「ところで、Decemberって何なのだろう…??」赦し yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
ところで、Decemberって何なのだろう…??
今年102本目(合計753本目/今月(2023年3月度)37本目)。
さて、大阪市では1週間遅れになったこちらの作品です。
「人を赦すということ」という観点では、2022年に個人的に高評価にした「消えない虹」に似た論点があります(こちらは少年事件がメインの論点だが、趣旨的に似る)。
ただ…多くの方が書かれている通り、95分ほどで扱える内容だったのか…というと難しく、このためあちらこちらの描写が省略されたり飛んでしまったり、ある程度の法律の知識を補ってみる必要はありますが、それも95分ほどの映画なので、それを考えさせてくれる前にどんどんストーリーが進んでそのままおしまいになる、という点を抱えます。
映画といえば基本的に120~150分がメインで、180分を超えると特別料金になったりしますが、この映画で述べたい趣旨のことを100分足らずで述べるのは無理があるのでは…というところです。このため、「述べたいこと自体はわかるが、では映画は何を述べたいのか」という点は「ある程度」個人で別れてしまい(ただ、問題提起型の映画なので、常識的な解釈しかできない)、時間の短さも相まってこのあたりが惜しいな…というところです。
といっても、300分だの400分だの(これらは3000円コースで、「お体が不自由な方」でも割引がきかない特別一律料金なのが普通)になっても困りますが、もう少し長く(あと30分だけでも)描写できなかったのか…という点はどうしても残ります。
ただ、解釈は(常識的な範囲において)分かれるとしてもそれも2つか3つであり、問題的としてはなかなか描かれることがないことについて(私が知る限り、2022年だと「消えない虹」程度?)扱った、という点については高く評価しています。
評価は下記を考慮して4.6を4.5まで切り下げています。
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(減点0.3/映画の趣旨として、この長さではどうしても足りない)
・ 多くの方が書かれている通りです。300分や400分コースも困りますが、もうあと30分、40分が長ければ…というところです。
(減点0.1/結局、タイトル原題のDecemberって何??)
・ 大阪市立中央図書館等で調べても、この単語は単に「12月」という意味で、大英和等も含めてもそれ以外の意味は載っていないです。ただ、最初に聖書からの引用が見られるように、キリスト教の教養(プロテスタント?カトリック?)があればわかるのかもしれません。この点は正直私も???です(おそらくキリスト教絡みではないか、と思います)。
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