世界の終わりからのレビュー・感想・評価
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色眼鏡で見ることなかれ、紀里谷和明入魂の一作
最初で最後の試写会@新宿バルト9で鑑賞。
これまで紀里谷監督作は全て鑑賞。個人的には、私の心の琴線に触れるものはなかった。
それでも、先入観を一切捨てて鑑賞。素晴らしいの一言です。
紀里谷監督が伝えたいメッセージが全編にちりばめられており、伊東蒼や毎熊克哉がその代弁者として、もう見事に作品世界を必死に生きています。
上映後、紀里谷監督が「最後の監督作」と謳った理由を吐露しましたが、その言葉にも胸を打たれました。
色眼鏡で見てほしくないし、先入観も持って欲しくないので、作品の内容には触れません。
ただただ、劇場で観るべき作品としてオススメします。
紀里谷さんの世界観を堪能
紀里谷和明監督 天才やな
無駄を削ぎ落としたボディビル映画NO1
日本映画らしからぬ壮大な世界観でびっくり
まさかこの一見よくありそうなタイトルが僕達に向けての言葉だとは思わなかった
2時間で壮大な世界観と複雑なルール説明を手際よく僕達に伝えるために無駄なセリフが全くなかった
かなり作り込まれているはず
少し?が出てきたあたりですかさず作中で主人公が「それってどういうこと?」「〇〇とは何が違うの?」と僕達の代弁をしてくれる
セリフの隙がなさすぎてRPGのストーリーを追っているよう
時間や空間を飛び越えてほぼ全カットに出演した伊東蒼さんに脱帽
夏休みの1ヶ月で撮影したらしい
夏休みに主演映画取る学生って何者だよ。ラジオ体操いけないじゃん
ハイライトは死亡フラグを立てる美人ボディーガード
好みが分かれる
それはそれでいい
何回か観る必要あり。
世界に絶望した少女が妄想した物語
NETFLIXでオススメされたので観てみた。劇場で上映してたのは知らなかった。なかなかおもしろくて最後まで一気に観てしまった。
最後の最後までなかなか見えない希望、謎めいていて背景のわからないキャラクター達、わかりやすい身近な悪意。世界に絶望した主人公が妄想した物語、と考えるとすんなり腑に落ちる。想いで運命が動かされている。世界なんて滅んでしまってよい、という主人公の想いは最後まで引きずっていて、世の中の人々もそれには関心が無い。世界の行く末というより、主人公に対して関心が無いことが、主人公の中で滅びを求める想いに結実している。でも主人公は絶望の中にわずかな希望を期待しているのだな、ということがわかる結末だった。
全ては繋がっている
人間讃歌。湯バーバと未来風死神の夢オチ。
内容は、2030・2・7の孤独な女子高生が、知らない人からいきなり『夢を見なかった?』から始まる夢野久作ドグラマグラ的物語。すったもんだありながら主人公の少女が世界の終わりを望みながら世界の再生に思いを馳せる厭世的なSF作品。
印象的な台詞は『私は愛されていた。ずっと』主人公ハナが終盤付近で両親の想いに触れる場面。想いがテーマの一つであるが故のしようがない様に感じます。
『これでやっと死ねる』無限の民の長が最後に呟く言葉。死は解放と重なって本当に幸せそうでした。
印象的な立場は、それぞれの登場人物が重なり重要な役回りだった様に感じます。
ハナ=ユキ・ユキ父・シロ=エザキ・無限の長=ラギなどです。複雑な役回りで荒い脚本なのは否めませんが書いてある本人が混乱したのではないかの様な絵作り。言いたいことが多すぎて乱雑ですが、結局なにわ節だと分かる分かりやすさが受けたのかも知れません。
印象的な場面は、夏木マリさんの一人芝居が千と千尋の神隠しを彷彿とさせる程の実写版・湯バーバ銭ーバでした。もうそれにしか見えない所が怖かったです。
あまりにも盛り込みすぎの物語で、複雑に見える物語が落語の死神であったり、ドグラマグラ的であったり、神様もう少しだけだったり、7人の侍だったり、インターステラーだったり、ファゥンデーションだったりして楽しかったです。
お腹いっぱいになり何も残っていない印象の映画でした。欲張り過ぎて統一感のない話は中々入り込めないかもしれません。
クライマックス付近で、作者がもうこれで打ち止めです!と言わんばかりの閉店ガラガラの場面が見えて楽しかったです。
構想は嫌いじゃない
点つけたくないくらい酷い
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