「『ダイ・ハード』×『34丁目の奇跡』+『スピード』って、どんな映画よ??」ファミリー・アフェア 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
『ダイ・ハード』×『34丁目の奇跡』+『スピード』って、どんな映画よ??
ザラは人気映画スター、クリスのアシスタント。
代表作の主演作『イカロス・ラッシュ』シリーズは大ヒット。華麗なゴシップも提供。(OPのシーンがザック・エフロンのリアルみたい)
性格は超ワガママ、オレ様。典型的な自分大好きナルシスト。
ザラはいつも振り回されっ放し。
遂にワガママに堪えきれず、辞めさせて貰います!
辞めろ辞めろ!
…と言ったものの、ザラが居なければ何も出来ないクリス。戻ってくるよう説得する為、渋々ザラの家へ。
ザラは不在。出迎えたのは、ザラの母で作家のブルック。
話している内に、何やらいいムードに…。
そこへザラが帰ってくる。寝室で目撃したのは…!
さて、どっちが衝撃でしょう。元モー娘。の寝室不倫鉢合わせか、自分のボスと母親のベッドイン目撃か。
このシーンがジョーイ・キングのナイスリアクションもあって爆笑。
だけど、実際にこんな場に遭遇したらヤだな…。
ザラはいちゃつく二人にチョーウンザリ…。
しかし、当の二人は歳の差(16歳)も何のその。
数々の女性と浮き名を流してきたクリスだが、ブルックとは本気の恋。
ブルックも夫を亡くしてからこんな気持ちになるのは初めて。
早くに最愛の夫を亡くしたブルック。何年もかけてやっと立ち直り、ザラの子育てに尽力してきた。
ずっと苦労掛けっ放し。だからそんなママの新たな恋は応援したいけど、その相手がクリスなのがイヤなの。だって、どうしようもない奴なのよ!
ワガママなクリスと強気なザラ。言いたい事はズケズケズケズケ、遠慮なく容赦なく言い合う。
アンタってホント最低ね!(←って言うか普通、ボスに言えるかこんな事…)
使えない奴だな!クビだ!
でもそれは、お互い信頼し合っているから。
口ではそう言うけど、内心は情もあるし、頼れる存在。
ボスと部下というより、パートナーか相棒みたいな関係性がいい。
ジョーイ・キングとザック・エフロンの軽快な掛け合いは見てて飽きない。
ジョーイ・キングがキュート。
ザック・エフロン、筋肉ヤバ過ぎ…!
ニコール・キッドマンの美貌と色気。クリスが恋する気持ちも分かる。今回はラブコメだけあって魅力が押し出され、ホントこの人って綺麗だよね~。今57歳ってスゴ過ぎ…!
ザラにとっては祖母、ブルックにとっては義母。相談者で理解者でもあるキャシー・ベイツも好助演。
ヒロインとその母親、ボスの映画スターが織り成すこれも風変わりな“三角関係”。
その設定は面白いが、そこがピークでそれ以上の面白さの進展が無かったのは残念。
例えばクリスが作家であるブルックのアドバイスで役者として進展するとか、アソシエイトプロデューサーになったザラの更なるサクセスとか。ほんの触り程度。
母とボスの本気の恋を認めるか、ウンザリしつつも悩みに悩む。
クリスのいつもの“遊び”と思われる証拠を見つけて、関係がぎくしゃく。
ちょっとありきたりなラブコメになってしまっている。
最後もお決まりのようなハッピーエンドだが、ブルックとクリスの復縁のハグ&キス、ザラと祖母のハイタッチにほっこり。
他愛ない内容かもしれないけど、結構楽しめた。ハリウッドらしいラブコメ。
映画業界が舞台なので、映画ネタも。
クリス主演の人気シリーズ『イカロス・ラッシュ』の最新第3弾。
『ダイ・ハード』×『34丁目の奇跡』+『スピード』って、どんな映画??
吹替で鑑賞。ニコール・キッドマンの吹替は田中敦子さん。
ニコールも色っぽいが、田中敦子さんの声も艶がある。
突然の訃報に驚き。この場を借りて、“少佐”のご冥福をお祈りします。