「夏の娯楽作」MEG ザ・モンスターズ2 Minaさんの映画レビュー(感想・評価)
夏の娯楽作
夏だ!サメだ!ステイサム兄貴だ!の三拍子揃ったシリーズ第2弾。
ワーナー・ブラザースが中国の映画会社の傘下に入ったことで、やはり本作も中国資本となっている。冒頭の弱肉強食の絵図を分かりやすく描いて以降、中々メグの活躍がないまま中盤へ差し掛かる。やはりパニック映画には悪者が必要であり、これでもかと悪巧みを企てては主人公らを苦しめるのだ。メグそっちのけでステイサム兄貴の肉弾戦を観るのも良いが、悪い人間がとことん悪く描かれ過ぎてメグ登場時がどうもぬるっとしてしまう印象だったが、全員きちんと喰われてくれるので満足である。
本作のポイントはメグが1頭飼い慣らされているという事と、メグ以外の巨大な生物がやってくるという事だ。日本版予告でも登場しているので言うが、正体は巨大タコである。また、恐らくだがパキケトゥスというクジラの祖先で、水陸両用のゴールデンレトリバー大の生物も登場する。だがら邦題はザ・モンスターズとご丁寧に複数形にしたのだろう。なんだか「パシフィック・リム」みたいになってきたが、メグとタコの戦いは金をかけた版「メガ・シャークVS.ジャイアント・オクトパス」そのものであり、マニアとしてはニンマリ出来る。次は巨大ワニ、巨大ヘビ、進撃の巨人(笑)、メカ・シャークが出てくるのだろうか。正直金はかけているがやっていることはほぼ同じテンションであり、このテンションのままならば本当に実現しそうである。