サイド バイ サイド 隣にいる人のレビュー・感想・評価
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ストーリーは掴めないが、鳥肌
映像と役者の使い方がうますぎる。
自然の美しさ、人との結びつきをテーマにしてるのかな〜って思ったけど、正直セリフとか物語の運びを理解するのは難しい。
子役の使い方ってこうゆうことだよな!と感心してしまった。演技力の賜物かもしれないが動き、セリフ全てが自然体に見えて、好きに動いても許されるような周りの俳優さんたちも素敵だなと思った。
白と黒の対比が綺麗で、画面の構図もめちゃくちゃ良い。
序盤は人が出すぎてる感があるが、後半では自然や命にフォーカスした映像がとにかく鳥肌。
坂口健太郎のまとっている何とも言えない素朴な空気感ありきの作品だと思う。
期待はずれな空虚な作品
タルコフスキーの「サクリファイス」や「ノスタルジア」は大好きな映画なので、こういう雰囲気の映画は嫌いではないけど、あちらは宗教的なバックグラウンドのしっかりしたメッセージがあるのに対して、この作品はただただ空虚であった。
予告編が良かったので観るつもりだったが、タイミングが合わず見逃して、WOWOWで観た。映画館で観なくて良かった。
途中まで観て心配になったのだが、案の定、観た人の評判は良くなかった。
未山は「見える人」、隣に居るのは霊、というのは想像がついた。まさか生霊とは思わなかったが。終盤に差し掛かって、あれ?まさか「見える人」は詩織と美々と莉子であって、未山は霊?特に大正池の畔で(井口)と出会う辺りから、そのような印象が。ただ前半では他の人とも会話してるので、途中で死んだ?全くわからない。設定が破綻してるのか脚本が悪いのか、辻褄が合わなくて気持ち悪い。考察するほど深い内容でもないし…というところがただただ空虚。
安曇野の風景を始め映像は美しかった。タルコフスキーの作品がどうして評価されているのか、良く理解してからメガホンを取った方がいい。
我々は「監督の思い」を見ることができるか
本作にはいくつかのテーマが込められているが、その中でも登場人物たちが抱える「光と闇」という側面が重要である。
主人公である未山(坂口健太郎)は、「光」の象徴である。その特徴として、冒頭から一貫して白い服装であることや、周囲の人々から頼られていること、迷子の牛を何度も導いたことなどが挙げられる。
一方、未山の元カノである莉子(齋藤飛鳥)は、本作における「闇」の象徴である。その特徴として、未山とは対照的に黒い服装であることや、未山と再会した際に部屋を真っ黒に塗っていたことなどが挙げられる。
しかし両者は、詩織(市川実日子)の家で過ごすうちに、それぞれの役割を交代している。未山にとっては、詩織が求める照明を一緒に探すこと、莉子にとっては美々(磯村アメリ)と交流することが転換点である。最終的に、莉子は黒以外の服を着るようになり、未山の席は莉子に取り付けられた新しい照明によって照らされている。
その他の要素として、「美しさ」や「自然」、「牛の役割」、「詩織は未山と異なる光であること」などが挙げられるが、一度にそれらを理解するのは困難である。
予告が素晴らしい
フワッとした坂口健太郎から、何かシリアスな展開に持ち込まれ最後は感動? or 鳥肌? な結末になりそうな予告。
見てみると、チョット他の人の見えないものが見える逃げ出し負け犬男子、メンヘラ妊娠初期女(負け犬の子じゃない)、更にダメンズ製造機シングルマザーがトチ狂って一緒に住んじゃうお話。
序盤に生霊ついてる割に、中盤病床では『この人死んでないからワカラナーイ』って言ってみたり、霊がお話の中の核って訳でも無く、誰が見えてて何が見えてないのかを観客に混同させたいだけの設定に見えた。そしてやたらと間が長く何度寝そうになったか…。そんなに見ている人に考えさせたかったのか? っていう結末。
うん。イマイチワカンナイしワカンナクテモイイカナ。
齋藤飛鳥は可愛かった♪
ぜんぶが上滑り
この監督の1本目を鑑賞してて、うっすら感じていたことなんだけど、われわれ観客の事1ミリも信じてないなー。と言うことが今回良くわかった。
説明しなければ馬鹿な観客はわからんだろうからここで説明したくないけど台詞入れる→この繰り返しで、誰も求めてない説明の繰り返し
説明したくないのに説明させられてる→ なので観客に委ねるっていう映画設定が破綻しまくり、
あとスタッフとちゃんとコミュニケーション取れてるのか?ナイーブな監督なのは分かったけど、我を通すならちゃんとスタッフが説明できる様な表現させた方が良いのでは?
行定勲の不快な映画群をもう一度映画を観終わった後にリスト見たらほとんどこの名前が脚本にあった。
ゲージュツ映画が好きな人向けの絶望的に退屈な作品
前作「ひとりぼっちじゃない」がアレだった伊藤ちひろ監督の次作は
坂口健太郎と齋藤飛鳥が大好きな人じゃないと130分の長い拷問。
冒頭のバス車内のシーンからのんびりした演出でストーリーに
関係ない無駄なカットや殆ど状況説明のない不親切な脚本のせいで
キャラクターの立ち位置が今ひとつ分かりにくい。
考えるな、感じろ的なヨーロッパの芸術映画のような悪いノリ。
さて主人公未山は「見える人」でしかも「あっちの人」を引き寄せる
体質みたいでそっち関係の相談に乗ったりしている癒し系の人らしい。
冒頭から隣にいる謎の若者が何者かと思ったらそういう事でした。
祓う事は出来ないらしくずっと隣に立たれると凄いストレス。
そんな訳で大した活躍もできず全然役に立ってない使えない奴。
おまけに仕事もしないでコブ付き恋人詩織の家に寄生しているニート。
外国人研修生の悩み相談、迷子の牛など小話を挟みつつ
ここまでで上映時間の半分くらいを費やす。30分でできるよね。
中盤でようやく登場する元恋人の莉子は正体不明の不思議ちゃん。
個性的な黒づくめの謎の出立ちで序盤に個展を開催していた件から
どうやら芸術家らしい。始めは未山が借りている(?)蔵みたいな所に
ほぼ幽閉していたのだが詩織に見付かり同居する事に。
余談ですがこの蔵みたいな家屋のボロボロの室内はセットだろうけど
何故か引きで撮った外観のカットが無い。これは配慮に欠ける演出。
で、唐突に莉子の妊娠が発覚。父親を誰も言及しないので最後まで謎。
その後特筆すべきトピックもなく4人で暮らす描写がダラダラと続く。
そして問題の結末のシーン。
また迷子の牛を見つけた未山は牛舎に連れて帰ろうとするが
牛を追いかけてカメラのフレームから消えてそのままフェイドアウト。
牛になんかされたの?先が崖っぽかったけど滑落死?
他の人と会話をしていたので実は未山は幽霊でしたのオチは違うと
思うし何がなんだか分かりません。
己の芸術的センスに酔いしれて撮ったマスターベーション映画です。
このスタイルで芸術的謎映画を撮り続けて欲しい。
坂口健太郎さんありきの映画かな
私は好き。気に入りました。どこまでも、たゆとうと…そんな映画です。
不在を思うと最後、片目からだけ涙こぼれました。でも不思議と、生命感に溢れていました。牛さんや猫ちゃん、蚕もすごいな。そして美美ちゃん❤️
山岸涼子の「白眼子」とか、カート・ヴォネガット・ジュニアの「青ひげ」の感触。映画館で観て良かった。
瑞々しい不思議な空気の余韻
現れた蝶々が姿をみせたり、消えたり時するのを追うような感覚で、彼らのつながりや言葉の流れを眺める。握らされたのは行き先の書いていない切符で、時々、不安や期待をいりまぜた長い夢をみている気分だ。
眩く広がる光や一筋の強い光を自由にあやつり誰かの心とシンクロさせながら来る終わり。
水彩絵の具が水にとけていく時の、あの掴みどころがない感じの最後に、あの部屋で彼女につたう涙だけが現実のものとしてくっきりとフォルムを伝えてきた。
そして、ほわっと耳に残る未山くんの「おいで」の音も未山くん自体もすべて幻だったとしても…と思ったのだ。
あの「おいで」は、知らないふりをしてきた自分のこころをはっとさせる。
それに気づいたひとだけが、さし出された未山くんの乾いた手から伝わる温度となにかを受ける自分を知る。
未山くんはもうこないことを知ってる美々と猫のないしょ話がきこえそうなここだけのあと味がする。
修正済み
濃いめ、固め、沈黙多め。
特殊能力(霊的)を持つ未山、人々を癒し自分自身の過去と向き合う話。
作品観ての率直な感想は終始どういうこと!?(笑)
序盤に少し眠気はあったんだけど、必死にストーリーを把握しようとする為、眠けも吹っ飛んだわ!(笑)
眠気吹っ飛んでも???が多すぎて消化出来てません。過去のシーンで未山と莉子がエスカレーターで下りてるシーン、莉子って頭から落ちてたけど、大丈夫だったの?それともあの時に頭から落ちて亡くなってる方なの?
あとラスト辺りの未山が迷子になってる牛を引っ張るんだけど逆に引っ張られてキレイな森林で未山が消えちゃったんだけど彼は亡くなってる人?って事だったのかな?
その後のシーンで未山、莉子、草鹿、美々の四人のシーンの後、美々が「さっき未山君いたのにね~」って言った後、未山君消えてたー!!あ~わからない!!(笑)
付き合いたてのカップルはこの作品選んでの鑑賞はキツイかもですね!終始沈黙多すぎて耐えれるのかな!?(笑)
何だかなぁ
映画の中の風景は美しく、住んでみたくなる。
この映画の紹介を見て、少しスピリチュアルな内容かな?と興味津々で観に行きました。映画館は大混雑。皆さん「コナン」を観に集まって来ているよう。
この映画を観に着てる人はそこそこ。
最初から変な人がずっとそばにいて、そばにいる人は死人か?と思ってみてました。
主人公はこの人の事が見えてるのか?と思いながら、見えていたら気持ち悪いだろうなぁと思ってました。
主人公は優しい人でいつも寝てるか食べてるか、近所の人たちに愛されていて、住む家はあるけれど、ずっと居候みたいに女性の家にいる。この人は人が見えないものが見える人。それで頼まれて情報を教えていたりする。
後半この人の過去が出て来て、どうなるんだろう?と思っていたけれど、最後にえっ!あっけなく消える。自分の家でくつろいだり女性の家でいつものように野菜を洗っていたり・・、幸せそうな顔でも無い。何だかなぁ・・と思った作品。長時間の割には得るものが無かった。
心に残らない風景画の様
好みがかなり分かれる作品。
もう少しライトでスムーズに話が進むと思いきや、中々関係もハッキリしないまま淡々と進む。また描写も似てる画が多く物語にのめり込めないと苦痛と感じる時間帯がある。
彼の壊れかけた心の修復や心の安定がこの地でもたらされることを淡々と描きたかったのかと思うけど彼が持つ力については何も触れず、作品の中ではそれがあたかも普通であるかの様でこの力については全く触れられず違和感を感じた。
最後に細かい点なのだが、野菜を洗うシーンが出てくるのだが、洗った野菜を洗う前の野菜と同じボールに入れるのがどうしても気になってしまった。
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