劇場公開日 2023年5月12日

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「母は痛む体を引きずり走り続け、そして脳内は暴走気味、だけどそれが母の愛だもの」デスパレート・ラン ニコラスさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5母は痛む体を引きずり走り続け、そして脳内は暴走気味、だけどそれが母の愛だもの

2023年5月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

主人公エイミー(ナオミ・ワッツ)の周辺キャラがしっかり作り込まれていたことにより、今作を通して引き締まった感じに繋がったのではないでしょうか。
ちょっと出来すぎの感はありましたが、それによって現場に行けず息子を案ずる母の代わりに色々な情報を引き出してくれエンディングまで一気に見ることができました。
父を突然失った思春期の息子とどう接すればよいかわからなくなった母、そこに訪れる突然の困難、本当はその場にとどまる方が良い筈なのに動かずにはいられない、身体は熱いのに脳内は冷静でフル回転、法規的にはアウトっぽい暴走をしますが、だってそれは母親だからこそ。
スマートフォンを使ったシチュエーションスリラーは数多く見られますが、その中では結構心を持っていかれました。ただ、もう今やウエアラブルな時代でスマホをジョギングには持っていかない人も多くなってきているから、この手の作品の賞味期限も迫っているのかもしれませんね。

ニコラス