「ぶっちゃけありえない」映画プリキュアオールスターズF 愛ゆえにさんの映画レビュー(感想・評価)
ぶっちゃけありえない
感情が入りすぎて長文になっております。
直近のプリキュア映画として観れば高評価。シリーズ20周年を飾るオールスターズとして観るとがっかりした印象です。
良かった点としては
・戦闘が多めなので直近のプリキュアを知らない人でもある程度楽しめる
・歴代の名場面が流れるので「あー、あった!」「私もそこ好きだった!」という気持ちになれる…以上です
悲しくなり完全にお通夜気分ですが、どうしても納得できなかったところはストーリーです。破壊神的なキャラのプリムが面白半分でプリキュアに喧嘩を売った?(よく分からない)、のように断片的な情報しか得られないことが非常に多かった。プリム自身が理解できない感情が湧いてくる。プリキュアとの戦いを通してその感情が仲間と笑いたい憧れだと気付かされる…とかなら分かります。しかし、自分の作った妖精モドキに「俺を作ったのは憧れがあったからや!」と言われる→これに納得してエンディング…???フワフワしてんなぁ
次に歴代プリキュアの扱いについて。特に平成前期組です。
大乱闘の中、各々の口癖を言い捨てていくこの演出が残念。時間内に詰め込んだ感が伝わってきます。15周年のオールスターズメモリーズの方がよっぽど20周年感がありました。人魚のプリキュアや食べ物モチーフのプリキュアが共闘するのは非常に面白いです。しかし、久しぶりのオールスターズです。シリーズ事に必殺技や最終フォームを魅せてくれたほうが良かった…
どうしても触れなければならないのは"選抜"というもの
選抜が悪いのではなく、選出された人に問題があるのではないか?と感じました。
ブラックやブルーム、歴代のピンクを集結+ひろがるスカイな選抜で良かったのではないでしょうか?直近の世代ばかり、しかもリーダー格というよりはミルキーなどの"受けの良いプリキュア"を選べば良い。そんな考えが見え透いて良い気分ではありませんでした。ドリームスターズかと思った。
幼いころに観ていたプリキュアに勇気を貰っていました。久しぶりのプリキュアオールスターズと来れば興奮するのも当然なのです。蓋を開ければ自分の応援していたプリキュアはCGの姿を目を細めて探す存在になっていました。喋らなくてもいい、15周年のようにテレビの前で観ていた仲間たちとイキイキしている姿を観れたら幸せでした。
オールスターズ名物であるいつもの戦闘後のパーティにもブラックやホワイトもいません。そこは参加していてくれよ…
キュアエコーもいたり、サービスはあります。ですが一瞬です。動体視力としか言いようがない程の終盤の演出は本当に疲れた。
昔のオールスターズを期待して観ると痛い目に合います。
「なんでプリキュアになったの?」と聞かれているのに
「今一番大切な事を‥」とか「ヒーローになりたい!」じゃねぇ。歴代のピンクにも同様に質問するパートは絶対に必要だと思いました。
脚本が脚本だからね 仕方ないね…