街をぶっ飛ばせのレビュー・感想・評価
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僅かな空間で繰り広げられるアケルマンワールド
微かに聞こえる囁くような音と何かが始まろうと予感させる不気味なアクションの連続…
そして何かに取り憑かれるように引き込まれてしまうその映像力…気づけば完結しているのだが、あれこれ思慮を巡らせられずにはいられないアケルマンの処女作品。
パンクだねえ…
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『気狂いピエロ』を観て映画を撮りたくなったらしいが…
なるほど、確かに、そんな学生らしいラスト。
(本作はブリュッセル映画学校での卒業制作の作品)
しかし、これを18歳で撮ってしまうとは…
本当に凄まじい。
まさにアンファン・テリブル。
生と死の狭間(まさに壁際の大きな鏡がメタファーにしか見えない)を綱渡りするかのような、エキセントリックな果て、というか…
ある種のイノセントの果て、というべきか…
無軌道な幼児の魂の果て、とでもいうべきか…
実際、アケルマン自身の意識の中で、己自身を木っ端微塵に吹き飛ばしたいという切実な欲求はあったのかもしれない。
でも、タイトルがタイトルゆえ、出来れば、やっぱり、街を丸ごと思いっきり、ぶっ飛ばすイメージは欲しかった。
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