バービーのレビュー・感想・評価
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期待していたよりもはるかにブラックユーモアたっぷりで最初から最後ま...
期待していたよりもはるかにブラックユーモアたっぷりで最初から最後までずっとクスクスしっぱなし😂😂😂
ライアン・ゴズリング演じるケンの当初の屑っぷりがかなりイラつく感じではあったけど↓↓↓
怒りゲージ
MIN ■■■■■■■□□□ MAX (("o(-"-;)プルプル
現実世界に飛び込んだケンはこれまでの価値観を完全に覆す衝撃的な新しい価値観を知って人が(いや人形が、か?)変わる。それって誰にでも起こりうること。無知ほど怖いことはない。やはり変革は『意識と知識』から。
でもそんなのぜーんぶ抜きにして、ポジティブハッピーパワー満載で元気になれるスーパームービー✨✨✨
おもしろ…い?
まず世界観が合わなかった。あのバービー世界のピヨピヨした感じが受け付けなくてなかなか情報が頭に入ってこなかったけど『まぁバービーの世界だし…』と思って観ていた。そして定番バービーが死を考え始めたところからグッと興味を惹き始めたが、その後の人間世界に行ってからが微妙だった。バービーの世界は振り切った世界なのはわかるけど、人間社会まで割とデフォルメされた世界観でバービー世界の単純さに対して人間世界はもう少しリアリティを持って描かれないと対比としての面白さがないのでは…?と思ってしまった(女社会と男社会という対比にはなっていたと思うけど)
また、人間社会でも一部の人間にバービー社会が認知されていたり、あの世界そのもののルールがよくわからなかった。役員秘書の女性のバービーってことはわかったけど、定番バービーは現実世界に無数に存在しているはずなのに、バービー社会では一人しかいないのは何故だろうか?また、後半はほとんど言葉で主張を繰り返すばかりになっていて観ていてうんざりした。
女性の生きづらさや困難を描くのであれば、もう少し上手いやり方はあったのではないだろうか?ケンが支配する世界で洗脳されたバービー達を洗脳から解いて、元の世界に戻す。でも、以前の自分達の振る舞いも反省してケンにも歩み寄るってなるけど、ケンが自分も判事になりたいと言っても了承はしない。そして、アランという中立、中性的なキャラクターは都合の良いお世話キャラクターとして描かれているのは都合が良くないだろうか?また、現実世界のバービーを作っているメーカーは女性をターゲットにしながら重役は全員男性で差別的だ。もし世の中の男女格差を批判するのであれば、彼らが報いを受けなければいけなかったのではないだろうか?男性社会でも既得権益についていて、男らしさを増長させているのは彼等の存在が大きいはずだ。一口に男性と言っても権力の世界から爪弾きにされて、その辺縁にいる利益を得られづらい男性も多くいる。そして、そんな所謂弱者男性は自分が得られなかった利益の理由を自分より社会的立場の弱い者達に向ける(そして彼らがミソジニーやインセルになる)
人種問題などは社会の構造批判になるが、男女問題の時に男性の存在そのものが攻撃対象になることがうんざりするぐらい多くなる。それは、実際にある男女の格差を縮めることはなく、むしろ対立を激化すると思う。女性は溜飲を下げ、男性は言葉を失うがそれは一時的なもので裏ではより深い対立を産んでいると思う。
この映画はまさにその象徴のように感じた。誰が利益を得ているのか、もう一度考えた方が良いかもしれない。
軽く楽しむも良し、深く掘り下げるも良し!
あまりに楽し過ぎて4回鑑賞!
予告編で観られる様に兎に角楽しく美しいバービーランド。
この世界のバービー達は、自分たちがおもちゃで
自分たちが平和で楽しく暮らしているから
現実世界の女の子たちもその影響で平和で楽しく
暮らしていると信じている訳です。
ある日、永遠に変わらないはずのバービーの身体に
ありえない異変が起きてその原因を探るために
現実社会を探検しに行くことになる。
お話としてはよくある「行きて帰りし物語」なのですが
そのお話の中に、これでもか!!と詰め込まれた
皮肉ギャグがまあ、笑える笑える!!
あまり深く考えずに楽しく観ることもできるし
観た後に色々考察、深読みも出来るスルメ映画ですね。
ぜひ劇場で、ピンクシャワーを浴びまくってください!!
で、月に8回くらい映画館で映画を観る中途半端な映画好きとしては
今年、今のところ一位ですね!!
(成長物語りが大好物なので)
何なんだ!このアホっぽい世界は!!
と、一番最初に映画館で予告編を観た時は思いましたが
プロデューサー&主演マーゴット・ロビー
共演ライアン・ゴズリング
監督がグレタ・ガーウィグ
共同脚本がノア・バームバック と来て、
このメンツでそんなアホなモノができる訳がないだろう!
とは思ってはいたので、いや〜、想像の上を行く!流石〜〜!!
こんなアホなルックのギャグ映画なのに、
人の世の生き辛さが時に女性のバービーの視点から
時に男性のケンの視点も語られていて
秀逸なのはそれが逆転することで巧妙に、
男性には女性の生き辛さを感じさせるし
女性にも男性の厳しさが伝わってくる。
で、この映画の中で現実社会の代表として出てくる
マテル社の女性秘書役で、昔バービーで遊んだ世代の
グロリアを演じるのはアメリカ・フェレーラ!
この人、「アグリー・ベティー」と言う
コメディードラマでルッキズムと人種差別に
振り回される主人公を演じていた腕のある女優さんです。
あのドラマを観てきた自分としては
中盤のグロリアのセリフが
大企業できっと山ほど苦労しながら
仕事を続けてきた彼女の生の体験の様にスっと入ってきます。
ここはそれを意図したキャスティングなのかな?〜〜
彼女の言葉はそのまま主語を男性に変えれば
男女関係なく刺さる言葉でした。
つまりは、「世界は生き辛さに溢れている!」
だから、せめて男女の違いをなんてことはサッサと乗り越えて
より良い世界を「みんなでここから!」作って行こう!
と、最後は前向きに締めくくられていると感じました。
男女に限らず全方向的に刺さるものがあると思いますね。
笑って観ちゃう人も、ちょっと入れなかった人も
それをきっかけに本当の平等や生き方を考える
きっかけになれば良いと思います。
この映画をみた男性の中に、男の滑稽さをこれだけ描くのなら
女性の滑稽さも同じように描かないと不公平だとSMSに書いてた人がいました。
女性の男性に対する滑稽さってなんでしょう?
男に向かってどうせ「あんたも女の顔と年齢しか見てないんでしょう!」
って言う思い込みくらいでしょうか?
でも、これって男的には図星じゃね?(爆)
反論のある方!教えてくださいな
兎に角、ぜひ、ご覧くださいませ。
アメリカで久々に爆誕したおバカ映画
2023年映画館鑑賞47作品目
8月23日(水)イオンシネマ石巻
6ミタ0円
監督と脚本は『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』のグレタ・ガーウィグ
脚本は他に『マダガスカル3』のノア・バームバック
バービーの世界のバービーが人間の世界に行くコメディーというかおバカ映画
バービーの世界の女は見た目はそれぞれ違っても全員バービー
バービーの世界の男は見た目はそれぞれ違っても全員ケン(1人を除いて)
主人公バービーの足を見たときの他のバービーのリアクションが最高に面白い
変わりもののバービーのビジュアルが壮絶
バービーの世界と人間の世界を行き来する過程がファンタジックで楽しい
マテル社の社長と重役の人々が社長を中心におバカで面白い
ケンたちの乱闘シーンが面白い
若草物語の監督脚本家とは思えないおバカぶり
小学生レベルの駄洒落で表現するなら馬鹿草物語
もしかしたらコメディの天才かもしれない
活動家のグレタは嫌いだが映画業界のグレタは好きになった
少女の頃バービー人形で遊びながらこんな妄想してたんだろうか
グレタ・ガーウィグにノーベルおバカ賞を授与したい
次回作大いに期待
台詞が理屈っぽくて説教臭い
グレタガーウィグが好きなので、思えば遠くへ来たものだと思いながら楽...
むしろ男こそ見るべき傑作
・女性の母性性を地面に叩きつけ、輝かしく自立した女性へと生き方が変わることを意味したシーンからスタート。2001年宇宙の旅のオマージュ。
・バービーランドでは妊婦のバービーが廃盤になっている。
・バービーには性器がない。
そういった感じで、女性は子供を産むためだけに生きてるんじゃない!女性には女性としての美しい生き方がある!何にでもなれるんだ!というステレオタイプなフェミニズムを表しているようなバービーランドから物語は始まる。
けれどそれは男を軽視した社会。
また女性に対しても、老化や死やありのままの不完全さを受け入れないプレッシャーがある。女性に対してある種の強迫観念を与えている。それこそまさにヒールの高さで表現されている。踵を下ろすのを許容しない。ありのままは許容されない。
そこから物語はマトリックスのオマージュを経て、真逆の現実世界を提示する。
セクハラは蔓延、会議は男だらけ。
両極端の比較で問題点が自然と浮き上がる。
そういう物語は大抵中庸の結論に至ると決まっていて、バービーでも男女お互いを尊重しようというところに当然ながら終着する。
女性としても、母としての女性か自立した女性かの0か100かの両極端の2択ではなく、うまく両立できるだろうと。そういう両立を許容していくべきだろうと。そうやってバービーだって性器を得るために婦人科へ行く。
そういうストーリーの大枠のシンプルさはコメディテイストとの相性がやっぱり良いなあと感じる。
イエスマンとかプラダを着た悪魔とかと同じようなパターン。
ありのままの不完全さをを受け入れようというテーマは偶然最近見たガーディアンズオブギャラクシーとも重なる。全く毛色の違う作品が同じ結論に至るのはそれこそが今の時代だからなのでしょう。
人間界の母が演説するシーンは全員が見るべき超重要シーン。道徳の授業で流すべきだし、Twitterでバズるべき。
そして個人的に特筆すべきな点として!
この作品の痛快なところは、男への皮肉(フェミニズムに対しても皮肉っているが)。
男は女を自分の歌で気持ち良くさせたいし、機械や映画の知識を披露したいし、戦うときだってそれは大義などなく自尊心のためのダンスでしかない。
僕がこのレビューで、偉そうにあれは何のオマージュだとか言ってるのすら皮肉られているわけです。
痛快すぎる!!
シャイニングだとかジャスティスリーグだとかゴッドファーザーだとか意識的に男が好きそうな映画を話題にしているのも狡猾な罠のよう。
オズの魔法使いやウェスアンダーソン作品の影響も語りたいのに...!
これを見た映画好き男性は急所を刺されたように苦しみ、けれどその鋭さが痛快なんです
そんなこんなを経て、最終的に物語は男女の共存の難しさを説いた上でお互いの尊重の重要性に至る。
そしてそれだけでなくそれぞれの実存的な話にまで至る。
毎日同じような生活の中で死に向かって何をするか、何を考えるか。
自分にしかない唯一無二なものなどない中で、いったい自分は何のために生きるのか。自分は自分をどうやって認めるのか。自分の存在意義とは。
Ken is me! こう叫ぶことは決して簡単ではない。
日本で『リカちゃん』でリメイクされたほうがメッセージ性が強い
『バービー』女性をキラキラ昔日を思い出させるファンタジー?と敬遠してたけど評価の高さに鑑賞。いい意味での想像違いに深い。
女の子達の憧れ、眩い洋服を着替え、キラキラした可愛いピンク色の世界。大統領でも最高裁判官でもなりたいものに何にでもなれるバービーワールド。
そんなバービーと彼女にとっては都合のいい?存在のケンが現実世界に舞い降りる。そこは男性が支配し、子供の頃に憧れた理想とは真逆な灰色の男性世界。バービーを創出したマテル社をもCEO以下は『オッサン』で固められている。
メインバービー役はこの人しかいないというマーゴットロビーが好演。この映画日本で『リカちゃん』でリメイクされたほうがメッセージ性が強いのでは?と思った
見応え溢れる怪作
バービー(とケン)というアイコンを上手く使った問題作と捉えました。予想以上に面白かったです。
逆に、お子様は楽しめるのか?という疑問はわきました。それくらい、様々な社会問題に切り込んでいます。
・性別優位の意味付け
・記号と個性の背反性
・現実と理念(というか個々の価値観)のギャップに人種や職種の違いは意味を成していない世界観
・ライアン・ゴズリングがメインのケンなの、なんとなく察しw
などなどをreal world とBarbie worldの対比やリンク等で面白おかしく、ネガティブにならずに描けていたと感じました。
笑いのポイントも沢山で英語も平易なのでゲラゲラ笑わせてもらいました。
大ヒットも納得です。みんな、疲れてるんですよね。
傑作だが、日本では受けにくいかも
個人的嗜好としては、ばっちぐー、大傑作。
狂気も悪意も詰め込んだ、『ピノキオ』的なすごい寓話でした。
大筋・メインテーマが素晴らしかったし。
小ネタ満載なギャグ寄りコメディなのもよかったし。
冒頭、『2001年宇宙の旅』パロ「人類の夜明け」風のシーンと曲からスタートした時点で、「そういうバランスね」と理解して大笑い。
他の(配給の)ワーナー作品や、バービー版権元のマテル社すらネタにしていて。
今のマテル社への批判まで盛り込みつつ、創業者にしてバービーのデザイナーのルース・ハンドラーについてまで言及。
だいたい売れずにすぐ廃版になった、レアなバービーや他の人形をネタにしてるあたりに、悪意と愛の両方を感じました。
(だったら、日本で失敗した、バンダイ版バービーも出して欲しかったなw)
あと、ケンをライアン・ゴズリングに配役したのは、かなりの量の歌や踊りがあったからなのと、無駄な胸筋と乳首アピールのためかな、と納得。
ただ、日本ではこれ受けにくいだろうなぁ。
祝日で、首都圏はそこそこ客が入ってましたが、地方では少ないのではと予想。
まず日本にはリカちゃんがいて、バービーのシェアが低く、浸透しなかったこと。
次に例の原爆ネタとコラボしてSNS的に炎上、しくじっちゃった件でマイナスイメージが付きまとうこと。
オープニングのクレジット見てて撮影監督がロドリゴ・プリエトだと知っ...
アイロニカル
エブエブみたいだった。──というのもエブエブは派手な見た目だったが母娘の和解と“君は特別な存在なんだ”ということが描かれていて、バービーも派手な見た目だったが母娘の和解と“君は特別な存在なんだ”ということが描かれていた。──ような気がしたから。
白眉だと思ったのは母グロリア役のアメリカフェレーラが現世界のしがらみを演説するところ。
ケイトマッキノンが演じるやさぐれバービーのところで打倒ケンランドしようとするときバービーがわたしなんかぶさいくなのよと泣き言をぬかしはじめたので激励する場面だった。
グロリアは世の中何をやっても余計なことをいう奴がかならずいて出る杭は打たれてしまうのだ──という話を熱弁したのだった。
長い台詞だったので覚えていないがSNSにつくコメントとして考えると解りやすい。(たとえば)痩せているとふくよかなほうが健康的とかいわれる。太るとデブよばわりされる。儲けていると守銭奴だのがめついだの言われる。子育てしていると子育てアピール乙とか言われる。リーダーをやると上から目線だといわれる。きれいでいようとすると媚びだと言われる。何をやっても茶々を入れられる。なにをするにもバランスをとらないとできない。そういうがんじがらめな世界なので嵌まるようにじぶんを押し殺す。──というような話だった。
たとえば先般、畑違いのボディメイクコンテストに出場したとあるカーリング選手の外観の変化に対しネットで盛んにコメントがついた。そのほとんどが「元のぽちゃ体型のほうがすきでした」というものだったが、いやいやおまえの意見なんかきいてないし、他人様の向上心を摘むような発言は黙っとけよ。──という話。
バービーは姿形の理想値を人形で具現化することにより、ボディイメージによる差別を助長してきたといえる。そのことを自戒というか自虐ネタにしたセルフパロディが映画バービーというわけ。
ガーウィグとバームバックの夫婦チームが書いた脚本でアイロニーの切れ味はさすがだった。
フェミ映画だと言っている人がいたがフェミ映画ではなく多様性への応援歌になっていてバランスを保ちながら生きることを推奨している。
きみの個性も自己肯定感もわかったし気持ちの上ではそれで生きていい。だけどその個をモロ出しにしちゃうと社会との間に軋轢が生じるからスピードを緩めて2位くらいにしといたほうがいいぞ、と提案している。
Mr. Incredible(2004)のラストで“ダッシュ”が出ている運動会を家族で観戦しているシーンがあったでしょ。
で、ダッシュは速すぎるので父ちゃんのインクレディブルが「スピード出し過ぎんなよ」てな感じで応援しながらもセーブしろってややこしい声援を送るシーンあったでしょ。
あれがこの映画の縮尺。“みんなちがってみんないい”という理想郷標語があるけど、ほんとの標語は“みんなちがってみんないいけど工夫しないと自殺することになるぞ”だ。映画バービーが言っているのはそういう話だった。
IMDB7.4、RottenTomatoes88%と83%。
前述のごとくアイロニカルなのでにやける場面多数だが、にやけながらも意味を解ったうえでにやけているのではなく、なんとなくにやけていることを自覚していた。
とはいえこの映画のおもしろさはわかるしアメリカでウケてるのもわかるが、じぶんはノれなかったというのが正直な感想。
英語圏でバービーやケンと過ごしてきたという来歴がなければ映画バービーの真髄はわからないのではないか──と個人的には思った。
だいたい多様性を言うなら防空ずきんをかぶってもんぺをはいて竹槍をもった銃後バービーや特攻服に日の丸はちまきをした神風ケンがいてもいい。かれらがLAのビーチに上陸してほしがりませんかつまではとかばんざいとか絶叫しながらバービーやケンと白兵戦をやるというならいざしらず、およそ生活環境にバービーがある文化圏向けの映画という印象は否めなかった。
演技陣では人形的な演技に徹したせいでロビーにもゴズリングにも魅力を感じなかったが、マッキノンはバービー世界にもかかわらずマッキノンだったし、ガーウィグだろうがバームバックだろうがいつでもどこでもウィルフェレルはウィルフェレルだった。
まとめるが映画バービーが言いたいことはバービー以後に湧いたバービーわかる感を出してくるインフルエンサーに対して無理すんなというツッコミをいれないでやんわりと彼または彼女のバービーわかる感を認めてあげなさい──ということだ。ひるがえってバービーのテーゼとは他人様が出してくる我(が)や生き様にいちいち茶々入れんなということだ。
したたかで手堅い娯楽映画。
アメリカの『サタデーナイト・ライブ』(SNL)は、おバカな設定のコントを著名俳優が大真面目に演じる人気TV番組で、これはそれを豪華予算で映画化!という感じの楽しい作品。
SNLが人気なのは現代アメリカ社会への、忖度のない痛烈な諷刺が含まれているからだけど、この映画も主題はアメリカという国。女性も男性も等しくばっさりなで切りにして笑いとばしつつ、しかし最後には優しい視線で皆を包み込む。この映画が大評判になるのも無理はない。
しかもこれは政治的主張だけの映画では断じてない。とくに中盤までの、カメラと編集と音楽で小気味よいリズム感を作り上げる手法は巧みでしたたか。文句があるやつは、バービーとケンが人間社会にやってきてから警察入りを連発するあざやかなシークエンスを、できるもんならマネしてみい。
このあたりの技術的手堅さをいっさい見逃してポリコレがどうのこうのとケチをつけるのは、要するに映画の画面なんかまともに見えてないということだ。
もっとも、中盤以降は話のころがってゆく先が見えて、いささか退屈になる。そしてジェンダー問題を逃れるかわりに「ほんとうのワタシ」論にすりよってしまっているし、アメリカのフェミニズムでいつも問題になる「経済格差のどうしようもなさ」がほぼスルーされてしまった。このあたりをどう考えるかで、作品の評価はかなり変わるとは思う。
エンディングの一言についていえば、これは映画の中で何回も伏線が張られている「股間はツルペタ」というせりふからまっすぐにつながっている。
日本語の字幕で「股間はツルペタ」と訳されている部分は、バービーの英語の台詞では、はっきり「わたしは膣がないしケンもペニスがない、性器というものがないのよ」と言い切っている。この条件があるから、バービーワールドは健全で明るいかわりに現実味を欠いた世界になっていた。バービーは現実のリスクとともにそれが引っくり返ることを受け入れた、というのがラストのひとことの意味。
アメリカでは「婦人科」というところには女性はカジュアルに足を運ぶので、ここに行ったから性病とか妊娠とかおおごとになっているとはぜんぜん限らない。リアルな人間社会で女性たちが日々向かい合っている問題に、夢の世界を生きていたバービーも踏み出そうとしている…ということを示そうとしたエンディングなのだ。
23-102
わからない…
タイトルなし
場違い
私以外は昔の少女たちばかり。
疎外感が半端なかった。
そもそもバービー自体には何の興味も思い入れもない。
娘たちもどちらかと言えばリカちゃん派だったような。
子供映画同様、まともにレビューしていいのか悩むところ。
だが、一応対象は大人のはずだし、
心が女と強引に主張すれば女子トイレにすら入れてしまうおかしな時代、
少女映画にじじいが場違いなコメントをしても許されてしかるべき?
全体的にストーリーはあってなきがごとし。
人間界に行ったときには現実の親子との絡みやカーチェイスもあってちょっと期待したが、
すぐにバービーランドに戻ってしまい幼稚な展開に。
バービーの発案者が登場してきっと感涙モノのことを言っているのだろうが、
じじいには全く入ってこず。
いつもはエンドロールの終わりまでみるのが礼儀だと思っているのだが、
耐えきれず途中で退席した。
苦しかった・・・・・。
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