「どうしても比較される作品が明確だからなあぁ…。」デスパレート・ラン yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
どうしても比較される作品が明確だからなあぁ…。
今年167本目(合計818本目/今月(2023年5月度)24本目)。
まぁ(不可抗力だとしても、ネタが)二番煎じだとかとかという理由で低評価が多いですね…。
確かにスマホに対する突っ込み(あれだけ使ったら干上がらないのかとか)とか、あるいは個人情報に関すること(書かれていた方もいましたが)もありましたが、何分(ぶん)、この映画で採点対象が落ちるのは90分ない映画であることから、展開をやや強引にしてでも(極論、いわゆる「禁じ手」を使ってでも)回答にたどり着かないと映画が終わらないという事情があり、その部分の違和感、または、映画のそもそもの事件を起こした人・グループ(1人は限らないように、人・グループというぼかしを入れています)が「何をしたいのかよくわからない」等、「制限時間が短すぎてやろうとすることができなかったのでは…」というところです。
ほぼほぼ、今年良かった映画として多くの方が挙げられていた、 search 2(原作のノーマル版 search は、ネットフリックス契約者は見られるのを確認済み)に似た展開になります。ただ、スマホにあまり詳しくない母親が主人公ということと、アプリをどうこうというよりも電話をかけたりかかったりという、「似た展開」ではあるものの、使っているノウハウは全然違います。
このため、90分ほどで終わる事情もあるため、登場人物があまりにも多くならないような配慮はありますが(頭がパンクしそう…)、それをどうとるかも難しいです…。
採点に関しては、下記の4.7を4.5まで切り落としたものです。
(減点0.3/このような方法をとることについて、何らの説明もない)
・ 通常、常識的な範囲であればこうした「探偵ごっこ」を法に基づく範囲で行うのはまぁまぁ自由といえます。ただ、実際、警察権力が入って「今こっちが容疑者を見つけて…」といったクリティカルな話題をしているとき、あっちこっち電話したりどうこうというのは、正常な警察行政の邪魔にしかならないので(ただ、一切やるな、ではなく、わきまえてやりましょう、です)。
(減点なし/参考/個人情報を無関係の第三者に渡す行為について)
・ 「日本においては」、個人情報保護法での話になります。「第三者提供の制限」(27条)の例外として挙げられている
> 二 人の生命、身体又は財産の保護のために必要がある場合であって、本人の同意を得ることが困難であるとき。
…にあたると思慮されるので(あくまでも日本の話)、ギリギリセーフか…という気がします。ただ、「ギリギリセーフか…」というのと「道徳論」は別の話ですので、うーん、というところです。
※ アメリカ等、この映画の元の法律も調べましたが、アメリカにも当然、個人情報保護法に該当するような法(や条例等)はあるはずですが、調べても見つかりませんでした。