終わらない週末のレビュー・感想・評価
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包装紙はシャマラン映画。しかしてその中身は。。。
人嫌いのアマンダ(ジュリア・ロバーツ)が夫のクレイ(イーサン・ホーク)と2人の子供達を伴い、ブルックリンの自宅からバケーションレンタルで借りた郊外の豪邸に向かう。こうして、煩わしい人付き合いから解放されたかに見えたアマンダだが、ある夜、豪邸の所有者と名乗る黒人親子の訪問をきっかけに猜疑心に苛まれ、神経をすり減らすことになる。
これは日常回避とその代償に関する物語かと思いきや、冒頭から様々な超自然現象(ここが見どころ)が秀逸な映像とエッジィな音響と共に描かれ、俄然、M.ナイト.シャマラン的ホラー映画方向へとシフトしそうになる。ところが!映画は次第に2つの家族の間に横たわる差別や不寛容の先にある信頼と融和、端的に言って心温まる触れ合いが、世紀末的な状況に陥ったこの世界の中で、いかに尊いかという社会的なメッセージをはらんでいることに気づかされる。包装紙はシャマラン映画だが、開けてみると中には劇的なフックの回収ではなく、現実を暗示する底知れぬ恐怖が収められていた、という感じだろうか。
バラク・オバマ元アメリカ大統領が2021年の読書リストに加えた話題の小説を映画化するにあたり、ミシェル・オバマ夫人と共に製作総指揮を担当。ジュリア・ロバーツが製作にも名を連ねている本作は、今や、ハリウッドでは作られなくなった中規模の話題作。Netflixのリリース情報を改めてチェックしなくてはいけないと痛感する。
まるでM・ナイト・シャマランが考えた作品のようだ
原作は全米図書賞にノミネートされたルマール・アラムの同名小説らしい。
世の中でいったい何が起きてるか分からない状況で右往左往する人間の行動に多々共感する。
終わらない…
とっても後味の悪い映画ですが、話しが良く出来て引き込まれます。
テンポが最後まで同じでエンディングに気が付かないほどでした。
こういう終わり方は女房は好きではないのですが、自分は嫌いではありません。
終わらない週末…なるほど。
この不穏に観客も飲み込まれる。
いま周囲で、世界で何が起こっているのか?
自分たちはどういう状況に置かれているのか?
逃げれば良いのか、留まれば良いのか?
それらの答えが一切示されないまま不穏な状況に覆われていく登場人物達の不安を追体験させられることになる映画。
音響やカメラワークの巧みさで、ホラーではないのに一級のホラー映画になっている。
最終的にどうなるんだろうと思って観てたのに
結局、どういう事なのか判らず終い。
イスラム系の攻撃なのか、北朝鮮や中国の攻撃なのか、結局分からないのだけど、
何だか観ていて
「アメリカ人以外は全部悪者にする気なのかな」
チラッ、思ってしまった。
2時間以上かけて観ていてラストまでいったら、正直、意味がサッパリ分からなくて何だか時間泥棒された気分。
ただ言える事は、
「やっぱりコンパスと地図と気象知識は準備しておくべきだな。」
登山やる人とか結局、最強なんじゃないですかね。
と、思いました。
これはこれであり...か!?
キャストが豪華!
演出や音楽も良く、「何が起きているんだ...!?」というざわざわ感、ドキドキ感がとても楽しい。
ただ、「何が起きているんだ...!?」状態がずーっと続きほぼそのまま終わる。結末はスッキリしない感じ。
結末スッキリさせようとするとそれはそれでありきたりな展開になりそうだし、まあこんな感じもアリなのかなー。
終末
市外の豪邸で優雅な週末を過ごそうとする家族の話。
個人的には先が読めない展開が
とてもハラハラして良かったです!
電波圏外、停電、謎の来客、動物などなど
不審な出来事が次々と起こるけど
上映時間の半分すぎてもその解説は無し。
え、どゆこと?どうなるの?
って何回も心の中でつぶやいてました。
人間という生き物の本性や心理に焦点を当てた
メッセージもよかったです。
そのおかげか変にリアリティもあって
ゾッとしました。
一部説明不足というか伏線回収できてない?
ようなとこもありましたが
楽しみながら観れたのでよかったです。
あとキャスティングもよかったです。
妹役の女優さんがいい味出してたのと
ホークさんベーコンさんのダブルイケオジの
共演もテンション上がりました。
あり得そうで怖い
黒人がこんな豪勢な家の家主である筈がないという偏見、スペイン語しか話せない女性を見捨てるという人種差別、ネットに頼りきりになっている現代の生活への警告と崩そうと思えば如何に簡単に脆く崩されるかという恐ろしさ、ものを売るための広告の欺瞞、人間より動物の方が分かっているのではないかという示唆などを、最後は国同士の戦争まで匂わせて描いている。終わらない週末じゃなくて終わらない終末だな。
大人3人と大人と子どもの中間の1人、子ども2人のうち意外と子どもの役割があって、それも動物に近い存在ということなのか。
フレンズの最終回ってどんなだったか知る必要があるかも。
ジュリア・ロバーツの顔がウィレム・デフォーに近づいている⁈
楽しい週末にはならず。
マハーシャラ・アリと
イーサン・ホークが大好きだから即鑑賞。
前半は、アザーズとかゲットアウトみたいな感じで
ちょっと怪しい感じ。
鹿が現れたり、電波が無かったり、家主が現れたり、なにかと勘繰る様な出来事が続く。
中盤から後半にかけて
陰謀論と言われてる様な出来事が次々起こり
最後は地下の隔離部屋でフレンズが流れて終わる。
フレンズが懐かしくて
次はフレンズが観たくなりました。笑
今の時代起こりうりそうな内容だけに
なんだかゾッとした。
つまらなくはない
が、おもしろいわけでもない。
どう落とすのかという興味でずるずる観てしまうが、何も回収しない。
映画というよりネットドラマと思えばこんなもんかな。
今の情勢なら日本はこんな事態になってもおかしくはない。
さすがにアメリカはないかな。
目指せ!コンテイジョンの道
個人評価:3.7
原作では謎のままにしていた脅威の正体を、本作ではかなり具体的かつ説明的に描いている。
まるで近い未来に実際に起こるかのように。
コロナ渦に、まるで未来を予知したかの様だと有名になったソダーバーグの『コンテイジョン』。
このパターンを狙っているかの様なあざとさが本作に見え隠れし、映画の邪魔にもなっている。
原作のように原因を謎として描く方が、動物の警告描写や、怪奇現象などが神秘的に深く感じたのに残念。
ただ贅沢な俳優陣なので、絵だけで楽しむ事ができたし、世界の終わりより、もっと大事な事がある!
そのメッセージはよかった
登場人物は世界の縮図
映画ではアメリカしか映ってないように見えて、実は登場人物がG7各国オマージュなのでは?と思って謎の解釈してみたよ
4人家族
母 イギリス(プライド高くヒステリック)
父 日本(気弱で対話派、アメリカウェルカム)
兄 イタリア(とにかくエロい、チ○ポジがピサの斜塔)
妹 フランス(自由を求めてとにかく行動)
2人追加
父 アメリカ(この映画のメイン、家主、知り合い多い)
娘 カナダ(お父さんがいないと急に不安、自然多いから動物のメッセージに気づく)
ショットガンおじさん
ドイツ(武力大好き医療マニア)
絵画は富の象徴。物語が進むにつれて変化する様は白人への富の集中が崩れてきた感じを表してる!
もちろん異論は認める!!!笑
どのタイプ?
アメリカは見えない恐怖に晒されている。猜疑心や恐怖感から来るヒステリーが静かに蔓延しているようだ。
オイルタンカー…黒人奴隷の歴史
スペイン語を話す女性…移民排除
イランだの北朝鮮の脅威
テスラの自動運転…テクノロジーの危険性
鹿…神のメッセージさえ追い払う愚かさ
などなど、一見意味のわからない象徴。
で。危機が迫ったとき「あなたはどのタイプ?」と問われているようなシニカルなキャラ設定。
① 自分の都合が正義だと思い込んで、いつも何かに怒っている。自分も他者もレッテルで束縛している、威圧的な独りよがりタイプ。ジュリアロバーツ。
② いつもは危機感も薄く無力なお人好しだけど、いざとなったら身を挺して争いを避けようとする気の弱い平和主義タイプ。イーサンホーク。
③自分の発言や行動が意味を持つことを知らず、世の中に疑問を持たないお気楽タイプ。長男。
④ 誰かに食べ物や飲み物、充実したコンテンツを用意してもらえれば満足。大人の欺瞞を見抜き、現実をとっくに諦めている無関心タイプ。長女。
⑤“したり顔”なエリートタイプ。立ち振る舞いは優雅だけど、理不尽な世界を変えようとせずその仕組みに取り込まれた成功者。来訪者マハーシャラアリ。
⑥他人を慮ることができず、自分を憐れんでばかり。いつまでたっても苛立ちが抜けない中2病的タイプ。コンテンツより現実で満たされたいと思っている。マハーシャラアリの娘。
⑥古めかしい強さを誇りながら、所詮は損得勘定で動く知性教養のないタイプ。仲間以外は敵か金にしか見えない。ケビンベーコン。
さて、今の時代④のタイプが意外と多いのでは?
シェルターの外で何が起きようが、親が自分を探していようが、自分の殻の中で、“終わりなき日常”が続けばいい。怖!!
ラストでガックリ
いったに何が起きているのか判然とせず、ドキドキしながら食い入るように鑑賞した。面白かったけど、肝心のラストが拍子抜け。梯子を思いっきり外された感じがする。もったいないなあ。邦題もダメ。チープな印象を与えるし、現代のニュアンスも皆無。
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