パリタクシーのレビュー・感想・評価
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現代のお伽話
おんとし92歳と思えぬしっかりとした品の良いご婦人。自分もこうなりたいものだと思いながら見ていくと、驚く過去が次第に明らかになる。
日本でもありがちだったアメリカ兵との恋と妊娠と出産。当然アメリカ兵は戻って来ない。
その後も自分と連れ子に暴力を振るう内縁の夫
報復からの禁固刑。
壮絶な過去を持つこのご婦人が、どのようにして資産家になったのかの謎は語られない。
ただ、社会活動家として名を馳せたらしいことは、最後に明かされる。
壮絶な事件を起こしてもなお品位を失わず、また人生経験を積んだからか、イラつく運転手の荒んだ気持ちを和らげるのも上手い。
タクシー運転手も、人生追い詰められてイラついてはいるが、利に聡いわけではなく、だからこそ追い詰められているとも思えるが、
この殺伐とした現代において、そして実際は汚いパリの街を美しく、お伽話のように語ったこの映画の観賞後は、人生まだ捨てたものでもない、もう少し人を大切にしてみようか、と思える。
心温か
タクシー乗務員とその乗客のマダムの心通わせる1日。ストーリー的にはほぼ思ったとおりに進んでいきましたが、嫌な感じはしなくて心温まる映画。
マドレーヌがレイの股間を焼くシーンは、さすがフランスだなーと思いました。
素敵な出会い
シャルルがお金無くて怒りっぽいのがリアルでいいですね。老婦人の人生の話を聞いて、彼の中に少しの変化が生まれる。
私は息子が死ぬところで涙が滲みました。
ラストは予想できました。
映画館で観るより、家で夜に静かに観たい、そんな映画。
美しい旅
素敵なパリの街並みを魅せてくれるタクシー。
マドレーヌ、
いろんな苦しみを乗り越え生きて来た。
16,7の初恋の相手マットとは結ばれないながら、愛の証が。
マットを想いながらも次の相手を見つける。
これが、
日本でもよくあるよく聞くサイテーな奴。
マドレーヌの顔の傷見たら、
殺されるか殺される前に殺すか、
となるだろう。
マチューを守らねばならない。
いつマチューにも手をかけるか。
別れることはできなかったのか⁉️
いや、こういう奴に限って
別れを拒むサイテー野郎❗️
美しい、かと思えば、戦禍の爪痕も。
マドレーヌのお父さん?ナチスはここかしこにも。
母として決心してやっちゃったけど、
えらくいい加減な法廷。
サイテー野郎も狡く嘘をつき一方的に
マドレーヌを悪者にする、それを信じる法廷😱
若いから仕方ないけど、
もっと計画練るべきだった。
いや、それならマチューと逃げれば良かった。
素敵な並木道。ベスパ、ジャズ、
スピード違反で調べられつつ、
マドレーヌの機転でお咎め無し。良かった〜❣️
もう免停になるものね、仕事できない💦
シャルル大感謝❣️お茶目なマドレーヌ😘
パリ美しいな。渋滞でもオシャレ。
あっ、凱旋門が。二人でアイス🍨夜のパリ🌉
模範囚であり
マドレーヌの陳述もやっと信じてもらえて釈放。
母に育ててもらった成人したマチューと再会。
報道写真家と聞いてある予感、的中。
どこまで不幸にならねばならないのだろう。
母として息子を守る為に決断。
美しい夜景。
目的地の施設から催促されたけど、
シャルルのお誘いでディナーに。
よっぽどうれしかったのだろう。
マドレーヌと話が弾むシャルル。
まるで旧知の仲のようだ。
この瞬間を大事にしたいシャルル。
シャルル、他にも悩みを抱えていた。
プライベートでも仲がいいそうだ。
(WOWOWの案内)
とうとう着いてしまった目的地。
車椅子を拒否するマドレーヌ。
必ずまた来るからね、と言うシャルル。
多分本当の肉親のおばあちゃんを一人ぼっちで
ほって来た気になったんだろうな。
家庭内暴力に立ち向かって過ごして来たマドレーヌを発見。
支払いがまだだと口実でマドレーヌに会いに行くと言う
シャルル。
妻と会いに行ったけど。
フランスも韓国みたいに遺骨を収めるようになっていた。
マットと踊るマドレーヌ、
ああそうか、マットが先に行っているから。
♪〜ここはもう天国よ〜♪
♪〜あなたは私のもの〜♪ だって。
マドレーヌが家を売ったお金をシャルルに残すところ、合点がいかない。シャルルが困っていたからと相続みたいに与えたのはどうかと。決してシャルルは期待もしていなかったが。
マドレーヌの最期に素敵なプレゼント🎁をくれたお返し、ととれば良いのか。
余韻は残る。
なんとも上質な仏映画
これはネタバレなしで見るべき映画です
感動が半減します
何度でも観たい
粋な「笑い」も突然
素敵な「出会い」も突然
悲しい「別れ」も突然
ラストは不意打ちを喰らって思わず泣いてしまうけど、後味の良い作品です
でも、離婚し、10年以上の●●所生活、息子にも先立たれ、どうやってお金持ちになれたのか?
謎・謎・謎
約1億7000万円……
人生の最後の夜、あんな風に素敵に過ごせたらいいな
そして、彼女のように大胆で強く優しくユーモアのある可愛らしい素敵な老人になりたい
原題は、ある女性の美しき旅路とでも訳せるのかな
日本版タイトルよりもピッタリで粋な感じがするんだけどな
巴里の空の下‼️
施設へ入居する老婦人マドレーヌと、施設まで送り届けることになったタクシードライバーのシャルル‼️老婦人の思い出の地を巡りながらのタクシーでのドライヴ‼️美しいパリの街並みと老婦人が語る自らの人生の風景は美しいのだけど、老婦人が語る己の人生は凄惨で、映画はパリの街並みの美しさと人生の厳しさを対比させながら、二人のささやかな心の交流をロードムービーとして描いています‼️主演の二人がホント魅力的で、特にマドレーヌを演じたリーヌ・ルノーさんは世界最高の94歳(撮影当時)ですね、絶対‼️自らの人生を語る老婦人の嬉しさ、悲しさ、怒りを秘めた表情、見事でした‼️そんなマドレーヌの話を聞いて、自らの人生を見つめ直すシャルルと、そんなシャルルに当てたマドレーヌの最後の手紙‼️目頭が熱くなりました‼️
記念すべき500レビュー。
92歳のかわいいおばあちゃんをタクシーに乗せて、パリ市内のおばちゃんの思い出の地を巡りながら、壮絶な人生を振り返るという話。
一人息子をベトナムの戦争に巻き込まれて亡くし、
DVの夫に悩まされて、
その夫を懲らしめたら懲役刑になり、
いろいろあったでは語りつくせないマドレーヌ。
それを問題を抱えたタクシー運転手が大きな心で受け止め、その心でマドレーヌの半生を引き出していく。
口数が多くないドライバーがこれまたいい味を出している。
旅路の果てにながめる人生はどんな色をみせるだろうか。
人生の窮地にいてイライラが隠せない中年タクシードライバー・シャルルがのせた客・老婦人マドレーヌ。
はじめはなんだか面倒くさそうな様子でマドレーヌの話かけに応じるシャルルなのだが、激動の時代をたくましく歩んだ彼女が語る生き様は説得力をもってシャルルの心を揺すりだす。
人生の緩急、複雑な重なりだからこその味わいを感じたシャルルはついには祖母をみるようなまなざしに。
マドレーヌも後部座席から助手席へ移り孫に乗せてもらっているような嬉しい顔をみせる。
そのころには自分も後ろの席に乗車していた錯覚が不思議である。
それはウィットに富んだ経験豊かなマドレーヌが、シャルルの不機嫌や短気で否定的な考え方を察知し、さりげなく明るくやわらげるのを目撃し、だんだん変わっていく空気を肌で感じとりながらいるせいだろう。
さて、二人の様子に安心しはじめると横を流れるパリの街並みはそれまでよりぐっと魅力的だ。
細い枝の先でおどるような緑も、流れる川のフォルムも、洗練された塔がなじむ石の道も、行き交う人々も、そばにある不安をとりのぞいた状態で眺めると、そこに受け入れられて立つ自分のありがたい命に触れるような感覚が際立つ。
やはり気分は捉え方を変え、捉え方は気分を変えるのだとつくづく思う。
そんなふうにして観客達はこの出会いが自分を含めて必要なものだったことを知っていく。
いいときもある。
わるいときもある。
でも
あなたはいつもまっすぐに顔をあげて進んでいけばいい。
タクシーに乗る前、わが家をじっとみつめたマドレーヌ。
今思えば、そんなふうに生きてきたことへの信念を住処を去るあのとき固く結んだのかもしれない。
そんなマドレーヌに会えたシャルルはラッキーだ。
他でもない自分自身がつくるたった一度きりの色。
マドレーヌのように塗り重ねて、あんなふうに豊かな色をおおらかに纏い去っていけたならそれは本望だろう。
ドライビング・マダム・マドレーヌ
パリでタクシー運転手をしているシャルル。
一日12時間働きっ放し、休みは週一。おまけに免停寸前。家族にもろくに会えない。人生どん詰まり、世の中に対してイライライライライライラ…。
とある客を乗せる事に。パリの外れまでの長距離だが、その分報酬はいい。引き受ける。
マドレーヌという老女。長年住んでいた家を出て、介護施設へ。彼女をそこまで送る。
それはいいのだが…、この老女、お喋り好き。
私、何歳に見える? さあね、80歳くらい? 92歳なの。あっそう。
まだ10代だった頃の甘酸っぱいファーストキスの思い出話を語る。ババァの初キスの話なんか聞きたかねぇよ!
すんなり目的地には向かわず、あそこに寄って、ここに寄って。あんたのお抱え運転手じゃねぇよ!
そんな感じ。面倒、うんざり。最初の内は。
しかし次第に彼女の話に耳を傾けるようになる。シャルルの心境にも変化が。不思議と交流を深めていく。
お喋り好きの老女と無愛想なタクシー運転手の珍道中。もっとユーモアあってお洒落なロードムービーと思っていた。
マドレーヌの語る過去に聞く耳立てずにいられなくなる…。
16歳の時にアメリカの軍人と出会い、恋に落ちる。ロマンチックな恋は束の間、ほどなくして別れ男は別の女性と結婚。マドレーヌは彼の子を身籠っていた。
出産し、マチューと名付け、時に母の協力を乞いながら、新たなスタートを。そんな時、レイという男と出会う。
結婚するも、レイはマチューに愛情を示さず。それどころか暴力を振るう。マドレーヌにも暴力を振るい、時に強/姦さながらに…。
このままでは自分も息子も…。身を守る為マドレーヌは、レイの股間をバーナーで焼く!
レイは命は助かったが、裁判に。DV夫からの正当防衛…世の女性たちから同情の声もあったが、その当時1950年代は法律は女性にあまりにも不利だった。
実刑。禁錮25年…。
模範囚であったマドレーヌは半分ほどに減刑される。
保釈され、息子と再会。が、息子とは大きな溝が。大学生になっていたマチューは学校を辞め、戦場カメラマンとしてベトナムへ。
もうすぐ察しは付いた。男に捨てられ、別の男からは暴力を振るわれ、罪に問われ…。そこに、追い討ちをかけるかのように息子の死…。
マドレーヌの壮絶な人生に言葉を失う。
チャーミングで朗らかな人柄からは想像出来ない。
怒らないで。笑って。落ち着いて。
怒ると一つ年を取り、笑うと一つ若くなる。
マドレーヌはよくそう言う。
それに対しシャルルは、世の中ムカつく事やクソみたいな事ばかり。
マドレーヌとて世の中に怒りを覚えた事はある。どうしようもないほどの…。
それは本当だ。マドレーヌが経験してきた怒りや世の不条理は、シャルルの比ではない。
そんな怒り、悲しみ、後悔の数々を乗り越え、笑顔で生きる事を選んだ。
悲しい事、辛い事いっぱいあったけど、それと同じくらい美しい事、幸せな事もいっぱいあった。
全てを人生の思い出に。
酸いも甘いも経験してきた人生の大先輩にこんな事言われちゃあ…。
マドレーヌと接する内に、シャルルの心もほぐれていく。
マドレーヌの話が鬱陶しそうだったのに、気付けば聞く耳立てるように。
彼女の境遇に同情したり、胸痛めたり、時に憤り感じたり、一緒になって笑い合ったり。
無愛想から笑顔を見せるようになる。丸くなっていく。
心には余裕も必要。
ちょいちょいツッコミ所やオイオイ…な点も。
マドレーヌ、かなりマイペースで身勝手。
正当防衛は同情するが、家族への影響や迷惑は考えなかったのか…?
トイレへ。レストランのトイレを拝借。その際店の真ん前にタクシーを停めた為、渋滞。クラクション鳴らす後続車を挑発。
ついつい赤信号無視。窮地のシャルルを老人の知恵で切り抜ける。茶目っ気たっぷりではあるが、嘘も方便…?
まあそれも許しちゃう気になってくる。
シャルル役のダニー・ブーンの好演。
何よりマドレーヌ役のリーヌ・ルノー。本業はフランスのレジェンド歌手だが、彼女の存在感、ナチュラルさ、愛らしさに魅せられる。
到着の予定時間も大幅に過ぎ。
最後にディナーもして、腕を組んで夜の街を歩いて、ようやく施設へ。
お金の支払いを忘れた。シャルルも貰うのを忘れた。
また必ず会いに来る。その時に。
そう約束した。
早速翌週、会いに。妻も連れて。
そんなまさか…。
マドレーヌはその日の朝、急死した。
心臓に重い病を抱え、もう限界だったという…。
それを感じさせないほど魅せてくれた笑顔と人柄…。
彼女を思うだけで目頭が熱くなってくる。
マドレーヌから手紙。それと、思いがけないプレゼント。
どうして、こんな俺に…?
たった一度、ほんの数時間乗せただけ。
それなのに、ここまで人によくする事が出来るものか…?
それなのに、こんなにも死を悲しむ事が出来るのか…?
他人も同然なのに。
それが、一期一会。
それが、美しき旅路。
それが、人。
シャルルが振り返った時、後部座席にはマドレーヌが居るだろう。微笑みを浮かべて。
これから先の人生という道を。
見終わって何の躊躇もなく思える。
いい映画だった。
さながらタクシーでパリ探訪。街並みの美しさと言ったら…!
ミニシアター系作品では今年のベスト候補。
フランス映画の良作。
見ながら、日本でリメイクするのも良さそうと思った。
その時は、誰がいいかなぁ…?
静かな余韻に浸る愛おしい映画
なのですが、しかし・・・
マダムの思いも寄らない身の上話に
跳び上がるほどびっくりでした。
パリの街をタクシーで一日観光して老婦人とお喋りして・・
人懐っこい笑顔のタクシードライバーと老婦人のハートウォーミングな
洒落た会話と美しいパリの風景を楽しむ。
そんな予想は、柔道の背負い投げ、みたいに
投げ飛ばされて一本負け・・・そんな映画でした。
上品な老婦人(リーヌ・ルノー)をお客として乗せたドライバーの
シャルル(ダニー・ブーン)。
マダムの名前はマドレーヌ、92歳です。
今日、住み慣れたパリ郊外の家から、パリの反対側にある
老人ホームに入居するために、シャルルのタクシーを呼んだのでした。
マドレーヌはパリを横断して思い出の地や変わってしまった
街並みを走らせてと頼みます。
あちこち寄り道をする度に、身の上話が驚くように展開する。
私が想像していたようなストーリーとは、かけ離れていました。
老婦人はある意味で特異な経験をした女性でした。
92歳の老婦人の初恋・・・、
パリを解放に来たアメリカ兵と目眩く恋をして息子を授かる。
アメリカ兵は“帰ってくる“
その約束は守られることなく、
私生児の母となったマドレーヌ・テレーズ。
次に付き合った男はDV夫だった。
事件を起こしたのはマドレーヌ。
1950代半ばの事です。
女性は銀行口座を開く自由もなかった時代。
離婚を申し出ることも成らず、DVに耐えるしかない時代だったと話す。
この映画を彩る歌声は黒人歌手・ダイナ・ウィンストンや
黒人と白人の混血のエタ・ジェイムズのソウルフルなR&B。
(シャンソンでないのです)
黒人の歌手は力強い歌声で人生の悲哀をパワフルに歌う。
マドレーヌの起こした事件は《虐げられていた女性の事件》で、
時代を映す鏡だったのでしょうか、
映画は声高く言わないけれど、女性を応援している。
女性解放のアイコンだったマドレーヌ。
(シャルルの妻がググるとデモ行進をするマドレーヌの写真が)
(かなりの有名人だったのだ)
それにしても息子のマチューの人生は辛く過酷なものだった思う。
受難のような短い生涯。
父親の祖国、父親も戦った《戦争》をカメラに刻みたかった
のかも知れない。
ここでも戦争が母と息子を引き裂く。
シャルルもまた長時間労働に休み少なさと収入の少なさに
押し潰されている。
パリの放射状の車線にイラついた乱暴運転の車。
ストレスで押し潰されそうなシャルル。
借金に免停スレスレの免許証・・・もうギリギリだ。
妻のカリーヌの《美しい瞳》を愛した素朴な男の
人生は甘くて苦い。
パリの昼と夜。
エッフェル塔に始まり夜の凱旋門で終わる長い一日。
ほんの一日の邂逅、巡り合い、偶然の出会いが、
人生に潤いの水を注ぐ。
シャルルとマドレーヌ。
奇跡の巡り会いに乾杯‼️
想像通りの作品
老婆の過酷な人生については想定外でしたが、それ以外の部分についてはほぼ想像通りの内容でした。恐らくこの作品をご覧になった多くの方々もそうだろうと思います。その、あまりにも想像通りなところが、期待通りとも言えるし、物足りないとも言えて、観る側の期待値によって評価が分かれる作品だと思います。私はそれほど期待はしていなかった分、意外と良かったので星4.0にしましたが、期待していたら星3.5、想像を超える良さがあれば星4.5だったと思います。
あと、内容について少し引っ掛かることがあり、夫を溶接用のバーナーで焼いてしまう部分については、過激過ぎて作品全体の雰囲気に合っていない気がしました。
パリで生きるとは
男は女性を敵に回してはいけない
時代が違えど立場や関係性が違えど
経験が付いてより聡明になれば人生など容易い
誰もそんな地獄のような経験などしたくもない
してきた者どうしなら共感し労う
相手の話が己のことのように
二人がそれぞれに知るパリは歴史で繋がっている
パリを知る者同士がパリの為に生きる
パリの為なら死ねるから
パリに愛される
最高の思い出。
老人ホーム行きを決めた92歳のマダム(マドレーヌ)と老人ホームへ送る46歳中年タクシードライバー(シャルル)の話。
金無し、免停寸前、無愛想のタクシードライバーシャルル、会社からの連絡で以来先へ向かうと待ってたのは92歳のマダム、マドレーヌ、目的地へ向かうまでの二人の寄り道ストーリー。
目的地は老人ホーム、老人ホームへ向かうも思い出の地を廻りたいと言うマドレーヌ、目的地へ早く送って仕事を終わらせたいと内心思うシャルル。
話したがるマドレーヌと話したがらないシャルルの距離が時間経つにつれ縮まってくのが良かった。正直マドレーヌの若き頃の思い出(暴力描写)は観てて嫌だったけど、目的地に着く前の夜のディナー、最初はあった壁も無くなり楽しそうに会話する二人の姿が観てて幸せな気持ちになりました。
目的地へ着くもタクシー代は未払い、ディナー代もシャルル持ち、完全仕事としては赤じゃん!なんて思ったけど金では得られない何かそれ以上の物をシャルル自身得たのかなと思ったし、彼の真の優しさみたいのが見れた気がした。
ラストのマダムの死は予想外で悲しかったけど、サプライズの手紙は泣けた。
フランス社会の戦前からの変様 2つの人生上質なドラマ(今、生活危機タクシー乗務員➕92歳女性の生涯の終活)・・その先に・
パリで生活が危機に格っていて常にイライラ毒づいているタクシー乗務員シャルルと、人生の終活をしようとする92歳の女性マドレーヌがひとり住まいをやめて、老人ホームへ向かうヒューマン・タクシー・ロードムービー。
内容は、タクシー車窓から見える観光では味わえない生活道路や下町街を共に乗車して風景を楽しみながらドラマを楽しめる、ほのぼのの進行(映画予告編から)勝手に思っていたら、
車中マドレーヌ女性の口から驚く戦前からの(家族や個人の権利、男女の地位・・法律・裁判)波乱に満ちた人生を語られていく。
聞くはめになったシャルルは、最初こそそっけなく対応していたものが、だんだんに自分自身の事にも思いが巡り、心通うようになっていく。
その過程が、秀悦に語られる言葉や仕草、その時代の音楽を通して進行。
やがて、タクシー運転手シャルルは、マドレーヌとの出会いにより自分の(家族)の新たに向き直る事になっていく。
マドレーヌのサプライズと共に、シャルルも新たな未来へ向けて・・・。
★シネスコ・サイズ
★Digital5.1ch
★重低音 1
★音圧 1
★分離度 3
★サイド(左右、後、活躍度)1
★サラウンド 2
ほぼ全編スクリーン側のみ使用。
音楽、その他で、残響成分サラウンド使用。
100倍返しにしたったわ
へ?何で満席?しかも女子だらけ?え?どうして?
いやいやいや。途中で分かりましたよ。女子だらけだった理由が。フェミニズムですね。これはれっきとした、左寄りになってない純粋なフェミニズムの物語、だったりする。女子で満席になるのも理解できる内容でした。
いやいやいや。
しっかし、怖いっす。と言うか、痛そうだ。
女子供に手を出す野郎は、それくらいの目にあっても当たり前ですか?
それは現在においても、そうはならんとは思うけど。
タマ一個を焼き切るくらいなら、賛成ですw
縁は異なもの味なもの
「縁は異なもの味なもの」とはよく言ったものです。
いつも仏頂面のタクシー運転手シャルルと、
終活のため生家を後にするマドレーヌ92歳。
世代はもちろん、生まれも育ちも違う2人が
徐々に心を引き寄せられ互いに「大切な人」とまでさせる
数時間のフランスはパリの旅🇫🇷🗼🚗³₃
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マドレーヌが語る、女性が生きづらかった時代
甘く切なくそして苦しく痛々しい記憶。
そんな記憶をなぞるかのように
パリの街並みを走らせるシャルル。
すぐ目的地に向かわないその寄り道に、
最初はイラつきを見せますが、
次第に、彼女の「人となり」に惹かれていく様が、
彼の表情と行動やひとつひとつの言葉の変化で
読みとることができます。
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ユーモラスでチャーミングな2人
人との繋がりが希薄になりつつあるこんな時代だからこそ
世代を越えて「人として」惹かれ合う2人に
ラスト15分、涙なくては観られません。
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追記)
マドレーヌが最も幸せな記憶は米兵マットとの短い恋だからか
舞台はパリであるのに、音楽はアメリカの曲ばかり流れる。
まとわりつくようなフランス語のラブソングとかも聴きたかった。
この映画をチョイスした自分。エライ!
あんまりよく分からずパリの名所観光巡りをするのかな?ぐらいの軽い気持ちで観たのに。
このおばあちゃんの半生凄過ぎる。その時代に女性が生きるのは、すごく大変だったんだなと思う反面、やりすぎではと思う自分もある。でもそこまでしないと世間は変えられない。でも…ううーん。
中身が何か知らないとはいえ、手紙をあんなに簡単に渡しちゃうんだ。映画として余分な説明は要らないのだろうけど。
でも本当にいい映画に出会えて良かった。
ほぼ実年齢のおばあちゃん 、エイズ活動などもしている凄い女優さんだったんですね。
おばあちゃんとばかり言っていては失礼ですね。リーヌ・ルノーさんです。
アカデミー賞主演賞をあげたい。
予告編から受ける印象と随分違う。 話が上手くまとまりすぎている。 ...
予告編から受ける印象と随分違う。
話が上手くまとまりすぎている。
最後ご都合主義ではあるが、劇伴も相まって後味よく劇場を後にできる。
余韻たなびく、いい映画。
回想がザリガニの鳴くところぽい。
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