「娘はまだ生きている」赦し サスペンス西島さんの映画レビュー(感想・評価)
娘はまだ生きている
2023年劇場鑑賞22本目 良作 61点
2021年の空白のような作品
空白は、娘を亡くした父と直前にコンタクトを取っていた店員とそれを取り巻くメディアと周囲の人々の構図で、今作は同じく娘を亡くした父と殺人犯の娘の同級生と元妻と現旦那と弁護士が少しの構図
空白に比べると、同級生側につく人や描きが少なく、如何にして娘を失った父と元妻が踏ん切りつけて前を向いて生きていくかのストーリーなので、必然的に構成が父よりになる
まぁ同級生の殺人に至る動機もドラマとしてありきたりながら理解できるし、全体の内容とそれぞれの心情や理屈は何回も擦られたような感じだから、映画鑑賞歴が長くない自分でも、真新しさを微塵も感じなくてお話的にも面白くない
演技もわざとなのか、そういった役者さんなのか定かではないが、主演の父役の棒読みと、コントのような腕の振り被りなどが鼻について上手く集中できなかった記憶です
こういった話は擦られに擦られただけに、捻りが欲しかったです。がしかし父の心の中には娘はまだ生きていて、それに一回蓋をすることを赦すということなのでしょう
こういった邦画ミニシアターの考えさせられる作品が好きなので、期待していただけに残念です
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