劇場公開日 2023年8月11日

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「バービーという映画における教科書的な表現について」バービー エイプさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0バービーという映画における教科書的な表現について

2023年9月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

知的

大袈裟に大傑作!とは言えないんですよ、この映画。
厳しい意見を仰る方の気持ちも、まぁわからんでもないですよ。
でも、私はこの映画を高めに評価したいんです。
テーマとかは一旦置いといてですね、この映画何がすごいって洗練された構成と編集ですよ。
1個1個のモンタージュがとても丁寧で、ショットの切り替えが目まぐるしいのに、混乱せずに見てられるんです。
映画なんだからそんなの当たり前でしょう、ってのはクソ映画に出会ってない幸運な人です。もっとクソ映画見ましょう。
ほぼ全部のシーンが、ちゃんと意味があって、エンディングに至るまでの道筋のために、構成もとい道の舗装されています。
ストーリーの道が舗装されてないのはラスト周辺あたりだけですかね、だからこそすごい構成なんですけど。
後、目が大変楽しいですよね。大人数がいるシーンやピンクまみれ!なシーンはどこ見ても、色んな情報が飛び交ってて、観客は飽きが来ません。
そして本題にある、教科書的な部分というのは、上記の全てが当てはまります。
そもそも、シナリオの時点でこの映画ほとんど完成されてるんですよ。つまり、演者によって映画の結末が大きく変わることは無いと言い切れるほど、仕上がってるんです。もちろん、演者の方々の演技すごいし、その舞台はこっちがドキドキするくらい表現が簡素なシーンもあります。

映画としての価値として、とても勉強になると感じます。

エイプ