バービーのレビュー・感想・評価
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オッペンハイマーとの共通点
オッペンハイマーでは政治的な話でバービーでも政治的な話だしとっても明るいし見てて楽しい雰囲気だけど世の中からの見え方と自分で思っている世界との違いをバービーがみてショックを受けたことやケビンがみて憧れを抱いてしまうところでのバービーの世界が崩壊していったところで世の中を風刺しているのだと感じました。
また、バービーで世の中の変化や男女差別などの世界を表現していて少し重くも感じたし、ケビンとの対決での設定は面白かった
DVD鑑賞でのレビュー
バービーやアメリカのキラキラした世界観が好きで昨年話題になっており、アメリカで賞も受賞。演者も気になっており見たかったので自宅にて鑑賞。
(sns公式の対応を除いて映画に罪はないと思うので)
ピンクの可愛い世界観や前半部分は見ていてわくわくした。
バービーの足が爪先立ちじゃなくなったりセルライトができたり、、、といった描写は悲しかったですがこれが現実。という描写なんだなと思いました。
冒頭の人間世界に迷い込んでいろいろやらかす。という描写はもっとあっても楽しめたかもしれません。
見る前は、バービーが人間界でいろいろやらかすことが中心の映画だと思っていました。ディズニーの魔法にかけられてに近いかな?
個人的にはリアルワールドが男社会すぎてびっくりしました。ケンの暴走の部分と暴走を食い止める後半の部分は少しマンネリしました。ライアンじゃなかったら、見るのやめてたかもしれません。
母親の女性の生きづらさの面は共感しました。
最後、産婦人科病院にかかるという描写が少し謎でした。何か仕事の面接に行くのか?と思ったので。
それが人間なら病院にかかることもある。といった人間になった。という描写だったので、難しいというか、わかりづらいなと感じました。
バービーが女性の社会的地位向上に関する働きをロサンゼルスでする。という話の結末だったら綺麗だったかな。でも何がしたいかわからない。といっていたから、難しいかな。見れてよかったけど、心に残る映画だったか?といわれたら微妙です。そして、シングルマザーで子育てしている母子という設定もわかりづらく、あの男性は誰?恋人?インターン?なのか謎でした。私の読解力が弱いせいかもわかりません。よくわからない人物ということは、登場させなくても良かったかもしれません。あの男性の影が薄かったなと思います。
アメリカでは、自分らしくいていいというメッセージ性があったのでよかった。とありましたが、私はあんまりそういうことは感じなかったです。
例えば、人形好きな男の子が学校でいて、男の子だって人形遊びしていいじゃない。とか、
例えばサーシャが学校で男子と敵対していたりして、バービーが味方をして、男子と対決?というか最終的には和解。バービーありがとう的なストーリーのほうが簡単ですがわかりやすかったかもしれません。
サーシャのバービーヘイトな立ち位置なのに、最終的にはバービーの世界にはまっている。みたいな描写もちょっと雑かな。
全アメリカ人女性に捧ぐ、普通のバービ-(女性自身)になる事への自由解放!
まぁ、歳甲斐もなく 観ちまった~ 映画「バ-ビ-」っすわ。
ファンの「オッペンハイマ-」のキノコ雲写真コラボですっかりゴタゴタ感が初っ端から出ちゃったけども。
かつ、どっかの政治的?背景の連中レビュ-で 公開前なのに150本程度も★1投稿されてすっかり 悪意ある評価を受けた様だ。よって現在点数が低いのはこのセイ。現時点での この評価点情報はニセモノと思って良いでしょう。
今作は 全く 原爆関係とは一切無関係である。関係シーンなど微塵も出て来ないよ。安心して日本人は見て欲しいね。
そして予想外だったのは 案外シッカリしたアメリカ人女性像をテーマに語られていた事だな。
見た目はハチャメチャで爆笑もしたけど、現代の女性が抱えている悩みをこのバービ-人形を通して上手く表現している点である。
これは秀逸さを感じたわ。アメリカで大ヒットするハズである。
残念だが日本人DNAにはこの類は少ないので共感は低いかも知れないかも。劇場に外人で男女ピンクの洒落たコーディネイト服の来場者が数名いたわ。凄い人気なんだと思った。
---mc----
バービー(主):マーゴット・ロビーさん
ケン(主の彼):ライアン・ゴズリングさん
グロリア(人間界持ち主母):アメリカ・フェレーラさん
サーシャ(人間界持ち主娘):アリアナ・グリーンブラットさん
ルース・ハンドラー:リー・パールマンさん
ナレーター?(老人):ヘレン・ミレンさん
特筆すべき点は、街で見かける老人役(ナレ-タ)でヘレンミレンが観れたことかな。
そこは おおおお~っとなった。流石大御所女優・・・いい味ですナ。
バービー人形の生みの親、ルース・ハンドラー。
彼女は2002年(85歳)に亡くなった。バービー人形を開発した彼女はかつてマテル社の社長だったが、粉飾決算で告訴され、有罪判決を受けている。彼女の娘 ”バーバラ”が 人形の”バービー”名となったのである。この辺りの説明をさらりとやってる所がニクイ~。
兎に角、共感して良かった点は、
大人になってから娘のバービ-で人形遊びをしたグロリアの マシンガントーク。 今のアメリカ女性大半が抱えて感じているその思いを一気に語る所である。ここは凄く良かったし分かりやすかった。
ある意味幼少時は憧れの人形(職業・スタイル・イメ-ジ)だったが、実際大人になって、自身の娘も大きくなった時、今とかつての自分を見つめ直した時に コノ現実との乖離をバービ-に求める・・・普通のバービ-を売って欲しい願い!!!
かつての憧れ そしてスタイル。今の自分にも当てはまるスタイルを人形にもあっても良いじゃない~の発想だ。
何処かに現代の女性が抱える悩みがあるとしたら それを自由解放して欲しい望みをバービ-に託しているのだと感じた。
ラストは、バービ-は自分らしく生きる憧れの夢を抱いて人形の世界から人間界に人に成ってやってくる。
そして人間界の人々の助け応援が有って、病院(産婦人科)へ。
ナ・ン・デ ??
そう 人形 ⇒ 人間の女性。女性である証(生殖器)を認めてもらう為である。
日本版:”リカちゃん” もやってくれ。デミ・ム-アなら出てくれそう!
リカちゃんキャッスルは 福島県にあるしね、使えそう。
興味ある方は 是非劇場へ。
出だしで
少しホラーだった笑
女の子達が遊んでた赤ちゃん人形を
壊していく様は怖かった💧
バービー達は可愛くて
ドリームハウスも可愛すぎて
子供の頃遊んでた記憶を燻られた♪
バービー達女の子が活躍する
女の子だけの特別な世界
ケン達がホント可哀想って思うぐらい
でもバービー達が活き活きしてる世界
現実世界とのギャップが際立っていたけれど
とにかく可愛かったww
現実世界との繋がりがあったり
バービー界を認識して管理する制作会社があったり
破茶滅茶だなって思ったけど
いろんな人たちの苦悩や夢が垣間見れて
世界観を受け入れれば、楽しく観れたよ
現実世界に繋がったことで
バービー界で起こった事が現実世界にも影響されて
ケンのムキムキムンムン?ハウスが
制作、爆売れしてたりwww
鬱バービーがいたりww
ほんと誰得🤣
ケン達の暴走はイラッときたけれど
バービー達も大概な事はしてたw
最後はバービー達に一泡喰わされたケン達だけど
お互いの苦悩も知れて最後はハッピーエンド?笑
ケンは馬にこだわりすぎ笑笑
たまにはこんな映画もいいなって思った。
バービーは現実世界と関わった事で(親子と関わった事で?)
自分の変化を受け入れて、どうしたいのかを選択
親子にがんばれって見送られながらどこ行くんかなって思ったらまさかの産婦人科で
現実世界では親子と一緒に暮らしてるんかとか、お相手が気になりすぎた。
妊婦さんになりたかったってこと?
バービーが人間になりたいって思った理由が少し曖昧
現実世界に関わった事で素敵な出会いがあったとか、そんなシーンがあったら良かったのにな〜と最後の最後で思った^^
全体的にはツッコミどころ満載だし
よく分からないけど
バービーの可愛い世界と
ケン同士の喧嘩のシーンが面白かったよ笑
ホントよく分からないけど。笑
これはひどい
映画の外で起きたことは無視して、映画だけの感想を述べますが、あまりにも薄っぺらい内容でビックリしました。たくさんのバービーが住んでいて、バービー以外は脇役扱いのバービーワールド(正確な名前は忘れました)から、バービーとケンが現実社会にやって来ます。そこでケンが自我に目覚めて、バービーワールドに帰ると、マッチョケンワールドにしてしまいます。マッチョなケンに洗脳されて、バービーたちはケンたちに従うように。そこへバービーが帰ってきて、バービーたちの洗脳を解いて、もとのバービーワールドに戻します。はい、おしまい。これのなにがおもしろいの? 男が、女がってやたら主張してたけど、もうそういう時代は終わったんじゃないのかな。おもしろい場面とかもなくて、ひたすら退屈でした。
バービーというポップなキャラでコーティングされたグロテスクな映画
女性をエンパワメントする映画だと見て視聴しましたが、疑問が残る映画でした。
男性が優勢の今までの社会vs女性が優勢のバービーの社会の対立を際立たせたいのだとは思うのですが、
最終的に双方が尊重する社会が出来るわけではなく女性優勢の社会が勝利して終わります。
私は女性ですが、これでは男性優勢の社会の裏返しで何の解決にもなってないように感じました。
最後kenが自分らしいアイデンティティー見つけて終了、と言うのもかなりお粗末に感じました。
色彩やファッションはとても綺麗ですし原作者との関係なども謎な部分はありましたが好きな展開でしたが、
それ以上にストーリーが気になりました。
バービーと言うポップでキャッチーなもので加工されたグロテスクな映画だったと思います。
全てを笑い飛ばす!
映像・演出・演技(20)
『反転の演出』。これこそが『バービー』において最も特筆すべき点であろう。もちろんバービー役のマーゴット・ロビーはまさに女性の理想たるバービーの実写にぴったりであったし、ケン役のライアン・ゴズリングも然りだ。しかし、現代の男女の社会的性差を性別を逆転させて表現したり、ヴィランとなったケンを言動があらゆる活動家の過激派に見せたりと、反転させることにより現実に潜む事象を浮き彫りにする手法は単純だが力があるといえるだろう。俳優のコメディー調の演技も結構楽しめた。映像は標準的。
16点
世界観(20)
『バービーの世界』はとことん作り物の世界を再現しており、この世界が『(誰かの)理想』であることがわかりやすく表現されている。一方現実は『男性中心の社会』の属性を皮肉って描いており、とてもわかりやすい構造となっている。そして、理想の世界の変容という作中の出来事はもはや『バービーの世界の理想は理想たり得ない』という現実の様相を反映しているのかもしれない。なんにせよ子供にもわかりやすい喜劇的世界観は高評価。
15点
脚本(20)
この映画を一行で表すのなら『バービーが己を知るために、楽園を出ていく。』となるのではないか?コメディー描写や皮肉描写、メッセージ性を強調させたぶん、脚本は可は多少あり、不可はなしといった印象。
12点
キャラクター造形もしくは心理描写(20)
キャスティングのうまさも相まってコメディー作品としてのキャラクターは全員立っていた。個人的に好みなのは、マテル社のCEOだ。コミカルさの中に権力欲が透けて見えるなかなかにいい性格をしているのだが、俳優の喜劇的な演技のおかげで愛すべきキャラとして成立している。
キャラクター造形優先評価で17点
メッセージ性(20)
本作の目玉である。男性社会の批判がかなり前面に押し出されており、注目が行きがちだが、本作のメッセージは終盤と老婆との邂逅シーンに凝縮されていると考えた。
本作は男性社会のみを批判しているように見えてバービーが世界の秩序を取り戻すシーンで女性中心の理想の社会さえもケン達の態度を見せることで批判しているように見える。もはや女性達の理想が理想として成立しないことを悟ったからこそバービーは現実の人間として生を全うすることを決めたのかもしれない。
もう一つのメインとなるシーンはバス停での老婆との邂逅シーンである。
『美しいわ。』と伝えるバービーに老婆は
『知ってる。』と満面の笑みを見せ返事を返したのである。
(ここ結構感動しました。)
『美の根源は他者の目にあらず。己にあり。』
このメッセージこそがこの映画の中核をなる思想であろう。
20点
総評
問題の当事者たる男性の一人としてモヤモヤしたシーンが完全になかったといえば嘘になるし他者との関係や評価を完全に無視した自己評価はあり得ないと確信している。しかし、マジョリティーとなっているからこそ気づかないこと、そしてこれからの理想像を多少強引にそして愉快に浮き彫りしたこの映画の功績を評価したい。全てを笑い飛ばしたような皮肉なコメディー映画としても結構楽しむことができた。
80点
Born this way,this is MY WAY!
観ようかどうしようか、迷っているなら観るべき。そして誰にも邪魔されず、自分の感じたことを大切にするべき。簡単に言うと、「バービー」はそういう映画。
夏休みでもあり山の日でもあり、ほぼ満員の客席には何かしらピンクを身に着けた女性客もかなり多くて、みんな思い思いに「バービーを楽しもう!」としてるんだな、とウキウキした。
映画は誰かのために観るものじゃない。もしも誰かの悪意でその意図が歪められているのなら、それも自分の眼で確かめるしかない。この映画が伝えたがっているものは一体何なのかを。
まず、大事なことだから初めに書いておくと、「バービー」めちゃめちゃ面白かった!テンポが良くてコミカルなくせにシリアス。バービーランドと現実世界の落差も良い。
世界中のピンクを独占したバービーランドのファンシーでファビュラスな世界(ビーチの砂すらもピンク!)から見たら、現実世界はなんて無機質なグレーなんだろうと(笑)。人間世界のほうが見慣れてるはずなのに、なんて味気ない世界なんだろうと。
思った以上にミュージカルなノリなのも良いし、所々に遊び心が滲み出てるのも良い。
「ラ・ラ・ランド」でピアニスト役だったライアン・ゴズリングにキーボード弾かせてたり、「マトリックス」でネオ(アンダーソン君)が働いてたみたいなオフィスで追いかけっこしたり、そもそもハイヒールとサンダルを選択させるくだりも「マトリックス」だろうなぁ。
映画好きをクスリと笑わせるセンス(「ザック・スナイダー版のジャスティス・リーグ」や「マーゴット・ロビーが言っても説得力がない」などのメタ発言)もありつつ、女性たちの実感のこもったセリフの数々や「男って本当アホやな」というシーンの毒気と優しさも見どころ。男ってアホやな、と書いたけど馬が走ってるだけの映像が延々と流れてること(そしてそれが「男らしさだ!」っていうノリ)に気づいたら、笑うなっていう方が無理だと思う。
そうは言っても、ケンの視点からバービーランドと人間界を比べて見たら、バービーランドはピンクな現実世界でもある。言い方が難しいけど、色味が違うだけで二つの世界の構造は一緒だ。人間界は男が社会を牛耳り、バービーランドはバービーだけが全てを手にしているという点で二つの世界は同じ世界なのだ。
この二つの世界で、支配される側の存在は同じ惨めさを味わって生きている。それは自分の存在意義を実感できない辛さだ。「女なら誰でもいい」役割しか与えられないことと、「ビーチの人」としか見られないことはイコールなのである。
家父長制、有害な男らしさ、マンスプレイニング、ハラスメントなどなど、抽象的な言葉でこの映画を語ることは無限に出来ると思うけど、私の心に突き刺さったのは「考えなくて良いってことが、スゴく楽ちん」という物理学者バービーのセリフ。
それなんだよね、結局のところ。生きている中で一番心が折れる瞬間は。
考えようと思えば考えられるはずなんだよ、本当のことを言えばね。でも「お前は考えなくていいよ」って言われちゃったらやる気は削がれるし、自分が無能になった気がするし、それに何も考えなくて良いのは楽チンなのも事実。
だが私は嫌なのだ。
それを「良し」とする人がいても全然構わないけど、それを世界の半分だと決めてかかられることは御免被りたいのだ。でも「良し」派の人を否定するつもりは無いのだ。だから難しい。
世界はピンク1色でもなく、グレー1色でもなく、色んな人がいて色んな色で出来ている。この沢山の色に満ちた世界で、どう生きるのかは「自分のしたいようにする」以外にはない。
思えばグレタ・ガーウィグ監督は「レディ・バード」から一貫して「自分の生きる道は、自分のしたいようにする」だよ、と伝えている気がする。巧妙に世界との関わりを織り交ぜながら、それでも結局最後は自分の気持ちに正直に行動するしかないし、それは誰かに許可してもらうことでもない。
「なりたい自分になるのに許可はいらない」、バービーの産みの親であるルースがバービーに伝えたように、誰の許可も求めず、自分の選択に責任と誇りを持って、そうやって生きていくのが一番自分にとって悔いが残らない生き方だから。
女性が観て共感出来ることは太鼓判を押すけど、男性にももちろん観てもらいたいと思う。ケンの視点にちょっと触れたけど、「バービー」はケンや男性のことも、彼らの抱える悩みや辛さもちゃんと描いてるし。
中々本音を言ってくれない彼女や妻や娘の気持ちがわかるかもしれないし。
むしろ「そんなところ見てたの?!」とか「そんな風に思ってたの?!」とかに気がついてちょっと恥ずかしい気持ちになるのかもしれないけどさ。
あと、なんか勘違いしてる人がいるみたいだから、一応言っておくと、ラストシーンでバービーが婦人科に行ったのは「人間」になりに行ったんだよ?妊娠したわけじゃないから。
女として生きていくことが苦しくて、死を意識したバービーを産み出したグロリアが、女性性を押しつけられることを辛辣に批判したサーシャが、人間の女になろうと婦人科を訪れるバービーに「応援してる!」って言えるようになったんだ。
こんなに素敵なことってないよね。
ちょっと残念なのは、カメオ出演の企画もあったシアーシャ・ローナンとティモシー・シャラメのバービー&ケンが実現しなかったこと。
あの2人のバービー&ケンだったら、どんな感じだったのか…。時代がかった衣装も似合いそうだし、伝説のバービー&ケンとかでバービーランドに飾られてたりしてね。
バービー人形をメタファーにして描くフェミニズム
ピンク満載の「バービーランド」
脚長スタイル抜群のマーゴット・ロビー。
オマケのケン(ライアン・ゴズリング)は終始
間抜け顔(ライアン、私の理想の男性なのに!!)
やたら女性の権利とか、男が牛耳る現実世界とか、
女性の側からみたらありがたいような、くすぐったいような・・・
気分でしたね。
そもそもバービーランドって架空のユートピア。
そんなものオモチャの世界だけの話で、
女性大統領、女性の最高裁判事とか、今だって各国で居ますし、
だいたい一晩中踊り狂う「バービーナイト?!?」
(バービー人形は歳を取らないし、疲れ知らず・・・)
トイストーリーならご主人から見向きもされなくなった玩具の悲哀とか
胸に迫ってきますが、バービーは軽い!!
この映画では
「バービー」はある人間の女性の憂鬱が乗り移りブルーになったりして
「変てこバービー」の勧めで人間界に行き、憂鬱の種を見つけに行く。
そんな、
バービーが人間になったことから起こる大騒動と、バービー&ケンの、
“おまけのケン“がマッチョ宣言して大変なことになる。
ドタバタ・コメディ要素強め!!
バービー人形が誕生したのは1959年3月9日生まれ、
(今年で誕生64歳なのですが、人形は歳をとりませんので、)
アメリカのマテル社も全面協力とかで実名登場です。
バービー人形への八頭身。
そりゃあ羨ましいですよ。
ルッキズムが根強いこと、無くならないことは自明のこと。
そして着せ替えの楽しさは鏡の前で私も経験済みだけど、
ピンク塗れにお砂糖をたっぷりかけた「バービーランド」に
特に思い入れもなく、バービーの悩み・・・
死の不安や劣化にも、ウーン、特に共感も持てず・・・。
人間界に行けば完璧な「男社会」で、女はメイドやサポート役。
おまけに「オマケのケン」が「ケンランド」を作って威張り出す。
女性優位の「バービーランド」・・・Barbieちゃんの世界こそ、
空想つまり「仮想現実」だったんですものね。
女性の権利云々とか言われても、
パーティー三昧で、洋服山ほどのBarbieの、浮かれた日常。
スカしてムキムキ・ナイスバディで歌って踊るゴズリング。
そんな映画より、権利なんて主張せずに、
例えば、ホテルで黙々とベッドメイキングして
トイレ掃除している女の子(外見もいけてない)の、
報われない労働と日常を描いた映画の方が好きだな。
でもBarbieも生きることの意味に目覚めて、
人間として出発するんだけど、
現状を打破する程の破壊力は、この映画に感じなかったのね。
ユーモアたっぷり
キラキラで可愛くて、女性パワー全開!女性って素晴らしい!みたいな映画かなと思っていたら何とも皮肉感たっぷりのとんでもない作品でした笑
フェミニズムやら多様性やら現代の様々な課題を悪意とユーモアをもって提起しつつ、
作中では特に何も解決しないという、悪意ある破茶滅茶さがとても面白かったです。
舞台となるバービーランドは一昔前の現実世界の男女逆転版という感じで、全てが女性中心に回っており、一方、ケン達男性陣はバービーに認められることでしか自己価値を見出せない世界。
面白いのはバービーの世界でもやはり大統領だとか科学者だとか、現実世界で偉いとされる職業に就いているバービーが尊敬されていて、しっかり現実の価値観が反映されている点。
また、後半のケンダムでグロリアがバービーの洗脳を解くシーンは現代のフェミニズムに感化される人々を見ているようでとても興味深かったです。バービー達はグロリアが主張する女性ならではの理不尽な仕打ち・肩身の狭い思いなんて受けたこともないはずなのに、あたかも自身が経験したかのように「そうだわ!」と共感してしまうのです。
男達(ケン達)からの洗脳を解く代わりに、別の洗脳に切り替わっただけという皮肉。
色々な思想から学ぶことは大事ですが、結局全ては自分自身の考え方で生きていくことが大事なのかなと思いました。
ラストはケンはケンのままで素晴らしい、定番型バービーは何でもないからこそ何にでもなれると気付き、皆ありのままで良いのだという事で終わります。
作中、人間界もバービーランドも社会的な課題自体は何も解決しませんが、一人一人がこんな考え方になっていけば、少しずつ世の中の課題は自然に解決していくのだろうなと思いました。
想像を絶する凄さ…3回も観に行っちゃった
観るつもりなかったんです…まーた白人ブロンドの主人公か〜と思ってパスしようとしたところ、SNSでG◯NTZの作者含めマンスプ男達がこの映画に対して凄く不満を抱いていたので気になって観に行ったら素晴らしい映画だった。マンスプ男達が怒るのも納得。
最初の2001年宇宙の旅パロディやインシンクなどの懐かしい小ネタが盛りだくさんで世代的にも色々楽しめた。
バービーの衣装やバービーハウスの中もリアルに忠実で「あ、これ持ってた!これも持ってた!」てノスタルジーの嵐。
ルースレス ルースが出てくるシーンも鳥肌立ったし、サーシャとお母さんの関係性も凄く良かったなぁ。エブエブと違って娘の反抗期に寄り添う感じがちょっと切なくて心地良い。
音楽もキャスティングもストーリーもとにかく最高。みんなに観て欲しいのでネタバレ控えますが、強いて言うならアジア人バービーもうちょっといても良かったんじゃないかなって。
同じ映画を3回も映画館に観に行ったのは初で、今後バービーを超える映画はないと思ってる。
炎上騒動は抜きにして、作品のメッセージに共感できない
本作は、本国で同時期に公開された『オッペンハイマー』で扱われている“原爆”に悪乗りしたプロモーションが、日本ではとりわけ問題となったわけであるが、それを抜きにしてもこの映画が何を伝えたかったのかよくわからなかった。
映画は、バービーと彼女たちのボーイフレンドの“つもりである”ケンたちが暮らす「バービーランド」で、ある日、己の人生に疑問を抱いたマーゴット・ロビー演じるバービーが、人間の住む世界へと旅立つところから始まる。物語の舞台が実は“虚構の世界”だったというオチは、有名どころだと『トゥルーマン・ショー』が思い浮かぶが、それよりむしろ『LEGOムービー』に近いものを感じた。別の映画の話をするのはご法度かもしれないが、LEGOムービーはレゴブロックの本質を明確に描いた(レゴは説明書どおりに組み立てても自由な発想でも組み立てても構わないが、飾っておくよりも誰か(ここ重要)と共有して遊ぶことに意義がある)傑作である。
ただし、本作『バービー』については、LEGOムービーほど響くものがなく、悪くいえばフェミニストの自己満足にしか感じられなかった。
たとえば、ライアン・ゴズリング演じるケンは、マーゴット・ロビー演じるバービーが大好きで大好きでしょうがない。その想いが報われずに拗れた結果、彼はヴィランへと成り果て「バービーランド」を人間界で得た“家父長制”の知識で洗脳し、「ケンランド」へと作り変えようとする。しかし、そこはあくまでもケン。彼が元々、おバカさんであることが幸いし、洗脳が解けたバービーたちにあっさりと反旗を翻されてしまう。結局、この場面は支配構図がケンからバービーへと戻ったにすぎず、自分のアイデンティティに悩むケンへのフォローもお座なりだったように感じる。単にケンはバービーに自分を受け入れてもらいたかっただけなのに、意中のバービーには最後まで拒絶されてしまうのだ。しかも、ケンたちには住む家もない。バービーには彼女たち専用の家があり、そこで暮らしてパーティー三昧にもかかわらず、それに関するフォローも最後までお粗末なのである。これなら『トイ・ストーリー3』のバービーとケンの恋路のほうが、よほど気持ちよく鑑賞することができた。
人間界パートについても同様にお座なりだったように感じる。旅のきっかけである母娘についても、バービーの生みの親であるマテル社についても、それぞれの問題は本質的には何も解決していないはずのに、何か良い話風にまとめられているだけに見えるのだ。
揚げ句は、主人公のバービーである。彼女は自らを“ステレオ”タイプのバービーだと認めている。実際、あらゆる肩書きのバービーがいる中で、彼女は役職に就いている描写がない。それでも旅を通して自分が何者であるか、ある程度の自己発見をするのがお決まりの流れではあるが、その彼女の選択がなんと“人間”になることである。別にいつまでも“お人形さん”である必要はないかもしれないが、少しばかり人間界にいただけで、その結論に達するのはいささか唐突に感じられた。確かに人間界での出会いはあったが、それは彼女に人間になるのを決意させるほどの影響を与えたようには思えなかったからだ。そのように描くならば、人間界での描写を増やし、バービーが人間であることに感動する場面を挿入すべきだったように思う。それゆえ、彼女の決断がただの“わがまま”にしか映らなかったのが残念だ。
結局、本作は男性主権の世の中に対するカウンターカルチャー以上のメッセージが感じられず、登場するどのキャラクターにも感情移入することができずに終わってしまう映画であった。
夢の終わり、夢の始まり。
かつてバービー人形で遊んだ女の子たち、色とりどりの衣装に着せ替え、様々な職業に就くのも思いのまま、夢は膨らむ。常にハッピーなバービーランドでの暮らしのように夢中で遊んだ女の子たちもやがては成長し、物心がついて死におびえて眠れない夜を過ごし、社会の現実を知る。
黒人の女性大統領、女性宇宙飛行士なんて現実にはそうそうなれるもんじゃない。多様性を売りにしながら重役たちがすべて男性で占められているマテル社のように現実社会は女性にはまだまだ厳しい。
お前たちは我々が与えた夢の世界にいればいいんだ、社会は我々男たちが裏で回しているんだからと言わんばかりだ。
与えられたバービーの世界は結局は企業が商品を売るために作られたもの。ならばそんな与えられた夢から醒めて自分自身の人生の夢に向かって一歩を踏み出すしかない。
男性CEOが女の子たちに与えたものは偽りの夢だったが、バービーの生みの親であるルーシーが与えた夢は無限の可能性だった。彼女が自分の娘に託したようにバービーには何者にでもなれるんだという夢を託した。
バービーランドで同じ日々を暮らしていたバービーがある時気づく。何の職業にもついていない自分は何者なのかと。自分はただのバービー、何者でもない存在なのだと。
同じく添え物でしかなかったケンが自己実現のために反乱を起こした姿を見て彼女は彼に言葉をかける。
ケンはケン、そのままでいいんだと。男だからどう生きなければならないという考えに縛られる必要はないのだと。
いまや現代社会においては性別や人種に縛られず自分が自分としてどう生きてどう自分を磨いてゆくのかが問われる。男性だから、白人だからという理由で特権が与えられた時代は終わりが近いのだから。
そうケンに話したバービーはその言葉が自身にも当てはまることに気づく。何者でもない自分は何者にでもなれるんだと気づいた彼女は人形という存在に縛られず人間になる夢を実現するために一歩を踏み出す。
それはかつてバービー人形で遊んだ女の子たちが成長して現実社会で自分の夢を実現するために一歩を踏み出す姿を投影するかのように。
「レディバード」のグレタ・ガーウィック監督作品だけに期待大で鑑賞、その期待をはるかに上回る作品だった。これだけ高い娯楽性と深いメッセージ性を兼ね備えた作品はそうそうお目にかかれない。
人種問題、ジェンダー問題、そして人生について実に深く考察された傑作。
うっせえよ
女性が思う男性の鬱陶しさ(ギターの弾き語りとか)が清々しく言語化されていて爽快でした。そもそもバービーもそうですが、作られた時というのは男性の趣味が入っていなかったはずではないかな?それが、段々と変化したんですかねえ。
人形もそうですが、女子アナとか女性アイドルとか、男性社会によって女性が均一化されすぎて気持ちが悪いと思ってます。そういえば、女性だけではなく、ジャニーズもそうでしたね。ジャニーズを作ったのも特権階級の男性ですし。
劇中、女子学生が性的な女性=バービーが古臭くなったみたいなことを言っていて、時代が変わったなあ&頼もしいなあと思いました。男性社会の中では性的な女性は、圧倒的に有利な時代があったんですよ。日本は今でもそうかもしれませんが。
ラスト、バービーが婦人科にいたということは、出産を暗示していたのでしょうか。新しい価値観の次世代がどんどん生まれれば、こんな嬉しいことはありません。
ライアン・ゴスリング本当最高だった❤️
号泣😭 ファンシーピンクの下で実はごっつい映画
引くほど泣いた。変わること、怖くて涙が出るけれど、誰かのいいようにされることはやっぱり許せないから言いたいことは言うし、賢く切り抜ける必要も時にはあるし、じっと動きたくない時もあるけれど、こうあるべき、などは本当にどこにもないから、誰かに許しを乞いたり確認したりする必要はない、一歩進む決意は自分がする。
LAでバービーがローラースケート中に行き交う人に笑われたり、警察官からでさえも性的にしか見られていないという描写1つとっても、リアルそうで的確で、でもウィットな調子だから軽く装っていて本当に秀逸。
現実世界のフェミニズムが大きなテーマ/隠喩としてあるにせよ、女性だけを盲目的に見つめて描かれている訳ではないからあらゆる角度への眼差しがすごい。
ケンがバービーランドで強いられていた苦境・不満を原動として、より男性がリスペクトされる世界にしたくてケンダムを打ち立てる「ただのオマケキャラのケン」にフォーカスした描写もそう。いつも素敵なバービーもケンの気持ちを全然気にしていない事実(ガールズナイトだからケンの誘いを断るとか)とか、変てこって言ってファンキーなバービーを区別したりとか、知らずに誰かを傷つけていることを優しく悟る描写もよかった。
そういう各当事者への配慮バランスのおかげか、ほとばしるお母さんのスピーチの場面など、ヒリヒリと迫るように女性に力を与えてくれるシーンで、“女性よがり”になりすぎていないから、より安心してメッセージに没入できたのだと思う。
たとえば“勧善懲悪”モノの善側の人は、絶対的に隙なく正しいっていうキャラしかいないドラマも多くてげんなりすることもたまにあるけれど、この映画では各人の良さと反省すべき点が垣間見れるからこそ、色々なタイプの鑑賞者の琴線に触れているのだと思う。
だからこそ、楽しい“バービー”を観ようとしたら、とんだとばっちり、という鑑賞体験そのものが壮大な皮肉になっている人、シュガーコーティングされたものばかり食べている女の子で、バービーも軽くて甘いと思っていたら実はホットソースが飛び出してきたりガチガチに咀嚼する必要もあったりするびっくり箱で信じられないくらいエネルギーをもらった人など、極端な鑑賞体験の差が各地で起きているだろうことも映画バービーのすごいところ。
頭がゆるめでお人形なマーゴット・ロビーだけを見たくてそれしか見えてない男性鑑賞者も中にはいると思うけれど、劇中で“男”に対して急に畳み掛けられる皮肉と頼りなさとクズな描写に、その人は多分ボコボコにやられて見ていて段々嫌気がさし、とにかく後味がよくわからないまま気づいたら終わってて、なんだかなあと思いながら的外れで至らない意見やレビューで終了する人がいる一方で、同じ男性であれ全然違った感銘を受けている人のコントラストがすごく顕著だと思う。
自分が誰かの意見をジャッジする権利は全くないし、どの感想もリスペクトされるべきで、各人の性自認などによってこの映画に共感する点への偏りというのもあるけれど、あまりにも斜めからの見方をキープし続けたまま見終わる人もいるんだなということを他の方の感想を各所で見て愕然とした(娯楽だしどのように消費するのかも本当に個人の自由だけれども)。鑑賞後の二次的な効果がこんなにも大きい映画、ということからもこの映画の巧みさが伺えると思う。
あと完全に偏見だけど、バービー鑑賞後にキューブリックの宇宙の旅のパロディそれだけを得意気に言及してお前は知らないだろ、っていう調子で悠々語るマウント彼氏とか大量発生してそう笑
それからオッペンハイマーとの一連の騒動自体は日本人として嫌悪感を抱いていつつも、だから作品そのものをボイコットするには勿体なさすぎる映画。バービーの劇場公開が続々終了する中、サブスクやらで今度はフライデーナイトにポップコーン片手に観るか、っていう層が予想外に喰らうであろう衝撃の方が劇場でみた人より多いのかもしれないなと思った。
映像はピンクファンタジー その影に語られるナカミは
バービー映画といっても、バービー人形とだけしか知識がないが、劇場チラシで、「ようこそ、〈夢〉のようなバービーランドへ!」見て、出演マーゴット・ロビー「ハーレークイーン」の・・ あってるかも・・ライアン・ゴズリング・・いいかも・・。で、観たもので、キャピキャピのビンク・ファンタジー・コメディじゃないの!?
の行き違いから、鑑賞モード.リセットしてのためか前半、乗り遅れ感を引きづって、後半にはなんとか楽しめるようになりましたが、消化不良でした。
マーゴットのバービー、はまってましたし、ケンのドラマ中での、あたふた感、キラキラなビンクの世界での存在キャラでOKだったのが、人間社会で見たり体験して、今までのバービーでいるのではなく、自分にある新しい自我に目覚め、同時にビンクファンタジーのケンとともに、新たな社会情勢、価値観を得ていく映画でした。
★Digital5.1ch鑑賞
★重低音 1
★音圧 1
★移動音 2
★分離度 3
サイド(左右、後、活躍度)1
★サラウンド 2
ほぼ、スクリーン側での音出し
左右、後方は、残響成分がメイン
勇気が欲しい時に見たいサプリのような作品。
バービーの世界観を味わいたくて
公開をずっと楽しみにしていた作品。
(絶対に好きな映画と固唾を飲んで
公開日を迎えたが日本では公開直後紆余曲折あり
少しばかしクールダウンした状態で劇場に足を運んだ)
可愛いが溢れて気分が上がりっぱなし♡
リアルバービーハウス作りたいと思った。
可愛さをモチベーションに行ったが
内容が想像を超える深み。
物語が進むにつれて現代社会を生きている上で
感じた壁や閉塞感について改めて考えさせれる
描写が多くバービーの気持ちに感情移入して
心に刺さり、気づいたら号泣。
一番の見どころだと感じたのは、
秘書のママのセリフのところ。
同調勢力、所属意識の強い日本人にとっても
響いたと思う
感じてきた言葉にならない思いが
うまく言語化されていた。
らしさ、役割、固定概念を外して
鎧は外して何にでもなれる存在なんだと
背中を押してくれる作品だと思う。
バービーを楽しむ子供向けの作品ではなく
現代を生きる大人が見るべき作品だと思う。
アメリカ映画の良さ
冒頭の「2001年~」のパロディで爆笑しました。
そりゃそうだよね、オンナは子供のお人形遊びからして「赤ちゃんのお世話」に洗濯に家事。本人自身の楽しみというより、母性を自覚させ、主婦予備軍、奉仕者として刷り込まれる感じ。
女の子の世界に「なりたいものになれる」意識革命をもたらしたバービーは、まさにモノリス級の画期的存在、ってのにものすごく納得した。
この掴みだけで、この映画が只者ではないのが分かる。
そして、ちゃんと楽しいので、アンチな盛り上がりに乗って観ないとしたらもったいない。
アメリカ映画は架空の世界を借りてガチンコでは言いづらい現実社会の実情とか問題を語るのが上手い。最初の「アバター」もそうだった。
的確な現状認識と深い洞察、問題点を掴む鋭い目が、「バービー」にはあると思う。
視点が多角的なので、どの立場のだれに共感するか反感持つか、どの解決策なら許容できるかも含めて見る側に委ねられる多角性がある。
私は、ケンダムランドの後始末のところ、今の女性の位置と思った。急に持ち上げられて重要な立場に抜擢されてもお飾りか付け焼き刃で歴史がなく経験もないから上手く行かない、それをみて「だから男はダメだ」と言われがち。なので、これから力をつけて、すこしづつ上に行こうというのに、大きく頷きました。
バービーたちがケンの扱いを反省し、今後は改めると言うのは、世の夫たちにこうあってほしいという願望を見ました。
アメリカ人でも女性の社会的立場がまだまだ、というか日本と大差ないみたいなのが意外だったが、日本の女性にはグロリアが語ることに加えて、外で働くのは当然なのに家事や育児、介護はオンナの仕事で、しかも手を抜くなとか、夫の家族に尽くせ、みたいな圧力があったりする。
それから、夫は自分のことしか興味なし、娘も反抗期でさびしく、仕事も半端、癒やされたいのはママだったというのはよく分かる。子供が小さい頃は大変だけど、かーちゃん、かーちゃんって寄ってくるのは幸せなんだよね。こういうところも排除しないし。結局、娘は頭脳明晰しっかりした女性に育っててママを愛していて、ママも幸せを再確認できるし。
単純に、バービーの(ピンクの!)世界を見られるのが楽しい。
マーゴット・ロビーがリアル・バービー。おちょくられがちなケン、(「トイ・ストーリー」とかでも!)ライアン・ゴスリング、よくやったと思う。
グッズ見るのもよいし、いつも快晴、階段は使わないとか、飲み食いは真似だけ、へんてこバービーは、やりがちで大笑い。髪の毛切っちゃったり顔に落書きしたり、脚のジョイントの問題で縦に大開脚するんだよ、確か。色々なタイプのバービーがいて、職業様々、有色人種や太った彼女もいるんか、と思うし、廃版キャラたちも見られて興味深い。
結局定番タイプのバービーのみが「なりたいものになれる」(そりゃそうでしょう。)、だからって人間になっちゃうなんて! ピノキオ!?
バービー産みの母の延々説教はどうかと思った。
でもって、ヒトになるには、まず、それ!?
ヒトにあるものが無いんだから確かに外せない問題よね。専門家に相談を。
基本コメディで、軽く見られるのが良いと思う。
ただし、その分女性に権利を主張されたら都合が悪い国や地域では上映禁止になったりするんだろうとは思う。
それにしてもリアル・マテル社の皆さん、太っ腹!
ビジュアル面やバービー人形あるあるはよかった!
親がバービー世代で、自身も少し人形で遊んだことがあるくらいの
バービーとの距離感で観に行きました。
バービーランドの作り込みやバービーギャグはかなりあるあるネタだらけで面白かったです!
バービー世代のマダムが多く観に来ている回に当たったのですが、
かなり盛り上がって大笑いが起きていました。
ハイヒールを脱いでもつま先立ちなあの足
車へ乗せられる時のバービーの動き
変てこバービーの開脚っぷり
ぎしぎしした挙動
つるつるのぺたんこおまた
全部全部めちゃくちゃあるあるで、こうしたネタが出て来るたびに
劇場全体で笑ってました。
…ただ、この作品そのものが放つメッセージ性に関しては
私には遅すぎるものだったなと感じました。
性別に左右されすぎる世界
個が尊重されない世界
幸せなことですが、私自身はそういう世界にはあまり縁がない人生を送ってきたために
全く共感・没入が出来ず、世界観の前提部分を拾い集めるのに一番頭を使いました。
アメリカの差別意識って今もまだこんな次元がスタンダードなの?
だとしたらそりゃあデモも演説もウケる世界だよね…
と思いながら観てました。
演説タイムに関しては、せっかく“映画”なのに
全部セリフで処理されちゃったつまらなさを感じてしまいました。
もうこのあたりは感性の違いですかね…。
平たく言えば、Not for meでした。
ただただ、ビジュアルとバービーギャグはよく出来ていておもしろかったです。
子ども向けではない
全体的にコメディっぽくとても楽しい、オープニング2001年宇宙の旅のパロディーから始まり、モノリスではなくそそり立つのはでっかいマーゴットロビー(笑)足綺麗だなぁ。
バービーランドは見てるだけで楽しい、色んなバービーとかアイテムが出てきてワクワクする!子どもが見て楽しいのはこの辺までかな?
ライアンゴズリングは、色んな役をやるなぁ・・可哀想な役が多いような気がするなぁ、ケン役も、良かった!面白かった。歌って踊るゴズリング。
女対男、という風にし過ぎてるのでは?という、批判も織り込み済みかな、バービーを題材にする以上避けられないかな。最後、仕事の面接に行くのかな?と思ってたら、そっちなんだ!っていう、あそこも、批判が来るのも折り込み済みかな、何を選んだっていいじゃないってことかなぁ。娘が大きくなったら一緒に観てみたいな。
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