パリタクシーのレビュー・感想・評価
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お金には代えられない何か
その出会いが、ほんの一日の出会いが人生を変える。
92年は長かったであろうに、過ぎてみればあっという間。
どう生きて、そのことをどのように意味づけているかが、結局、その人の人生がどうだったかになるのかな〜
壮絶かもしれないけれど、大事だったのは最後の夜。
ディナーの話が出たときの、嬉しそうな顔!
人生の終わりが見えてくると、一瞬一瞬が大切になるんだろうな〜
それに、お金に困っているはずなのに、そんなことは露ほども出さず、男気を見せる彼も素敵。
誰かに背中を押されて、人生が変わる。
その決断ができるのもステキ。
人との出会いは、長さじゃない、年齢でもない。
何なんだろ〜
(オンライン試写会につき一律でネタバレ扱い)
今年94本目(合計746本目/今月(2023年3月度)29本目)。
※ 朝に「シン・仮面ライダー」を見てから自宅に戻り資格の勉強をしつつ、こちらのオンライン試写会に参加したのですが、アニメ作品にレビュー需要はないと思うので飛ばします。
さて、こちらの作品。
なかなか売り上げがあがらないタクシー運転手のもとに「あそこまで連れて行ってくれる?」という「90台かそこらの」、いわゆる「マダム」が載ってきて、なんと行先は…というとかなり遠いところ。それだけならただ単に(値段や時間はかかっても)「つきましたよ」になるだけですが、このタクシー運転手と乗ってきたお客さん(マダム)のこれまで歩んできた歴史(特にフランスの歴史)などにまで触れられています(ストーリー自体は架空ですが、この「もとになったできごと」自体は存在します)。
また、「タクシー映画」として見るという立場も可能で、このコロナ事情でフランス・パリ観光もなかなか…というところですが、フランスの「一般的によいといわれるスポット的なところ」についてはだいたい触れられています。
この映画はいずれの解釈にもとれますが、個人的には、「フランスが歩んできた、男性・女性にまつわる権利がどうで、どのような変化を歩み、今はどうなっているのか」という筋でみました。このことは映画の公式サイトには一切描かれていませんが、御覧になるとすぐにわかります。
とはいえこの面も「少な目で」(そういう論点があるよね、といえば気が付くに過ぎない)、いずれの解釈も可能だと思います。
色々な解釈が可能な映画ですので、一つの参考としてどうぞ。
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