自分革命映画闘争のレビュー・感想・評価
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聰亙を探せ!?
失踪してしまったのは石井岳龍ではなく『狂い咲きサンダーロード』や『爆裂都市 BURST CITY』を撮ったPunkな聰亙、石井聰亙を探す物語を個人的に、確か永瀬正敏主演で"箱男"を映画化する話があった筈、岳龍である聰亙の恨み節!?
石井聰亙(岳龍)の『パンク侍、斬られて候』以来の新作を楽しみにしていたが事前情報が入る度に上映時間を含めて観に行く気が失せていく自分が、そんな自分に打ち勝ち観に行ったのだが果たして正解だったのか、観てしまった自分がおかしいのか、こんな映画を撮った石井岳龍がおかしいのか!?
生徒を含めスタッフや関係者が観ていた映画は自分が観ていた作品なのだろうか、そりゃ携わった側からしたら熱もあり感謝感激なんだろうが、ワンシーン・ワンショットが一々長い、役者ではないにしろ素人過ぎて演技がおぼつかない、ドキュメンタリーとしてセミドキュメンタリーの部分と、いや全部が作り物だろう、リアルに感じられる描写は皆無、身内で盛り上がるにしても長尺すぎる、革新的な映画を強く意識しながらも自ら闘う事を放棄し逃げているように思えたり。。。
それってあなたの思想ですよね?
神戸芸術工科大学教授の石井岳龍監督が、自身の思想である「自分革命映画闘争ワーク」の実践で映画を製作し生徒達が陶酔していく話…で良いのかな?
上映前に監督が登壇し、商業映画ではないと言いつつ面白かったら拡散希望、面白くなかったら黙希望的なこと言っていて嫌な予感がしたんだよね…。
妄想的だったり哲学的だったり厨二病的だったりな思想全開の映像やシチュエーションをひたすら垂れ流し、そんな映像撮影ですとドキュメンタリーで見せ、を繰り返し繰り返し繰り返し…完成した作品の上映が終わっての拍手は、夢から醒めた状態なのかまばらでしたね。
屁理屈つければ矛盾だらけの無限ループで、ただただ思想を垂れ流す、面白かったとか良かったとか言ったら、そんな訳あるかよ!とか、解ってるつもりだろ?とか言われちゃいそうな作品で、短絡的思考な自分にはこれっぽっちも刺さらなかった。
まあストーリーがどうとかそういう作品じゃないってことで。
しかし良くこれ劇場でかけたね。
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