バービーのレビュー・感想・評価
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刺さる人には刺さる
最初は可愛くて楽しくておバカな感じで始まったこの映画。もっとライトな感じかと思いきや、人間世界に行ってからが重い。おバカなキャラやシーン満載なのは変わらないけど、バービーが感じる違和感(異質なものに対しての奇異の目、女性が性的な目で見られること、など)、ケンが現実社会は男性社会でありバービーランドは男性蔑視社会だと気付くこと、男女の対立、男性社会内での抗争など、風刺が効きすぎて私は笑えず。
最後も、結局バービーランドは元通りで、ケンはなりたい職業には就けない。
そして予想外に泣きまくった。
秘書のお母さんの心の内の叫びのシーンで泣き、最後のバービーが生きる道を選択するシーンでも泣き、見終わった後も余韻で泣き…心と顔がグチャグチャ。
秘書のお母さんの言葉は、私がアラフォーのワーママで同じ立場で、日頃から感じてくれてることを言語化してくれたからかな。会社員としても母親としても求められるものが多く、日々忙しく頑張ってるけど、どれも中途半端で、私は自分らしく生きていけてる?私はこれがなりたかった自分?って自問自答してるから。
最後の「あなたは何にでもなれる」ってすごく素敵な言葉。でも、本当は「何にでもなれる可能性はあるけど、なれないこともある。」なんだよね、現実社会では。この映画で足りないなと思ったのは、その事実に気付いた後の救いかな。ただ既にもう色んなテーマが盛り沢山のこの作品に求めすぎでもある。
軽そうで重い、明るいようで暗い、革命を描いた作品
オシャレで怖い映画を撮るスタンリー・キューブリックの色褪せない奇抜さをリスペクトしていることが度々窺える。
今作は、ピクサー映画の『トイ・ストーリー3』に登場したバービーとケンのようなラヴ・ストーリーがメインの話ではない。
自我が目覚め現実を知る。その後、思考停止から洗脳解放運動。そして、クーデター。
意外と真面目で深刻なことが語られている。
2001 girls
『2001年宇宙の旅』へのオマージュはとてもわかりやすいけど、クレジットに2001ガールズが載っていたのに驚き。ピンクだらけの世界に一瞬浸ってしまいましたが、毎日だと飽きるだろうし、いつまでたっても恋人として認められないケンの立場も脇役のアランの立場も毎日だと大変。そんな中、人間の世界へと旅に出て、ケンは男社会に衝撃を受けてバービーランドをケンダムとして作り替えてしまう。
ジェンダーの問題、金権政治の問題、もっとも恐ろしかったのが男たちが勝手に憲法改正しようとしていたこと。さすがに邦画で「リカちゃん」といった映画を作ったとしても、これだけの社会風刺は盛り込めないだろうなぁ・・・
ルース・ハンドラーに会う前に一人の老婆に「あなたは美しい」と声をかけたバービー。人間ならば年を取る。「死」を考えて人間らしい感情が芽生えたことが人間界に旅立ったきっかけだったが、その人間になりたいと願ったのがラストの婦人科受診に繋がったのだろうか?何しろ股はツルツルなのだから、生殖器を持とうというのも分かる気がする。
ポップな絵面で内容重い
美しいマーゴットロビーと衣装を楽しみたくて鑑賞。
コメディーのノリで進んでいくのに
男性社会、女性軽視、女性の社会進出の難しさをとても考えさせられました。
バービー人形が女性軽視を助長していたなんて悲しすぎる。
小さな私にはスタイル抜群のバービーは憧れでしたよ。やっぱり格好良い。
飽きずに最後まで視聴しましたが求めていた物とは違いました。
オープニングの赤ちゃん人形をやってられるか!とばかりに投げ出す子ども達と
ずーっとウザいケンが良かった!
ライアンゴズリングのケンでスピンオフあったらちょっと見たい笑
劣化したフェミニズム
フェミニスト映画監督グレタ・ガーウィクによるコテコテのフェミニズムムービーに違いないという先入観にとらわれ、アマプラで100円になるまで鑑賞を控えていた1本。ピンクの衣装を身に纏い各国映画祭のレッド・カーペット上で自信満々のポーズを決めたガーウィク、作品の出来には相当な自信があったとお見受けする。WBが莫大な広告費をかけただけあって本作は上々の興行成績をおさめたらしいが、批評家筋の評価は今一つ。主要な賞レースではほぼ無冠に終わったようだ。
『2001年宇宙の旅』をパロりたおした冒頭シーンで、フェミニズムの象徴としてマーゴット・ロビー扮する“バービー”が圧巻のご登場。今まで赤ちゃん人形でお母さんごっこに興じていた少女たちに、典型的なアメリカ女性はこうあるべきという革新的イメージを植え付けるのである。女は黙って家庭に引っ込んで赤ん坊の相手でもしていろ的な男社会に、のっけから大喧嘩を売っているのだ。しかし、そんなバービーの暮らす女性優位な仮想空間“バービーランド”にさけ目が生じ、バービーはつま先立ちもままならなくなり、太股には禁断のセルライト跡が....
映画序盤を観る限り、ピチピチの20代ではなく34歳のマーゴット・ロビーをわざわざ起用した理由にも合点がいく、“(仮想)フェミニズム社会の劣化”をテーマにした作品なのかと思いきや....金髪ヘタレ男ケン(ライアン・ゴスリング)とともにバービーが、人間社会に問題点を探しに行くあたりからどうも雲行きが怪しくなってくるのである。人形の持ち主の娘から「あなたのせいでアメリカのフェミニズムは50年も後退したの」と罵られ、立つ瀬を失うバービーなのだ。
しかも、フェミニズムとは表面上だけで上手く男どもに女性が操られているLAの現状視察をしたケンがマチズモに目覚める、というとっちらかった方向に物語が展開していくのである。このマチズモvsフェミニズムの単純な対立構造こそが真の問題点から我々の目をそらすための“ミーム”なのだが、映画はあえてそのカオスへと自ら陥っていくのだ。先に述べたように、米国フェミニズムはなぜ劣化したのかという命題について、バービーを糾弾した娘とその母親との関係性において、おそらくもっと深く考察すべきだったのてあろう。
最後はマテル社の重役連中や創始者のお婆ちゃんまで登場するのだが、普通名詞のバービーが固有名詞のバービーになることによって人間化するというピノキオ的なオチに、観客はすべからくおいてけぼりをくらい、はぐらかされた感をぬぐえないままエンディングを迎える。私は思うのである。LGBTQという多様性をパッケージにしてリベラルが売り物にしたがために、フェミニズムのもつ個性的な輝きが失われてしまった、と。フェミニズムが劣化した原因は、『花束みたいな恋をした』で描かれた破局とまさに同じ理由だったのではないだろうか。すべての個性は少数派だからこそ光り輝けるのである。
モヤっとする
ステレオタイプな女性の理想、バービーが現実とどう折り合いをつけるかの物語。具体的には男の代表であるケン(達)が、バービーランドを現実のように変えてしまうことに対する抵抗である。でもそうすると、現実へのアンチテーゼとしての女の理想を保持して終わってしまいそうですが、ラストはバービーが現実に戻り、現実での女の在り方を模索し始めるというところに救いがある、という作りでしょうか。
なんか見てる女の子も男の子もモヤモヤする感じだなあ、と思いました。
国税庁に捕まるまでは
バービーの世界は結局男性と女性の立場が逆転しているだけでフェニミズムどうという事で無いような、どちらかがどちらかの上にいないといけない状態がおかしいのだと。セリフの中であった痩せて無いといけないから始まる呪縛的感覚、そうだよねと思いながらも男性もまた言われている部分もあり分かっているけど変わらない。
わざとダサダサの作りなのだろうがケンの訳わからんダンスは長過ぎはしないだろうか?
フェミニズムと多様性をバービー人形に託した女性の生きる道
女の子向けの着せ替え人形バービーが暮らすバービーワールドと現実の世界を比較して、今アメリカ人が抱える女性の生き方を追求する多様性を主題にしたミュージカル仕立てのファンタジーコメディ。女性優位社会のバービーワールドのピンクが引き立つ色彩の艶やかさとデザインの可愛らしさが観ていて微笑ましい。対してバービーの製造元のマテル社の重役たちが全て男性なのが意図的で、ドジなCEOで笑いを誘うがコメディとしては不発に終わる。
主演のマーゴット・ロビーは、10年前の「アバウト・タイム~愛おしい時間について~」の若さ溢れる好演と4年前の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の魅力的な演技以来だが、美しい金髪と均整の取れた素晴らしいプロポーションで人工的なバービーの人間化にピッタリ嵌り主演をやり遂げている。ケン役のライアン・ゴズリングもマッチョ体形で熱演しており、歌の貢献もして男らしさに目覚める難役を好演。しかし、この主演ふたり以外に目立つ役者がいないのが残念。バービー人形の持主のグロリアとサーシャ母娘の関わり方も脚本として活かし切れていない。
映像の楽しさと主演ふたりの演技に魅了される作品。物語より見栄えに重点を置いた撮影の創作力は素晴らしい。ストーリーについては、ハリウッドの女性監督が今何を表現すれば良いのか悩んでいることが伝わる内容で、フェミニズムや多様性に関して社会にどう迎合して批判を浴びないように創作するかに留まっている印象を持った。真面目に子供向け映画を創作して、結局は自分らしさを求めて生きて行くしかない女性の現実に辿り着く選択に、特別作家の個性は感じませんでした。
フェミニズムというよりアンチフェミ???
うーん、娯楽作品としてみるには皮肉が詰まっててグロい。
女が結託して憲法をもとに戻す(女性優位にもどす)のにハニートラップを利用して特になんの解決にもなっていなくて、あれはフェミニズムへの皮肉かな。
私は私であるだけで特別で素晴らしい、っていう
シンプルな人間讃歌は嫌いではないけど、あんまり面白くないような。。
ラストが婦人科検診って、ツルペタ(性器がない)ではなくなったってこと…?!下ネタ…?!?!
ピンクの綿あめの中が、意外と硬派な映画
Flat Feet(べた足~!!)、ぎゃー!!ってなってるバービーズにめっちゃウケる。
そして、バービー設定では「バービーの」「男友達」でしか存在価値のないケンが、実社会で、男に決定権があるー!!って歓喜してるのおかしいけど、これって現実世界では逆なわけで笑えなくなってくる。
オッペンハイマーを茶化したので、全く見る気が起きなかった本作だが、飛行機で鑑賞。映画としては良かった。
とにかくマーゴット・ロビーがとんでもなくお人形体型で可愛くてびっくりする。
よくある成長物語@子供向け
笑いどころ満載ブラック満載のB級映画と言いたいけど、どうも笑えるから人気があったわけではないらしい。アメリカ的にはまだまだ新鮮なフェミ映画なのかもしれない。
まぁ、ケンを男として勘違いさせたところは全く冗談になっていなくて、一度手にした利権を手放す男はいないんだよ。男が恋ごときで折れてひっくり返るのはムリがある。
めっちゃカラフルだったお人形さんの世界が人間に近づくにつれ色を失っていくのはわかりやすく。ここまで”現実を見ようね”ってラストだと実際のバービー人形は売れなくなっちゃいそうだけど。いらぬ心配か。
「マーゴット・ロビーが言うと説得力がない」というナレーションに吹いた。
全く響かなかった・・・
冒頭のキューブリックへのオマージュのみがワクワクしたのと、バービー役のマーゴット・ロビーの美しさに★2.5。🎦オッペンハイマーと関連付けて語ろうと思えばできないことはないが・・・そこまではいいかなぁ~( ̄▽ ̄)
バービーそのもの
ピンクピンクの世界が超可愛い。女の子はピンクが大好きです。
マーゴット・ロビーがピッタリ!ライアン・ゴズリングもケンにピッタリ!
バービーが人間の世界に行くとは思わなかった。婦人科に行ったのは何故?
人間界でもあるような問題を人形達も一生懸命に解決しようと頑張って、わちゃわちゃと賑やかで、カラフルで楽しい映画だった。
余談ですが、私はリカちゃんは持っていたけど、バービーは持ってなかったなあ。
コメディだけどあんまり笑えないかも
お気楽で笑える映画かと思ったら、意外にメッセージ性てんこ盛りでした。
ざっくりいえば、バービーが男性に作り上げられた人形で、今や女の子の嫌われものだけれど、そのバービーが自我を持ち、男に都合のよい人形ではなく自分の意志で自立した人間になるというお話でした。
バービーという媒体を通して女の子の生き方を考えさせるという発想は、面白いと思いました。
でも、まず赤ちゃんの人形を叩きつけるシーンで引きました。
そして、中学生の女の子が、今やバービーは理想的な体型を押し付ける嫌われものだと言ってることにも引っ掛かりました。
自分は小さい頃普通にリカちゃんやバービーが好きで、なんの考えもなく娘にも与えました。
素敵な格好をさせたり、開脚させたり(ヘンテコバービーはちょっと笑えました)、今も集めたいというほどではないけど懐かしく思い出します。
それが、ジェンダーの押し付けといわれると。。そうだったの?私は押し付けられてたの?とモヤモヤした気持ちに。何も考えずバービーで遊んじゃダメなの?みたいな。
あと、バービーがなんで人間になりたいかもよくわかんなかった。
人形でも十分意志があるじゃん!バービーランドを改革すればいいのでは?とか思ったり。
最後産婦人科にいった理由もよくわからず。
作品全体にちらばるユーモアあふれているであろうバービーネタも、よく知らないからいまいちわからないし。
バービー役の女優さんはほんとに人形みたいであっていたけど、世間で評価が高いようなのがちょっとよくわからなかったです。
世界観がとてもかわいくてバービーっぽくて好きだけど ストーリーは全...
世界観がとてもかわいくてバービーっぽくて好きだけど
ストーリーは全然かわいくなかった(笑)
アメリカ人のための内輪ネタ映画
はっきり言ってクソつまらなかったが、しばらく考えてこれは日本人向けの映画ではないのだと気づいた。アメリカ人の国民的おもちゃであるバービーを題材にして、アメリカ人が大好きなパロディ、社会風刺、おバカなネタ、シュールでチープなB級の雰囲気を詰め込んだアメリカ人のための内輪ネタ映画なのである。日本生まれ日本育ちの日本人に評価できるものではない。日本人がこれを観てストーリーを大真面目に考察してしまうのは的外れも良いところだと思う。日本人が思うような中身なんてない。笑って終わりの映画なのだと思う。日本で問題になった「バーベンハイマー」も恐らく深い意図はない。そういう笑いのセンスなのだと思う。アメリカ人が爆笑しているスタンダップコメディを日本語字幕で見て全く笑えなかったときの感覚を思い出した。
民族的拒否反応
初っ端
それまでは女の子にとっての玩具の象徴は赤ちゃん人形。
みんなママになって遊んでいた。
それがバービーという新しい人形が現れてそれに取って代わった時、その赤ん坊の人形をみんながこぞって叩きつける。
この描写で この監督 この制作サイドとは
分かり合えない そう思った。
その後も なんとなくそういう描写が嫌だなあと思うと同時に
女の子という物を全面に押し出し過ぎてる感じに ややウンザリしつつ
ぐっすり眠った。
JAL. の機内
久々の機内視聴。
機内サービスも気付かず寝た。
男とはどーしようもない生き物
パステルの世界・・最後まで鑑賞できるか、自信がありませんでしたが・・これは観ておかにゃと・・♪ 思いのほか面白かった♪
オープニングで、2001年宇宙の旅をパロったり・・意外に、シビアなテーマを軽い味付けにして・・考えさせられる作品でした・・。こういう風に・観られてるのかぁ・・と男って・・ホント・・どうしようもない生き物というのを思い知らされた(笑)行動、気をつけきゃ・・。 今もバービーは存命で活躍してるのかしらん? 日本のリカちゃんは?
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