沈黙の艦隊のレビュー・感想・評価
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待ちに待った一番好きなマンガ原作
ようやく公開です。
予告で見た時は震えました。
とはいえ、漫画の実写化、あまり期待値を挙げるとガッカリしてしまうので「どうせ、、」という気持ちで鑑賞です。
恐怖で相手に思想や意見を伝える時点で、テロリストは確定。ただ、その主張が全人類の共通の願いだったら、そのテロリストは悪なのか?
と、やまとと日本とアメリカと、、、いろいろな立場で物語が進みます。
「弾道は通常にあらず」
「独立国やまとを宣言する」
とかファンには鳥肌モノの名台詞や名シーンがそのまま再現されています。
戦闘シーンはどうやって実写化されるのかと心配しておりましたが、爆発寸前でソナーっぽい画像に切り替わるという荒業。予算不足と迫力のバランスがいい。
難点は、王騎将軍がチラつくこと。大沢たかおさんは好きですが、これは王騎将軍の方がキャラ強すぎなので。
あとは時代の流れかもしれませんが、女性潜水艦乗組員はちょっと気になる。
戦闘シーンは、もう少しソナーと魚雷戦を詳しく掘り下げて欲しいけど、テンポ優先ならこれでも良いかな。
そして1番心配していた、ニューヨークまで2時間で着くのか?という点も、無事解決?次回作を心から期待して待ってます。
Amazon制作で東映配給ってことですよね?
ならAmazonでドラマでもいいけど、やっぱり大画面で観たい。
Amazon制作と聞くと、すぐに配信されるのかな?と思いつつ、大画面がオススメです。
ぜひIMAXでご堪能ください
爆死かと思いきや、IMAXで観るべき映画。プロデュースと主演の大沢たかおさんに感謝です。
原子力潜水艦の艦長が原潜を乗っ取り独立国宣言。その狙いは……本編でご覧ください。
米第七艦隊が原潜駆逐に出動するも、核弾頭を積んでいるかも知れず、うかつに手が出せない。核保有国が牽制し合う世界の縮図が海上で再現される。
初めから終わりまで緊張の糸が張り詰めた脚本と演出がお見事。
加えて、映像のクオリティは邦画ではなくハリウッド。スクリーンで観るべき映画。
クールな大沢たかおさんと、ホットな玉木宏さんの対立もわかりやすく、キャスティングもドンピシャ。
本作は序章なので、続編が楽しみです。
エンドロールの歌はAdoさんじゃなくて、B'zで聴きたかった。そこだけが惜しかった。
地味な戦い
原作がそうなんだろうけど戦いが地味すぎる。音波爆弾とか不発弾とか。
現実味がなさすぎて、第7艦隊も核ミサイル持ってるかもで攻撃躊躇するのも全く現実味なし。
シンゴジラみたいな日本首脳会議も対して面白くない。
テレビドラマなら良いのでは。
潜水艦映画に駄作はないと言われている。その通りだった。
原作漫画を「モーニング」掲載時、毎週楽しみにしていました。詳細は覚えていませんが、大体の流れは記憶しています。
もともと荒唐無稽な物語で、一原潜がアメリカ海軍を相手に戦闘し勝ってしまうという信じられない展開です。また、日本人のプライドをくすぐってくれ、読んでいて気持ちの良い漫画だった。
映画化されると知り、楽しみしていました。結果はタイトル通りです。娯楽映画だと考え、割り切って観ると十分楽しめます。荒唐無稽なストーリーは脇に置いて、潜水艦艦内を細部にまでこだわって再現したり、また戦闘シーンには迫力があります。是非スクリーン画面で鑑賞すべき映画です。
残念なのは、総理大臣及び政界を操る影の実力者を演じた笹野高史や橋爪功が共に細身で恰幅がなくイメージが違うなと思いました。神輿に祀り上げられ実力者の言いなりになる総理大臣は現実にいるでしょう。そういう意味では笹野は良く演じたと思います。
出来れば興行に成功して続編を製作して貰いたいが、ちょっと難しいかなと感じます。
映像は及第点でしょう
原作漫画勢としては星3つといったところ
全体的な見せ方はよく出来ていたし、ストーリー展開も練られていて途中眠くなる事も無かった。政治パートと現場パートの描き分けや登場人物や人間関係の深掘りへの気配りもあり、重要人物の誰だこいつは感はなく観ている側を置いていくような演出になっていなかったのがよかったと思う。
ただ、戦闘パートはあっさりし過ぎという感想です。
王騎将軍こと海江田艦長の天才っぷりがごっそりカットされてしまっているために、なんで敵がそうなったかの理由付けがはっきりしておらず、相手の司令官や艦長がただの無能に見えてしまっていた様に思う。
説明台詞は不要という考えは私も同意するところだが、試合観戦において、実況はあるが解説がいないような状況では原作を読んでいれば自分の記憶を頼りにそうなった経緯を補完する形で目の前で何が起こったのかを理解する術があるが、初見の場合、せっかく高度な頭脳戦が繰り広げられていたにも関わらず、それがどうしてそこに至ったのかが理解されない非常に残念な脚本になってしまっていたと思う。
あと気になったのは「世界をひとつに」ってセリフ。思想の元のところの説明が無く、セリフばかりが先走ってていたように感じる。今のままだと海江田くんはただの痛い人じゃないですか、、心配です。
また、昌平君こと深町艦長がただのいい人になってたのが物足りない。もっと一筋縄では行かないクセ強オヤジじゃないと深町の人情味は表現出来ないように思った。頑張れ玉木宏!
続きが作られる予定での幕引きだったが、次回作が進行しているのであれば、戦闘シーンの密度を上げたものを期待しています。
平和を守るとは何か❓️深海での緊迫した心理戦❗️
原作は読んだ事がなく
事前情報もほとんど無しで
映画館に入りました。
お陰で最後まで
ハラハラドキドキでした。
「平和を守るとは何か?」
「国家の正義とは何か?」
など
考えさせられる内容でしたが
そんなに簡単に答えが出せるような
テーマではありません。
それでも
答えが無いなかで
登場人物達は
それぞれ自分の信念・正義感で
必死になって戦っていました。
戦闘シーンや潜水艦内が
とてもリアルに描かれていて
途中から
フィクションかノンフィクションか
分からなくなる感覚になり
程よい緊張感を持って
最後まで観賞出来ました。
自分達の知らない所で
必死になって
平和を守って下さっている
全ての方々に感謝したくなる
映画です。
是非
続編を観たいです!
知っていても息を呑む操艦技術
なにせ30年近く前の連載漫画(1988~1996年)が原作。詳細は朧気でも、粗筋は知っている。目新しいのは、閣僚にも自衛官にも女性が登用された事くらい。それでも、海図と潜水艦を知り尽くした海江田四郎の操艦にはドキドキする。シーバット(大和)の動きはスリリングで、敵ばかりか観客も手玉にとる。大沢たかおも、海江田の底の見えなさをよく体現していた。
劇場で観るべき映画
原作マンガ未読。
海上自衛隊が協力してるだけあって本物の迫力に打たれる。
特に潜水艦が海面に出る時や海面から潜航するシーンは鳥肌もの。
海上を走る潜水艦の上に数人の自衛官が立っているシーンにはジーンと来た。
俳優陣も層が厚くて良い。
やまと艦長海江田の大沢たかおは冷静で底知れぬ艦長を演じた。
政界の要人(内閣参与)の橋爪功は甲高い声で「力のあるものに人は従う」と影の権力者でいい味を出していた。
笹野高史はこういう煮え切らない役(総理大臣)をやらせたら天下一品だ。
江口洋介(官房長官)は真面目な一般人的な役が良く似合う。
玉木宏は海江田のライバルで準主役ということでちょっと力が入りすぎたかな。
深海の戦闘シーンが少しのっぺりした感じがした。もう少しメリハリの効いたカットにすると更に良くなったと思う。
続編も楽しみ。
おもしろかったけど、このまま「沈黙」しないでよね!
原作未読ながら、予告からメチャメチャ期待していた本作。あいにく公開初日は都合が悪くて鑑賞できなかったのですが、レビューサイトではまさかの低評価!不安を感じつつもハードルを下げて、公開2日目に鑑賞してきました。
ストーリーは、海上自衛隊の潜水艦が沈没し、全乗員死亡が報道されるが、それは彼らを日米が極秘開発した原潜・シーバットに乗務させるための偽装工作であり、艦長となった海江田は、秘密裏に核ミサイルを搭載したまま米軍の指揮下を離れ、独立国「やまと」を宣言し、かつての同僚・深町が艦長を務める海自ディーゼル艦・たつなみ、米軍第7艦隊と対峙するというもの。
…とあらすじを書いてみたのですが、終わってみればこれがストーリーのすべて。いや、おもしろいんですよ!おもしろいからこそ、やまと建国の狙いや海江田の思惑が結局最後まではっきりしないのは、どうにも消化不良です。それ故、海江田指揮下の乗員の決意、深町との確執、日米両政府の判断、隠蔽に迫るマスコミ等、すべてが投げっぱなしになってます。おそらく、これが低評価の理由だと思われます。
とはいえ、映像はなかなか見応えがあります。潜水艦同士の派手な撃ち合いこそないですが、全面的な武力衝突ギリギリの緊迫感に手に汗握ります。潜水艦の戦い方には全く詳しくないので、最新鋭の電子装備で戦闘機のロックオンみたいに魚雷や対艦ミサイルを命中させるのかと思いきや、ソナーマンの耳にこれほど頼る戦い方だったとは思いもしませんでした。しかも、敵艦のスクリュー音、魚雷管の注水音、果ては艦内で流す音楽さえも捉えて、その位置を割り出す様子に興奮を覚えます。
また、潜航、浮上、旋回、加減速の卓越した操艦、敵の動きの予想、駆け引きによる心理戦、さらには海底地形を巧みに利用して敵を翻弄する戦術など、百戦錬磨の海江田の指揮官ぶりが圧巻です。ただ、海中での原潜アップシーンが多く、巧みな戦術が映像から伝わりにくい部分が少々あったのは残念です。もう少し引き絵でも見せてほしかったです。
というわけで、物語がやや貧弱で牽引力が弱いのが、返す返すももったいない本作。このまま「沈黙」したらシャレになりませんよ!ぜひとも続編でしっかりとストーリーを完結させてほしいです。なんなら3部作以上になっても最後まで追いかけますので、どうかお願いします。
主演は大沢たかおさんで、体の変貌が著しいですが、王騎同様の大胆不敵な指揮官ぶりが堂に入っています。深町役の玉木宏さんの熱演も物語を盛り上げます。他に、水川あさみさん、江口洋介さん、笹野高史さん、夏川結衣さん、酒向芳さん、中村倫也さん、ユースケ・サンタマリアさん、上戸彩らが脇を固めます。あと、なにげに前原洸さんの演技もお気に入りです。
核搭載?原子力潜水艦が奪われての 非常事態の日本国各所管対応の切羽詰まった緊張感の皆無過ぎ❓まったり感・・・
全編潜水艦映画は、海外物では名作が多々有り、その際の軍隊全面協力も多々あります。日本映画としては自衛隊協力は、画期的な作 品に仕上ったと思います。映像もそれらを活かした艦内(ディーゼル艦)の閉塞感もいかし、アメリカ映画にあるようなコンビュータ他モニターピカピカキラキラな艦内と違い、金属の質感あるリアルな映像が見れました。原作はコミックよりのもので、タイトルこそ知ってましたが未読です。
大沢とかおなる海江田がアメリカ指揮下から離れ、原子力潜水艦シーバットを乗っ取ってしまい、奪い返しに日本とアメリカがそれを追う展開が始まります。そこに、日本の内閣閣僚の右往左往、アメリカ合衆国ホワイトハウスの動き、現場のアメリカ軍戦艦他の対応(魚雷攻撃、戦術駆け引きが映像でみてとれます)がこの映画の見所となります。
作りとして、ホワイトハウスのドラマ、映画でよくあるような緊張感ある(テンポある)が、日本の映画、ドラマでは、内閣閣僚開業他が描けてないのが残念でした。
日本側の現場潜水艦たつみ艦長:深町洋以外に日本国内側にドラマ展開を引っ張っていくぐらいの濃い人物をつくらないのが、まったりとした感じを醸し出しているのではと思います。(個人的感想です)
Amazonが関係してるだけに、今後は映画でもTV配信でも続く展開の様相ですね。
★Digital PremiumTHEATRE 鑑賞
★重低音 ⭐3
★音圧 ⭐2
★分離度(音像定位)⭐2.5
★サイド(左右、後、活躍度)⭐2
★サラウンド ⭐2.5
日本映画としては、Amazonも入りのIMAX上映もあるためか、音造りも良くできていて、低音域を活かした迫力ある作品に仕上がっている。
🎞個人的好み度(★1~5) ★2
いぶきからやまとへ
同じ原作者の『空母いぶき』が轟沈だったんで恐る恐る観に行ったら、日本映画の軍事サスペンスとしてはなかなかの出来でした。米海軍第七艦隊に極秘裏に設置された海自の原潜が逃亡すると言う設定は、今でもスリリングです。長大な原作のパイロット版のような作品なので説明不足や慌ただしい展開もあるけど、第七艦隊や海自潜水艦との激しい攻防は緊迫感があります。まさに頭脳戦である潜水艦バトルを吉野耕平監督は、シャープな演出と迫力ある映像で分かりやすく見せてくれます。ジャンルは違うけど、前作の『ハケンアニメ!』もよかったです。役者では、大沢たかおがつかみどころのない指揮官がハマり役だし、対する玉木宏も切れ味鋭くいい感じです。
頼むから続編作ってください。
実は過去にアニメ化もされた沈黙の艦隊。
原作は結構長かったはずなのに、どうまとめるか、楽しみにしていた鑑賞前の自分に言いたい。
ちょっと考えれば、気付くやん。2時程度じゃ無理だってことを。
いや、もしかしたらオリジナル展開でもあるのかなぁ〜と期待してましたよ。
ヤバいよ〜興行収入低かったら打ち切りだよ〜いや、あの終わり方なら、もうすでに続編を作ってるはずと信じてるよw
映画じゃなくてもいいから。Amazonプライムで連続ドラマになってもいいから。
途中で終わったアニメの二の舞いだけは勘弁してください。
以下は思ったこと。
•結構歳いった人が沢山鑑賞されてた。
偏見だけど、自衛隊とかあーいう内容の映画は人生の先輩方々の方が観に来るんですかね〜
•眠くなってきた。
内容がつまらないとかではなく、単純に音楽をかけるシーンで眠くなってきた。今回はたまたま日中に鑑賞したからよかったけど、普段のレイトショーやナイトショーなら確実に寝てたわw
以上
いや〜必ず観るからマジで続編つくってねって感想しかないわ。
余談ですが、これで潜水艦の映画にハマった人がいるなら「ローレライ」って邦画もオススメですから観てほしいですわ。
追記
Amazonオリジナルドラマで続編がやるそうです。
けど、映画館で観たかった。
役者さんが素晴らしい
本日は公開初日の日曜日と、MOVIXのファーストデーと言う事もあり、朝イチ上映でも7割入っていました。
原作は未読。名前は知っている程度。
大沢たかおさん目当てで観に行きました。
きっと大沢たかおさんなら、原作に忠実に主人公を演じているのではと思います。
内容も原作を知らないので楽しめました。
らすとも皆様のレビューを拝見していたので
びっくりしなかったです。
続編早く観たいですね。
沈黙には対比が要る
映像は素晴らしく、海の暗さや密閉空間の動きのなさをカバーする、さまざまな描写が退屈させなかった、けれど。。
主人公への共感や興味を掻き立てるストーリーは欲しかったし、「沈黙」と音楽や戦闘音、言葉などの音の対比が欲しかった。音に関するクオリティはもっと上げられたんじゃないだろうか?
続編は仕方なくとも、第一話としてストーリーの緩急や結末が欲しかったです。ハリーポッターみたいに。
あと橋爪功さんの滑舌はどうにかして欲しいです。
あぁいうおじさんは実際にはいるけど、演劇上は困ります。。
それでも大沢たかおさんの静かな微笑み、意味ありげで目が離せませんでしたー!続編も見ちゃうんだろうな。
大沢が見せる覇気が素晴らしい。微動だにしません。なのに、その存在感と威圧感がすさまじいのです。「キングダム」での王騎将軍並みのカリスマ的存在感を見せてくれました。
原作は累計発行部数が3200万部を超えるかわぐちかいじの同名漫画。1988~96年の連載から長い時間がたってはいますが、作品を貫く「平和」への思いに触れれば、今、実写化に挑んだことに多くの人が納得することでしょう。大迫力の映像と合わせ、日本映画の底力を見た気がします。
主演兼プロデューサーは大沢たかお、監督は「ハケンアニメ!」で注目された吉野耕平。
主演の大沢は、この映画や『キングダム』シリーズのプロデューサーである松橋真三と日本の未来像についてよく語り合い、その中からこの漫画の実写化案が生まれたといいます。
改めて漫画を読み直した大沢は「ウクライナ侵攻の前でしたが、中国と台湾の間の緊張が高まるなどしており、日本はどうしたらいいのかを考えるきっかけになるような映画を作ってもいいのではないかと考えました」と明かしています。
大沢はかわぐちかいじへの企画説明の際のほか、防衛省や自衛隊への協力要請の際にも自ら連絡を取るなどプレゼンに奔走しており、同じくプロデューサーの松橋真三と共に各地へ足を運んだそうです。そういったことからも、撮影に際しては日本で初めて海上自衛隊潜水艦部隊の撮影協力を得ており、実際の海上自衛隊潜水艦が使用されています。
なお、本作品はAmazon.com傘下の映画スタジオであるAmazonスタジオが製作しました。同スタジオが日本映画の製作に携わるのは本作品が初めてとなります。
■ストーリー
日本近海。海上自衛隊の潜水艦が米国の原子力潜水艦に衝突、沈没します。艦長の海江田四郎(大沢たかお)ら全76名が死亡との報道に衝撃が走ります。しかし実は、乗員は無事生存していたのです。
この事故は、日米政府が極秘に建造した高性能原潜〈シーバット〉に彼らを乗務させるための偽装工作だったのです。米艦隊所属となったシーバット、その艦長に任命されたのが海自一の操艦を誇る海江田でした。
しかし艦長となった海江田は同艦に核ミサイルを載せ、試験航海中に逃亡。日米に追われる身となりますが、海上で海江田を国家元首とする独立戦闘国家「やまと」の建国を宣言します。
やまとを核テロリストと認定し、太平洋艦隊を集結させて撃沈を図るアメリカ。アメリカより先にやまとを捕獲すべく追いかける、海自ディーゼル艦〈たつなみ〉。その艦長である深町(玉木宏)は、過去の海難事故により海江田に並々ならぬ想いを抱いていました。
■解説
わたしはかわぐちかいじの原作マンガをリアルタイムで読んでいました。長い原作のなかで、本作はこの後どうなるのか、というところで映画は終わります。『キングダム』同様に続編への壮大な予告編的な位置づけなのかもしれません。そのため海江田の語る独立宣言について原作を知らない人は、海江田の憂国的セリフ回しや表情だけでは腑に落ちないと思います。原作が抱えるメッセージ性は希薄に思われることでしょう。
それでも素晴らしいのは、大沢が見せる覇気です。発令所では両手を後ろに組んだまま立ち、部下に指令を出すのです。時折無線を手に取るのですが、微動だにしません。なのに、その存在感と威圧感がすさまじいのです。「キングダム」での王騎将軍並みのカリスマ的存在感を見せてくれた大沢に、たとえ何章まで続いてもついていこうと決めました。
一方、海江田を追う海自の後輩・深町(玉木宏)は所狭しと動き回ります。この2人の対照的な描写が、映画に良いアクセントを付けていました。
魚雷を撃ち、対潜水艦ミサイルが飛ぶ。潜水艦は傾き、激しく揺れる。戦闘場面はスペクタクルの連続です。中でも防衛省と海自の協力を得て、潜水艦にカメラを搭載して撮った映像には息をのみました。今回はこれだけでも充分な見応えです。
ストーリー的には続編があるのなら、次回がストーリーのヤマ場となることでしょう。海江田の構想がより明かとなり、「やまと」から指名された日本政府が「やまと」と同盟をくむのかどうか。そして「やまと」を全力で潰しにくるアメリカ太平洋艦隊との死闘などどう描かれていくのかに期待しています。
シーバット改め独立国やまと、迷航中…
かわぐちかいじの名作コミックの実写映画化。
原作コミックは読んだ事ないが、OVAは見た事あり。
ファンが多い事で知られるこの作品だが、詳しい事はほとんど知らず。そのOVAもいつだったか何となく見たってだけ。
ただただスケールの大きそうな邦画ではなかなか無い潜水艦アクションという点にだけ興味惹かれて。
一級のエンターテイメントになっているか、それとも同原作者の『空母いぶき』のようなまたまた論争呼ぶ作品になっているか…?
日本近海で潜水艦“やまなみ”がアメリカの原潜“シーバット”と衝突して沈没。海江田艦長以下乗組員全員死亡とされた。
が、かつて海江田の下で副長を務めその人物を知り、この時近くを潜航していた“たつなみ”の艦長・深町は疑惑を抱く。
沈没時の音を徹底的に解析すると、驚きの事実に辿り着く。沈没は偽装。海江田たちは“シーバット”に乗り換えていた…!
極秘裏に日米間で、核ミサイル搭載の“シーバット”を日本が保有。
海江田はその艦長に選ばれ、ここまでは日本政府内でもごく一部の者が知っている事だったが…。
米との演習中、“シーバット”が逃亡。
海江田たちの目的は…?
やがて海江田はある“宣言”をする…。
表向きは不運な沈没事故。が、その真相は日本国民、誰も知らない…。
深海で起きた謎、極秘裏の目的、それらを出し抜いて…。
当該者たち、日本政府、アメリカ…思惑交錯し、前半はサスペンスタッチ。
せっかくの潜水艦映画。後半は潜水艦同士のバトルを活写。
映画史に残る潜水艦映画の名作群と比べるとさすがにちと物足りないかもしれないが、それでも頑張って醍醐味と迫力はあり。
シーバットvsたつなみvs米艦隊。
息を潜め緊張感たっぷりのソナー探知、心理と知力活かした戦術。
クラシック音楽を使った海江田の戦法は大胆。
大海原に響き渡るクラシック音楽は乙。その高揚感は私の大好きなアニメ『銀河英雄伝説』を彷彿させた。
ほとんど艦橋で仁王立ち。もうちょっと動きが欲しかったが、大沢たかおの存在感。またもや名将ぶりを見せ、いつ「んふっ」と言うか期待していた。(な~んてね)
“静”の大沢たかおに対し、熱血の玉木宏。彼もまた有能な指揮官ぶりを見せ、海江田とある過去が…。
彼配下の副長・水川あさみ、ソナーマンのユースケ・サンタマリアらが支える。
政府面でも明暗対立。信念貫く江口洋介官房長官に対し、夏川結衣防衛大臣は腹の底を見せず。
あの笹野サンが運転手から総理へ大出世! でもちょっと頼りなさげな…。
『VIVANT』でもそうだったが、クセ者黒幕は橋爪功(それか柄本明)の専売特許。
上戸彩は…、まあ…。
『ハケンアニメ!』で才を見せた吉野耕平監督。ガラリと違うアクション大作挑戦に一番驚き!
海江田の宣言。それは…
“独立国・やまと”。
シーバットを一つの“国”。自ら元首を名乗る。
『地獄の黙示録』でジャングルの奥地に自らの独立王国を築いたカーツ大佐レベルのキチガ…いや、トンデモ行動。
宣言は始まり。真の目的は…
地球を一つの国にする。
これを真面目に言ってるなら、正気を疑う。
じゃあその時、人種は?思想は?宗教は?…どうなると言うのだ?
それらは自由であるべきだ。それらを強制的に一つにするなら独裁だ。
海江田の姿を通して、世に問う。大義か、反逆か。
私には危険な独善にしか思えなかった。
『空母いぶき』でも国防について賛否起こしたが、本作でもまた。
日本が原潜を有する。独立国やまと。地球を一つの国に。
これらを通して、現日本や世界や今の世に何を訴えたいのか…?
オチも何だか。すでに幾つかのレビューで指摘されていたのである程度覚悟してはいたのだが…
独立国やまと宣言。一線交えた後、ある国と対話を求める。それは、日本…!
海江田はまだ何か目的を秘めているのか…?
日本はどうするのか…?
深町たち関与した者たちは…?
日本国民が平和ボケに暮らし、誰も知らぬ深く静かな深海で…。
…って所で終わる。
何の解決もしていない。
作品の出来映えや論争起こしそうな題材より、寧ろこっちの方が問題。
原作コミックは長寿作だが、映画もシリーズにしていくの…??
以上の事から結局最後まで乗り切れなかった。
世界最高水準の原潜、名将、ソナーでも、この潜航(映画)の行方を探知出来ていないかのようだった。
アレグロ・ヴィヴァーチェ
「地球をひとつの国家にする」
これは第一楽章、つまりアレグロ・ヴィヴァーチェだ。
軍艦マニアだった父の影響でかわぐちかいじ先生の原作漫画を読んだのは確か小学校3年生の頃だったと思う。
講談社文庫で全16巻、1巻あたり平均400頁ほどだったと思う。
だからどこまで映像化するのか、そもそも映画として成立し得るのか疑問だった。
更に言えば、軍艦マニア界隈の格言として「潜水艦を見ればその国の国力が分かる」とされるくらい潜水艦というものはトップシークレット中のトップシークレットであり、製作は困難を極めたのが想像に難くない。
このような制限下で本当に頑張った…頑張ったよ。
もちろん原作のファンとしては「これは違うだろう」と言いたくなる箇所はある。だが制約を考えればやれる限りのことはやったという作りで、原作への配慮もなされていたと思う。
潜航と浮上のシーン、そして原子力潜水艦シーバットと米海軍第7艦隊との接触のシーンは大迫力だった。
今回はほんの第一楽章に過ぎない。恐らく第二楽章「アンダンテ・カンタービレ」に向けての準備は水面下で進んでいることだろう。
そして唸ってしまったのはエンドロールだ。B'zのプロデュースでAdoが歌う主題歌のタイトルが「DIGNITY」...ここからも原作をしっかり読み込んでいることが窺えて嬉しかった。
どのような意味か知っているかね?ロシア語でдостоинство、「人間の誇り・尊厳」といった意味だ。
それでは、アンダンテ・カンタービレに向けて…浮上ッ!メインタンクブロー!
核の安全保障を考えるリアルSF映画
原作から30年以上経っているのに、未だに違和感なく受け入れられるというのは、原作者もさることながら、核の安全保障問題がいかに難しい問題であるかを物語っている。
潜水艦のことは素人なのでよく知らないが、それでもわかりやすく映像化されていたので、とてもリアリティーがあって楽しむことができた。
海江田館長と深町館長のやりとりは、今の日本にそのまま当てはめても、価値観の相違で意見の分かれる問題である。
全員を犠牲にしてでも一人の船員を救うべきか、一人の船員を犠牲にしてでも他を救うべきか。
戦力がなくても話し合いができると考えるか、強い戦力がなければ話し合いにならないと考えるか、正に今の日本でも同じ議論がされている。
また、こんな問題が起こっていたとしても、一般国民には何も知らされないというのも、おそらくはそのとおりだろう。
SF映画として製作されているが、公然と言えない事実も散りばめられているように思える。
いずれにせよ、なかなかよくできたSF映画かなと思う🈵
おもしろそう!とだけ…
これから!って思ったら終わってしまいました…
そうこのドラマなかなか終わりそうにありません。
漫画が原作なのかは知らないですが漫画があるのは知っていましたが読んだことはありません。
私は戦艦や戦闘機は好きですが詳しくは知らないです…
ましてや潜水艦は益々わかりません!
少し潜水艦のことがわかったように思います。
凄くてビックリ!!
この映画を観る方は軍需品が好きとか政治的なことが好き…タレントが好きとかなんでしょうか?
これからが楽しみです!
全405件中、281~300件目を表示