バービーのレビュー・感想・評価
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バービーの足、人形の足そのものでびっくり
最初のシーンからして、元ネタ知ってる人なら、ああ、って思って、映画が面白そうだと期待するだろうし、
途中で出てくる、テレビで映画観ている場面の映画がいかにも男が好きな映画の象徴だったりとか、前情報あったらさらに楽しめると感じる部分多かった。
女の希望・不満も男のそれもどっちもストレートに出していて、男性の共感も呼びそう。と思った。大きな声では言えないけれど、持ってる不満、普通なら多かれ少なかれあるだろうから。
単純にビジュアル的に、色々盛り込んでて、よくこういうシンボル的なもの集めたなーと感じるし、俳優もほんとしっかり役をやり切ってて、あんぐり、感心って感じ。
作るの結構大変そう・・・
マーゴット・ロビーがほんんっとバービーそのもので凄い。
昔、アメリカのバービー持っていたが、そう、その足!その足だった―――って思った。
こだわり再現度、抜かりない。
ライアン・ゴズリングもよくやったw
ストーリーはそんなふざけたピンク世界でなく、男女がずっと抱えていくだろう問題を目の当たりに出してきた感じ。それで何かすっきりする結末迎えるわけでもないが、
まあ、言いたいことはわかる。見る人によって、気に入りポイント違いそう。
映画始まる前は湧き立っていたのに、終わった後、みんなあんまりしゃべりまくってる感じではなかった。ただの派手で能天気な世界ではなかったから、どう感想言えばいいかちょっと困る感じだったのかなと思った。
美術とライアン・ゴズリングが素晴らしい
女児向けファッションドール・バービーの世界と人間の世界が、「普通のバービー」の変化と行動をキーに交錯する物語。
同名異種の「バービー」「ケン」が多数存在することを始めとした、ライトなものからブラックなものまでユーモアが効いたメタ描写やバービーランドの人間関係、トイ感を保ったまま立体化したバービーランドの作りは見事だった。
本編の中核となる「バービーが少女たちに語ってきた未来」と「バービーで遊んだ少女たちが経験する現実」とのギャップに端を発する物語については、主張が非常にストレートで、本編の終盤は作り手が観客に主張を投げつけ続ける演説状態だった。メッセージの内容やそれを伝えたい熱意は理解するが、実在の有名トイとその生みの親に映画制作者の主張をそのまま代弁させるのは少々乱暴ではないだろうか。
この作品の制作陣には、バービーランドの光と影を上手く映像と物語に落とし込む力があるのだから、主張したい意見があるならばもっと丁寧に物語を作りこむか、有名IPの発信力を借りることなくオリジナルのキャラクターや世界観で勝負して欲しかった。
マテル社の懐の深さと、ライアン・ゴズリングの職人ぶりを讃えたい。
ポップで楽しいのに哲学的メッセージが深い
哲学とコメディ映画の融合
素晴らしい社会風刺作品。
型にはまった人形の世界のバービーがふと自分に疑問を持ったことから始まる物語。
現実世界の男社会とバービーランドの女社会の対比をバービーのパロディや社会風刺コメディを混ぜ、世間にあふれるポリコレを揶揄しながら、バービーという人形を使って型にはまった生き様ではなく人のあるべき生き様はこうだと描いてみせたのは凄いと思った。
唯一残念なのはバービーが●になりたいという動機が分からないこと。
変わりたくないと泣いていたバービーが何故●になりたいと思うのになったのか描いてほしかった。
●の演説や革命を起こした経験などバービーが進みたい道を見つける材料はいくらでもあったのだから、彼女の心の変化をもっと分かりやすく見せて欲しかった。
ユーモアたっぷり
キラキラで可愛くて、女性パワー全開!女性って素晴らしい!みたいな映画かなと思っていたら何とも皮肉感たっぷりのとんでもない作品でした笑
フェミニズムやら多様性やら現代の様々な課題を悪意とユーモアをもって提起しつつ、
作中では特に何も解決しないという、悪意ある破茶滅茶さがとても面白かったです。
舞台となるバービーランドは一昔前の現実世界の男女逆転版という感じで、全てが女性中心に回っており、一方、ケン達男性陣はバービーに認められることでしか自己価値を見出せない世界。
面白いのはバービーの世界でもやはり大統領だとか科学者だとか、現実世界で偉いとされる職業に就いているバービーが尊敬されていて、しっかり現実の価値観が反映されている点。
また、後半のケンダムでグロリアがバービーの洗脳を解くシーンは現代のフェミニズムに感化される人々を見ているようでとても興味深かったです。バービー達はグロリアが主張する女性ならではの理不尽な仕打ち・肩身の狭い思いなんて受けたこともないはずなのに、あたかも自身が経験したかのように「そうだわ!」と共感してしまうのです。
男達(ケン達)からの洗脳を解く代わりに、別の洗脳に切り替わっただけという皮肉。
色々な思想から学ぶことは大事ですが、結局全ては自分自身の考え方で生きていくことが大事なのかなと思いました。
ラストはケンはケンのままで素晴らしい、定番型バービーは何でもないからこそ何にでもなれると気付き、皆ありのままで良いのだという事で終わります。
作中、人間界もバービーランドも社会的な課題自体は何も解決しませんが、一人一人がこんな考え方になっていけば、少しずつ世の中の課題は自然に解決していくのだろうなと思いました。
視点がおもしろい!
めちゃ
可愛いしPOPだし、でもちゃんと考えさせられちゃったりする
あれっ、ガーウィグ監督って、こんなに巧い語り口だったっけ?と失礼ながら深く反省させられた一作
冒頭に堂々と登場するマテル社のロゴに圧倒され、立て続けにバービーの基本的な遊び方である「人形あそび」という行為を毒っ気たっぷりに、しかもあからさまに某有名作品の体裁で皮肉ってみせた導入部からして、この映画が普通じゃないことを観客に強く印象付けます。
実際のバービーの世界観、アイテムを用い、しかも存分に笑わせつつ、社会に充満する「抑圧」を描いてみせるという離れ業を、ガーウィグ監督(とノア・バームバック)はやってのけました。
確かにマーゴット・ロビー達が演じるバービー達の視点で見れば、本作は男性社会で抑圧状態にある女性達の寓話と捉えることもできるのですが、本作で特に注目すべきはケン(ライアン・ゴズリング)で、彼がある価値観に心酔し、そしてその夢から醒めるまでの過程は、非常に痛ましいものがあります。ゴズリングのコミカルな演技でその痛切さはやや和らいでいますが。
ガーウィグ監督であれば、抑圧やそれに対する抵抗を、挫折や痛みを伴った葛藤を通じて描くのではないか、という先入観を持っていたのですが、本作はそんな浅薄な思い込みを見事に覆す大傑作でした。
本作を製作しようと決めたマーゴット・ロビー、そして彼女がガーウィグとバームバックの起用を決定したこととか、いろいろ奇跡的な要素があったわけだけど、そんな普通じゃないバービー映画を了承したマテル社もすごい。
鑑賞動機:グレタ・ガーウィク5割、マーゴット・ロビー4割、アメリカ・フェレーラ1割
えっ、クールは”c”じゃないの?
LizzoのPinkから始まるサントラが楽しい。
Dua Lipaも出てるし、どうせならLizzo も出演させれば良かったのに。
個人的な笑いどころは、こんな感じ。
少女たちの進化をアレでやっちゃう所。
何やってんすか、ピースメーカー。
Pinkのネガティブバージョン。
「マーゴット・ロビーが言っても説得力無い」というナレーション(ヘレン様!)の鋭いツッコミ。
マテル社の面々。
フテ寝するバービー。
グロリアの魂の叫び。
そのオチ。
序盤のバービーランドから、単純そうに見せかけて中々巧妙に仕込んでいるのが後でわかる。いろんな見方、いろんな切り口があって、考え始めると中々うまくまとまらないかった。
確かに言えることはワーナーが絶対「続編作ろうぜ!」と言い出すってこと。 ほらやっぱりね(20240313)。
メッセージの意義とわかり難さ
『モモ』では、女の子が欲しがる代表的な人形が「ビビガール」という名で取り上げられており、それに相当するのではないかと思われた。『西日本新聞』「春秋」コラムで、「なりたい自分になれる」こと、ジェンダー平等や多様性尊重のメッセージが貫かれていて、人種や職業の多様なバービーが登場し、最近ではダウン症もあるとされていたが、映画では、確かに車いすも出ていた。かかとが地面についたり、肌にセルライトができたりなどの異変が起きたことの意味がよく理解できなかった。こわれた人形とこわした人間との関わりは、あまり重視されない。現実世界におけるバービー人形への批判も語られる。ケンやアランの思いには、それぞれ共感できるところもあるし、男性を排除しての復権工作が必ずしも好ましいとは言えないだろうけれども、現実世界における男性優位性を改善するための方策に関して、様々に工夫が必要な点があることであろう。結末の意味も、直ぐにはわからなかった。人間になることを選ぶというのは、『人魚姫』のようでもあるが、代償は特に必要ないということなのであろうか。
想像を絶する凄さ…3回も観に行っちゃった
観るつもりなかったんです…まーた白人ブロンドの主人公か〜と思ってパスしようとしたところ、SNSでG◯NTZの作者含めマンスプ男達がこの映画に対して凄く不満を抱いていたので気になって観に行ったら素晴らしい映画だった。マンスプ男達が怒るのも納得。
最初の2001年宇宙の旅パロディやインシンクなどの懐かしい小ネタが盛りだくさんで世代的にも色々楽しめた。
バービーの衣装やバービーハウスの中もリアルに忠実で「あ、これ持ってた!これも持ってた!」てノスタルジーの嵐。
ルースレス ルースが出てくるシーンも鳥肌立ったし、サーシャとお母さんの関係性も凄く良かったなぁ。エブエブと違って娘の反抗期に寄り添う感じがちょっと切なくて心地良い。
音楽もキャスティングもストーリーもとにかく最高。みんなに観て欲しいのでネタバレ控えますが、強いて言うならアジア人バービーもうちょっといても良かったんじゃないかなって。
同じ映画を3回も映画館に観に行ったのは初で、今後バービーを超える映画はないと思ってる。
世界観が理解できなくて採点不能
夢の終わり、夢の始まり。
かつてバービー人形で遊んだ女の子たち、色とりどりの衣装に着せ替え、様々な職業に就くのも思いのまま、夢は膨らむ。常にハッピーなバービーランドでの暮らしのように夢中で遊んだ女の子たちもやがては成長し、物心がついて死におびえて眠れない夜を過ごし、社会の現実を知る。
黒人の女性大統領、女性宇宙飛行士なんて現実にはそうそうなれるもんじゃない。多様性を売りにしながら重役たちがすべて男性で占められているマテル社のように現実社会は女性にはまだまだ厳しい。
お前たちは我々が与えた夢の世界にいればいいんだ、社会は我々男たちが裏で回しているんだからと言わんばかりだ。
与えられたバービーの世界は結局は企業が商品を売るために作られたもの。ならばそんな与えられた夢から醒めて自分自身の人生の夢に向かって一歩を踏み出すしかない。
男性CEOが女の子たちに与えたものは偽りの夢だったが、バービーの生みの親であるルーシーが与えた夢は無限の可能性だった。彼女が自分の娘に託したようにバービーには何者にでもなれるんだという夢を託した。
バービーランドで同じ日々を暮らしていたバービーがある時気づく。何の職業にもついていない自分は何者なのかと。自分はただのバービー、何者でもない存在なのだと。
同じく添え物でしかなかったケンが自己実現のために反乱を起こした姿を見て彼女は彼に言葉をかける。
ケンはケン、そのままでいいんだと。男だからどう生きなければならないという考えに縛られる必要はないのだと。
いまや現代社会においては性別や人種に縛られず自分が自分としてどう生きてどう自分を磨いてゆくのかが問われる。男性だから、白人だからという理由で特権が与えられた時代は終わりが近いのだから。
そうケンに話したバービーはその言葉が自身にも当てはまることに気づく。何者でもない自分は何者にでもなれるんだと気づいた彼女は人形という存在に縛られず人間になる夢を実現するために一歩を踏み出す。
それはかつてバービー人形で遊んだ女の子たちが成長して現実社会で自分の夢を実現するために一歩を踏み出す姿を投影するかのように。
「レディバード」のグレタ・ガーウィック監督作品だけに期待大で鑑賞、その期待をはるかに上回る作品だった。これだけ高い娯楽性と深いメッセージ性を兼ね備えた作品はそうそうお目にかかれない。
人種問題、ジェンダー問題、そして人生について実に深く考察された傑作。
身につまされる‥
バービー人形がテーマということだからなのか、観客に若い女子が多かった‥(新宿で鑑賞)
自分が見に行く映画で、これだけ女子率高い映画は、珍しいので印象的。
あまり日本じゃバービー人形ってメジャーじゃ無いですよね‥
日本ではリカちゃん人形がそれに当たると思うんですが、今あるの?ってくらい、今は存在感無いし‥
オープニングが2001年宇宙の旅のオマージュっていうのはすぐわかったけど、若い女子にはわからんだろうな‥
本編の内容的には、ケンが人間世界から戻った後、男社会に目覚め、やたらワイルドになってしまう展開が、意外性があって良かった。
ギター片手に、ケンと仲間たちがおのおの女性にオリジナル曲を披露するシーンは笑ったし、好き。
こういうのカッコいいと男は思ってるよねー、みたいなのが表現されてて、男の自分としては身につまされる部分も‥
男性中心社会を風刺する意味が、映画には込められてるそうだけど、ああいう男らしい感じを、男だけじゃなく、女も求めてる部分ってありますよね。そういう男らしい奴ってモテる奴はモテるし。
土地柄、観客に外国人も結構いて、彼らが大笑いしてるのに、日本人キョトン、みたいな時がちょいちょいあった。
背景知らないとわからないジョークとかあるんでしょうね。
唯一わかったのは、シュガーダディのくだりくらい。
色々考えさせられる、面白い映画でした。
🩷最上級の最高の映画👏👏👏
今年、最高の映画!ノミネートです。
「バービー」Barbie
監督グレタ・ガーウィグ(Greta Celeste Gerwig)、ますますファン度が増しました。
監督の思い(想い)、メッセージが
バービーを通じて、わかりやすく
そして、上から目線ではなく、伝わってくる。
なんと素敵な映画に仕上げたのでしょう。
嬉しくて、楽しくて、うなずきながら
何度も何度も、涙😭が頬を濡らしました。
日本の大学生(とくに、社会人になるのに、不安を抱いている方々)には、ぜひ見て欲しい。
社会は、仕事(MBAや馬力、職種でヒエラルキーが形作られた)とは違う、役割、環境が待ってる。とうぜん、女、男、の社会の縦割りではない。人間が長い年月をかけて気づき、築いてきた、ストレスレスな生き方があることを。
気づかせてくれます。
私的には、頑張ってシングルマザーで子育て中の娘に、見て欲しいなぁー、と。
劇中に、ゴッドファーザーが出てくる。
やっぱりね!
「フランシス・フォード・コッポラ監督」ファミリーで、お友達のソフィア・コッポラ(監督)、ジェイソン・シュワルツマン(俳優)、そして、きっとウェス・アンダーソン監督をも、リスペクトしてるのかも(笑)。
今年のベスト、ノミネートです。
ちなみに
②「ガール・ピクチャー」(フィンランド)アッリ・ハーパサロ 監督
③「アステロイド・シティ」ウェス・アンダーソン 監督
です。
うっせえよ
女性が思う男性の鬱陶しさ(ギターの弾き語りとか)が清々しく言語化されていて爽快でした。そもそもバービーもそうですが、作られた時というのは男性の趣味が入っていなかったはずではないかな?それが、段々と変化したんですかねえ。
人形もそうですが、女子アナとか女性アイドルとか、男性社会によって女性が均一化されすぎて気持ちが悪いと思ってます。そういえば、女性だけではなく、ジャニーズもそうでしたね。ジャニーズを作ったのも特権階級の男性ですし。
劇中、女子学生が性的な女性=バービーが古臭くなったみたいなことを言っていて、時代が変わったなあ&頼もしいなあと思いました。男性社会の中では性的な女性は、圧倒的に有利な時代があったんですよ。日本は今でもそうかもしれませんが。
ラスト、バービーが婦人科にいたということは、出産を暗示していたのでしょうか。新しい価値観の次世代がどんどん生まれれば、こんな嬉しいことはありません。
ライアン・ゴスリング本当最高だった❤️
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