インフィニティ・プールのレビュー・感想・評価
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チープでややグロ、良いところが見つからない
チラシが作品の雰囲気を上手く出せてるように思うw
監督のブランドン・クローネンバーグは「ポゼッサー」を観て父親デビッドのDNAの片鱗をほんの少しだけ感じたこともあり、次作を待ち望んでいた監督。
本作も現代科学ではあり得ないトンデモ設定がベースにあるが、それ以上にダイレクトな性描写とゲスな富裕層達の遊びのインパクトの方に目が行ってしまう作品だった、
特にタチの悪いアバズレを演じさせると右に出るものはいない女優魂の塊みたいなミア・ゴスが本作でもNG無しの体当たり演技で大きなインパクトを残した。
主演のアレクサンダー・スカルスガルドは年を取りこちらも父親にかなり似てきたが、今までは北欧出身の恵まれた体躯を活かしたワイルドな役が多かったが、本作はかなりだらしのないダメ男を演じそのギャップが良かった思う。
売れない作家で奥さんにリゾート地に連れて来てもらったのにホテル外の中華料理さえ食べたがらないつまらない男だったが、結局自分自身が何も変われないことがわかっているので、元の生活に戻らず居残ってしまうといったクズさは良かった。
玉を握られた男は女の言いなりになっちゃうというのも洋の東西を問わず同じなのも面白かった。
クローンに身代わり鑑賞させたい
SFノワール
スゲーざっくり言うとまたアイデンティティ崩壊の話だったw収まり悪さも敢えてかな。ザルドス、イグジステンズ、アイズワイドシャットみたいな世界観、目にくる系のサイケ描写、ミアゴスがいい!18禁なのはシコるとこや乱行じゃなく子供の○○シーンのせいだと思う。倫理的に。
ミアゴスのキャラはファムファタルつーか、もはやサタンそのものだな。一線超えたブラックユーモアは悪魔的。ピラミッドの上にいる人々のサバトはアイズワイド〜以降描かれまくりだけど、もはや秘密でも何でもないんだなw
ストーリー的には最後までハッキリした事はわからないまま。主人公が本当に本人かクローンかさえわからない。とりあえずわかってる事は全ての実権を握るミアゴスの裁量次第か金さえあればいくらでもクローンが作れる事と以前の記憶が残ってる事、1回目の時ニヤついてる事から実はずっと新しいクローンにアップデートし続けてる気がした。最後島に残るのも邪悪なジョークを割り切れてないのと、自分自身を殺し続けた罪の意識やここの生まれだからって事かなと思った。
SFだけどSFっぽくは撮ってない。寓話的。
ミアゴスは遊びの為に警察とどう取引した?とか考えちゃう人は着いてけないと思う。細かい設定を気にしない。だってミアゴスはジョーカーとかサタンみたいな存在だから何でも出来る。
見ている人の倫理観を試してる様にも思える。
科学、自我、土着信仰(悪魔崇拝)ブルジョアってイルミナティやないかい!えすでー爺ず!(自分達の都合の良い)多様性を尊重しアップデートしていかないとな!
ここ最近は価値観を変える事と倫理観を捨てる事をお前等は一緒になっちゃってないか?って事がテーマの作品が多い気がする。
見る方を極端に制限するので注意(後ろ側で見た方が良い)
今年130本目(合計1,222本目/今月(2024年4月度)4本目)。
(前の作品 「猫と私と、もう1人のネコ」→この作品「インフィニティ・プール」→次の作品「毒娘」)
この作品、なぜか入場者特典が、いわゆる「紙おめん」なのですが、どういう状況で使うんでしょうか…(劇場によってはミニ漫画のところもあるらしい?)。
こちらはR18で、極端なまでにアダルトなシーンやグロいシーンが多いので直視が難しいという点は言えますが、これに関してはR18である以上多くは引けないといったところです。この映画を含めて今週はレーティングによる差はあっても「直視が困難」な映画が妙に固まっていて、これまた選択ミスをすると厳しいかなぁといったところです。
途中、私も気分が悪くなってお手洗いにいったのですが、主人公が手術を受ける(受けさせられる)シーンから、ナイフで何度も刺すシーン(お手洗いにいっていたので、両端のみ確認。手元のスマホでは開始から40分程度か)が極端に直視が厳しい上に、ここは光の点滅も最高に極まっていて、ここでリタイア等が出るんじゃないかなぁ…といったところです(後ろ側を取るとお手洗いに時間がかかるし、前側でこの映画は点滅関係で厳しい)。
ストーリーというストーリーを追うことがこの映画も点滅とグロ関係のシーンから難しく(なお、アダルトシーンも書かれている通りありますが、全体でみれば2か所だったか3か所だったかのはず。ただ、最初のシーンから極端にアレなのがきつい)、この映画はエンディングロールの色使いが特殊で(真っ赤っ赤な背景から、オレンジ→黄色…と少しずつ色の種類と濃さが変わるというヘンテコなエンディングロール)、そこもきついかな…といったところです(赤が極端に真っ赤すぎて、目を壊しそうなくらい)。
なお、いくらR18だからといっても、カップル等で見ることはどうみても想定できないので(多分最初の10分くらいのシーンの部分でフリーズする。ある意味「フローズンサマー」な状態…)注意といったところです。
比較的大きな映画館の後ろ側で見たのですが、それでも目を傷めかねないほど色の点滅などあるのでかなり人を選ぶといったところです。ストーリーというストーリーはあるし、一部憲法論に絡む部分(クローン技術のありなし等)はあるものの、この映画はそういった議論をする映画ではなかろうといったところです(いわゆる「エクスプロイト映画」というもの。低俗(ここでは非難の意味はなく、作者も視聴者も理解しているという前提)の映画を「合意の上で」作る、観るというタイプの映画と思えるため)。
採点に関しては以下まで考慮しました。
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(減点0.3/光の点滅が極端で理解に妨げが出る)
映画館のルールというか映倫の指定というか、光の点滅に関しては「一定量を超えた場合にだけ」出る出ないの2つしかないようですが、この映画のように「注意書きはないが、点滅シーンなど厳しいかなと思えるもの」については、統一した基準で段階を設けて注意書きを入れるようにしてほしいです。
※ ただ、この点は、日本の映画館をまとめる全体の動きや映倫うんぬんの話であって、映画の作品自体に対するものではないですが、映画自体もまた「光の点滅があります」といったことは自由裁量で書けるわけであり、そこは少し配慮が欲しかったです(ただ、基本的に統一基準でなされるべきという考え方から、採点幅はこの程度)。
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独創的でアナログでグロい
期待度◎鑑賞後の満足度△ 今の自分は本来の自分なのかクローンなのかわからない怖さと、でもそれに悩むことって意味あるの?みたいな実存主義的なホラーを期待してたんだけど…
①今の映画界でブッ飛んだ危ない女をやらせたら一番かもしれないミア・ゴスの怪演だけが目玉で、あとは60年代のサイケ・トリップ映画の2020年代版焼き直しみたいな感じ。
②血を塗りたくったガビの乳首を赤子の様にジェームズ吸うところシーンは結構面白い絵だと思うのでもっと上手く演出して欲しかったし…
③途中から突然”私たちも同じ体験者なんですよ”とオッサン・オバサン達が登場するも“はァ?”という感じだし…
ホラー映画にミア・ゴスは相性抜群
金持ちの悪い遊び。
スランプ中の作家ジェームズと資産家の娘の妻エムが遊びに行った高級リゾート地の孤島で起こる話。
その孤島でジェームズの書いた小説の愛読者と名乗る女性ガビとその旦那、意気投合で禁止だった敷地外へ飲みへ行くもその帰り道に車で1人の男性を跳ねてしまい死なせてしまったジェームズ、その場から去る2組夫婦だったが、翌日その孤島の警察に連行される事になったが…。
~その孤島で事件、事故等は基本死刑、死刑を受けるか、その身代わりで金を払いクローン作り、そのクローンに身代わりになってもらうかが選べる~
飲み過ぎで外で立ちションのジェームズ、出会ったガビに後ろからあんな事されちゃったけど、それを機に手の平で転がされちゃった感じのジェームズだったけど…、結局単純よね男なんてと、パスポート紛失とか言ってたけど…、島に残っていい思いしたかったのかな?(笑)
下描写の時、アーティスティックな感じで色が入るのと光点滅はちょっと眩しすぎて観づらかったかな、ラストの終わり方と雨に濡れながら座るジェームズの心情は全く分かりませんでした。
島で出会った連中かなりイッちゃった奴なんて思ったけど島を出たら嘘の様に普通(笑)
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