セールス・ガールの考現学のレビュー・感想・評価
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残念⬇️ お金を取る映画になってません
モンゴルの映画!という期待で見ました。
が、なぜ上映(買い付け)したの?
モンゴルには、もっと見るべき作品が、あるでしょう。
理由
監督が撮りたい設定、構図、画像、ロケーション、映像、照明・・・。で、全編、綴っているだけです。
ストーリー、モチーフ、が
感じ取れません。
バスシーン、ホテルでのSEX、
大人のおもちゃショップも、
モンゴルで、舞台設定にするのが、チャレンジングなのでは?だから?と、
勘ぐっちゃいます。
・・・・・
救いは、
大人のおもちゃショップのオーナー、カティアを演じたベテラン俳優エンフトール・オィドブジャムツの演技は、飽きさせない。
モンゴルの街の様子、ホテルのローカ、ドアの形状など、見られたこと。
あと
中年男優が、みな、朝青龍に似てる!
最後に一言
途中、終わりに出てくるミュージシャン!
あれは、なに?
PV?
映画の挿入歌?
意図があるなら、歌詞を
テロップで、入れるべきだよね!
モンゴル時間なのか、ゆったりとしたテンポが心地よい
最初のバナナ。
(もっとテンポよく見せられるだろう。
あ、ずっとこんな調子か。)
このモンゴル時間というのか、ゆったりとしたテンポでの進み方がだんだんと慣れてくると逆に心地よい。
主人公の大学生サロールとアダルトショップのオーナー・カティとのまるで禅問答のような会話。
サロールはいろんなことを学び、自分の道を自分で選ぶ。
このどんどんときれいになっていく主人公を演じた女の子がとても魅力的で、ゆっくりしたテンポでも飽きることがない。
アダルトグッズがたくさん出てくるけど、エブエブみたいに下品じゃない。見せ方が上手いというか、作り手の品の良さが現れているのかな。
もっと笑えるコメディを期待していたけど、初めてのモンゴル映画は不思議だけどかわいい作品でした。
タイミングも合ったしちょっと見てみようかな、 って程度だったのに、...
タイミングも合ったしちょっと見てみようかな、
って程度だったのに、
すごく良かった
サロール役もカティア役もぴったりの俳優さんだった
見終わってなんかすかっとするのは、なんだろう?
脚本とか演出とかのせい?
同じ人がやってるみたいなので、
これからもその人の作品を追いかけてみたい
モンゴル映画だからこそ感じられる成長物語の普遍性
モンゴルというと、大草原で暮らす遊牧民のイメージがあるが、都会の風景やそこでの人々の暮らしぶりは、どこの国でも大差はないということを、改めて認識することができた。「バナナの皮で滑ってころぶ」というネタが、世界共通であることも分かる。
色彩豊かな映像や、BGMの歌手が画面に出てくる趣向もおしゃれで、どんどんモンゴルのイメージが変わるのだが、その一方で、ちゃんと草原が出てくるのも良い。
性体験が豊富どころか、ろくに異性と付き合ったこともなさそうな主人公が、何の抵抗もなくアダルトショップの店員になる展開には違和感を感じるし、そもそも、片足がギブズで固められても、店番ぐらいはできるだろうとツッコミを入れたくなった。
だが、その後の鮮やかな変身ぶりを強調する上で、最初は、ボーッとしていて何を考えているのか分からず、外見的にも、地味で野暮ったい主人公の描写として、これは、これで良かったのかもしれない。
経験豊富な人生の先輩からの薫陶を受け、自分の進む道を自ら選ぶとともに、どんどん綺麗になり、洗練されていく主人公の様子は、実に鮮やかで爽快なのだが、その過程がやや冗長に感じられたのは残念だった。
世界は違えど悩みは似ている
モンゴルが舞台の作品。モンゴルの学生がある女性との出会いによって本当の自分と向き合っていくというストーリー。
物語のテンポが非常にゆっくりしているので、コンディションが良い状態で臨まないと眠気に襲われるかもしれない。
ただその独特のテンポがまさに主人公の女の子の性格を表しているようで、ひとつの演出なのかなとも感じた。
作中の音楽の使い方が独特だった。
女の子の聴く音楽が現実世界にも広がりアーティスト、照明などがライブのような空間になる。まるでMVが突然始まるような演出で。普段見た事ない国の映画を観ることの醍醐味を感じることが出来た。
【”考現学:現代の社会現象を研究し、現代とは何かを思考する学問。”或る女子大生がアダルトショップで働くうちに様々な人と出会い、人間的に成長して行く姿を描いたモンゴルのイメージを一新する作品。】
■バナナの皮で滑って足を骨折した大学の同級生の代わりに、アダルトショップの店員として働き始めたサロール(バヤルツェツェグ・バヤルジャルガル)。
大学では原子力工学を学ぶ彼女は、接客やグッズの配達もし、オーナーのカティヤ(エンフトール・オィドブッジャムツ)に売上金を届ける。
*私が、殆どのレビューで役者名を書くのは、PCが名前を覚えるからである。このお二人の名前を又、書きたいモノである。
◆感想
・人生経験が物凄く豊かで、器の大きいカティヤに触発され、手入れをしていなかった“ボーボー眉毛やもっさりした髪を整え、ドンドン綺麗になって行くサロールの姿。
ー サロールが、”自分らしく生きること”を実践していくのである。-
・アダルトショップって、行った事ないんだけれど(誰も、信じないだろうが。)陳列物にツイツイ目が行ってしまう。
ー 女性客がディルドを購入する際に、”大きすぎる””小さすぎる”と言うシーン。可笑しいのだが”何センチが妥当何ですか!”と思った私は、阿呆でしょうか?-
・恥ずかしそうにバイアグラを買う男性客の姿や、一々、サロールに”これ、何なの?”と聞く男性客のおバカさ。だが、サロールは淡々と答えるのである。
ー 私も、”え、そんなふうに使うの!”と興味深々・・。阿呆です。”-
■笑ったシーン幾つか
・サロールが、カティヤの言葉に反発し、毎日一生懸命に働いている両親のお茶にバイアグラを入れちゃうシーン。
ー そわそわと幼子をベッドに寝かしつけ、そわそわと部屋を出ていく二人。夫婦の営みは大切ですぞ。-
・サロールが、シニカルに決めているジョンスの犬にバイアグラを上げちゃって、犬が居なくなり、申し訳なく思ったのか、サロールがジョンス君を部屋に招くシーン。
”コンドームを付けて”とお願いするサロールに対し、ジョンス君、薬局に行こうとするも、サロールが落ち着いてバッグからコンドームを出して付けて上げようとすると・・。
ー 凄いなあ、若いな、ジョンス😃。天井までは行かないぞ、普通。
さては、”チェリー・ボーイ”だな!
そんな姿をサロールの両親に見つかって、固まる両親。場内爆笑であった。-
■モンゴルは、且つてのゲルでの遊牧民の長い歴史があるため、家には呼び鈴が無いという話は聞いていたが、ホントにないんだね。”ドンドンドン!”
■劇中に流れるモンゴルロックの格好良さや、色彩の美しさにはビックリ。監督のセンスなんだろうな。
・カティヤもかつて、我が子を流産した経験を語るシーンは沁みたなあ。
ー そういう、経験をしているから遊牧民の親子から大量にキノコを購入して上げるんだね。-
<今作は、私のモンゴル韓のイメージ
ー 広い草原、遊牧民、牧羊、ゲル、馬乳酒 ー
を一気に取り放った映画であり(センゲドルジ・ジャンチブドルジ監督の意図だそうである。)、一人の冴えなかった若き女性が、様々な人たちと交流する事で”自分らしさって何だろう”と考える姿を描いた、素敵な作品である。>
■エンドロール後に流れた、カティヤが片手でコンドームの袋を開けてコンドームを蝋燭に装着する離れ業は、吃驚である。
今度、やってみようっと。阿呆です・・。
実はモダンな映画
モンゴル映画だけど、舞台は大都会のウランバートルだし、ところどころ挿入歌をミュージシャン本人が歌いながらフレームインしてくる謎演出はあるものの、それも含めビックリするほどモダンな映画。
いろいろな経験をさせてくれる人がいて一度きりの人生でやりたいことを見つける、というテーマもごくごく王道のものながら、アダルトショップを舞台にすることでこの映画が唯一無二のものになっている。
惜しむらくはモンゴルならではというものが少なく、そういったものをもっと観たい気がしないでもないが、それがモンゴル都市部に住む若者の気分なんだろうな。
主人公サロールを演じた彼女(名前が難しすぎる…)がめちゃくちゃチャーミングで、彼女の魅力を負うところも大きい。最初はビックリするくらい田舎臭いのにどんどんキレイになっていくところもなんかリアル。
GWに気が向いたら観ても良いのでは?という映画でした。
主演女優は魅力あります
珍しいモンゴル映画の青春物です。
モンゴルの首都ウランバートルの大学生のサロールは友人のケガにより怪しげなアダルトグッズショップでアルバイトを引き受けます。
童顔で真面目な彼女がショップオーナーのカティアと知り合い徐々に親密な関係を築いて様々な経験を得て成長してゆくストーリーです。
日本の昭和の青春物のような雰囲気もありますが主演女優の不思議な魅力があり終わるころにはとんでもない美少女に感じました。
少々長いですが変わった青春物が見たい方にお勧めします。
映像と音楽が予想外に素晴らしかったモンゴルの映画。 本年度ベスト。
あらすじを読んで面白そうだったので鑑賞。
大学生のサロールの成長物語に加え、音楽と映像が素晴らしかった。
親の言われるまま、大学で原子工学を学ぶサロール。
授業中は落書きに勤しむ始末。
洋服にも化粧にも興味が無い感じで将来の夢も希望も無い感じ。
ある事を切っ掛けにアダルトショップでアルバイトをする事に。
女性オーナーとの会話に少しづつ、自分を進む道を見つけて行く展開。
自分好みの青と赤の色合いの映像が印象に残る。
バスの中や雨上がりの道に反射する青赤のネオンが美しい。
思いもしなかった良質な音楽も良かった。
出だしは可愛く見えなかったサロールが少しづつ化粧や洋服、ヘアスタイルが変化し美しくなって行く姿に彼女の成長を感じた。
バナナの皮ひとつで1人の女性の人生が変わって行った感じ。
人生何があるのか解りません。
モンゴルの人もピンクフロイドとか聴くんですね( ´∀`)
モンゴル映画を観たのは初めてかも。
オープニングから、ちょっとおかしくて🍌
その後も、ちょいちょい笑っちゃうシーンが、面白くて、観てて楽しい映画でした!
親の期待通りに大学での専攻を決めて、目立つタイプでもない主人公サロール。友人に代わって始めたバイトで出会うカティアとの毎日の中で、どんどん変わっていく。素敵な女の子に成長していくストーリー。
ちょっとしたメイクや洋服、眉毛(これ大事!)で、垢抜けていくのが素敵。
音楽も良かったー。バスの中で音楽聴くシーンが好きです。
あのネタで場内大爆笑
主人公のサロールを演じたバヤルツェツェグ・バヤルジャルガルがデビュー作と思えないくらい、ナチュラルな演技で驚いた。内向的でそっけない女の子が、たまった怒りを爆発させるところなんか、過剰な感じもなく、スクリーン越しで怒りがストレートに伝わってくる。
それでいてこの子、コメディエンヌとしての才能もある。何度も笑わせてくれるが、あのネタには場内大爆笑。
モンゴル映画は初めてだけど、洗練された音楽演出にびっくり。主題曲を演奏しているバンドが、MV風にインサートされるし、ピンクフロイドの『狂気』をアイテムとして選ぶなんて。
モンゴルは、地政学的にロシアの隣ということを実感する作品でもありました。
植樹
骨折した同じ大学の子に頼まれてセックスショップでバイトをすることになった原子力工学を専攻する主人公が、オーナーと出会い知らない世界を学んでいく話。
ポルノ店ではなくてセックスショップというアダルトグッズ店で働き始めた主人公。
凡そその店とは似付かわしくないボサ眉ちゃんだけれど、実はちょっとFUNKYですか?そしてめちゃくちゃ仕事出来る子?
一見面倒くさそうなカティアだったけれど、面倒くさい中にも人情があり、そしてそんなカティアにも過去はあり。
なんだか良く判らないところもいくつかあったけれど、地味ガールのお目覚めの物語で、爽やかで、時々ファニーでなかなか面白かった。
ガチな話し、犬に「それ」は勿論、チョコもあげちゃダメですよ!
主人公が魅力的
自分にとって初めてのモンゴル映画はチンギスハンが馬に乗って草原を駆け回る時代劇ではなく、現代の都市部に住むリケジョの成長物語でしたw。
アダルトグッズショップのアルバイトやオーナーとの交流を通して、自分を解放し思う様に生きて行こうとする話。
本作はモンゴルの本当の意味での民主化への長い道のりのほんの一部分を垣間見れたような気にさせ、主人公役のバヤルツェツェグ・バヤルジャルガルは体当たりの演技ではあるものの、現代モンゴルの等身大の女の子を大袈裟にすることなく誠実に演じている様に思え、ミュージックビデオのようなシーンを差し込む実験的な試みなど70年代日本のATG映画のような雰囲気を感じさせる。
主人公の女の子がスッピンで地味で野暮ったい服装の典型的なリケジョだったのが、髪を切りヘッドフォンを外しお化粧をし徐々にオシャレになり最後は赤いマフラーを纏って自信ありげに生き生きと街へ闊歩するシーンは明るい未来しか感じさせない。
バナナが道端に落っこちるオープニングでは「今どき!?」感で不安しかなかったが、終わってみると清々しさでいっぱいになる良い作品だった。
ワンダーウーマン、カティア!
冒頭、ゴミ箱に入りそこなったバナナの皮に胸がときめいた。バナナの皮ギャグから始まるんだ、この映画は!バナナの皮ギャグほど単純で笑えるものはない。そのあと何が起こるの?どうなるの?とワクワクした。そうしたら!なるほど!サロールがセックスショップでバイトせざるを得なくなる状況への導入なのでした!それがバナナ!人生、何が起こるかわからない。
表情が暗くて幼くて地味で口数少ない女の子サロールが、年上の海千山千のお節介で感性豊かなインテリ女性カティアに出会った。セックスショップのアルバイトとオーナーという立場で。咳き込んでいた自分に気がつき薬を持ってきたサロールに見込みあり!とカティアは思ったのか。この鈍くさい女子学生に伝えたいことが山ほどある!と思ったのか。何かとカティアはサロールを誘う。食事したりドライブしたりキノコを山ほど買ったりダンスをしたり釣りをしたり地面に穴を掘って嫌なこと埋めたり。そのあいだの二人の会話はすれ違ったり、ぶっきらぼうだったり思い込み激し過ぎだったり人生の真実だったり。苦しみを知ってるからこそ幸せが何なのかわかる、と、女同士の会話は困る、男との会話のが気楽でいい、この二つのカティアの言葉に私は共感した。
ゲジゲジ眉毛のサロールはだんだん変わる。重苦しい髪型が軽やかになり、少しメイクするようになり、おでこもちゃんと出す。そして自分が一番好きで勉強したかった絵画に進んでから表情豊かになり自分に似合う色とスタイルを見つけてカッコ良くなる。何より笑顔が素晴らしかった。
台詞は少なく映像や表情になるべく語らせている。音楽の入れ方もシュールで面白い。都会ばかりのシーンの中で、広くてずーっと平らな草原の地平線や釣り糸を垂れる流れが速い川と木々に美味しい空気を吸ったような気持ちになった。
モンゴルのお家に呼び鈴はなくてドアをノックするのかー。どっしりした木製ドアを叩き続けるのは手が痛くなりそうだし家の中の人にちゃんと聞こえるのかなあ。原子工学の先生も美術学校の先生もカティアもサロールのママも、中年の女性はみんなぽっちゃり体型。地に足がついていて辛さも幸せも知ってる感じで頼りになるあったかさを感じた。サロールもそうなるのかな。いろんな経験を経てサロールの未来に幸がありますように!
モンゴルロックって良い
性がテーマというよりも地味な女子大生とアダルトショップオーナーの年配女性との世代を超えた友情が描かれます。生(性)や死について自分の意見をハッキリ言うオーナーと、彼女と関わってキレイに明るく変わっていく女子大生の様子が良かったです。音楽も、モンゴルのロックバンドなんて初めて聴きましたがなかなか良い!
ただ後半失速して結末も「?」なのが残念でした。。
猫が被れない店を通して自分らしさを学んだ
漫画『情熱のアレ』(花津ハナヨ作)も主人公の可愛い女の子が親の経営するポルノショップを手伝いながら心身ともに変化していく話なので、そんな感じかなと思ってたら、ちょっと違った。
今を生きる若者と昔の時代を愛するマダムとの価値観の違いと、にもかかわらず同じ時間を楽しめる気の合う感覚が2人にはあったのだと思う。
人が入りにくい場所は、人間の本性みたいものがすごく露わになる気がするけど、主人公は顔色ひとつ変えずどんな客が来ても超冷静に対応するのも面白かった。
みんな場所に合わせて色んな猫飼い慣らして人前出る時はどれか被って生きてるけど、本能の前では被れる猫がいないのよね。
アフタートークをお聞きすると、この映画は社会主義国から民主主義国へと変化したモンゴルの社会的思想が色濃く反映した話だったようだ。
社会主義時代はロシア語が第二外国語だったため、エリート層はロシアに留学をすることも多く、つまりロシア語ができるということはある意味とても教養があるということを示唆しているらしい。
それを知ってこの映画をみるとまた違うものが見えてくるのも面白い。
クソ真面目地味女子がどんどん垢抜けてキレイになっていく様も見所の一つ。
「苦しみを知って幸せを知る、幸せだけというのはない」というカティアの言葉が心に残った。
モンゴルで使われている文字がどんなのかも知らないで観た映画だけど、どちらかというと中国なのかなと思っていた国への偏見が変わった。
大人のおもちゃ
2023年4月2日
映画 #セールス・ガールの考現学 (2021年)鑑賞
モンゴル映画と言えば、浅野忠信のモンゴルぐらいしか知らないと衝撃を受けます
現代において、特に、性に関しては万国共通だと改めて感じます
#岩谷テンホー さんを思い出すシーンあり
@FansVoiceJP さん試写会ありがとうございました
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