劇場公開日 2025年3月28日

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「トニ・コレットお得意の顔芸は一見の価値あり!」ミッキー17 カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5トニ・コレットお得意の顔芸は一見の価値あり!

2025年3月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

ポン・ジュノっぽい倫理を問いつつ皮肉を交えたSFコメディ作品。

巨額の予算を投じたと聞いて楽しみにしていたが相応に見えたのは配役だけで、設定上仕方がないのかもしれないが、SF映画のVFXを使った驚きやダイナミックな映像などは皆無で、ほぼ狭い空間と雪景色(スノーピアサーで覚えた?)のみだったのは少し残念だったかも。

一方、演者に関しては凄くハマっており、特にミッキー役のロバート・パティンソンが上手に複製を演じ分ける技量には非凡さを感じた。

マーク・ラファロ(本田博太郎にしか見えなかった)とトニ・コレットはやり過ぎなくらい振り切っていたが(演出だと思うけど)、二人とも楽しそうに演じていたのが印象的だった。

出てきて一瞬で画面を華やかにできるカイ役のアナマリア・ヴァルトロメイは派手な顔立ちの美人さんで「あのこと」の時と比べるとかなりお姉さんになっており驚いた。
彼女がキーマンになると思っていたが、実は曲がった事が大嫌いな正義の味方キャラではなく、逆にドラッグや性に開放的なナオミ・アッキーが演じたナシャの方がヒーローだったと言うのは面白かった。
監督が意図して登場時のイメージを逆にしたのではないかと思うのだが、どう言う狙いがあったのかはわからない。

人工肉食べてから倒れるシーンは少し気持ち悪かったw。

カツベン二郎
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