配信開始日 2023年12月8日

「意味不明から始まり現代人に刺さる内容…"フレンズ"(できた頃)を懐かしんで、あるいはフィクションとしての理想」終わらない週末 とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0意味不明から始まり現代人に刺さる内容…"フレンズ"(できた頃)を懐かしんで、あるいはフィクションとしての理想

2023年12月9日
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"I fucking hate people."
薄気味悪くて面白かった!教訓 : クラウドに保存するネット時代でも(いざというとき)現物が大事!フレンズの最終回が見たくなること必至?大胆なカメラワークと俯瞰ショットの多さ、前に詰まった窮屈な画、そしてVFXを駆使した混乱描写。なにか歯車の合わない不穏な感じと原因不明の恐怖をクセ強くパワフルに演出し不安を煽る全編を覆う不快感・強迫観念敵スリリングさ。スタバにテスラ、そしてNASAとOBEYのTシャツ、すべてが象徴的。フレンズすら…。

"インターネット前の時代はよかった"
=ネットやテクノロジーに頼らなくても他者とシンプルにつながり誰も憎み合わずコミュニケートできたドラマ『フレンズ』の世界のように!ジュリア・ロバーツ✕マハーシャラ・アリ✕イーサン・ホーク(大好き!)✕ケヴィン・ベーコンという最高なキャストと最高なタイトル(原題)から気になっていた本作。何か胡散臭い4人のキャラの違いに、異変をいち早く感じ取るフレンズ大好き娘の存在と何か知ったような意味深なことばっかり言う自称家主G・H。

"静寂は騒がしい"
元に戻らない…コロナも行き過ぎた利便性も進み過ぎたテクノロジーも、それらに頭も生活も侵されて。高度なテクノロジーに頼り切った世の中では、一押しでこうも簡単に混乱が起こるのかと痛感させられるような、フレンズみたいに打ち解け笑い合えない現代人への警鐘を促す一本。偽りの生活のベールを容赦なく剥ぎ取る気持ちよさがあって、不気味でありながら終わってみれば少し痛快でもあったかもしれない。また、一度生まれた疑心暗鬼が対立を生む…(ex. 国家、人種、宗教・信仰)!

P.S. フレンズといえばジュリア・ロバーツも出演していて、チャンドラー役マシュー・ペリーの元恋人。そんなマシュー・ペリーは今年突然の訃報で世界中が悲しみに暮れた。ぼく自身もフレンズで一番好きなキャラクターだった。改めて、御冥福をお祈りします。

勝手に関連作品『イット・カムズ・アット・ナイト』『ノック』『ホワイト・ノイズ』『ハプニング』『ドント・ルック・アップ』『サイレント・ナイト』
→原因不明の世界混乱モノ、オーディエンスフレンドリーじゃない!観客ウケよくない説

THE HOUSE
THE CURVE
THE NOISE
THE FLOOD
THE LAST ONE
フレンズ、船(オイルタンカー)、鹿、飛行機墜落、アメリカに死を、世界を操る悪の陰謀団との会合、侵略?フラミンゴ、世界中に敵がいるからな、動物たちが警告している、国を揺るがす最も簡単な作戦だ

WELCOME! READING
♪I'll Be There For You

とぽとぽ