者は幸いだと言い、この世で抗う気持ちを削ぎ、天国での救済を説く。
天国を夢の国と読み替えたらいい。
GANTZ、ナウシカなど……特に駿さんの影響を強く感じた。駿さんは「楽しませるのだけがエンタメではない」という考えがあり「答え」より「問い」を重視する、ディズニー的な価値観に抗う人。物語の構造的に、ポンジュノ監督と近しいものを感じる。
めっちゃ好き!
支配と服従という関係、力による支配しか理解出来ない人たちは、他者の自由を侵略してはならないという当たり前の倫理観も無ければ、そうした議論をする能力も無い。ファシズムは宗教団体と一緒になって最終的に人々を不幸にする。
そうした普遍的なことをまっすぐ伝えるセリフと、エッジの効いた演出がすごい。生ぬるいところがまるで無かった。
ラスト。「18ならどうする?」隠れた自分の本心の存在に気づいたミッキー。そして、これまで母に対する罪悪感の象徴だった赤いボタンは、マシーンを破壊する赤いボタンに上書きされる。個人の小さな変化は私たちの大きな希望だ。
もう一つの大きなテーマは包括的な愛。ナーシャはミッキーが生まれ変わるたびに、全てのミッキーを力強く抱きしめる。
カイが「17は私に譲って」と言ったとき、ざけんな!両方私のもんだ!と怒鳴った。
うんうん。私にも感じの良い時の自分と、ネガティブモンスターになった自分がいるけど、そんな私を「両方オレのもんだ!」って怒鳴っほしいわ、脳内彼氏に。だって全部自分だもんね。
うっとりするようなラブストーリーでした。
SF仕立てのブラック・コメディでありながらも「人間らしさ」とは何な...
SF仕立てのブラック・コメディでありながらも「人間らしさ」とは何なのかを真っ向から描いている作品でした。
「人間」を描くにあたり、アメリカ人とは違う監督の持ち味も存分に発揮されており、卑劣な友人、自己中な統治者、美食のために他を顧みないファースト・レディ、すぐ感情的になる彼女など、アメリカ映画では中々お目にかかれない魅力的な人々がしっかりと描かれておりました。
そんな中にあって1番目を引いたのが主役であるミッキーを演じたパディンソン。
イケメン枠の役者であるはずの彼が、白目を剥いたり、ゲロを吐いたりとメチャクチャな扱いを受けてます。
パディンソンはイケメンである事を忘れてしまったかのような姿を連発して、観客にもすぐにそれと分かる程の「情けない人物」をきちんと表現しておりました。
同時に彼は「気の荒い人物」も演じており表情の違いだけでそれと分かる演技を披露していました。
凄い方ですね。
ただSF映画としてはやり尽くされた感じが否めなかったのも正直なところ。
芋虫のような異生物が可愛らしく見えてくるのも宮崎アニメで味わい尽くしてますもんね。
個人的にはSFに仕立てた必然性とオリジナリティが欲しいと感じました。
リプリント装置に対する結末に異議有り!
映画のラストの方で、宇宙船の乗組員全員の一致により、リプリント装置は破壊される。
それには理由があって、事故により、この宇宙移動計画遂行者のオーナーが死んでしまい、厄介な奴が居なくなって、みんな清々したと思っていたのに、リプリント装置で蘇ってしまったから、こんな奴を蘇らせる装置は破壊しちゃえーってノリでそうなったんだよね。
初めから、このリプリント装置の存在について、作者はとても否定的なんだなぁ。
しかし、地球外の宇宙に飛び出すなら、この様なリプリント装置やクローンマシンは必然なのです。目的地や宇宙船内での生活は、未知の要素が膨大で、人間が順応できるかは未確定で、ましてや懐妊し、体内で成長させ、無事に生み出す事ができるなんて事が地球に居る時の様に当たり前できると考えているとしたら、それは、甘いんだなぁー
地球を飛び出す前に、既にクローンを数体作り、凍結して宇宙船に装備して置くぐらいでないとね。
まあ、この地球の人類は、遠い宇宙に飛び出す前に、月面で色々調査、研究するだろうから、クローンの必要性も大いに学ぶだろう。
こんなリプリント装置が発明されたら、きっと破壊はしないと思うよ。
底辺の先の未来
主人公が陥る底辺の先の未来。
その死を受け入れつつ転生する人生により人間がもつ澱んだ欲望が削ぎ落とされる点は周りの欲望だらけの人間との振れ幅があり笑える。
また進んだ先で出逢う未知の惑星の生物も、何処となくモフモフ感が感じられ愛らしい。
ただアクション要素は物足りなさを感じた。
この監督は人間たちの陰湿な欲望を描き、それを上手くコメディへと昇華させる手腕は素晴らしい。
金太郎飴ではない
◉前世も現世もない
宇宙の果て、希望は幻で絶望は現実だが、希望を現実っぽく重たく見せてくれるマーシャルとイルファの宗教家のカップルが話の一方を仕切る。マーシャルが次第に悲壮な雰囲気さえ醸し出していくのが愉しく、お構いなしで創作ソースに熱中する妻の異常ぶりからも、目が離せない。
もう一方は借金取りから逃れるために複写人生を送る青年。マルティプルは汎用性の高い危険な技術として禁じられたが、エクスペンダブルと言う隙間産業的な手法を限定的に認めさせる。ミッキーはそのコピー人間のエースになって、必死に前世を振り切り、現世を死をもって全うする訳だ。
◉見た目ではない
三つ目の仕切りは、もちろんクリーピー。最初のシーンでは人に襲いかかるが、やがて不気味な生き物が、生命の尊厳を象徴する愛の存在だと理解される。しかし吊るされた子どもは、ナウシカでない物語ならば惨殺されることもあろうかと、ハラハラした。
物語の中でクリーピーがエイリアンではなく、優しく柔らかな生き物であることが分かったこと、血を流しゲロを吐くミッキーの苦悩を感じる恋人や仲間が現れたことで、まず上にのし掛かろうとするものを取り除かねば! と皆が気持ちを一つに出来た。
◉生きてはいない
ポスターにズラリと並んだミッキーたち。どれもこれも全く同じ顔したダメ野郎。身勝手優先の人類にすれば、どこをとっても、便利な金太郎飴の一個に過ぎない。飴も観念しているのだ。
しかしミッキーの往生際を悪くさせるナーシャが現れる。ナーシャは彼を真底愛して、体位の工夫までしてくれる、夢のようなパートナーだ。彼女が現れたことで、ミッキーは唯の血塗れの形而下野郎から、(ミッキー18と共に)色々なテーゼに揉みくちゃにされつつ形而上男になって、話は長引くことになる。
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