未来は裏切りの彼方にのレビュー・感想・評価
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ちょっと薄っぺらくない?
時代背景は戦時下だけど、脱走兵ということでヒリヒリした恐ろしさに遭うのかと思ったらそうでもなく、本筋はちょっとした嘘から生まれた男女間のもつれで、火サス?みたいな。
主役の夫婦は夫妻とも可愛らしく、最初は再会を果たした若い二人の甘い日々だったのが、自分の夫は戦争から逃げて来た一方で仲の良い同僚の夫は戦地で戦って死んでしまうという悲劇に対して、あまり気遣いなく夫とベタベタした挙句に「早く立ち直りな」みたいなことを言ったことが彼女の怒りを買い、夫に嘘を吹き込む。それをマンマと信じる夫。軍需工場の社長の結婚相手で元娼館の主人(レディ・ガガ似)も、不利になると簡単に大嘘をつく。裏切りというか嘘。そしてそれが罷り通るというか皆すぐに信じ込む。
ラスト権力者対レジスタンスという図式で、戦時下という設定が効いてくる。
ラストは出産間近の主人公が馬車で村から出て、途中で出産するのだが、彼女を助けているのは夫が戦死した同僚?仲直りしたのか?
気になったのが、字幕の誤字脱字。お粗末。
守るのは『自分』
あらすじだけ読んで、バレるかバレないかというサスペンス要素を想像してました。
実際は、キャットには即座に気付かれ、直接的な駆け引きが主な作品。
終始ジャックが身勝手で、疑り深い割に人の言葉を簡単に真に受けたりとクズでしたね。
(その上、序盤は色ボケ)
なので、彼が迎える結末にも同情はありません。
他の面子も、エヴァと路上出産した女性以外は自己中心的です。
時代や情勢を考えると、それぞれ自分が生きるのに必死だったとは思いますが。
そして、大半の人間には報いがあります。
“裏切り”の彼方に“未来”はあるのか。
キャットやアルジュベダの行く先が気になります。
正直、スロバキアはおろか第二次世界大戦にも疎いので、心理面も背景面もほぼ理解できてません。
そういうのが分かればもっと楽しめるのだろう、と自分の浅学を呪いたくなりました。
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