バービーのレビュー・感想・評価
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映画に罪はないけれど…
映画の内容とは関係のないことでかなり話題を集めた本作。あの問題もあったので観ようか悩んだが、映画自体に罪はないので鑑賞。
うーん、最初の人形を壊すシーンからして嫌悪感。全く笑えない。最後の終わり方も気持ち悪い。
確かに共感できるものもあるけど、大部分で共感できひん。
唯一、ゴッドファーザーとシックスセンスのシーンはちょっとクスッとした。
ライアン・ゴズリングが頑張ってるなあという印象。あのトラブルがなかったとしても、日本ではあまり賞賛を得られる映画ではないやろうなと思った。
個人的に好きな作品。ミュージカルで舞台化して、再映画化すると洗練されるかも
リカちゃん、バービーちゃんで遊んだことがある世代の人には、忘れかけてた幼児期の大切なお友達に映画館の中で再会して、私たちが大人の階段を上っていって彼女たちの存在を忘れたその後も、燦然と子供たちの夢みる心を守り続ける社会的使命を負った、世界中の子供たちのお友達。
映画館の中では、リアルサイズで超ハッピーなバービーワールドが目の前に広がっていて、遊園地やディズニーランドに遊びに行った時のように、胸がドキドキしまし。
お人形さん遊びをしてる時の子供の高揚感のままに、バービーとケンたちが会話を交わし、ダンスを踊り、お洒落な服をきて、本当に幸せそう。
大好きだったお友達の様子がちょっと変で、身の上を案じながら、ついつい物語に没頭していって、気が付くと大人になった観客(自分)が、幼い頃のお友達バービーに共感して、またバービーと心を通わせているという、心の旅を体験できる作品でした。
個人的に好きな作品です。子どもの頃、お人形さん遊びをしていた人には、幼少期に自分が描いていた夢の世界の崩壊の危機に、動揺して、刺さりまくると思います。
架空の世界の話なので、ミュージカルで舞台化して、再映画化すると、さらに洗練されて、この話で伝えたかった作者の思いが、より深く、より明確に表現できるんじゃないかと思いました。
この作品、十分素敵なのですが、とくに必要のないカットや台詞もあったんじゃないかなと思いました。思い切って、なくてもストーリーが成立するシーンはカットして、いきなりストーリーを止めるとか、いきなり歌い出すとか、そういう緩急のリズムがあってもいいのかなと思いました。
子供はいきなりお人形さん遊びをやめて、お母さんのところに走っていったり、泣いたり、笑ったり、忙しい生き物です。お母さんも子供のお世話が大変!
だからこその、子供が没頭できる世界を、大人が気合を入れて作ったのが、子供の集中が持続可能で、かつ情操教育に配慮して作ったハッピーな「バービーランド」で、玩具メーカーの人達が真面目に議論した結果、多様性に配慮したいろんな種類のバービーとケンが、仲良く暮らすバービーランドはキテレツ感が出てきてしまっていて、だからこそ、このお話はミュージカル化をどんどん進めてほしい。その方がもっと面白くなる。
20年後くらいに、ミュージカル化された「バービー」を観てみたいです。
人形の家
ピンク色のワーナーロゴから「2001年宇宙の旅」のパロディを経て、バービーランドを紹介するタイトルバックまでは快調で、これは傑作かもしれないと思っていたら、バービーが現実世界を訪れ、どうやら男社会と女社会の二項対立がテーマらしいと見えてきたあたりから、思考停止して物語が機能不全に陥ってしまう。
奇しくもイプセンの表題作も同じようなテーマで、もちろん大事なことではあるのだが、それを今さら声高に教条的に語っても、映画は空回りするだけだ。グレタ・ガーウィグは「フランシス・ハ」以来のファンだし、出演作も監督作も女性の生き方にこだわっているフシもあるが、いずれにしても今回はどうもボタンのかけ違いがあったようだ。
監督本人がバービーを演じるのは確かにタイプも違うし年齢も考慮して排除したのかもしれないが、彼女より年上のライアン・ゴズリングがケンを演じるのも同様に無理があるのでは?
最後に、ガーウィグさん、結婚おめでとうございます。既に長年のパートナーではあるけれど。
バービー世界を実写化!強いメッセージとシュールな笑いに包まれた風刺的な作品!
【あらすじ】
様々なバービーとケンたちが暮らすバービーランド。主人公のバービー(マーゴットロビー)は完璧な自分に戻るために、現実の世界に自分の持ち主を探しに行く。しかし、現実の世界はバービーランドとは全く違っていた…。
【感想】
序盤:何だこれ…?
中盤:この映画のテーマが分かってきたぞ!
終盤:(ケンのダンスを観て)何だこれ…??
結論、面白かったです!
主演のマーゴットロビーの魅了が溢れる作品でした。私が思うマーゴットロビーの魅了は、喜怒哀楽を120%観客に伝える力だと思います!顔立ちや演技にも華があり、ド派手なバービーランドに負けない存在感でした!
もう1人の主人公ケン。
ライアン・コズリングがコメディ役は新鮮でしたが、全力で演じ切っていました!
特に最後のダンスはもう笑っちゃいました!
そして、コメディ3大俳優(私が勝手に作りました)の1人、ウィル・フェレルも今作でユーモアのセンスを大爆発させてくれました。
実は結構好きな俳優だったので、スクリーンで観るのは新鮮で嬉しかったです。
バービーランドはCGでなく、本当にセットで作ったと聞いて驚きました。
このセットを作るために、ピンク塗料が世界的に不足になったとか。笑
ただのシュールなコメディ映画ではなく、メッセージ性の強い、深い作品でした。
男性と女性で鑑賞後の感想も変わってくるんじゃないかなと思います。
【お気に入りのシーン】
ケンのダンスシーン。
バービーとピンク
万人受け、エンタメ仕立てが極まる
先日「哀れなるものたち」を見たが、双璧を成すような内容だったと感じる。
かたや欧州の、かたや米国の、といった具合に。
テーマを同じにした作品はここ数年、本当にたくさん作られている印象があるが、
初期のホラーじみた描かれ方に比べ、ついに万人受け、エンタメ仕立てが極まった感が強い。以降、これらを基軸とし、派生した作品は生まれても、越えるエンタメ系ジェンダー作品は難しいかもと想像した。
男であることも、女であることも、
ありつつ、よりよく生きようとすることも、
なんか大変だなぁとしみじみ思わされる。
なぜならそれは完璧なイメージで、
イメージは現実ではないからイメージなのだ。
実現することもなければ、実現させると何かが歪む。
刷り込まれたそれらを恐ろしくともはぎ取って、
「人間」として歩み始めたバービーに幸あれ。
そこから何をどうつかみとってゆくのか。
前途に先行するイメージはない。
ポップな画面と、チャーミングな面々がとにかく楽しい。
一番好きなキャラは案外、CEOだったりするw
泣いて笑って七変化、ライアン・ゴズリングの熱演も良かった。
ピンクとマーゴット一色にしたことの勝利!
団塊ちょい遅世代から観たバービー
去年あまり食指も動かず、見逃したアンコール上映を観てみました
たしかに家父長制やMe Tooの時代にメッセージとして感じられた方の意見は、理解出来るのですが、私の感想からいうと、バービーの持つアメリカの小手先から繰り出される問題って、ピンとこないですってこと
かのバービーが日本を席巻したというならまだしも、ある層の子女向けのこの世界観はなじみとしても、興行的に大きなインパクトは感じなかったです
結果まあ観てもそこそこの感動 お遊戯レベルの映画としてしか感じなかった
セットの世界観はよくつくられてましたよ
あとネトフリのセックス・エデュケーションのメンバーが結構出てましたが、プロデューサーの関係なのか少し気にはなりました
以上です
役割からの開放
ケン
ピンクは女子色である?
原爆を茶化す宣伝をしていたことから観る気はなかったが、飛行機内で暇つぶしに無料ならいいかと思い視聴する。
薄っぺらい映画だと感じた。
映画には思想が表現されている必要もないし、アクションや恋愛や夢が無くてもいいけど、にしても気の抜けたぬるい炭酸水というのか、フィルターにかけたら何も残らないというか。
これが欧米人のエンタメなんだろうなぁと。
キラキラ、フワフワ、ピンキーなのは女子が好きなもの。
ワイルド、パワフル、オレオレは男性的。
こういうのは、社会に染められていつしか信じ込まされた思考回路であって、バービーはまさにその象徴だと気づく。
女子を女子にする道具であり、玩具という形を取りながら、ジェンダーを昇華させてきたのであろう。
キラキラ女子の平和社会においては、男という軽薄で無能な生き物に政治的なパワーを与えてはいけない。
しかし、少なくとも男には気づきがあった。
我々のやり方は間違っていたと。
バービーは、他人の良いところを見えるようになっても、自らを見つめ直したのか。
結局はパワーで無能な男たちから社会を取り戻しただけではないか。
キラキラ、フワフワ、脳みそまでピンクになって観るにはエンタメ要素が無いし、真面目に観ると中身がないし。
こういう映画が欧米で流行ったということを我々はどう受け止めるべきか??
欧米という異文化の理解に大いに参考になる映画なのかもしれない。
マーゴットロビーは完璧^ - ^
バービーとケンの関係って…?
飛行機内で観ました。
まさかのキューブリック始まりで、イントロから笑わせられました(笑)
バービーランドが舞台で定番バービーが主人公。お医者さんバービーとか弁護士バービーとかアメリカ大統領バービーやはたまた変てこバービーなんてのも暮らしています。ケンも色んな種類がいて、アジア系のケンは定番のケンとライバルの様で、なんかそれだけで面白かったです(笑)
中には廃盤になったバービーやお友達もいて、映画内でも「あんまり深掘りしないで」的な空気感でした。
コメディ中心の映画ながら、思春期の娘を持つ母親や、女らしさ、男らしさとはなんたるかを考えさせられるストーリーだと感じました。
完璧な女、強くある男っていう理想の根源は一体どこなのか、考えてみると社会に刷り込まれた幻想だったと気づけるかも知れません。
“そうでもいいし、別にそうじゃなくてもいい。”自分は自分、他人は他人。十人十色、色んな美があって色んな強さ、カッコ良さがある。そんな事を思い出させてくれる、今をときめく現代人にこそ観てもらいたい名作だと思います。
最後にバービーが言ったセリフ(婦人科の先生に診てもらいたくて来ました)、私も気になり妻に聞いた所「人間らしさを得たからボディパーツが気になったんじゃない?」との答えを聞き、目から鱗が落ちました。確かにそうだよなー😯
バービーランドから現実世界、ダンスシーンやアニメエフェクトなど、飽きやすい現代人を飽きずに観させる工夫が随所にされていて、観ていてとても楽しかったです。
約2時間の尺は少々長いですが、サブスクからなら分割して観ることも出来るのでオススメです!是非ご家族でお楽しみください(卑語は少しあるのでご注意を⚠️)
自由な本当の自分になる!
バービーの世界観を完璧に再現し、多種多様なバービーとケンが存在する
バービーランドはピンクを基調としたパステルカラーの色調で
圧倒的なビジュアルを見せつけています。
女性社会のバービーランドですが、現実社会はまだまだ男性社会であり
現実社会に感化されたライアン演じるケンが、バービーランドを
男性社会にしようとし・・・という、実は非常に深い作品でした。
結局、どちらかに偏ったところで、いいことはないよ・・・という示唆
でもあり、良い落とし所だったと思います。
とはいえ、主役はマーゴットのバービーであり、
彼女が「自由な本当の自分になる」というのが映画の根底を貫くテーマ
になっていて、最後には見事に帰結しています。
製作&主演のマーゴット・ロビーはもちろん素晴らしいのですが、
監督のグレタ・カーウィグが完璧な作品にしていました。
加えて、ライアン・ゴズリングのケンでなければ、
ここまでの深みを持たせることは叶わなかったと思います。
それにしても冒頭のシーンがシュールで、SF映画か!?と思うほどですが
やっていることはとても笑えました。
やっていることが笑えるというのは、作品通して感じるところで、
そういう笑いの要素も映画のクオリティを上げていますね。
それから、CHANELがすごく目立っています。
CHANELに憧れる方が増えそうですね。
世界観と観点は面白いが、説教くさい
2023 189本目
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