「素敵だった」シーナ&ロケッツ 鮎川誠 ロックと家族の絆 LSさんの映画レビュー(感想・評価)
素敵だった
多分YMOの文脈でシーナ&ザ・ロケッツの名前は昔から知っていたが、曲は全然記憶になかった(「タイムマシンにお願い」だろ、と思ったら違った)。にもかかわらず逝去の報には結構ショックを受け、この作品をぜひ見たいと思ったのは、鮎川誠の唯一無二のルックスに憧れていたからかもしれない(ミーハーだな)とにかく作中で映る全てのショットがかっこいい。
映画は多くの楽曲のライブ映像をはさみながら、鮎川とシーナと同志たち、そして子と孫の家族の物語を紡ぐ。ドキュメンタリーとしてつくりはオーソドックスで、当然最良の部分を選択して取り出しているのだとは思うが、それでも音楽を媒介にしたこの家族のあり方には、涙が出るほどの温かさを感じた。
そして、インタビューで見せる鮎川の、およそ権威を感じさせない普通のオジサンぶり、そこから伝わる自分の愛する人、好きなことへの真摯さ、誠実さに感嘆。残りの人生こういう風に生きられればいい。
蛇足:「増殖X∞」のスネークマンショーの「生活にロックを取り入れ云々」をまさに地で行っているなぁとw
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