「バービーはバービー・ケンはケン」バービー bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
バービーはバービー・ケンはケン
幼少期には、世界中の女の子が手にし、愛されてきた着せ替え人形のバービーを主人公に描いた実写化作品。主人公のバービーに、マーゴット・ロビーを抜擢したのも適役。あの可愛らしさ、抜群のプロポーションは、正にバービーそのもの。
バービーの中には、白人、黒人、アジア系、ポッチャリ、そして妊婦まで、いろんな人種のバービーがいるのを初めて知った。また、職業もマーゴット演じる定番のバービーから、大統領に研究者、ノーベル賞受賞者まで、あらゆる職種のバービーも存在し、ある意味、多様性の尊重や男女平等という、最近主流のテーマが本作にも流れている。
おもちゃとしてお馴染みのドール・ハウスや街並み、車に飛行機までがピンク一色で、バービーらしい世界観を醸し出している。また、バービー同士の会話も、思わず笑ってしまうバカバカしさでコメディー・タッチで描かれている。
その面白さを増しているのが、バービーのボーイフレンド・ケンの役割。これも知らなかったが、ケンもバービー同様に様々な人種のケンがいることを初めて知った。その中で、金髪の定番ケンをライアン・レイノルズが演じ、バービーを求める男としての渇望するお馬鹿キャラなマッチョマンを演じている。鍛え抜かれた、バッキバキの身体は見事だった。
毎日が完璧で、全てがハッピーなバービーランドで暮らしていたバービー達。しかし、マーゴット演じる定番バービーの足が平らになり、セルライトのくすみを発症する。変わり者のバービーの指示で、その原因を解消するために、ケンと共に人間の世界への旅に出る。しかし、人間世界は、女性中心だったバービーランドと真逆な世界。そこで、ケンの男性欲が暴走してしまい、バービーランドに危機が迫るのだが…。
とにかくマーゴット・ロビーの可愛らしさが全面に溢れた作品で、ファンなら堪らない作品。ラストシーンで、ちょっとドキッとするお宝シーンがあったような、無かったような…(笑)