劇場公開日 2023年9月1日

「M:Iが無くしたもの」PATHAAN パターン Lhowonさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0M:Iが無くしたもの

2023年9月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

YRF Spy Universeをうたっています(Yash Raja Films)。
既に、2012年のSalman Khanの作品から始まっているようです。
(当然のように、カメオ出演があるのね。)

初期のミッションインポッシブルのように、マクガフィンを追って、ファムファタールと冒険するというお決まりの流れです。大ヒットしただけあり、よく作られていて、他のUniverse作品を見ていなくても楽しめます。インチキ臭いマクガフィンの設定、美女の裏切り、ド派手なアクション、適度なおふざけ・笑いのバランスが重要です。JBさんも堅苦しくしすぎると、なんだかなぁと思ってしまいます。そこに、インド映画独特の歌と踊り、派手な色彩、ちょっと残念なCGが花を添えます。私的には大満足です。

デッドレコニンングは見たのですが、幾らか欠落したものがあり、残念です。まず、Tomのニヤケがありません。どんなピンチでも余裕ぶることが必要です。美女とはずっと騙し合いを続けることが必要です。今まで見たことがないアクションが必要です。

最近の列車のアクションとしては、本作・デッドレコニング・運命のダイアルがありますが、本作以外は凡庸で長いと思いました。特にM:IはTomが自分でスタントをすることにこだわっているので、その分自由度が減っているような気がします。必要ならCGだって十分使えばいいのに。アクション優先でストーリーを後付けしたので、話も退屈です。ハリソンも歳相応のことしかさせられないし。本作はこういった不満を解消してくれます。列車のアクションは車両をフル活用して、全く飽きさせません。2回ある空中戦も見ものです。

主演のShah Rush Khanは少し垂れ目で、Don Johnsonみたいでカッコいいです。Salman Khanと共演したアベンジャーズが見てみたいです。

Lhowon