バービーのレビュー・感想・評価
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自由な本当の自分になる!
バービーの世界観を完璧に再現し、多種多様なバービーとケンが存在する
バービーランドはピンクを基調としたパステルカラーの色調で
圧倒的なビジュアルを見せつけています。
女性社会のバービーランドですが、現実社会はまだまだ男性社会であり
現実社会に感化されたライアン演じるケンが、バービーランドを
男性社会にしようとし・・・という、実は非常に深い作品でした。
結局、どちらかに偏ったところで、いいことはないよ・・・という示唆
でもあり、良い落とし所だったと思います。
とはいえ、主役はマーゴットのバービーであり、
彼女が「自由な本当の自分になる」というのが映画の根底を貫くテーマ
になっていて、最後には見事に帰結しています。
製作&主演のマーゴット・ロビーはもちろん素晴らしいのですが、
監督のグレタ・カーウィグが完璧な作品にしていました。
加えて、ライアン・ゴズリングのケンでなければ、
ここまでの深みを持たせることは叶わなかったと思います。
それにしても冒頭のシーンがシュールで、SF映画か!?と思うほどですが
やっていることはとても笑えました。
やっていることが笑えるというのは、作品通して感じるところで、
そういう笑いの要素も映画のクオリティを上げていますね。
それから、CHANELがすごく目立っています。
CHANELに憧れる方が増えそうですね。
世界観と観点は面白いが、説教くさい
2023 189本目
つまらなくはないけれど
単純に映画として凡作だった。
それは以下3つの主要な要素から成り立っている。
・キャッチが弱い
日本人にとってバービーはそれほど馴染みのあるIPではなく、一度はバービーで遊んだり元ネタのコンテクストをある程度理解していないとさほど楽しめない構造になっている。例えばマテル社の自虐や内輪ネタなど。
昭和のことなんて知らない子供が見るアニメで昭和ネタを見せられている時のあの感覚に近い。
・思想の軸が弱い
正しく言えば思想を論理的なプロットやシナリオとして構築できていない。
本作の主題は「女性とはなにか」を問うものだ。
しかし序盤から中盤の段階でいきなり
「バービーがバス停に居合わせた老婆を見て、作り物のバービー世界にはない、現実を生きて年老いた女性の美しさに涙を流す」
という唐突なシーンがある。
これは一場面としては大変魅力的で、これこそがこの映画で描かれるべき真骨頂のテーマなのだが、そこに至るまでの論理的なシナリオの伏線がまだ序盤(起承転結の承)の段階で構築されているわけがなく、観客にとってはやや唐突感が否めない。
このシーンの印象的な効果は明らかにもっとラスト付近に持ってくるべきだったのだが、終盤はケンという男性側のケアに時間が割かれてしまってテーマが霧散してしまい、エンタメとしてのカタルシスにもやや欠ける。
・大衆受けを狙った演出があまりにもポップすぎて弱い
上記の思想の軸が弱くなってしまったもう一つの要因はこの演出にある。
テーマのせいで作品があまり重くならないための配慮だろうが、その軽さがあまりにも空回りしすぎている。特にマテル社との鬼ごっこのくだりのしょうもなさは観客を馬鹿にしてるとしか思えない。
要するに「はい、ここでコメディ入れますよ〜これエンタメですからね〜」という作り手側のエクスキューズが露骨すぎるのだ。
そしてそのコメディ自体があまり面白くない(大半がバービーやマテル社の身内ネタ)のだから始末に終えない。ただストーリーのテンポを悪くしているだけにしか見えない。もうちょっと何か他に間のもたせ方はあったのではないか。
これら3つの要素が悪魔合体を起こした結果、
監督の言いたいことを一見きれいに見える宝石箱の中にぎゅうぎゅうに詰め込んだはいいがそれで終わってて、宝石の美しさそれ自体を見せる映画にはならなかった、というのが私の感想だ。
そうでなくとも「なんか期待してたほどじゃなかったね…」という感想に至るのが本邦における大半の観客の受け取り方ではないだろうか。
バービーIPという市場のバフが無ければ単体映画としてはB級の凡作と言わざるを得ない。
昔を懐かしみながら鑑賞
同じことやってるよ
内容的には『魔法にかけられて』のような要素を期待していたのですが、予想と異なり、どうも理解しがたい女性差別に対するメッセージが含まれていました。
バービー人形は昔から存在してはいましたが、日本人の中でバービー人形で遊んだことのある人はほとんどいないと思います。
日本ではリカちゃん人形が主流ですよね。
バービー人形についての話題が出ても、多くの日本人には理解されにくく、興味を引かないかもしれません。
主演のマーゴット・ロビーがバービー人形に似ているかどうかよくわからなかったですし、あまり可愛らしいとは思えず、さらにケンなどのキャラクターについてはなおさらです。
キャラクター的には盛り上がりに欠けているように感じました。
内容的には『魔法にかけられて』のような要素を期待していたのですが、予想と異なり、どうも理解しがたい女性差別に対するメッセージが含まれていました。
女性差別はもちろん反対ですが、同時に男性差別や伝統的な男性らしさに対する期待もなくしてほしいと思います。
アメリカの状況はわかりませんが、日本では女性が出世や社会での成功を追求しなければ、比較的平等な環境で生きていけるのではないかと思います。
この映画でも同様に女性差別を許さない姿勢が描かれていますが、一方で男性に対する差別的な表現は許容されるというのは矛盾しているように感じます。
こうした点がフェミニズムの奇妙な部分であり、自身の主張は通す一方で、同じことを男性に対して行うことは許容されるというのは筋が通らないと思います。
映画の中では男性に洗脳されていた女性が、男性からの期待に疑問を呈し、反抗するシーンが描かれています。
しかし、男性もまた女性から期待されることがあり、同じように反抗すればどうなるのかと考えさせられます。
こうした対立が続けば、結局互いに遠ざかり、それぞれが自分勝手に生きることになるでしょう。
コメディ映画であれば面白ければ何でもありだと思いますが、この映画は個人的には面白みを感じませんでしたので、戸惑いを感じました。
ただし、最終的には対立を乗り越えてお互いが一緒になる結末を期待していましたが、実際にはそれは実現せず、物語は最後まで平行線のまま終わってしまいました。
このような混沌としたコメディ映画であっても、これはちょっと納得いかない展開だなと思いました。
ラストシーンも不思議で、物語とはあまり関係のない場面であり、時間的にも飛ばされすぎており、続編への導入というわけでもないように感じました。
おそらく推測ですが、コメディ映画の奇想天外な展開があまりにも混乱したため、最後だけでもきれいに終わらせたいという意図があったのかもしれません。
また、中東での上映禁止についても、なんとなく理由が理解できる気がしました。
はばたけバービー
ライアン・ゴズリングの一貫性
「バービー&ケンじゃなくて単体で見てほしい」というケンをライアンが演じるのをみて、『ブルー・バレンタイン』で逆に「You&I」をいつまでも歌って「君と僕の世界」に浸ろうとする成長しないパパとのコントラストが浮かびますよね。人形に恋するて『ラースとその彼女』だし、なんか先導的にイケてる男として振る舞おうとする姿は『ラヴアゲイン』が重なる。マーゴロビーもええがこのライアン君の『ブレードランナー』にも通ずる作り物っぽさ、報われないキャラクター、アクションもやれる肉体性つまりマチズモ、なんて一貫性のある俳優人生なんだと感心しました。
この映画はフェミニズムものだが、彼は彼で役割を押し付けられていたケンのアングルが盛り込まれているのが凄くよかった。あの展開が一味違う
バービーの理想郷は永遠か
これは、バービーとケンの恋愛ものなのかな、と思ってる人がいるかもしれないけど全く違う。
バービーが世界中の女子にかけた魔法というか、女の子の憧れの理想郷みたいな世界観は大人になっても永遠に続くのか否か。
途中、Mad at Disney が頭の中をぐるぐるしたわ。
この世に男性性と女性性がある限り、性差の問題は消えないのかもしれない。がしかし、バービーがチャレンジし続けた女子も平等に様々な職業に就くのだというメッセージ、これを着せ替え人形の特質を存分に活かして女子受けもよいデザインで表現してきた功績はすごいのだ、と映画を通して学んだわ。
途中、マテル社の秘書が女子はしんどいよな、の思いの丈をぶちまける場面は本当に泣けた。
仰る通りだよ。
男性方にとって丁度良い加減の女性像は、女子にとって全く自由がなく我慢辛い制約だらけだわ。
好きにさせてよ!!
そんな都合よく生きられるかァァァァ!!!
誰かウケじゃなくて自分ウケ、他人の気分が上がる私じゃなくて、私の機嫌は私が取って気分を上げるの。
バービーが教えてくれたことは、今後の私にもいろんな勇気をくれると思う。
バービーは正義!
めっちゃ面白かった!
Hi Barbie!
体調のせいなのか採点不能なほど爆睡してしまった…
今夏とても楽しみしていた作品であり、ムビチケまで買って公開を待っていたというのに…
9月最初の日曜日の夜にパートナーと共に鑑賞したのですが、なんと二人とも爆睡!
ほぼ全編寝てしまって、評価不能なほど何も覚えていない。なんてこった…
午前中ジムで筋トレしたのが悪かったのか、連日の暑さでバテていたのか。悔しい。
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