「(オンライン試写会は内容のいかんを問わずネタバレ扱い)一応参考になりそうなこと等(見る前の参考用)」告白、あるいは完璧な弁護 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
(オンライン試写会は内容のいかんを問わずネタバレ扱い)一応参考になりそうなこと等(見る前の参考用)
今年193本目(合計844本目/今月(2023年6月度)18本目)。
まずは、この6月というリアル日本では梅雨でまともに外出もままならないのに、オンライン試写会の機会を提供してくださったfansvoiceさまに感謝を。
内容の趣旨的に、twitterほかこのような評価サイトでも「この部分には触れないで」という点がかなり多数に及びますので、それらは省略します。
密室殺人の疑いのかかった人と、その人にやとわれた弁護士とのやり取り、という趣旨のストーリーです。
舞台は釜山(プサン)ですが、地理に関して詳しいことは求められず、また、いわゆる「あなたはそもそも誰?」「本当に正しいことを話していますか?」等の謎解きものの要素が非常に強く、その趣旨上、ストーリーの大半は部屋の中(別荘か何か、雪山か何か?)で進みます(換言すれば、裁判所なり警察なりといったところはほぼほぼ出ない)。
結局のところ、この映画の本質筋は「そもそもあなたは誰ですか?」「本当に正しいことを話していますか?」という謎解き要素が非常に強く、この部分はこれ以上についてネタバレで控えてください扱いなので、それらについては省略します(少なくとも、日本でも韓国でも一般的にある弁護士もの(裁判所なり警察が多く出てくるもの)とはかなり違った展開になります)。
一応、それでも日本においても法律系資格持ちなので気になった…というより、何が正しいのだろう、という点は一応ありますが、以下書いておきます(ネタバレにならない範囲)。
(裁判での)「却下」→書類提出不足などで裁判自体が始まらず「門前払い」
(裁判での)「棄却」→一応双方の言い分を聞いた上で「あなたの言い分を認めない」というもの
※ 韓国映画はともかく、アメリカ映画等ではこれらがどちらも reject になっているため、明確に誤訳と思えるものは多いです(この映画ではどちらにもとれる。ただし、そのことが解釈にかかわるものではない)。
なお、若干ながら法律ワードも飛んできますが(民事刑事とも)、それも韓国の民法なり刑法なりといった、そももも一般的に知りようのない語句で、字幕上でのフォローはあるので、そこは困らないところです(まぁ、韓国映画の法律ネタで出していいのは、韓国民法186条(日本民法177条相当)だけだと思いますが…)。
少しかわった「謎解きもの」ですが、正規公開日には見て損はないだろう、というところです。
採点にあたっては、「却下/棄却の表現が正しくないのでは?」と思える点はあるものの(日本でみる場合、日本の法制度が適用されるため)、いずれに解してもそれで理解不可能になったりストーリーが破綻するようなものではありませんので、減点なし(減点0.2でも4.8では5.0までに切り上げられる)にしています。