劇場公開日 2023年8月11日

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「ピンクは女子色である?」バービー suupaamannさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0ピンクは女子色である?

2024年1月10日
iPhoneアプリから投稿

原爆を茶化す宣伝をしていたことから観る気はなかったが、飛行機内で暇つぶしに無料ならいいかと思い視聴する。

薄っぺらい映画だと感じた。
映画には思想が表現されている必要もないし、アクションや恋愛や夢が無くてもいいけど、にしても気の抜けたぬるい炭酸水というのか、フィルターにかけたら何も残らないというか。
これが欧米人のエンタメなんだろうなぁと。

キラキラ、フワフワ、ピンキーなのは女子が好きなもの。
ワイルド、パワフル、オレオレは男性的。
こういうのは、社会に染められていつしか信じ込まされた思考回路であって、バービーはまさにその象徴だと気づく。
女子を女子にする道具であり、玩具という形を取りながら、ジェンダーを昇華させてきたのであろう。

キラキラ女子の平和社会においては、男という軽薄で無能な生き物に政治的なパワーを与えてはいけない。
しかし、少なくとも男には気づきがあった。
我々のやり方は間違っていたと。
バービーは、他人の良いところを見えるようになっても、自らを見つめ直したのか。
結局はパワーで無能な男たちから社会を取り戻しただけではないか。

キラキラ、フワフワ、脳みそまでピンクになって観るにはエンタメ要素が無いし、真面目に観ると中身がないし。
こういう映画が欧米で流行ったということを我々はどう受け止めるべきか??
欧米という異文化の理解に大いに参考になる映画なのかもしれない。

suupaamann