「安全確保が最優先」終わらない週末 movie mammaさんの映画レビュー(感想・評価)
安全確保が最優先
事態の把握すらできない有事でも、あなたは助け合える人ですか?助け合える関係性の人はいますか?
ひたすら問いかけられる作品。
これがハリウッド得意の未来の予測で、本当に軍事的な攻撃法3段階なのかはわからない。
①通信と交通の遮断
②混乱と孤立
③内乱や紛争やクーデター
でも、サイバー攻撃は頻繁に起こるし、不測の事態はすでに日本でもたくさん起きている。
それがどこかの敵の故意であろうと、自然の天災であろうと、電気と電波がなくなったら、機能しない国だらけだろう。
その時何ができますか?
オバマ夫妻指揮なだけあり、黒人登場人物の紳士的で快く差し出す姿勢は最後まで一貫している。
一方で、ジュリアロバーツが事態を整理し子供達の母親として警戒から入る姿勢も当然だと思う。
備えが周到で、自分達を守るために周りとは距離を置き助け合いに参加したがらない隣人も出てきた。
だが、人間ひとりが物理的に対処できる重さや労力には限りがある。
作中、暗示のようにシカがわんさか出てくるが、危険な顔をしていないシカ(脅威)に、気付かぬうちにいつしかわんさか囲まれている。
その近さと量に気付いた時には、1人で追い払える事態ではなく、協力してくれる人がいてやっと生き延びられる。
この場面で合わないかに見えた黒人親子の娘と白人家族の母親が結託するのだが、結局そういうことなのだと思う。
わけわからない状況で、価値観の違う者とも助け合えるかが生存率を分ける。
でも、あげるばっかりは嫌だし貰うばっかりも嫌われる。備えが必要だ。
被災という共通点しかない人達がひとつの避難所にわんさか集まった時、助け合う思考でいられる人がどれだけいるのだろう。
ただただフレンズが見たくて、留守の人の家まで単独行動し、勝手に備蓄品を食べ、地下シェルターを満喫しているローズの独自路線もまた、合わない人と集団行動するよりはましなのだろう。
何度も家族にタンカー、鹿の警告をしたがまともに相手にされなかった現実との対比のフレンズ最終回。
ロスとレイチェルが実り、6人全員が住んだ家からそれぞれ旅立つ。
家族4人で週末だけバカンスに来たはずの別荘で、家主親子と合計6人、フレンズみたいに無事帰還できるグランドフィナーレになるのかな?
最先端技術はもちろん各国の軍事力に関与していると思うし、衛星の発達も軍事力目的でもあると思う。
衛星を操作されたら、船も飛行機も車も確かに操作性を失う。動物も電波超音波の影響を受ける。
嘘みたいな規模だがいつ陥ってもおかしくない恐怖。
見えない兵器の影響で歯は抜けたとして、
森の中の小屋の持ち主は誰で何のため?
そこだけ解決しなかった。