夜明けのすべてのレビュー・感想・評価
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そっと寄り添う、優しい映画。
派手な出来事は何も起こらないけれど、
淡々と流れる中、主人公の2人とその周りの人々の事が、とても丁寧に描かれている。
同じようで、少しずつ変わっていく姿を、じっくり繊細に描く作風がじんわりと優しく心に残った。
主人公2人の演技も自然で素晴らしく、音楽も、耳に心地よく響くメロディだった。
出てくる人たちが皆優しいのも良い。
PMSやパニック障害に関わらず、誰もが抱えているしんどさに、そっと寄り添うような作品。
現代版 キューポラのある街といえるかも
便利な事は寂しいし、面倒な事は温かい
2024年劇場鑑賞8本目 優秀作 72点
当初鑑賞予定ではなかったけれど、各映画サイトの高評価を受け鑑賞
結論、想像の数段良かったしこの手の作風と規模感でここまで広まっていることに近年の邦画の完成度の向上具合を映画ファン以外のマス層まで知らしめている気がしてならない
ポスターのキービジュアルやキャスティングから一見よくあるジャニーズの中で演技機会や力が備わってきた方がベタな恋愛映画のひとつ先の少し大人な恋愛映画のフェーズかなと想像させられる印象が、ちゃんとお話を伝える映画というか、恋愛要素も視点を変えれば無くはないけど、そういった要素より近年言語化され問題視されている事象に対しての向き合い方を対象者と非対称者、理解がある人と理解をしようとする人との対比と全体を通して描いている、とてもセンシティブな作品でした
全体として勉強になったなぁと脚色が上手だったなぁの2点が鑑賞後感として残りました
前者はシンプルに物語として終始描いているパニック障害やPMSの理解や知識が深まったとの、当人の心境を知ることが出来ました
後者はこういった事象に名前がつき、自己を人に伝える上で名前があった方が、ある種定義が言語化されたのでいいのかもしれないけど、定めた故に区別されるというか、残酷な側面もあると思って、そういった周りの関わり方が親切な風だし、普通に接してる風だし、理解してそうな風なんだけど、、、でも別に少し前の時代みたくわかりやすく浮き彫りにさせてるわけじゃないんだけど、、なんというかなぁ、語彙力やボキャブラリーが無くて上手く言えないけど、、集団での新たな現代日本人の在り方の様なモノを感じました
松村北斗の成長が丁寧に描かれていて良かったです、是非
是非映画で見て欲しいです
あたたかいお話でした。
少数派であることは重々承知だが、刺さらなかった
出演者が「観た人の心が少しでも軽く~」と仰っていたが、私はかえって苦しくなった。
おそらく観たタイミングが悪かったのだろう。
私は主人公と似たような精神の患いを10年前に持っていた。
今は寛解していて、原因となった環境とは完全に距離を置いて生きている。
出来ることなら記憶から消したいし、思い出さないようにしているが
本作の主人公の葛藤を目の当たりにして、過去の自分を思い出してしまった。
「みんな、誇りを持って自分の弱さを公開して、自分に合った生き方を選択できるといいな。それが僕たちにとっての夜明けなのかも。だって、夜明けは希望そのものだから。」
映画の公式HPに掲載されていた野口聡一さんのコメント。
本当にその通り・・・
本編を観ても泣けなかったが、この言葉を観て思わず涙が溢れ出してしまった。
自分も山添藤沢みたいなお互いを理解出来る存在がいたら、理解がある環境に居ればどれだけ救われたのだろう。羨ましさもある。
当時の自分にみせてあげたかった一作。悔しい。
ps:当方カムカム大ファンです
夜明けのすべて
最高でした。
見た後も、見てる時も頭の中がぐちゃぐちゃ。考えさせられるって言うより、考えが止まらない感じ。
同じ音楽の繰り返しが、映画に落ち着きを持たせ、障害という思いテーマをさも軽やかに扱い、特別扱いせず、等身大に描き切った。
見てる時に色々考えては消え、考えては消え、ほとんど忘れてしまった笑
一つ言えるのは、映画は流れではなく、シーンの積み重ねであることを再認識した。だからこそ、我々はシーンを考えなければならない。
原作があるとはいえ、脚本が素晴らしい。
あらすじ
PMSを患い、月に一度イライラが抑えきれなくなる藤沢は、PMSのせいで会社を辞め、プラネタリウムの製造会社へ転職する。そこで、パニック障害を持ち、同じように会社を追われて転職してきた山添と出会い、2人はお互いの障害について理解を深めていき、お互いに助け合おうとしていく。藤沢は、山添と出会うことで、これまで憂鬱だった自分の障害に対して、ポジティブな感情を持ち始める。山添は、藤沢と出会うことで転職先での仕事のやりがいと、人と付き合っていく大切さを知ることになる。
ログライン
PMSを持った女性と、パニック障害を持った男性が出会い、お互いに支え合うことで、それぞれの環境の中で成長していく。
心が優しくなる映画
神さん、人間平等に生み出してくれよ
同じ世界に居るのに
どうしてこうも世界の“現実”の見え方が変わってしまうのか
人間として、この世界に生み出されたのならば
せめて大多数と同じ思考で
当たり前の日常を送れるくらいの
高望みなんてしてなくて
普通の平凡でいいから
生きるのが苦しい
だけど
死にたくない
当たり前なんだよ
だって普通は 頭と体の意思疎通 が当たり前に出来てて
元から備わってるモノだから
自分でコントロールなんて出来るわけなくて
死ぬために生きている人なんていないんだよ
初期装備 くらいさ
みんな平等にしてよ!!!って心の底から思う
夜の暗さがあるから
朝の明るさを感じられる
明るさで見えるものが全てじゃない
そして
暗さも未知のその先の答えを教えてはくれない
そんな社会も光と影で成り立っていて
“影”は一生懸命“光”に擬態せざるを得ない
そうじゃないと社会から自分の存在が消えちゃいそうで
気が気じゃないから
命果てたって星にはならないんだよ
でもいいよね
最後くらいは光り輝く星になったって
劇中に流れる Hi'spec先生の音楽は
どうも心地よくて
夜にも朝にもなりうるリズムにどっぷり浸った気分だった
夜明けのすべてを思うと
胸がギュッとなって
涙が出てくる。
萌音ちゃんは本当に藤沢さんだった
上白石萌音が醸し出す映画全体を包み込む穏やかな感じが素晴らしい その空間が愛おしい
終始、静かで穏やかな感じが本当に良かった。
上白石萌音の穏やかな感じと「おばさんのような普通の感じ」が温かくてちょっと図々しいおせっかいな感じが、本当に良かった。
会社の同僚の家に押しかけて、髪まで切ってしまうくだりが笑えて、なごんでしまう。
その彼と恋愛関係にならないところがとてもいい!
そして、亡くなった社長の弟さんが遺したカセットテープのプラネタリウム、星にまつわる話が優しくて癒される、
本当に心優しい人だったんだと。
それだけにしをえらんでしまったことのつらい気持ち。
それを経験したうえでの社長の穏やかな心。
青年が今の仕事であるプラネタリウムについて、生き生きと自らの言葉で話し出すのを聞いて、元上司が、思わず泣いてしまうところが感動的。
映画として感動させるための、上げるために落とすような展開が無くって本当に良かった。
(極端に言うと、観てないけど「〇イレント・ラブ」みたいなところが無くて本当に良かった。一緒にされたくないだろうけれど。)
最近そういうのは本当にこたえる。実話ならともかく。
優しい気持ちになれる映画
原作を読んでいたので映画の公開も楽しみにしていました。久しぶりにムビチケも購入。
PMSもパニック障害もなかなか周りに理解されにくい病気だと思いますが、その症状を軽く見えるように描くのではなく、ありのままの症状が伝わるように見える演技をされているなと感じました。監督・出演者共に素晴らしかったと思います。山添くんと藤沢さんのお互い大切に思っていてかけがえのない存在だけど恋愛感情には発展しない部分を上手く表現されていて、見終わった後にとても心が温まりました。
主題歌がなかったことが映画の余韻に浸れる最高の演出だったと思います。夜明けのすべての世界観のまま帰りの電車に揺られました。
個人的には上白石萌音さんの演技が素晴らしかったなと思います。辛さも優しさも感じさせる素敵な作品でした。副音声もあるということで時間があれば再度映画館に足を運びたいです。
まだ2024年始まったばかりですが、今年の年末に今年見て良かった映画を考えるなら間違いなく上位に入るでしょう。
鷹揚な大人がそばにいる安心感よ
PMS(月経前症候群)は、自分ではコントロールできない辛辣な言葉、爆発する気持ち、どうしょうもないほどの苛立ち、よく分かるといったら軽率に聞こえるかもしれないけれど、それでも彼女は私だと思ってしまった。私自身も婦人科で同じくそう診断されたから。
今回の映画では、職場の人たちがなによりも素晴らしかった。鷹揚な大人がもつ安心感、優しさや余裕ってこういう環境から培われていくんだなと思った。そんな人たちにも心の傷はある。それを忘れてはいけない。
映画では、二人の症状は治ったとか改善されたとかという描写はない。そんな中でもひとを助けることはできるのではないかと考えるようになった二人の心の発見が、なによりも嬉しいできごとに映った。日常を切り取った何気ない場面を滔々と伝えることの難しさ。私にとっては身近すぎてずっと冷静に観ていたけれど、こういう関係や世界があると知れてすごくホッとした。
3回に1回しかできなくたって、2回は失敗したとしてもいいじゃない
「PERFECT DAYS」の余韻もあり、同日に公開されたクセがスゴそうな時代劇をやめて、こちらを見た。
「障害」と呼ぶのだろうか。心や身体にキズを持つ人たちが、それぞれにお互いを気にかけながらも生きていく、そんな姿が描かれた映画だった。
キズも、問題も、障害も解決しないまま、物語は進んでいく。誰かを救ったり、問題を解決したり、キズを治すというような、劇的なことは起こらない。
しかし、灯りがないわけではない。この映画は夜明けはあると伝える。
隣によりそって、ともに夜明けを迎える、そのくらいのことしかできないのかもしれないけど。ただ、よりそう身体から伝わるぬくもりが、心を温めて、キズや障害や問題や痛みを抱えながらも、前に進もうとする力になることがある。
自信満々の余計なおせっかいが、大失敗に終わったことが、むしろ何かのキッカケになることだってある。
3回に1回しかできなくたって、2回は失敗したとしてもいいじゃない、そう伝える映画だった。
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