「やはり天は二物を与えないものですかね」REBEL MOON パート1 炎の子 小太り爺さんさんの映画レビュー(感想・評価)
やはり天は二物を与えないものですかね
美術、映像は文句のつけようがございません。外連味たっぷりなアクションシーンも気に入りました。
ただ、惜しむらくは脚本の浅さですね。いちおうツボは押さえてるつもりでも押し方が弱かったりズレてたりして効いてくれません。
上辺だけなぞられてる感じといいますか、出汁のうすいスープを出されたような物足りなさがございました。
七人の侍ベースで話が進みますが、面々が戦列に加わっていく件もふくめ、ダイジェスト版のような端折り方に感情移入のしようもございません。
さらに申しますと、ドラマは対立構造が基本であり、ヒロインの行動の説得力と魅力、敵役の魅力と手強ささがドラマを盛り上げます。
本作はその点でも物足りませんでしたね。
映像だけでも十分楽しめますが、わたしなんぞは欲深いものですから、もっともっとと求めてしまいます。
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