サイド バイ サイド 隣にいる人のレビュー・感想・評価
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陰影や自然の美しい映像と謎のストーリー
誰かの思い、を見ることができる未山は、その能力を使って傷ついた人々の心身を癒しながら、恋人で看護師の詩織とその娘・美々と暮らしていた。ある日、自分の近くに謎の男が見えるようになった未山は、遠く離れた東京へやって来た。未山の高校時代の後輩のその男・草鹿は、未山に対して抱えていた感情を明かし、さらに未山の元恋人・莉子との間に起きた事件の顛末を語った。未山は草鹿を介して莉子と再会し、過去と向き合うことになる話。
陰影が特徴的で、自然も含め美しい映像が観れる。
しかし、このストーリーはよくわからない。謎。
それと、齋藤飛鳥を楽しみに観に行ったが、彼女の魅力は無くて、暗い冴えない女、って感じだった。こんな役なら齋藤飛鳥じゃなくて誰でも良いのでは?って思った。
詩織役の市川実日子やもちろん主演の坂口健太郎は良かったと思うが。
色即是空
何が現実で、何が妄想なのか。
何が実在で、何が架空なのか。
鑑賞中も鑑賞後も、悩む映画でした。
子役の女の子、シャマラン「ノック」の女の子と、ぜひ共演して欲しいです。彼女達の演技対決、観たいです。
坂口健太郎×齋藤飛鳥で期待したが
坂口健太郎さんの主演で、齋藤飛鳥さん共演で、脇に名だたる俳優で期待大だったが。
特殊な能力を持つ主人公の坂口さん中心に巻き起こるというのが主な内容だが、うーんというのが感想。
場面の変更は多いが、結論や伏線になる前に次のシーンなので、頭が中々ついて行かなかった。
映像は美しいのはグッド。
坂口さんや齋藤さん、牛とソフトクリームファンなら鑑賞してもいいと思う。
ぜんぶが上滑り
この監督の1本目を鑑賞してて、うっすら感じていたことなんだけど、われわれ観客の事1ミリも信じてないなー。と言うことが今回良くわかった。
説明しなければ馬鹿な観客はわからんだろうからここで説明したくないけど台詞入れる→この繰り返しで、誰も求めてない説明の繰り返し
説明したくないのに説明させられてる→ なので観客に委ねるっていう映画設定が破綻しまくり、
あとスタッフとちゃんとコミュニケーション取れてるのか?ナイーブな監督なのは分かったけど、我を通すならちゃんとスタッフが説明できる様な表現させた方が良いのでは?
行定勲の不快な映画群をもう一度映画を観終わった後にリスト見たらほとんどこの名前が脚本にあった。
ゲージュツ映画が好きな人向けの絶望的に退屈な作品
前作「ひとりぼっちじゃない」がアレだった伊藤ちひろ監督の次作は
坂口健太郎と齋藤飛鳥が大好きな人じゃないと130分の長い拷問。
冒頭のバス車内のシーンからのんびりした演出でストーリーに
関係ない無駄なカットや殆ど状況説明のない不親切な脚本のせいで
キャラクターの立ち位置が今ひとつ分かりにくい。
考えるな、感じろ的なヨーロッパの芸術映画のような悪いノリ。
さて主人公未山は「見える人」でしかも「あっちの人」を引き寄せる
体質みたいでそっち関係の相談に乗ったりしている癒し系の人らしい。
冒頭から隣にいる謎の若者が何者かと思ったらそういう事でした。
祓う事は出来ないらしくずっと隣に立たれると凄いストレス。
そんな訳で大した活躍もできず全然役に立ってない使えない奴。
おまけに仕事もしないでコブ付き恋人詩織の家に寄生しているニート。
外国人研修生の悩み相談、迷子の牛など小話を挟みつつ
ここまでで上映時間の半分くらいを費やす。30分でできるよね。
中盤でようやく登場する元恋人の莉子は正体不明の不思議ちゃん。
個性的な黒づくめの謎の出立ちで序盤に個展を開催していた件から
どうやら芸術家らしい。始めは未山が借りている(?)蔵みたいな所に
ほぼ幽閉していたのだが詩織に見付かり同居する事に。
余談ですがこの蔵みたいな家屋のボロボロの室内はセットだろうけど
何故か引きで撮った外観のカットが無い。これは配慮に欠ける演出。
で、唐突に莉子の妊娠が発覚。父親を誰も言及しないので最後まで謎。
その後特筆すべきトピックもなく4人で暮らす描写がダラダラと続く。
そして問題の結末のシーン。
また迷子の牛を見つけた未山は牛舎に連れて帰ろうとするが
牛を追いかけてカメラのフレームから消えてそのままフェイドアウト。
牛になんかされたの?先が崖っぽかったけど滑落死?
他の人と会話をしていたので実は未山は幽霊でしたのオチは違うと
思うし何がなんだか分かりません。
己の芸術的センスに酔いしれて撮ったマスターベーション映画です。
このスタイルで芸術的謎映画を撮り続けて欲しい。
坂口健太郎さんありきの映画かな
私は好き。気に入りました。どこまでも、たゆとうと…そんな映画です。
不在を思うと最後、片目からだけ涙こぼれました。でも不思議と、生命感に溢れていました。牛さんや猫ちゃん、蚕もすごいな。そして美美ちゃん❤️
山岸涼子の「白眼子」とか、カート・ヴォネガット・ジュニアの「青ひげ」の感触。映画館で観て良かった。
瑞々しい不思議な空気の余韻
現れた蝶々が姿をみせたり、消えたり時するのを追うような感覚で、彼らのつながりや言葉の流れを眺める。握らされたのは行き先の書いていない切符で、時々、不安や期待をいりまぜた長い夢をみている気分だ。
眩く広がる光や一筋の強い光を自由にあやつり誰かの心とシンクロさせながら来る終わり。
水彩絵の具が水にとけていく時の、あの掴みどころがない感じの最後に、あの部屋で彼女につたう涙だけが現実のものとしてくっきりとフォルムを伝えてきた。
そして、ほわっと耳に残る未山くんの「おいで」の音も未山くん自体もすべて幻だったとしても…と思ったのだ。
あの「おいで」は、知らないふりをしてきた自分のこころをはっとさせる。
それに気づいたひとだけが、さし出された未山くんの乾いた手から伝わる温度となにかを受ける自分を知る。
未山くんはもうこないことを知ってる美々と猫のないしょ話がきこえそうなここだけのあと味がする。
修正済み
ああ‼️❓そのまんま‼️❓シツクスセンスのブルースウィルスやないかい‼️❓
映画を観る前に、楠葉モールのエスカレーターで斎藤飛鳥に似た人がフリーズしていた、なんだろう、近くで観たら、エスカレーターの手すりを掃除してた🧼、パントマイムかドツキリかとおもた、関係ないけど。
ところで、前作に比べて、観やすい、訳の分からないミュージシャンじゃなくて、坂口健太郎や市川などの名優揃いだから。
幽霊が、生霊が、見える様に見えて、坂口健太郎が霊であるオチ、良い霊、いろんな人を結びつける、幼い子が、素晴らしい。
なんだかほのぼのはした。
前作は最低でしたが、今作は次第点です、どうぞ。
頭に❓が浮かんで何も解消されない(笑)
終始『どういうこと?』と思う場面があり、最後に解消されるかと思いきやそんな事はなく終わる(笑)
更に謎を残して終わってしまい最後スッキリしたい派の私には合わない映画でした😂
でも役者さんも子役の子もとても良かったです!!!
霊感を持つ不思議な青年の話
坂口健太郎がいろんな人を癒し?透視?
していく映画、霊の生き方の話、除霊?
なんか、絨毯ひろげすぎ、まあ、後半一部ストーリー回収あるからわかる人にはわかるけど、わからない人には?になっちゃうかとおもいます。とくにラストの牛のシーンは?になりがち。では、難解な映画ですが、坂口健太郎他素晴らしい役者、女優さんがでていますので癒されたい方にはもってこいの作品です、是非とも劇場にて。
正解がないのが現実じゃないですかね
何でもかんでも「正解」と「エビデンス」、「コスパ」と「インパクト」を求められるこの時代に、稀有な映画だった。
この映画には正解がない、解くための手がかりもないから、誰も解けない。いや、そもそも解くべきストーリーも無いと言っていい。
そこにあるのは、明確なストーリーのない「生きる辛さ」と「生きる美しさ」。でも、雰囲気映画というには勿体ない。
前半でファンタジーかと思わせつつ、特に後半は痛々しいまでのリアリティ。筋書きがあればまだそこに救いがある。それがない。
どうやって救われるか、探しながら生きる生き様を表した作品。
刺激を求めるより、答えを探すより、難しいことから解き放たれたい人に見てほしい映画です。
なにも起きない。なにも残らない。
監督の『伊藤ちひろ』は
過去多くの映画の脚本に、
とりわけ『行定勲』作品に携わっているとの認識。
なので企画・プロデュースとして
『行定』の名前がクレジットされているのだと理解。
その期待で観に行ったものの
『伊藤』が原案・脚本・監督の全てを務めた本作は
がっかりの一言。
他作との比較では
『河瀨直美』による〔沙羅双樹(2003年)〕に類似の印象。
要は、記憶に残る事件も起きず、主人公の行動も不可解。
総じて登場人物のキャラクターは相当に掴み辛い。
とりわけ『未山(坂口健太郎)』は
過去が絡むとまるっきりの別人のように態度がよそよそしくなり、
観ている側は言行の不一致感に混乱させられる。
その『未山』はいわゆる「見える人」なのに加え、
死霊も生霊も引き寄せてしまう体質。
ただ、霊が何を言いたいのかを正確に測ることはできず、
なんとなく意図が伝わる程度の能力。
血は繋がっていないものの、
同居している恋人『詩織(市川実日子)』の娘の方が、
そのチカラは長けているよう(不思議なめぐりあわせだが)。
もともとは東京出身の彼は、富山にも居たことがあり、
今では長野に流れ着いて一年。
しかし、その間の事情や、
『詩織』との馴れ初めが詳らかにされることはない。
それがどうにも共感できない一因にもなっている。
東京に出るにも身一つ。
普段と変わらね服装は浮世離れしている。
所作も現実感が無く、
遊離した雰囲気を醸す。
近所の人に頼まれては些細な能力を発揮し、
居場所を確保しているのだが、
自身に憑いている生霊については
幼い『美々(磯村アメリ)』に指摘されたことで
ようやく物語りは動き出す。
もっとも、そこに至る序段部の描写は相当に冗長。
変哲の無い日々の暮らしを繰り返し見せられ、
驚くべきエピソードも無く、
次第に欠伸が出そうになるほど。
嘗ての恋人に再会する鍵となる
後輩のミュージシャンとの関係性も、
その当人である『莉子(齋藤飛鳥)』との過去も
同様に模糊とし、
説明の描写を拒んでいる様にさえ見える。
勿論、制作者サイドは、編年でしっかり作り込んでいるのだろうが
ファンタジーの要素を色濃くするためか、
曖昧さを善しとする方針の打ち出しが失策にしか感じられない。
最後のシークエンスにとりわけそれは顕著。
『未山』の存在は、他の人達にとって
一体なんだったのか。
もやもやとした思いが胸の中に渦巻き
困惑した感情だけが残される
理解不能…
個人的な感想として、
今まででみた映画で1番「えっ、終わり⁉︎」て映画だった。
上映後ザワザワと聞こえてくるのは初めてだった笑
自然美はわかるが、10くらい理解ができない描写があった、、いろんな解説をみたが半分は不明のまま。
アニメならまだ理解できなくもないが、リアルで表現するのには難しすぎるかと。
友達がこれをおすすめしてきたら感想に困る映画No.1である。
これは・・
何と言っていいか
分からない世界観だった
未山を演じる坂口健太郎が
ゆったりした動き
ポツりと話すことば
先月観た🎬
ひとりぼっちじゃない
と似たテンポとゆるやかさ
同じ監督。伊藤ちひろ
ひとりぼっちじゃないは
謎めきが思い巡らす範囲だったけど
サイドバイサイドは中々難しい
坂口健太郎さんの
独特な佇まいがこの世界観を
つくっていて不思議さが味わえる
映像が場面ばめんで変わって
しまうとわからないシーンもあり
(・・? となる所もあった
のでもう一度観ると
…感じが変わるのかも
バンドの歌や詩織役の市川さん
の声で元気をもらい
明るい娘役の美々ちゃんにも
ラスト近くに井口くんも出演して
何かほっとした(わからないけど)
ひかり(光)に
こだわっていたのか
自然の陽。家の中の灯
山頂の光り
いきものも出てきて
死んで逝くもの
新たに生まれてくるもの
の世界観…
トンネルの意味するもの
あるのかな
坂口くんもゆっくりな動作は
大変だったと思います
最後まで観た自分を褒めたい
予告で観た不思議な雰囲気に惹かれて鑑賞してきました。内容はよく理解できませんでしたが、スクリーンから伝わる雰囲気は悪くなかったです。
ストーリーは、そこにいない人やその人の思いを感じ取れる力をもつ青年・未山が、恋人の詩織とその娘の美々と穏やかに生活していたが、ある日から自分の前に一人の男が無言で佇むよになり、その男を探し出すと、彼は高校の後輩・草鹿で、未山のかつての恋人・莉子と一緒にいたが、未山が莉子を連れ帰ったことで、詩織たちとともに暮らすようになり、互いに少しずつ心を開いていくというもの。…と、あらすじを書いてみて、内容がよく理解できてないことを再確認しました。途中で睡魔と戦いながらも最後まで見終えたのですが、なんだかよくわからなかったというのが正直なところです。
序盤で「この人は霊が見える人なんだ。この力を使って周囲の人を助けていくんだな。」とわかった気になってたら違いました。中盤で「あれ? ひょっとして彼自身が生霊?」と思いきや、「いや違う、彼が黄泉の国を彷徨ってるのかな?」「やっぱり生きていそうだな」とあれこれと思考を巡らし、ラストは「結局、彼はもう死んでたってこと?」と、最後まで観ても理解できませんでした。
うーん、何が何だかわかりません。そしてすっきりしません。こういうモヤモヤした終わり方はストレスが溜まります。部分的に観客の想像に委ねるような謎が残ってもいいですけど、話の中心が謎のままなのはどうなんでしょう? パンフレット買って復習しろってことですか? 未山について謎すぎるし、詩織の過去も不明だし、莉子の今後も気になるし…。そういうことは考えずに、ただ映像に身を委ねろってことでしょうか。確かに、坂口健太郎くんの透明感のある魅力は伝わってきましたし、のどかな田舎の風景には癒されました。でも、それだと映画というより、イメージビデオですよね。
主演は坂口健太郎くんで、この役は彼にぴったりというか、彼にしかできない役で、当て書きではないかと思えるほどでした。脇を固めるのは、市川実日子さん、齋藤飛鳥さん、浅香航大さんらで、みなさん本作の雰囲気にマッチしたいい演技でした。
「マジックリアリズム」に基づく物語。どこまでがリアルな世界でどこまでがファンタジーで非現実の世界なのか、わざと混乱させるかのような描き方なので、余計にわかりにくくさせていると思います。
主演が坂口健太郎というだけで、全く内容を把握しないで観に行きました。しかしある程度ストーリーを把握するとかしていかないと、最後まで全く意味は分からず映画は終わってしまいました。
その原因は、台詞が少なめで寡黙な展開に加えて、生き霊やなくなった人の霊魂などが見えるだけでなく、現実と渾然一体となって、あたかも存在するかのように描かれる「マジックリアリズム」が息づく物語になっていることによるものです。どこまでがリアルな世界でどこまでがファンタジーで非現実の世界なのか、わざと混乱させるかのような描き方なので、余計にわかりにくくさせていると思います。
企画・プロデュースを行定勲監督が担当しているので、さもありなんと思いました。
目の前に存在しない“誰かの想い”が見える青年・未山(坂口健太郎)。その不思議な力で身体の不調に悩む人や、トラウマを抱えた人を癒やし、周囲と寄り添いながら、恋人で看護師の詩織(市川実日子)とその娘・美々(磯村アメリ)と静かに暮らしていた。
そんな彼はある日、自らの”隣”に謎の男(浅香航大)が見え始める。これまで体感してきたものとは異質なその想いをたどり、遠く離れた東京に行きついた未山。そしてその男は、高校時代の後輩でミュージシャンとして活躍していた草鹿であることを知ります。 草鹿は、未山に対して抱えていた特別な感情を明かし、更には未山の元恋人・莉子(齋藤飛鳥)との間に起きた”ある事件”の顛末を語る。 未山は彼を介し、その事件以来一度も会うことがなかった莉子と再会。自らが“置き去りにしてきた過去”と向き合うことになります。
やがて紐解かれていく、未山の秘密。彼は一体、どこから来た何者なのかー?
坂口健太郎と齋藤飛鳥をお目当てに見に行った作品だったのですが、まず憑依霊の如く主人公方の両サイドに寄り添って立ち、どこにでもついていく「人物」は、何なんだという疑問に取り憑かれました。
そしてもう一人のメインキャストの齋藤飛鳥は、なかなか登場してこなくて1時間たってから、主人公の元恋人役でやって出てくるのです。
三山が霊的な力を使って、治療したり、相談に乗っているシーンを見せられて、超能力者の作品なのかと思ったら、やっぱりそういうことでした。
見ていてとても苦痛に感じたのは、展開がゆるいとというか、さっぱり動かなくて、登場人物の所作をじっくり見せられることです。しかもそれに輪をかけて、映画の中での俳優の口調も、とてもスローで聞き取りづらくイライラしました。
ようやく中盤くらいで、未山の元恋人の莉子として齋藤飛鳥が登場し、やっとストーリーが動き出したかのようには見えたのですが、主人公の未山との関係やなぜ行方不明になったのかよく分かりませんでした。
また未山は、現在の恋人詩織と家族同然に暮らしているのですが、詩織の娘の美々ちゃんは、誰の子なのか謎のままで終わりました。
結局本作サイトの「INTRODUCTION」を読み返しても、本作が何を描きたかったのかについて触れられていません。不思議な力を持った主人公による不思議なお話を、極力イメージカットを重ねた美しい映像で描いてみた作品が本作なんだろうと思います。
ただ劇中で美々が急にトイレ行きたくなったとき、突如登場する牛くんがとても可愛くて、楽しいシーンでした。但しこの牛くん、見事に全くストーリーとの繋がりはありません(^^ゞ
全56件中、21~40件目を表示