劇場公開日 2023年4月28日

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「観たい度○鑑賞後の満足度◎ 『さそり座の女』(美川憲一)と『狂気』(ピンク・フロイド ) in Mongolian」セールス・ガールの考現学 もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0観たい度○鑑賞後の満足度◎ 『さそり座の女』(美川憲一)と『狂気』(ピンク・フロイド ) in Mongolian

2023年5月20日
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鑑賞方法:映画館

①珍しいモンゴル映画ということで興味津々で観に行ったけど、当たり前の事ながら、人間社会であるかぎりどこの国でも大体似たり寄ったりですわな。(モンゴルの家には呼び鈴は無いのか?とは思ったけれど)
②これまた当たり前の事ながら、人間が生きている限り(人間じゃなくてもそうだけど、映画の中のピムみたいに)、「セックス」とそれにまつわるアレコレはどこの国でもどの人種・民族でも同じなわけで、“大人のオモチャ”(世代的には“アダルトグッズ”なんてスカした呼び方より此方の方が親しみがあります)店を舞台にしたことが、世界の誰でも共感(?)して観ていられる映画になったと思う(モンゴル映画に馴染みがないのは、実はアジアで日本だけかもしれないけれど)。
③よく正体がわからない不思議なシニア(男女を問わず)とふれ合うことで若者が成長していくという話はよくあるし、サロールが最後に自分の好きな絵の道に進むかとは予定調和的だけれども、カティアという不思議な且つ魅力的なキャラクターをサブ主役にする事で愛すべき作品となっている。
④少し長いのが玉に瑕だけれども(もっと刈り込めると思う、時々出てくる歌手/バンドのシーンをカットするとか)、初めて観たモンゴル映画で(失礼ながら想像以上に)「映画」だったので点は嵩上げしてあげましょう。
⑤ウランバートルの街はそんなに珍しさを感じなかったけれど、果てしない草原のシーンには、やっぱりモンゴルだとウットリした。
⑥行ったことのない国(そしてこれからも行くことはないだろう国)でも、その国の空気、その国で生きる人たちの生活・考え方・どんなものを食べたり飲んだりしているか等を肌で感じることが出来る事も、色んな国の映画を観る楽しみの一つだ。
また、国や人種・民族が違っても人生の根底にあるもの・真実・真理への考察は万国共通・普遍的なものであることを教えてくれるこたも映画を観る幸せの一つだ。

もーさん