沈黙の艦隊のレビュー・感想・評価
全406件中、221~240件目を表示
そりゃ一本には収まるわけがない
原作は途中まで読んだことがある(というより途中までは大好きだった)。でも最後どう終わったか覚えていない。忘れっぽくなったということでなく、たぶん読んでいない。ただ、かなりの量があるのに、一本の映画に収まるわけがないと思っていた。案の定丁寧に物語るペースで話は進む。重厚な感じでいい。序盤でこりゃ次に続くなと思っていた。そりゃそうだ。
実は潜水艦の戦闘シーンはどんなレベルになるんだろうと不安に感じていた。いやー、舐めてた自分を怒りたい。いいじゃないか、これ。艦長と乗組員たちのやり取りと海中海上での駆け引き。緊迫感のある映像は、原作序盤の潜水艦バトルの魅力を十二分に表現してくれていたと思う。潜水艦の船首から船上を映し出す手法が、「トップガン・マーヴェリック」を連想する作りだったのも面白い。まったく影響を受けていないのであればごめんなさい。あの揺れが演出するリアリティは本作でも感じられた。潜水艦のシーンだけでも観る価値がある。
ただ、微妙なところもいくつか。原作での海江田もクールでつかみどころない人間だったが、大沢たかおが演じてしまうとどうしても王騎を思い出してしまう。悪くはないんだけど。あと、やはり気になるのは時代の違い。原作連載当時はまだ冷戦終結前後で東西対立が激しかったから、マンガとはいえあんな絵空事でもそれなりに楽しめていたんだと思う。でも、今の世界にあの設定をそのまま持ち込んでしまうと彼らのテロリスト感が強くなってしまう。ここらへんは続編でどう語るかにかかっているのだが、そもそも続編アピールもしないのはどういうことなんだ?ヒットしないと続編作らないぞという脅し?
おぼろげに覚えている、国会での海江田の討論場面をぜひ映画で観てみたい。
削除される点は無いはずですが‼️❓
映像は良いけど。。。
原作好きで、告知段階から楽しみにしてました!
いざ鑑賞したら。。。
結構ガッカリです。
ストーリー的には原作に沿ってると思いますが、なぜ深町は海江田の後輩になったのでしょうか?防衛大学校同期だからこその憤りが描かれておらず、残念です。(玉木宏、色男過ぎ!深町には武骨であってほしかった。。。)
次に、南波がなぜ艦長にタメ口なのか、作戦行動ミーティングで一人だけ机に肘ついてるのか。先輩の設定かもしれないが、上官である艦長に対する下士官の言動ではあり得ないと感じた!お陰で、たつなみシーンは、話が頭に入ってこない。
さらに言うと、竹上総理が弱腰すぎる!これから原作の通りに変わっていくのかな?期待です!
続編がありそうなので、次を見ての判断ですかね。。
※原作無しの方は、映像美とかシーバット内の最先端な感じとか楽しめると思います!
いただけねぇ
なぜこれだけで映画化してしまったの?
他の方のコメントで読んだのですが、原作は30年前に連載して全32巻にもなる長編らしいですね。
映画3部作予定の第1作とかいうのならいいです。
でも本作、続編が出なかったらただの意味不明な不完全燃焼ですよね?
燃料が燃え切らずに、ディーゼルエンジンから黒煙モクモクですよ。
続編が決まっていないのに回収できない伏線を張り巡らせて、なんなんです?
3年前の事故のときに艦長の判断で切り捨てられた乗組員の弟は、回想シーンでは兄弟仲が良さそうだったのに、一体なぜ、反乱行為に加担しているのでしょう?
部下を切り捨てることに一瞬も迷わなかった冷徹な艦長のどこに、世界を敵に回してまで戦争をなくす、平和にするという情熱があったのでしょう?
登場人物の行動を観客に納得させるだけの描写が全然ありません。
理由もなく不自然な行動をとるおかしな人達の、理由無き反乱劇ですか?
それなら、艦長は似合わない理想なんか掲げなくても、「理由なんか無い」でいいでしょう。
そもそも、原子力潜水艦1隻奪ったところで、テロは成功しません。
動力源の原子炉が長期間稼働しても、乗員には食料も水も必要です。
劇中では1発も撃たずに米軍の潜水艦を倒していたけれど、独立国家を宣言して世界と敵対していながら、将来にわたって撃たなくてはならない状況が訪れない保証はありません。
補給は必ず必要になります。
が、自衛隊や国の軍隊なら国民の税金で補給をするところ、潜水艦1隻しかない国に対して、誰が補給をおこない、武器弾薬の対価はどうやって支払われるのか?
潜水艦だって老朽化もするし、耐用年数の間だって点検や整備が必要です。
ただ走るだけの自動車でさえ多くの設備が必要で車検や12ヶ月点検が法律で定められているのに、海中数百メートルの、人間の生存を許さない環境で激しい戦闘行為をする潜水艦が整備のための必要な設備もないまま1年間、トラブルなく動くと思うのでしょうか?
ただ動向を観察しながらいずれの港にも寄港できないように締め出しておけば、それだけで勝手に根を上げることになるでしょう。
優秀な艦長の指揮のもと、海にいるから手をつけられないのであって、補給のために寄港すればそれで独立を維持する拠り所としての戦闘能力は無くなります。
「アメリカを怒らせてはいけない」という日本が、潜水艦たった1隻の独立できない国家もどきと軍事同盟を結ぶ理由もありません。
物語の続きを知る、原作のファンには興奮せずにはいられない素晴らしい出来だったかもしれません。
あるいは、映像の迫力にだけ興味があって、お話はどうでも良いという人は涙を流して喜ぼかもしれません。
たしかに潜水艦の戦闘は迫力があって、映像としてはすごかった。
でも、作中で起こった問題が何も解決しないまま尻切れとんぼに終わってしまったことも含めて、映画作品としては致命的なまでに欠陥があると思います。
前宣伝を見た時にはギャグかお笑いの映画かと
思っていましたが、普通のまじめな映画でした。
潜水艦を間近(目前1mくらい)で見たことがありますが、不気味さは半端ありません。
おもしろかったのですが、あまりにも中途半端でした。
星新一の「午後の恐竜」を思い出しました。
あれ?
私が悪いのか?
盛り上がりそうで…
キャストが良いだけに、少し消化不良
潜水艦がメインですが、話、場面が細々と展開、ぶつぶちと区切られていて観る側が、えっ、えっという感じです。
漫画では男ばかりなのですが、女性キャラに変更されているのは新鮮でした。
最初の海江田、深町の関係、過去シーンはなくてもいいのではと思いました。
もう少し日本の政治家の会議、話し合いを深くというか、観せてほしかったなあと思ってしまいます。
日本、アメリカ、会議のシーン、日本が弱腰なのはわかっているのですが、肩透かしというか、もう少し強気にしっかりしてほしいと思ったり、なんだかすっきりしない部分もあります。
ヤマト、海江田、乗組員たちは、これからなんだという終わり方ですが、これは良かったなあと思いました。
テーマは戦争と平和?
潜水艦同士やアメリカの第7艦隊の攻撃などのシーンは、緊迫感があってハマります。また、原子力潜水艦についていろんなことを知ることができたので、実りの多い映画です。船内に何ヶ月も閉じ込められるという生活は、普通人には耐えられない部分もあります。例えば寝台などはめちゃくちゃ狭いですから、すぐに息苦しくなりそうです。ストーリーは大沢たかお艦長など76名が、アメリカの原子力潜水艦を乗っ取り、「やまと」という独立国をつくります。そして究極の目的は世界平和のために世界を一つの国家にしようという壮大な目標を持って動きます。こういうテーマはいつの時代にも語られてきたものでしょう。かの徳川家康でさえ、平和の世界を作るために戦争をしてきました。戦争というプロセスを経ない限り、人間は平和を勝ち取れないのかもしれません。あるリーダーのエゴのために侵略があり、戦争が繰り返されてきました。この宿命的な人間の性は何から起こっているのでしょうか。私はズバリ、その力を持つものの正義感だと思います。つまり正義感は戦争の元凶なのです。それではどうすれば戦争をなくすことができるのか。理屈としては簡単です。人間一人一人の競争心、闘争心、頑張り、努力、必死さをすぐやめて仕舞えば叶う話です。一人一人が感謝の心で、素のまま生きていくという思想が広まれば、戦争はなくなると夢想できます。しかし残念ながら、100%平和な世界はやってこないと思います。なぜならどんな時代になっても、善と悪は拮抗するのが宇宙の法則なのかもしれないからです。戦争というシナリオから人間は逃れられないのかもしれません。
追記 独立国家「やまと」は平和のために「日本」と手を結ぶという次回のテーマが本当に楽しみです。
原潜と聴衆
ひとつの作品としてまるで完結していない。
『海江田の目的』が一番の核であるにも関わらず、その青写真すら見せずに終わるとは…
事前に続編の告知がされていればまだしも、エンドロール後にすら何もなし。
…え…本気?
映像に関してはCG含めて力が入ってた。
演技も概ね問題ないが、水川あさみの専門用語棒読み感と、橋爪功の聞き取りづらいフガフガ喋りはマイナス。
一番よかったのは上戸彩のアナウンサー的な話し口調、次いでユースケ・サンタマリアの軽すぎない軽さ。
大沢たかおの、王騎とはまた違った真意の見えない無表情演技も素晴らしかった。
艦内のシーンが多い中、どの艦かの区別がつきやすかったのも工夫を感じた。
南波が「上昇して…浮上」と言ってから後追いで映像を出す、といった冗長な演出が散見されたのは残念。
しかし、通信が取れるにも関わらず大して交渉や目的の追求をしないのは何故なのか。
結局そこが明かされないから、70余名が命を懸けて従う真実味も、重みも、何も生まれない。
これで終わりなら、本当に何故企画したのか分からないレベルでがっかりでした。
ほぼ及第点
この映画はシリーズ化するんでしょうね?何と言ってもまだ10分の1しか進んでいません。この映画はまだネタフリの段階だと信じています。
コミックの映画化なので期待はしていませんでした。しかし、35年前と世界情勢が異なる部分で幾分省略はあったものの、手抜きではなくやむを得ないと思える程度でした。従来型の潜水艦の内部はリアリティが有りましたが、シーバットは架空のものなので仕方ないとは言えちょっと安直な感じがします。次作では今回作とセットは異なってももう少しリアリティのあるものにして欲しいところです。その部分、他がしっかりできていたので残念です。
ストーリー的には先に言ったように、手抜きがあまり無くコミック3巻分が2時間なら納得できます。
終わり方が続くという事を暗示していますね。
海自マニアにはたまらないだろう
7歩!
本作は、原作かわぐちかいじ先生の大ヒット漫画だそうで、吉野耕平監督での実写化。
たかお様主演でプロデュースにも携わっているそう。
防衛省、海上自衛隊が全面協力という事で、実物の潜水艦が撮影に使われたりと、映像面でも期待していました!
しか〜し!!
私は見てしまった。
だって記事とか番宣とか、いやでも目に入ってくるんだもん(°▽°)
本作、続編有りきの終わらせ方だと。。
ぐぐぐ。。でも、よし。そうなんだ!と気持ちを切り替え、分かった上での鑑賞。
結果、それが良かったです。
変に絶望せずに済みました。。
たかお様が監督から「極力動かないで!!」と何度も言われたそうで
「たぶん7歩位しか歩いていません」と仰っていました。
それも確かめながら観ましたw
さてさて本題です。
海江田(たかお様)は日本初の原子力潜水艦「シーバット」を奪い逃亡。
後ろに手を組み、不動な姿。
どこかの教祖様ですか?
淡々とした口調に意味深な薄い笑みを漂わせるその風貌が不気味なのだが、強い信念を感じ取れる。
しかし何を考えているのか読み取れない不穏な人物だ。
何の躊躇もなく瞬時に決断、命令を出し、その操船技術で思うままにシーバットを操る。
まるで海中が見えているかのようだ。
そして「核」という凶器を武器に、アメリカと日本に自らを国家元首とする
「独立国やまと」を宣言する。
「やまと」には、海江田の右腕となる山中副長(中村蒼君♡♡♡)確実に任務をこなす冷静さと海江田への忠誠心が伺えた。
他にも優秀なソナーマンや、過去に海江田、深町と共に任務中だった潜水艦での事故で死亡した兄をもつ入江(松岡広大君)などがいる。
「やまと」の乗組員は共通の「目的」にむかって信念を持って行動している様に見えた。
彼らは本当にテロリスト集団なのだろうか。。目的が明かされないので真意がわからない。。
しかし「やまと」をテロ認定したアメリカは「やまと=シーバット」を撃沈すべく集結する。
アメリカより先に「やまと」を捕獲すべく海自ディーゼル鑑「たつなみ」
深町艦長(玉木さん)
速水副長(水川あさみちゃん)海中戦闘の要となる優れた聴覚を持つソナーマンの南波(ユースケ・サンタマリア)らが追いかける構図となる。。
加えて、明かされた秘密。
シーバット計画の首謀者、内閣参謀参与の海原大悟(橋爪さん)や曽根崎防衛大臣(夏川さん)、大悟の息子でもある内閣官房長官(江口さん)などの登場で政治的な陰謀が絡み合い、緊張感が続きます。
果たして海江田の真の目的とは何なのか?!日本に何を要求してくるのか?!
謎ばかりが残る壮大なプロローグでした。
日頃平和ボケしている私には中々難しい題材でした。
「核保有」が抑止となる事で牽制し合う現実の世界情勢とも重なり複雑でした。
日本が避けて来た軍事についてもこれ以上先伸ばせないのかも知れないと、現実に押し戻されました。。
早く「やまと」の考える世界平和が何なのか知りたいです。
続編はもう撮り終えているんだろうと思います。キングダムもまとめて撮り終えてたみたいだしね。
両作共早く続編を観たいです。
近年の日本の軍事もので良作
全406件中、221~240件目を表示