沈黙の艦隊のレビュー・感想・評価
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原作比60%
映像と音響を堪能するために観に行った。
(演出その他はどうせ期待はできないと思われ)
実際、原作を思い出しつつ、脳内変換しながら見た。
速水が女になったのは、まぁ許せるとして(原作でも中性的な感じ)、
一番ブチ切れそうになったのは、海江田と深町が同期じゃなく上下のある関係な部分。
正直、オリジナル演出はノイズでしかなく、そんな尺があるなら、戦闘シーンをもうちょっと何とかしろと言いたくなった。原作ほどの緊迫感もなく、圧壊するほどの深海なのか、沈没船が近接するほどの海底でやっているのか、よく分からない状況。
ラストは想定通り。
CG技術が上がったからこそ、今やるべき映画だったのだな、とは思うが、現実のほうが先に行っていて、「事実は小説より奇なり」を実感する。自国防衛は喫緊の課題になっているし。
続編を見たいかと言えば・・・・原作読み返したほうが、おそらく有意義。
アニメもそうだが、原作越えはない。
2時間で答えを出すのが映画の美学
まず前提、面白くないということは決してない。
次はどうなるのかと引き込まれるし、映像も邦画というカテゴリーの中ではかなりクオリティが高いのは間違いない。
ただ、2時間なら2時間で何かストーリーを完結させることは1本の映画として必要だったんじゃないかと思う。
それができないなら、ドラマにするなり(まあ、これは色々な事情で無理だと思うけど…)前後編にするなりやりようはあるんじゃなかろうか。
言ってしまえば、本作は予告を2時間に伸ばしただけ。
登場人物のバックグラウンドや関係性もほとんど見えないまま、潜水艦が深海に潜っていくかのように話を煙に巻いて終わってしまう。
続編があるなら続編があるで構わないけど、流石にプロローグで終わってしまうのは勿体無いし役者の無駄づかい(特に上戸彩)。
俳優陣はとても良かった。大沢たかおはキングダムの王騎役から完全に新境地を開いている。
ミステリアスな雰囲気がドンピシャだった。
最後に1つ文句があるとすれば主題歌。
メロディーも歌詞もあまりにB'zすぎる。なぜAdoが歌う必要があったのか。
B'zの方がマッチしてる気がするが、それだと「海猿」感が出過ぎちゃう?
楽曲提供の背景は知らないので、的外れなこと言ってたらすみません。
面白かったが、連載漫画実写映画化の弊害も顕著な作品
予告編を観て「絶対公開初日に鑑賞したい」と思っていた作品。
公開初日のレイトショーにて鑑賞いたしました。
結論としては、「面白いけど、惜しい」という感じ。
役者陣は素晴らしいし、脚本も面白いし、映像は見事に作りこまれています。本作の監督を務めた吉野耕平監督は『水曜日が消えた』『ハケンアニメ!』などの名作映画を量産している監督なので、実力は疑う余地もなく、本作も素晴らしい作品だったと思います。
ただ、全32巻もある長編漫画である原作をたった2時間の映画で描けるわけもなく、本作を観終わった後の率直な感想は「なんだか不完全燃焼」でした。物語が中途半端なところで終わり、私の後ろの席で鑑賞していたカップルが映画が終わってスタッフロールが流れたら「えっ、終わり?」って思わずポロっと言っちゃうくらいには、中途半端な終わり方でした。他の邦画でたまに見掛ける露骨に続編を匂わせるような展開にせずに、何とか綺麗に映画を〆ようとしているのが伝わる終わり方だったので好感持てましたが、「吉野耕平監督の手腕をもってしてもこんな出来になっちゃうんだ」と、漫画の実写映画化について軽い失望を覚えましたね。やっぱり連載漫画は映画ではなくドラマに向いてると本作を観て考えさせられました。
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日本近海で、自衛隊の潜水艦がアメリカの原子力潜水艦と接触して沈没するという事故が起こった。乗組員は全員死亡したとされていたが、海上自衛隊の潜水艦たつなみの艦長を務める深町洋(玉木宏)は、「絶対に乗組員は生きている」と確信していた。調査によって、潜水艦の沈没は、日本がアメリカから日本初の高性能原子力潜水艦「シーバット」を秘密裏に受け取るための国ぐるみの偽装工作であることが判明した。しかし、シーバットの艦長となった海江田四郎(大沢たかお)はシーバットに核ミサイルを搭載し、アメリカの指揮下を離れて逃亡してしまう。シーバットの撃沈のために作戦を開始したアメリカに先んじてシーバットを拿捕するため、深町は潜水艦たつなみで出撃する。
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この映画唯一にして最大の不満点。
34巻もある原作漫画の冒頭部分のみを映像化した作品なので、「俺たちの戦いはこれからだ」みたいなところで映画が終わり、とんでもない不完全燃焼感を観客に抱かせること。この映画、あらゆる面において素晴らしい作品だったのは疑う余地も無いんですが、どうしてこんなにも「不完全燃焼」「中途半端」って印象を抱いてしまうんだろう。
やっぱり2時間という時間的な制約がある映画で長期連載されていた漫画を実写化したら、「物語の中途半端なところで区切る」か「映画オリジナルのエンディングで無理やり完結させる」しかないんですよね。本作は前者ですね。オリジナルの結末は用意せず、原作の序盤の部分だけを映画化しているので、どうしても中途半端な印象は否めません。
多分今作が人気になったら続編が制作されるんでしょうけど、34巻もある原作を忠実に映像化しようとしたらいったい何本の映画を作る必要があるのか……。この映画に続編があるにしろ、長い原作を忠実に映画化しようとしたら尺足りないという問題はずっと付きまとうことになると思います。
ただ、先述の通りエンディングが中途半端な感じだったこと以外は本当に素晴らしい映画だったと思います。
個人的に気に入ったのは、最新鋭原子力潜水艦「シーバット」と、海自のディーゼル潜水艦「たつなみ」の描写の違い。特に操舵室の対比的な描写は印象的で、シーバットの操舵室は青く輝くモニターが並ぶ近未来的なデザインなのに、たつなみの操舵室は色が乏しく武骨で狭いという対比。操舵室の描写だけで、潜水艦としての性能の差が一目瞭然になっているのは素晴らしいですね。
そして、音響の素晴らしさ。これも挙げておかなければいけません。
光が一切届かない暗黒の深海では、周囲を確認する手段は「音」しかありません。逆に言えば、艦内で音を立ててしまうと相手に位置を気取られ、攻撃の標的となってしまいます。
劇中、スクリューを停止して海底で息を殺し、敵を待ち構えるというシーンが何度かあります。息をする音すら五月蠅く感じるほどの静寂。劇場内が、完全に無音になる印象的な瞬間でした。そうかと思えばクラシックが鳴り響いたり、冒頭では潜水艦が爆音で圧壊(水圧に耐えられず破壊されること)するシーンもあるので、音響のメリハリが凄まじいです。これはぜひ映画館の爆音で鑑賞してほしいですね。
最後に、役者陣の素晴らしさ。
製作にも携わった主演の大沢たかおさんの演技は予告編を観た段階から心つかまれるものがありましたし、玉木宏さんも迫力のある演技で素晴らしかったです。あと個人的にはシーバットのソナーマン溝口拓男役の前原滉さんが良いキャラしてましたね。初めて拝見した俳優さんですが、一発でファンになりました。原作未読なので完全に憶測の話ですけど、ディーゼル潜水艦たつなみのソナーマン南波栄一役のユースケ・サンタマリアさんと対比的に描かれるシーンが多く、よく似た眼鏡を掛けてるので「この二人には何か関係性があるのかな」と妄想をしてしまいました。
結末が中途半端だったので「大絶賛」とまではいきませんが、間違いなく映画館で観る価値のある作品だとは思います。オススメです!!
続編はアマプラでしょうか?
手違いで削除してしまったため改めてのレビュー。
共感いただいていた方々大変申し訳ありません。
原作未読。
Uボートのような戦争の悲惨さや過酷さ、緊迫感や閉塞感は横に置いておいて、独立戦闘国家「やまと」を名乗り、魚雷一発も撃たずに米国の艦隊を手玉に取るような痛快さを全面に出し、難しい顔をせずに楽しく観られるエンタメ性重視なところが良かった。
一方、せっかくの映像化なのでシーバットの全容をもう少し見せて欲しかった。
原子力潜水艦とディーゼル潜水艦のスペックの差などもっと説明があればよりシーバット(やまと)のファンになれ、のめり込んで観れたのにと思った。
主演の大沢たかおは直立不動で動きがほとんど見られず、玉木宏、ユースケ・サンタマリアは逆に抑揚が求められた分、演技としては印象に残った。
水川あさみは完全にミスキャスト(変わらずお綺麗だが、滑舌、声量に難あり)、江口洋介の中途半端な長さの七三分けはいつ観ても面白い。
想像以上に良かった。
観終わった後の満足感のなさ。
多分、いや絶対に終わり方が悪かったんでしょう。
BAD LANDSは、始まって40分くらいしてからタイトルが出たので、今作はそれに対抗して2時間たってからタイトルが出たから、さあ今から始まるのかなって、、、思わないよね。
折角だから音響の良い劇場で鑑賞しようと思って遠くまで出かけたけど、音楽がうるさかった。音楽が盛り上げすぎて邪魔してた。
映画向きじゃなかったのかも。ほとんどが艦内か会議室での会話劇、登場人物ほとんど動かないから、ラジオドラマか何幕かの舞台劇でもよかったんじゃないかな。
お金かかってるんだろうけど、海中での魚雷とかもあんまり絵的にドキドキしなかったし。
せめて海や空くらいきれいな画を見せてほしかった。
東宝さん、今に始まったことじゃないけど予告編がダイジェストでいいところほとんど観せてるから、予告編以上のものなかったし。なんなら上戸彩なんか予告の方がたくさん映ってたんじゃないかな。(そんなことはないけど)
期待が大きかったから少し残念だったけど、大きなスクリーンで上戸彩が観られただけでいいや、、、って思えないよね。
厳しいけれど、現時点ではこのくらいの評価が妥当かな?
正直に言って面白くなかったです。
原作が原作だけに、期待値を上げ過ぎたせいもあるのですが、はっきり言って、つまらなかったです。
亜流に先を越されに越されまくってからの真打の登場でしたので、期待値は爆上げでした。
あれだけの長編をまとめるのですから、一作で終らないことは当然なのですが、その第一作で、見事に失敗した感じ。
脚本も演出も特撮も、これといった盛り上がりに欠けたまま、やっとのことで終わりを迎えてしまいます。
せめて、ここぞというクライマックスは、きっちり押さえておいてほしかったかな。
今作なら、憎っくき米軍第七艦隊との闘いを、もっと迫力ある映像でカタルシスを描いてほしいかったかな。
原作では、米軍にイライラ、ふつふつと煮え湯を飲まされ続けている展開なのですから。
あと、これ大変重要なことなのですが、キャスティングに大いに違和感を覚えました。
海江田と深町はあれ、むしろ逆じゃね?
原作の雰囲気から言うと、海江田はもっと若くて線の細いくらいの雰囲気だと思うし、逆に深町はもっとごついくらいの豪胆な漢っぽさを感じていました。
私が思ったキャスティングなら、まんま『孤狼の血 LEVEL2』なのですが、海江田に松坂桃李、深町に鈴木亮平をイメージするんだけれどなぁ。
正直、この出来栄えに満足して第二作目以降を作るのなら、また失敗を繰り返すだけだろうなぁ…と、厳しいことを思いました。
『キングダム』シリーズに比肩する邦画のスペクタクル巨編になりえる作品なのに。
次作以降が、もしあるのなら、“いやらしいほど”もっと外連味たっぷりに作ってほしいかな。
続編あるよね?
戦闘シーンはよかった
えーと、つまりどういうこと?内容を全く理解できなかった。大沢たかおさんはカッコよかった。英語は微妙だったけど。きっと、漫画やアニメなんか見てたら理解出来たんでしょうね。どちらも、みたことないので必死に理解しようとしたができなかった。潜水艦同士の攻防は非常によかった。続編があるようだが、みなくていいかな…
DIGNITY
原作は未読。戦艦バトル、もしくは頭脳戦なのかなっていった印象で鑑賞。平日の朝イチだったので人は少なめでした。
うーん、なんだか勿体ない作品でした。テンポ的にもドラマ向けだったんじゃないのかなというのが観た後の感想なんですが、映画として公開するならばしっかり一本にまとめて欲しかったです。次回作ありきのストーリーで全部次回作に投げっぱなのは印象が悪いです。
とにかく回収されない伏線が多いのが今作の問題点です。その一つ一つの謎には唆られるのに、次から次へと謎を呼ぶ割には特に進展せず、海江田の淡々とした国の設立への演説でまとめた感じになっていたので、消化不良感は否めませんし、潜水艦の中が主な舞台なのもあって暗くて見づらいですし、会議室に集められた大臣たちの役割も上手いこと機能してなかった気がしました。
潜水艦同士の激しい撃ち合いとかがあるわけでもなく、かといってそれらを巡る知略を活かした頭脳戦があるわけでもないというアンバランスさがずっと引っかかりました。潜水艦の内部のリアルさや音に対する反応は見ていて臨場感があり、そこは良かったかなと思いました。
Amazon出資というのもあり映像は綺麗でしたし、役者陣も今年トップクラスの豪華さ、それに応える名演も見られました。ただ脚本の進め方にいかんせん難があり、1本の映画としてはまとまっていなかったです。続編をやるなら原作を見てから向かいますが、プライムビデオでの独占公開をしそうで気が気じゃありません涙
鑑賞日 10/2
鑑賞時間 9:00〜11:05
座席 R-32
映画でのシリーズ化は無理な進み方かな
漫画で32巻有る作品なので、正直此処で終わりと思ってしまった。
原作のプロローグとも言えない短さなので、本作だけで何も語れたれてないと映画である思って下さい。
原作としては此処からが楽しいのに、
何で?そんな行動とったの?海江田の真意は何と思わされる場所で終わってます。
人物描写が薄い気がしますが、艦隊、潜水艦での戦闘シーンもあり、
約2時間飽きる事は無く面白いと思います。
原作は1988年〜90年(湾岸戦争前)の頃の話で
アメリカが世界の警察として幅を利かせ、米ソ冷戦が真っ只中に作られた物語です。
原作当時と色々時代や考え方が変わった中で、
この後の物語をどう綴っていくのかが楽しみではありますが、
次回作が映画なのか有るのか無いのか、
もう少し進めないと映画完結は無理で、Amazon初の日本映画作成ということなので実写ドラマに続けたいのかな?
王騎将軍とはテイストが違う大沢たかお氏
暗そうなテーマかと思いきや深海で奏でられた交響曲に合わせて相手を牽制するとかロマンある進め方に驚きながらストーリーに引き込まれていってしまった💛
知らない事があまりに多過ぎて勉強になりっぱなし!潜水艦での任務には聴力がとても重要とか言われてみれば納得なんだけど考えたこともなかった。そして通常の動力潜水艦と原子力潜水艦との違いとか知るとビックリ🫢
今の時代の潜水艦はとっても高度化してるんだろうけど、むしろ近代化以前の昔の潜水艦乗組員の人たちの仕事の大変さをこの映画を見たら想像してしまった。大変だったろうに……。
海江田艦長の『発射』にはどうしても王騎将軍を連想してしまう😂
深町海佐はちょうど今『鹿男あをによし』を観てる最中だからうだつの上がらない小川先生とのギャップにモヤモヤww
中村倫也の無駄遣いかと思ったけど、あの終わり方はまだ続編くるよね??あるよね??でないと納得しないよ??
もう王騎にしか見えない…
ジャンルとして潜水艦ものは当たるというジンクスが信じられている。
 武力の裏付けは国際政治の「交渉=対話」に不可欠。というテーマを35年ほど前(昭和の最期)に予言的に提示した、かわぐちかいじ氏のコミックの映画化。アニメ版もしばらく見ていたが、令和になった「現在の現実」が最も真摯に議論しなければならないテーマだろう。
 ウクライナが強力な武力を持っていたら、ロシアに侵略されなかったろうと言われている。では台湾は?南シナ海は?東シナ海は?となる。ヤマトのように北朝鮮は『通常でない弾頭』をちらつかせる。
 かわぐち氏は『ジパング』や『空母いぶき』とほぼ軍事、政治のポリティカルシミュレーションを展開し続けている。『沈黙の艦隊』をはじめ、これらにインスパアされた?荒巻義雄氏の『紺碧の艦隊』『旭日の艦隊』シリーズも、当時追いかけて全巻読破している。それほど平成の初期は、架空戦記シミュレーション小説のブーム期だった思い出もある。
 あれからバブルが崩壊して、失われた30年を安全保障面では足踏みし続け、全世界から相対的に舐められてきた日本。本作は、その日本と日本人に警鐘を鳴らす映画となっている。
壮大な
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