「自由な本当の自分になる!」バービー ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
自由な本当の自分になる!
バービーの世界観を完璧に再現し、多種多様なバービーとケンが存在する
バービーランドはピンクを基調としたパステルカラーの色調で
圧倒的なビジュアルを見せつけています。
女性社会のバービーランドですが、現実社会はまだまだ男性社会であり
現実社会に感化されたライアン演じるケンが、バービーランドを
男性社会にしようとし・・・という、実は非常に深い作品でした。
結局、どちらかに偏ったところで、いいことはないよ・・・という示唆
でもあり、良い落とし所だったと思います。
とはいえ、主役はマーゴットのバービーであり、
彼女が「自由な本当の自分になる」というのが映画の根底を貫くテーマ
になっていて、最後には見事に帰結しています。
製作&主演のマーゴット・ロビーはもちろん素晴らしいのですが、
監督のグレタ・カーウィグが完璧な作品にしていました。
加えて、ライアン・ゴズリングのケンでなければ、
ここまでの深みを持たせることは叶わなかったと思います。
それにしても冒頭のシーンがシュールで、SF映画か!?と思うほどですが
やっていることはとても笑えました。
やっていることが笑えるというのは、作品通して感じるところで、
そういう笑いの要素も映画のクオリティを上げていますね。
それから、CHANELがすごく目立っています。
CHANELに憧れる方が増えそうですね。
コメントする