劇場公開日 2024年4月5日

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パスト ライブス 再会のレビュー・感想・評価

全233件中、1~20件目を表示

2.0影に囚われるということ

2024年7月14日
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第2電気室

4.5みんないい人、みんな良識ある大人すぎて、正直しんどい

2024年4月8日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

久しぶりに等身大で共感できる大人のラブストーリーに出会い、観終わって今もまだ胸がドキドキキューンとしています。決して多くはない自分の恋愛経験が、記憶の奥からそっと顔を出し、映画の出来事とリンクします。結ばれなかった初恋は、いつの日も一番美しい思い出です。あの時、あの彼ともし結ばれていたら?なんて妄想が止まらなくなり、映画の余韻とあいまって、美しい初恋の迷宮に迷い込んでしまいそうになります。危ない危ない…帰ってこ〜い、自分🙄
さすがにアカデミー賞で評価されただけのことはある見応えのある映画でした。登場人物は、ほぼ3人。派手な演出シーンもありませんが、計算されたシーン割、カメラカットなどにより、洗練された大人の物語を終始、上品に自然に演出しているのがお見事!!

自分が主人公でも、多分あのラストでヘソンを選ぶことはできなかったと思います。旦那さん超絶エエ人すぎるんやから…。せめて旦那さんが、ほんの少しでも悪人であってくれたなら、ヘソンもキスくらいはできたでしょうに…それすらも許されないとは、なんとも切ない…🥲
切ないぞーーー😭😭😭

みんないい人
みんな良識ありすぎて、正直しんどい😓

ヘソン、そこでガッとキスしろ〜
奪い去って、タクシーに乗せろ〜

なんて心の中で叫んでいたのは
私だけでしょうか…

初恋は、叶わないから美しいなんて言いますよね。実際はほろ苦い思い出の方が多い気がしますが、時間とともに美しい部分だけが切り取られてたりしますよね。
いつまでも忘れられないし厄介です。

イニョン(=縁)
東洋的哲学、輪廻転生を主題に盛り込んだところも、西洋の人たちにとっては新しい感覚であったかもしれません。

前世(= パスト ライブス)で縁あるあなたと
今世でも出会い、そして別れた
来世こそはと願う
イニョン(=縁)あるあなたと
また出会い、そして人生をともにしたいと

あなたがもし鳥ならば、
それを止める枝になりたい。

あなたが、もし花ならば、
それを咲かす大地になりたい。

あなたにも来世で会いたい人はいますか?

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ななやお

3.0理解ある夫くんによって成り立つメロドラマ

2024年4月6日
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ニコ

5.0空虚な男の冒険と敗北

2024年4月30日
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村山章

4.5ふたつの名前

2024年4月30日
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鑑賞方法:映画館

日本や韓国、中国人などアジア人がアメリカに移住すると「アメリカンネーム」を設定する人が多い。アジア人の名前はアメリカ人には覚えにくいし発音しにくいからだ。この映画は韓国人一家が北米に移住し、一家の娘がアメリカンネームを決めるところが冒頭に描かれる。
ノラと自身のアメリカンネームを名付けた彼女は以後、自分のアイデンティティをノラとして生きていく。考え方も生き方もアメリカに生きる女性として、彼女は成長していき、白人の夫アーサーもできる。韓国人の母親ですら、彼女のことをノラと呼ぶ。
そんな彼女を韓国名で唯一呼ぶのが、韓国時代の幼馴染の男性、ヘソンだ。24年振ぶりに再会した2人には不器用だけど、あたたかな時間が流れる。アーサーはノラとヘソンの間にある強い何かを感じで疎外感を覚える。
名前は重要なアイデンティティだとすれば、彼女の韓国名ナヨンを知るヘソンは、彼しか知らない彼女のアイデンティティを知っていることになる。
作中では、縁(イニョン)という言葉で愛とは異なる特別な絆が説明される。カルチャーの違いと乗り越えられない何かがありながら、それとは別に生活のレイヤーがあり、そこにも手放せないものがある。とても上質なすれ違いのメロドラマ。
エンドクレジットでは主人公の名前はノラとだけ記載されていた。彼女はこれから一生ノラとして生きていくのだろう。ナヨンはヘソンの心の中にだけ生きるのだろう。

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杉本穂高

4.5人生を経るにつれ熟成され味わい深くなっていくであろう名作

2024年4月14日
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鑑賞方法:試写会

ふっと溜息がこぼれるほど味わい深い作品だ。人生は刻々と移り変わる。でも初恋どうしの二人はなかなか再会できないーーー。ソン監督の半生をベースにした本作は、韓国生まれで現在はNYで暮らす主人公のアイデンティティを表情豊かに映し出す。おそらく彼女は昔と今の自分は違うと強く意識しながら生きてきたのだろう。確かに文化や環境はその性格を逞しく変えた。だが一方で、彼女にとって初恋相手ヘソンは、封をしていた記憶や感情をゆっくりと思い起こさせる存在でもある。二人が辿ってきた人生。そして今この地で巡り合う縁。心象を彩るNYの街並みが壮麗なカメラワークによって映し出され、感情と思考が散りばめられた脚本は一言一言を噛みしめたくなるくらい洗練されている。男女の台詞にこんなに魅せられたのは『ビフォア・サンライズ』以来かも。極め付けは夫役のジョン・マガロだ。柔らかな口調と佇まいにこちらも思わず頬が緩みっぱなしになった。

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牛津厚信

3.5熾火(おきび)のような、落ち着きのある切ない大人のラブストーリー

2025年4月12日
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鑑賞方法:映画館

決して激しい炎が燃え上がるわけではないが静かにくすぶる、焚き火で言えば熾火(おきび)のような、落ち着きのある切ない大人のラブストーリー。

日本にも「袖振り合うも多生の縁」という言葉があるが、現世での人との関係は前世の「イニョン(縁)」によるものだという考え方が韓国にはあるようで、運命の人との出会いは現世だけの話ではなく、前世や来世に関わるという東洋的、あるいは仏教の輪廻転生的、な思想が色濃く反映された物語が西洋社会でも受け入れられ、共感され、オスカーの脚本賞にもノミネートされたというのも興味深い。

セリーヌ・ソン監督の実体験に基づく話だそうだが、そんな純愛が本当に存在するのか!と驚くほどの物語り。

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Tofu

4.5切ない

2025年4月11日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

ソウルとNY好きな人にはたまらない雰囲気。世界観も好み。お互いが特別であることが切ないくらいに伝わってくる。余韻に浸り、しばらくしたらまた観たくなるであろう映画。

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Yae_f

3.012年+12年でA24

2025年3月31日
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鑑賞方法:VOD

 ヘソンと仲良しだったナヨンは英語名をノラとして家族でアメリカへと移住することになった。そして12年が過ぎ、オンラインでの再会を果たすも、また逢えなくなった。さらに12年後、ヘソンが休暇でNYに行くことになり再会。

 切なくもあるけど、ブッディズムの前世での話になると、どうにでもしてくれ!ってなる。そんなもん、俺なんて同窓会の度にキュンっとなっているわい。

 それほど感銘は受けなかったものの、一番心に響いたのは「韓国には残業手当がない」ということでした・・・

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kossy

4.0男と女それぞれの奥深い気持ちをすくい上げていて心に沁みた…

2025年3月21日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

観終わった後、なぜか中島みゆきの歌の一節が口からこぼれた。🎵男はロマンチスト 憧れを追いかける生き物🎵 確かに女より男の方がロマンチストだと思う。ナヨンは、ある意味割り切って生きているけど、ヘソンは割り切れなかったんだと思う。ナヨンとヘソン、あんなに気が合って、何でも話せて、お互いよくわかっている二人なのになぁ。なかなかうまくいかないものだな。別れてから12年後、オンラインで繋がった時に、どちらかが時間を作って再会していたら、また違った人生になっていたかもしれない。原題のPast Livesは、この作品では過去の人生という意味かもしれないが、「前世」という意味もあるのだそうだ。監督は、前世から結ばれていたという意味も込めているのだろうか? 私にはわからなかった。

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瑞

4.0これは...

2025年3月13日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

知的

これは.....切ない..
なんて切ないの....

私がナヨン(ノラ)だったら...どうするかな...

私がヘヨンだったら....どうするかな...

温かいけど切ない....

なんといっても旦那のアーサー、あんた良い人すぎるよ...
「彼は13時間かけて君に会いにきた。会うなとは言えないよ。
凄い物語だよ。20年後に初恋の相手と再開。。この物語で僕は運命を阻む邪悪な米国人の主人だ。」

邪悪な米国人ってあんた...自分を卑下しすぎだよ....どんだね良い人なんだよ...
もっと怒ってもいいんだよ..
もっと引き留めてもいいんだよ...
もっと泣いていいんだよ...
超絶に優しいんだなあ...

12歳以来に、実際に会って再開した36歳のとき、再開シーンがなんともあたたかい。無言で見つめ合って微笑んでお互い「わーお...わーお...」と言って、ほんっとうの本当に懐かしい時って言葉って出ないんだな...

再開したときにハグし、その後もう一度ハグ。
なんだかこの2度のハグシーンに泣けた。
お互い思うものがあったのだね...

ベタな映画だったら↓
よるあるベタな映画だと、ウーバータクシーまで見送ると言ってタクシーまで行ってから「ナヨン!オレと韓国へ来い!」「ヘヨン!ええ!もちろん行くわ!」
でそのまま駆け落ち→ラストは旦那のアーサーがナヨンを探すが去ったことを現実にうけとめ、アーサーの「くそぅ!」と言いながら床を叩いて泣きじゃくって、そのままエンドロール。。
がよくあるパターン。というか視聴者もちょっとこういうパターンを求めてる傾向にもあるよね。

でもでも、
こちらはそうではない、
...これがA24なのか...素敵なラストすぎるんだけど...

でもでも、
ヘヨンはカッコいいイケメン俳優だったけど、もし超絶ブサイクのブ男だったら、、笑
ずっと探されていて若干恐怖にも感じるよね笑

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HY

4.0基本的に恋愛におけるifものが苦手なので、この作品も好みではない気...

2025年3月7日
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鑑賞方法:VOD

基本的に恋愛におけるifものが苦手なので、この作品も好みではない気がして避けていたけど、
パストライブスは、そんな恋愛におけるあのときこちらを選んでいたらとゆう甘い幻想を切り捨てる非常に現実的な目線で描かれていてすごく良かった。
ノラの最後の涙は何の涙だったのか色んな人の意見を聴いてみたくなった。
私はヘソンはノラにとって韓国とゆう故郷の象徴のようで、とうの昔に捨てたもの、戻ろうとしても決して戻れないことを、ヘソンに会ったことで改めて確信し
戻れぬ故郷に涙したのだと思った。

今がうまくいっていないとき、過去の運命の分岐での選ばなかった方の道を選んでいれば良くなっていたのではという鏡像の幻にすがりたくなってしまうかもしれないが
過去に選ばなかった選択肢は、選ばなかったとゆう形で今を形成する一部になっていて、もうあと戻りはできないのだとゆう大人な終結が私は好きでした。
あなたのところに、少女の私を置いてきたとゆうセリフがとても沁みた。
夫、いいやつすぎた。3人でバーでいるとき完全に夫に背中を向けるノラ、韓国語で盛り上がる2人、もはや文字通り背景になっている夫の絵には笑ってしまった。

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madu

4.0女は、今を生きているけど、男は過去と未来に生きているんだね。

2025年3月5日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

とてもよかった。
品の良い映画で、女性監督、脚本らしい繊細な映画で、感情を抑えた描き方で、じわじわと効いてくる。
ラストが素晴らしい。あの主役の二人の気持ちを思うと心が痛くなってしまう。

女は、今を生きているけど、男は、過去と未来に生きているんだよね。
男はあの頃の彼女を恋したまま。で、そのまま付き合っていたら、どうなったかとそれからの未来を思い描いてしまう。

で、男は、やっぱり、彼女の今の気持ちを確かめずにはいられない。それで韓国からはるばるニューヨークへ彼女の気持ちを確かめに、それだけの目的でわざわざ。
状況は変わらないのにもしかして、と。
それでも来世に希望を持とうとする。男って女々しいね~。

撮影にもセンスが感じられるし、ゆったりとした引きの画の長回しが、気持ちの機微を想像させる撮り方がよかった。ラストがいいのです。

切なくて良い映画でした。

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mac-in

4.0感動というよりじんわり染み入る映画

2025年3月2日
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鑑賞方法:映画館

12歳の頃に想い合っていた2人が12年の時を経てSNS上で再会してまた離れ、さらに12年後の36歳で再会する。1人は結婚していて1人は独身で。

PAST LIVES=前世
イニョン=ご縁

感動とも揺さぶられるとも違うじーんと染み入る映画だった。ラストの余韻が残る。

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cherry3

3.0生きることの縁(えにし)

2025年2月28日
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鑑賞方法:DVD/BD

<映画のことば>(英語)
「私たち、あの頃は、まだ幼かった。」
「12年前に再び会えたときも、まだ子供だった。」
「今はもう子供じゃない。」

<映画のことば>(韓国語)
「あなたの記憶のナヨンは、もういないの」
「そうだね。」
「でも…。あの日の少女はいるわ。
いま目の前にいなくても、消えたわけじゃない。20年ほど前、あなたの元にあの子を置いてきたの。」
「そうだね。まだ12歳だったけど、僕はあの子を愛した。」
「私たちは、前世できっと何かあったのよ。だから今、私たちはここにいる。」

幼少の頃の淡い思慕と、長じてからの成熟した大人同士の恋愛観・結婚観―。
ヘソンとノラ(ナヨン)との埋めがたい歳月の隔たりは、とりも直さず、二人の関係性の隔たりを体現して余りがあったということでしょう。

作中でノラ(ナヨン)とヘソンとによって語られる「イニョン」は、日本語に訳すれば「摂理」とか「運命観」とか。あるいは「前世から続く縁(えにし)=人間関係」みたいな意味になるようですけれども。

少なくとも、本作のノラ(ナヨン)とヘソンとの関係性については、容易には測りがたいような、もっともっと深淵な意味が含まれていたように、評論子には思われます。
そこに、生きることの縁(えにし)を感じ取ったのも、評論子だけではなかったことと思います。

そして、自らの意思・選択によるものとはいえ、生活する国が変わり、すなわち生活環境や言語、習俗・習慣、価値観のパラダイムに大きな転換を余儀なくされる「移民」ということによっては、そういう「深淵さ」に、いっそうの深みが与えられ、ノラ(ナヨン)としての今の人格を大きく規定されていたことにも疑いがないかとも、評論子は思います。

本作は、評論子が入っている映画サークルの2024年中に札幌で公開された映画のベストテン集計結果を発表する催しの席上で、会員のお一人が「男の自分でも、キュンキュンしてしまう」「私的にはベストテンに入って欲しかった」と言っていたことに関心を惹かれて鑑賞することにしたものでしたでした。

その発言に違(たが)わない秀作で、もし事前に鑑賞できていれば、評論子のベストテン順位にも変わりがあったことは間違いのない、いわば「ダークホース」の一本だったことを、付言しておきたいと思います。

<映画のことば>(韓国語)
「僕たちの来世では今とは別の縁(えにし)があるのなら、どうなると思う?」
「分からないわ。」
「僕もだ。その時に会おう。」

(追記)
二人にとっての24年の歳月を経ての再々会、おそらくは、そしてそれが最後になったであろう再会の場所は、24年前に遊んだときと同じように、やはり石のモニュメント(後世に残る不朽の記念物)の前-。

それは、それは、二人の想いが、実は後世にまで残る不朽のもの(モニュメント的なもの)だったことの象徴でもあったように、評論子には思われました。

(追記)
いささかカンニング的で、面映(おもは)ゆいのですけれども。

本作のDVDに収録されている特典映像の「運命に導かれて」と題する関係者インタビューにおける本作のセリーヌ・ソン監督の発言によれば、同監督は、本作では「他人と暮らすことの意味を表現したかった。ノラとアーサーとの関係性は本作の核心だが、本作を観た人全員に、それぞれの感情を抱いてほしい。同時に人生や愛、そして物事の考え方について、新たに気づくことがあれば嬉しい。」と、コメントしていました。

ノラ(ナヨン)今の夫であるアーサーとの関係性や、そして、彼女の想いの中にはヘソンへの思慕…それを「愛(異性愛)」と言ってしまって良いのかどうかは、ひとまず措くとしても…が20余年の歳月を経ても、なお炎々と残っていたことなどに思いを致すと、セリーヌ・ソン監督のその意図は、本作では見事に開花しているとも、評論子は思いました。

例えばノラ(ナヨン)の中では「幼少の頃のヘソンに対する淡い思慕」と「長じてからのアーサーに対しての成熟した大人同士の恋愛観・結婚観」というものとは、決して両立し得ないものではないのだろうとも、評論子は思います。
(評論子が今の夫のアーサーの立場でもしあったとすれば、少なからず「ヤケる」ことは間違いがないでしょうけれども・恥)

<映画のことば>
結婚とはお互いのオムツを替え、同じお墓に入ること。トイレを共用する関係でもある。

(追記)
多くのレビュアーが正当に指摘しているとおり、本作ではアーサーが「いい旦那さん」過ぎるので、お話として成り立っているという部分もあったと思います。

本作の冒頭で、明け方近くなってからバーに現れたノラ(ナヨン)、ヘソン、アーサーの3人の関係を周囲の客があれこれ憶測するシーンがありましたけれども。

その場面での、アーサーの「どっしり」ぶりは、刮目すべきことだったのかも知れません。

別作品『あまろっく』では「どっしりと構えたお父さんぶり」がキーになっていましたけれども。
やはり、「どっしりと構えた男」というのは、こんなにもカッコいいものなのかも知れないと、評論子は思いました。

(追記)
お互いに幼かりし頃のヘソンとナヨンとの間の思慕は、大人の都合(片方の家族の外国への移住)によって脆(もろ)く引き裂かれても、お互いが子供同士であってみれば、抗(あらが)うことのできない、運命・宿命といったものだったことでしょう。

心の奥底にヘソンへの思慕を熱く秘めていたからこそ、ナヨンはヘソンには何も告げずに(告げることができずに)、彼の前から忽然と姿を消すという選択をしたのだと、評論子は思います。

24年の歳月を経て、夫をもつ身でヘソンと再会したノラ(ナヨン)の心中(心の奥底)は、往時と、そうは変わっていなかったのでしょう。

その意味では「結ばれなかった初恋は、いつの日にもいちばん美しい思い出」というレビュアー・ななやおさんのコメントは、もうそれだけで、本作のエッセンスのほとんどを言い尽くしてしまっているのかも知れません。

的確なレビューで、そのことを改めて思い知らせてもらったということについては、末尾ながらなおやなさんのハンドルネームを記して、お礼に代えたいと思います。

(追記)
「初恋を美しい思い出として、心の奥にしまっている男にとっては、全身で共感してしまい、もうヤバい」というレビュアー・bionさんのコメントには、評論子も往時を思い出して「全身で共感」してしまい、本当に「もうヤバい。」という状態です。

往時は中学生ということで、もう今を去ること半世紀も前のお話なのですけれども。

思い切って声をかけてみたものの、彼女の返事は「今はお互いに距離を置きましょう」みたいな返事だったと記憶しています(あまりのショックに、アタマが真っ白…よく覚えていません)。

それが、半世紀も経た令和の今になって「今は距離をとって」と書かれたポスターが公権力によって街中の至る所にベタベタ貼られているというのは、これは、実は、コロナに名を借りた評論子への嫌がらせなのではないかと、勘ぐってみたりもしています。

こういう思い出を引きずっている評論子には、たまらない一本でもありました。

末尾ですが、ハンドルネームを記して、bionさんへのお礼に代えたいと思います。

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talkie

4.5ラストのアレの演出とか天才だろ💯

2025年2月11日
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タクシー乗り場に送って行く時の沈黙の時の情報量の多さがとんでもないです!(あれを演出してるってどういう事?どうやったらあのシーンが思いつくのか想像すら出来ないくらいの場面です🔥)
あとオープニングシーンを回収する三人の飲み屋の場面の旦那の気持ち考えたらなんとも言えなくなるし🥹
あと恋愛系の作品としてはかなり画期的な部分があって悪人が居ないし 略奪愛にも 不倫にもならない話って逆に凄いと思うわ🧐
あとアメリカ人はハグするのが当たり前の文化で韓国とはそういう文化ではないのを考えると見えてくる部分がかなり違いますよ!
セリフで全てを説明してなくて本心が実は・・・って部分の演出が普通に神演出です(普段マイナスゴジラみたいな作品で全部説明してくれるやつに慣れてしまうと本心をこちらが考えるみたいな部分が衰えて画面で見た事とセリフで話をした事が全てとしか思わなくなって結局説明不足でこちらに答えをブン投げてくる作品は嫌いですとかって意見とか言うようになりますから)
一回長文の感想書いてたのに消えてしまってもう一回書くエネルギー無いからこれで辞めて起きます!
あと感想で共感出来ないから面白くないって意見が多数あるけど自分は全員に共感してないけどめちゃくちゃ凄い作品でアカデミー賞ノミネートも納得で去年観た作品でも上位に入るくらい映画の手法としては凄い事やってると思ってます。

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お主ナトゥはご存じか2.1ver.

4.0三人の表情の翳りに感じ入る

2025年1月17日
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泣ける

知的

せつない、せつない。
登場する三人皆せつない。
ノラは、
12歳の少女の自分を最後まで
仕舞っておくことに徹した。
アーサーは、
妻に対する不安な気持ちを抑えて
寛大な夫であろうとした。
ヘソンは暴走しなかった。
暴走するには年月が経ち過ぎていたから。
皆が心の中の動揺を抑えて
大人として振る舞う。
その心中がわかるからこそ、
三人の表情の翳りに
グッと感じ入るのでした。

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saitall

3.0とほほ

2025年1月12日
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アツコ

3.0イニョン

2025年1月12日
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最後の涙は?
二人とも結ばれることを望んでいたのだろう。
今世では結ばれなかったけど、
来世ではもしかしたら。
人と人の縁って、奇妙で
複雑で、意地悪で、面白い。

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上みちる

4.5切ない気持ちを持ち続けるのが人生です

2025年1月5日
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長い期間会っていないから、気持ちだけがどんどん膨らんでしまうのでしょう。
が、やっぱり会ってもお互い好きだった。
でも、感情だけでは先に進めない大人の話し。
二人がタクシーを待つ間のもどかしさや、ノラを玄関先で待つアーサーの切なさに泣けてきます。

このままお互いが、12年前に会っていたら・・・もしかしたら・・・と少しの後悔を残したまま、日常に戻るのがいいのだと思います。

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YOTSUBA
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