「トニ・コレットの伝統顔芸」ミッキー17 bionさんの映画レビュー(感想・評価)
トニ・コレットの伝統顔芸
ある時点から誰もが期待するラストに向けて物語は進んでいく。
意外性はないが、大スクリーンならではの迫力と音響を感じながら予定されるお仕置きへのカウントダウンを心の中で数え始める。
人体を複製して記憶をアップロードするというプロットは、古典的SFの匂いがするが、原作は2022年出版と知って意外に感じた。
このテクノロジーがあるんだったら、強靭な肉体を持つ人間をスキャンだけして、複製を宇宙に連れて行けばよさそうだけど、それを言ったら話が始まらない。
トニ・コレットとマーク・ラファロのバカ夫婦のやり取りを見ているといろんな騒動を起こした人たちを思い出さずにはいられない。トニ・コレットの顔芸は、相変わらず無形文化財級の面白さ。
地鳴りをあげてうねる先住生物の大群は、ナウシカのあるシーンを思い出す。海外にも主という概念があるのかはわからないが、主の怒りは恐い。
映像と音で楽しむ作品なので、IMAXをお薦めします。
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