バービーのレビュー・感想・評価
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期待せずに見たら、、、
前評判があまりよくなく、期待せずに鑑賞。
最初の数分は本当に嫌いなタイプの映画で、かなり帰りたくなったがしかし!段々と面白くなっていき、この世界観へと引き込まれていった。所々で出るジョークもセンスが良く、声を出して笑ってしまった。途中で出てくる“男あるある”も、共感する点や自分に当てはまってしまう部分も多く、かなり良かった。また、途中までは女性賛美的映画なのかな~と思ってみていたが、そこに終始することなく、もっと深いところまで掘り下げることに成功していたと思う。全体的に見て、かなり満足のできる内容だった。
俳優陣も素晴らしい。マーゴット・ロビーの堕落した女性の演技、ライアン・ゴズリングの出す何も考えていない人間感、この二人がかなり良かった。ちなみに、ライアン・ゴズリングってライアン・レイノルズの親族か何かかと思っていたけど、全く関係ないんだ、、、顔も似ているしカナダ出身だし勝手に兄弟だと思っていた。
ただ、内容が内容なので、日本では流行らないかなとも思う。カナダやアメリカでは連日満員らしいが、私が訪れた劇場ではかなり空席が目立っていた。日本でこそ流行るべき映画だろと感じたが、なかなか難しいところもあると思った。
最後に、他のレビューしてる方を見ていると例の原爆のミームと関連付けて低評価にしている人が多い。作品の内容自体は何の関連性もないので、勝手に映画自体の評価を下げるのはちょっと理解しがたいかな~。
ギャグがハイコンテクスト、物語は優等生的。
ギャグ含め、米国カルチャーに依拠する度合が高く、かなりハイコンテクストだった。
バービー人形は、その女児に与える教育的な負の側面(白人的な美意識を中心にした美の規範の固定化)から、フェミニズム的に批判される玩具の代表のような存在。ピンクで塗り固められたその世界は、キュートにして頭空っぽ感満載。
そこに現代的な視点をコメディとともに持ち込むのは、とても面白い着眼だけど……私はバービーについて知らなすぎて、ちょいちょいギャグを理解できず、乗り切れなかった。
物語の着地は誠実で、安直な女性礼賛でもなく、妙に内省的でもなく、パワーにあふれたテンションを維持してラストまで突き抜ける。
雰囲気は観ていて楽しい、ギャグでも笑えるところはある。ただ、ストーリーや風刺としてはあまり響くところはなかった。
おそらく観客のカルチャー理解度にも寄るだろうが、劇場でひと笑いも起きていなかったところを鑑みるに、フェミニズム云々とは関係なく、日本ではあまりヒットしなさそうに感じた。
公開前に余計な(?)ケチが日本ではついた本作だが、思ったより刺激はなく、優等生的なお話でした。
観るほうも試されてる
ケンの哀しみ
飛んでバービー???
それ程波が無く感動する内容か?と思ったら‥冒頭から『!?』
内容は、ほぼ、飛んで・・みたいな、ディズニーみたいな、ミュージカルありと盛りだくさん
意味不明な世界観?世界線?だけどしっかりと感動要素もあります。コメディも。
予告で見事に裏切られるので、この内容は分からないからなんか違うとなるはず
でもぶっ飛んだ内容に俳優の演技も素晴らしいのでとても面白いと思う。
残り0.5は、若い時のロビーで観たかった。
そこからかよ!とも思うが
楽しく見ましたが、同時に物足りなくも感じていました。
もういくらなんでも、これくらいのフェミニズム言説は当たり前になってるよね、と思ってたので。
こんなところから説明しなきゃいけない世界に我々はもう生きていないと思ってたので。
グレタ・ガーウィグとノア・バームバックならもっとひねれたはず……という、無い物ねだりの感情もあったのです。
しかし、違うんですね。
SNS等で流れてくる感想の中には、この作品が「強烈なフェミニズム映画」に見える方がいるようです。(某漫画家の感想)
私の感覚が違ったんです。まだ、こんなところから説明しなきゃいけない世界だったんです。
女性が自立し、男性も「男らしさ」の呪縛から自由になろう。この映画のテーマの一つはこういうもので、昨今の映画のわりと定番的なものです。
女性を必要とせずに自立した男性を責める人はいませんよね。
男性を必要としない自立した女性(これも同じ漫画家の感想)だって、責める必要なんてない。立派なものですよね。
それのどこが「強烈なフェミニズム」なの?と思いますが(それにこの映画、別に男女の恋愛を否定してるわけでもないですよ)。
とはいえ、こうした感想のおかげで、この「バービー」の持つ力や意義がわかりました。
今やるべきことをやった映画なんでしょう。
冒頭の「2001年宇宙の旅」のパロディは最高ですね。そこにて初代バービーが出てくるも後の展開と関わってます。
付記
中に男性性の負の側面としての戦争を否定するシーンがありますね。つまんないファンアートの作者や、それに乗っかった公式SNSアカウントは、この映画の描いていることを理解していなかったわけです。
たいへん残念なことです。
驚異のバービー人形存在証明ミュージカル
特報ですっごく期待し、しかし予告編があまりにも冴えなかったので心配してたが(ワーナーの予告編はいつもそう)、確かにグレタ・ガーウィグならではのエンタメになっていてホッとした。
テトリスでもマリオでも何でも映画にする中で遂にバービーまでも(しかも実写)と、なった時、楽しめるバービーファンワールド絡めてどんな映画にするのか、って中で、バービー誕生の時代とその変遷と現在での男女の立場の変遷を絡めつつ、「らしさ」をパロったり、真剣に考えたり、存在証明をエンタメに落とし込むという大衆エンタメでありながらの野心作。
請け負ったほうも演じるほうもどうすんだ、と思えるものを「人形」であることをベースにイカれたミュージカルにしてしまったのは正しい選択だったと思う。それゆえにギリギリの俳優の良さを残せている。
冒頭、あんだけカラフルなルーティンを見せられた後にリアルワールドを映すとなんと世の中はすす汚れた世界に見えたことか。あと、ギャグに使われたマッチョイズムはゲラゲラ笑えるようにつくられていたり、オーナー会社の描きかたもよく許してくれたよな、と思いつつ、そのコンセプト以上に娯楽映画の定番の歌、踊り、チェイス、も今までにない遊びを結構やっていたと思う。
初見では、テーマのあり方がストレート過ぎるな、とは思ったけどバービー人形題材によくここまでやったな、というか、バービー人形を今取り扱うというのはジェンダードリームと結びつかざる得ない。うまくやったな、と思う。
政治的に正しい寓話
「バービー!」「ハイ!バービー」と
タイトルにもなっている主人公の名前が連呼される予告編を見ていて、
「おや?!」と記憶を呼び起こす。
『グレタ・ガーウィグ』監督の前々作
『シアーシャ・ローナン』を起用した〔レディ・バード(2017年)〕も
同様な予告編ではなかったか。
「レディ・バード?!」「レディ・バード!」と
ひたすら主人公の(自ら名乗る)二つ名が繰り返される極めてよく似た造り。
日本の配給サイドがどれほどの意識なのかは知らぬが。
とは言え、
〔ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年)〕も含めた最近の三作は
設定は異なるものの、少女の成長譚との共通項。
直近での彼女の関心事なのかもしれない。
冒頭の〔2001年宇宙の旅(1968年)〕のパロディシーンから
既に爆笑もの。
とは言え1959年発売の「バービー人形」が与えた衝撃の
端的な表現にもなっている。
それは「モノリス」に触れるのと同程度の
進化のきっかけへの凄まじいインパクト(笑)。
これにより、少女たちの「お人形さんごっこ」の形式は
がらりと変わったとの。
1983年生まれの監督も、これで遊んだ口なのだろうか。
ただお国がらの違いだなぁと感じるのは
日本の「リカちゃん」が、父親・母親・おじいちゃん・おばあちゃん、と
縦系列の展開もするのに対し、
本家では(永遠の)ボーイフレンド『ケン』や彼女の妹達や友人
或いは社会的ステータスへの派生と
横展開になっているのが特徴か。
本作ではそうした大本の設定を
物語りの核として巧く取り込んでいる。
閉じた「バービーワールド」の中で
十年一日のごとく、変わらぬ「完璧な」日々をおくっている彼女が
変化に気付くきっかけが、
ヒールの上に乗らない足
皮膚の下のセルライト
鬱な気分
なのはなんともおかしい。
それを解決する鍵がリアルな世界にあるらしいと聞いた
主人公の『バービー(マーゴット・ロビー)』は
「空間の裂け目」を通り、人間が住む世界に旅立つ、
たまたま付いて来てしまった『ケン(ライアン・ゴスリング)』を引き連れて。
そこで彼女は今時のアメリカ社会を見、
創造主である「マテル社」の実情(?)に触れるわけだが、
これがまた現実をカリカチュアライズした優れた描写。
「PC」に対するいかがわしい態度や
表面的態度とは異なる本音が言葉の端々に現れ、
観ている側はついつい苦笑い。
マッチョに目覚めた『ケン』の痛い態度を嗤うのは。
天に唾するようなものだけど。
現実と虚構が入り交じり、
物語りは大団円に向かうも
一度変化の嵐が吹いた「バービーワールド」は
けして元のままであるハズは無い。
それはラストシーンが端的に示している。
吹き替え版が上映されている上に
レイティングも付されていない本作。
観客には子供を連れた家族の姿もちらほら。
かなりきわどい表現や科白もあり、
ホントに大丈夫なの?と
老婆心ながら。
液体は無いんですねw
マテル社の着せ替えドールのバービーがバービーランドに起きた異変を正す為、ケンと共に人間界にやってきたことで巻き起こる話。
完璧な世界で完璧な日々を暮らす定番タイプのバービーが、ある日突然死を考えたと思ったら、今度はベタ足にセルライト!?となり始まって行く。ストーリー。
自分は全然バービーに思い入れも無ければ見たことも触れたことも多分無いけれど、好きな人には当たり前なのか、よほど詳しくなければ知らないのか?というマニアックっぽい小ネタをはさみつつ、自分でも理解が出来る人形やおもちゃあるある的ネタ満載で、世界観もかなりユニーク。
更には映画ネタが入ってくるし、主人公のバービーは思考が極端過ぎてある意味DQNの様な感じもするw
偏った世界から別方向の偏った世界へぶんぶん振るのか?と思ったけれど、最後は能書き並べてバランスとって、あれ?まさかの良い話しにしようとしてる?
マテル社の偉い人達がイマイチ締まらず、ただの賑やかしになっていたのはちょっともったいなかったし、洗脳解除があっけなさ過ぎたりともう一捻り欲しかったけれど、まあぼちぼちという感じ。
エマ・マッキーはもっとマーゴット・ロビーにメイクとか寄せたら良いのに…。
予告のダンスシーンに不安を感じたが…
バービーランド楽しそうです。笑
予告編を見てこんなん誰が見るんだろうと思ってたけどまさかの世界中で大爆発ヒット!
ヤケに評判がいいのと台風で予定がボツになったヤケクソでつい見ちゃったんだけど、誰が見るの?と思ってた映画館は女子高生からバービーコスプレギャル、オバサン、オバアサンまで超満員女子一色の完全アウェー!
映画はいきなりピンク一色のバービーランドで頭の中は完全にお花畑🌻
いや、いったいなんつーものを見てしまったんだ!
もうどうなってもいいやと頭ん中をカラッポにして見てたら結構面白かったです🤣
主役のバービーはスーサイドスクワッド以来無敵のマーゴットロビー!はピッタリなんだけど、ケン役は何故ライアン・ゴズリング?(よく引き受けたと思う。笑)
リトルマーメイドといいコレといいプリンス役がみんなオジサンぽいのは女子的にどうなんですか?😆
要するに『2001年宇宙の旅』ミーツ『マトリックス』、自分探しの旅で覚醒したケンが物語を引っ掻き回す壮絶なバカ映画
映画が始まった瞬間に古参の映画ファンを爆笑させるマニアックなツカミからトップギアで爆走する壮絶なバカ映画。ところどころで奏でられるチープなシンセサウンドも相俟って感じるのは80年代に製作された『トップ・シークレット』、『フライングハイ』や『裸の銃(ガン)を持つ男』といった一連のZAZコメディーっぽさ。ウィル・フェレル、ケイト・マッキノン、マイケル・セラといったトップクラスのコメディ俳優で脇を固めてヘレン・ミレンやジョン・シナといったビッグネームもシレッと起用してほぼ全編セット撮影という贅沢さに惚れ惚れします。
とにかくキラキラなバービーランドを全面に出して宣伝していましたが、ストーリーはしっかり地に足が着いたもので、地に足が着いていること自体を何度も何度も擦るメタ構造の隙間に紆余曲折のバービー史、男の子あるある、女の子あるある、お母さんあるある、お父さんあるある、フェミニズムあるある、大企業あるあるを丁寧に挟み込んでオーブンで一気に焼き上げているので激辛だけど胃がもたれない。個人的には延々と擦られる男の子あるあるにタコ殴りにされました。これは痛い。しかしそんな辛辣なギャグの絨毯爆撃に炙り出されるのは私は一体何になりたいのか?という自問であり、『2001年宇宙の旅』や『マトリックス』へのオマージュが導く先でバービーが開く扉の向こうにある光景に腰が抜けました。スゲエオチだ、これ!
ということで、ネガティブキャンペーンがやかましい中ですが、この夏必見の作品。吹替版もありますけど、ヘレン・ミレンがナレーターをやっているのでどうせ観るなら字幕版。出来れば耳を澄まして字幕では巧妙に躱されている辛辣極まりないセリフにのけ反って下さい。
あとスゴイなと思ったのはマテル社。自社をここまで誇張した自虐ギャグに使う態度に感心しました。タカラトミーには絶対出来ないことです。
ちなみに前列でお母さんと観ていた女の子には相当難しい内容だったらしくずっとお母さんに質問していました。てっきりPG12だと思ってましたがGなんですね。確かにお子様が観てもそれなりに楽しめる作品ですけど質問に即答するのは結構大変だと思います。
よくわからない
女子の好きが集まっている作品
マーゴットロビーとライアンゴズリンでハズレ作品なんてない!と思い、本当に楽しみにしていた作品。
8割おふざけ2割真面目なお話と思っていい。ミュージカルのような夢に塗れた女性中心な世界(バービーランド)と男性優位なありのままの人間界を、コメディ寄りに表現していた。
楽観的に見るなら楽しい作品だが、女性・男性目線をそれぞれ考えると結論が出せない難しい作品である。多様性に注目しながら、様々なバービーたちが色んな職種・衣装を見に纏って登場するのは、見ていて高揚した。
作中でお母さんが女性の立場を話しキャラクターたちの洗脳を解くシーンがある。女性の人生において、無意識な行動を的確に言語化されると辛く感じた。男性中心な人間界とバービーランドという女性中心世界が真逆であり、バービーランドで男性が人権を主張し始めることに少し違和感を覚えた。私たちの中では男性が女性よりも優位になっている感覚がこんなにも根付いていたんだなと一女性として気付かされた。
演者のクスッと笑える間の取り方だったり、ナレーションで劇場内がワッとなるほど盛り上がる楽しい作品だった。
タイトルなし(ネタバレ)
マーゴットもライアンもホットで最高でした。ライアンは歌も踊りも最高で、マーゴットはひたすら美しかった。字幕で観に行きました。会場は満席で外国人の方が多く、笑えるシーンがたくさんあったのですが大爆笑w声を出して笑う会場は日本ではないような、素敵な文化を体験させていただきそっちも感動でした。服装もセットもバービーの世界で夢のよう....この手の映画は最後は結婚してというのかと思ったら、なんとケンとバービーは恋に落ちない!!キスもなく!!!結婚や恋愛ゴールではないという....新しい時代が来たな...と感じました。ただ!個人的にはバービー&ケンになって欲しかったですが,,,何回も観れる映画の一つです
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