「“何にもなれない”になれる」バービー 能面さんの映画レビュー(感想・評価)
“何にもなれない”になれる
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っていう結論がすーーーーーーごい良かった。
バービーが夢を押し付けすぎてしまっているって、その過ちを映画にすることを許した本社すごいし、
「じゃあこれからのバービーはどうなの?
何にもなれなくたって、あなたは人生を歩んで良いということを、この映画に込めるね。」
ってメッセージがとてつもなく心に刺さった。
ケンはケンで本当に苦しそうで、
男女関係なく、生きづらさを感じている全ての人に観てもらいたい作品。
ところどころに差し込まれるファンタジーが、物語を重くしすぎてなくて、
最高にハッピーな映画。好き。
最後なんで産婦人科?
結局、バービーも母親という定番の型にハマるのか…
ってちょっと残念になりかけたけど、
別に子供ができたと明言されたわけではないし、
妊娠してなくても産婦人科は行くし。
人形と人間の一つの違いは性器だと、物語内でも少し触れられてたので、
その検診をしたい=バービーは本当に人間になった
っていう明確な表現のために必要だったのかなと考え直した。
産婦人科は病院の中でも数少ない「前向きな理由で受診できる」病院なので、
彼女が明るく人生を歩めてる表現の最適解な気がする。
あと別に子供できても良いじゃんね。嬉しいことじゃんね。
なんで私はちょっと残念になりかけたんだろうね。
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