「それは何度も生き返れる「夢の仕事」のはずが」ミッキー17 23さんの映画レビュー(感想・評価)
それは何度も生き返れる「夢の仕事」のはずが
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トラウマによる多重人格の形成に、スワンプマンの思考実験の要素を加えることで物理的に存在させている。
ミッキーはリプリントされる度に性格が異なる。
いわば多重人格が順番に肉体を得ているような状態であり、死とリプリントを繰り返すことでまた次の人格へと入れ替わっていた。
ミッキーは他の人格を全く理解出来ないと評する一方で、司令官は死を恐れるのは自分と同じ人間だからだと諭す。
この様な矛盾を最後まで何度も突きつけられる。
ラストではミッキー17が主人格の名を得る。
では18の死は人格との決別か、それとも1人の人間の死か?
ミッキー1はミッキー17の中にいるのか、それともミッキー2の誕生前に既に死んでいたのか。
スワンプマンを知らないと、荒唐無稽に見えてしまうだろう挑戦作。
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