「トム・ハンクスという男」オットーという男 藤崎修次さんの映画レビュー(感想・評価)
トム・ハンクスという男
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妻に先立たれた偏屈オヤジが残る唯一の拠り所だった職場も追われ、生きる活力も失くした中、隣人たちとの交流で少しずつ前向きな気持ちを取り戻していくというストーリー。
物語自体は凡庸なのだが、主人公をトム・ハンクスが演じたことで一気に重みが増す。
ネームバリューは勿論だが、この人の哀愁を帯びた眼差しがいいんだよね。
最期も病死ではなく、自殺なのだろうけど、そこを深く描かず、そこまでの展開を見た中で観客個々の捉え方に委ねた終わり方も良かったと思う。
物語のエッセンスとして動物を入れてるのもありがちだが、野良猫だというのが味わいのある設定だな、と思った。
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